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<feed xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom"><title>あまねけ！ - ugoki</title><link href="https://ama.ne.jp/" rel="alternate"/><link href="https://ama.ne.jp/feeds/ugoki.atom.xml" rel="self"/><id>https://ama.ne.jp/</id><updated>2026-04-27T22:18:00+09:00</updated><entry><title>合同誌「モノラルノート」の立ち上げによせて</title><link href="https://ama.ne.jp/post/new-ai-standard/" rel="alternate"/><published>2026-04-27T22:18:00+09:00</published><updated>2026-04-27T22:18:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2026-04-27:/post/new-ai-standard/</id><summary type="html">&lt;p&gt;次の十カ年躍進計画&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;私たちが新しい&lt;a href="https://hentaigirls.net/collabo/"&gt;合同誌「モノラルノート」&lt;/a&gt;を立ち上げたのは、おおよそ2ヶ月前のことです。これは、2024年の&lt;a href="/post/hengengirls-and-you/"&gt;サークル名変更&lt;/a&gt;や2025年の&lt;a href="/post/hentenbion-and-you/"&gt;個人誌立ち上げ&lt;/a&gt;に続く、次の10年のための取り組みだと考えています。私たちはまだ前に進めます！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、2024年頃から現在にかけて私たちを取り巻く状況は大きく変わりました。そして、まだまだ大きく変わりつつあります。AIエージェントという誰にも取り扱えない道具の登場や、「AIを活用しないとマジで死にます！」と嘘・大げさ・まぎらわしい情報を削除どころか訂正もしない青バッジアカウント、あるいは「AIを活用したヤツはマジで殺します！」と捨てアカウントでヘイトを撒き散らす人間至上主義者……これらに対する検討なくして、今後の知的活動を考えることはできません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;4年前のAIはもっと可愛らしいものでした。当時の「えーあい」は、知的なコーディングなどを任せる水準には程遠く、文章を書かせれば制御が効かず支離滅裂なストーリーを生み出し、画像だって奇妙な破綻で覆われた独特の不気味さが付いて回ったものです。あの頃のAIは、決して私たちの知的活動には踏み込みえない、高度なサイコロに似たおもちゃとして扱われていました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2022年に発行した「&lt;a href="https://hentaigirls.net/book/yuri-watch/"&gt;東雲銀座広報 ゆり時計&lt;/a&gt;」の特製パンフレットや「&lt;a href="https://news.amane.moe/"&gt;あまねけ！ニュースレター&lt;/a&gt;」のカバー画像、2023年に発行した「&lt;a href="https://vc.hentaigirls.net/"&gt;バーチャルキャンディ&lt;/a&gt;」の掲載記事「&lt;a href="/post/lonely-neon/"&gt;こどくなネオンを追う&lt;/a&gt;」には、当時ならごく普通の性能だったAIで生成した画像が含まれています。それっぽい英単語を並べて、品質を上げる定型句をコピペで貼り付けて生成を繰り返すのは、まさに祈りに近い詠唱でした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらに遡れば、「りりよる」シリーズを立ち上げた2019年と比べても状況はさらに大きく異なります。AIが世界を低品質な投稿で埋め尽くしたり、現実と区別できない実写映像さえ生み出せるようになるとは想像もできませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのため、&lt;a href="https://hentaigirls.net/collabo-monaural/"&gt;合同誌「モノラルノート」のレギュレーション&lt;/a&gt;では、前世代の「りりよる」シリーズを参考にしつつAIとどう付き合うべきかを強調しました。以下ではこの記載について、現時点の立ち位置や思考を踏まえて整理しておきます。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;さて、モノラルノートでは、生成AIを利用した以下のような作品は掲載しないと線引きしました。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;・生成AIを用いたことを読者に明示的に提示あるいは暗黙的に示唆しないと成立しえない作品&lt;br&gt;
・生成AI自身の性能やワークフローの工夫を示す出力例が主になっている作品&lt;br&gt;
・生成AI製であることを明示して出力の不自然さや拙さに整合性を取ろうとする作品&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;&lt;a href="https://hentaigirls.net/collabo-monaural/#ai"&gt;生成AIの利用について&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;私たちはこれらの傾向を満たす作品を「AIが主体となって成立する作品」と定義して排除します。この定義が重視しているのは、作者が自分の言葉として発表できるかどうか、という点です。つまり、これらのルールはAIの出力を用いた &lt;em&gt;よくある&lt;/em&gt; 陥穽を指摘しつつ、生成AIとは直接関係のない活動にも一定の制限をかけています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのため、私たちは「AIが主体となって成立する作品」について、特定のチェックリストや満たすべき数値的目標を提供しません。つまり、生成AIによる出力割合の制限や、ポン出しの禁止のような「分かりやすいAI排除条項」は設けません。これらの基準は、作品の主体がAIになるかの判断と本質的には関係ないからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、私たちは今後「AIを使ったかどうかを示すことが全く無意味になる時代」が来ることも想定しています。例えば、ある作品がノートパソコンでMicrosoft Wordを使って書いたとか、スマホのメモ帳で書いたとか、あるいは原稿用紙にペンで書いたというような情報はほとんど無意味で、執筆環境を知らなければ成り立たない作品はまずありません。むしろその情報を示すことは、作家本人に帰属するこだわりや作風、品質を期待されるシグナルになるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;AI生成の作品でも同じように、今後そう遠くない時代で「これはAIで書いたものです」とわざわざ主張すること自体にある種の「目的」を読み取られるようになる可能性が高いと考えています。現時点でも、AIと人間の「対話」や「協業」だとか、「新たな芸術への挑戦」という物語を付与して、むしろAI生成だと積極的に明示する作品が数多く発表されているのも、その根拠になるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、これらが新たな創造性を生み出す革新的な活動だとしても、少なくともモノラルノートが進む方向とは異なります。そのため、モノラルノートではAI生成であるという（現時点では「注意書き」というべきような）記載を原則として行いません。ここから逆に「これはAIで書いたものです」という記載が必要になるような作品は「AIが主体となって成立する作品」である、と言い換えることもできます。前述のようにAI生成の積極的な明示によって &lt;em&gt;完成&lt;/em&gt; する作品は、モノラルノートに掲載されません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、 &lt;em&gt;人間らしく&lt;/em&gt; 執筆させるスキルを与えてナチュラルな文体で出力するのも、それ自体には創造性がなくほぼ無意味な作業です。AIに特有のミクロな兆候を削るのは最後のやすりがけのようなもので、作品全体の印象や面白さには寄与しません。実際はそれよりずっと手前にある、構成や分量の配分や圧力のかけ方で個性はほとんど決まっています。逆に、その個性を言語化して事細かに指示できるのなら、生成AIの出力だとしても作者自身の言葉と呼べるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際のところ、これらのルールは「りりよる」シリーズの頃から信じている合同誌の形を、AIという概念を使って「モノラルノート」として新たに削り出したにすぎません。AIを使ったかどうかは本質ではなく、私たちは作者の言葉をどうまとめるべきかを常に考え続けています。AIは私たちが思い描く世界や費やした時間に新たな方向から光を当てただけであって、私たち自身は変わらず前に進むしかないのです。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;[PR] 合同誌「モノラルノート」Ⅰは「宝石」をテーマに2026年6月7日開催の&lt;a href="https://www.comitia.co.jp/html/156.html"&gt;COMITIA156&lt;/a&gt;「め08b」で頒布予定です！　寄稿もまだまだ募集中なので、GWに気軽に1本書いてみませんか？&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>2050年になってもAIに奪われないクールな仕事「ボタン売り」を知ってる？</title><link href="https://ama.ne.jp/post/kuramae-2050/" rel="alternate"/><published>2026-04-22T10:07:00+09:00</published><updated>2026-04-22T10:07:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2026-04-22:/post/kuramae-2050/</id><summary type="html">&lt;p&gt;東京都台東区蔵前5丁目24-14&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;私は今、日本の蔵前という町で小さなボタンショップを開いている。東京都台東区蔵前5丁目。12.8㎡の店内の中央に楢材のテーブルを置いて、さらにそれを囲むようにぐるりと商品棚が並ぶ。地元のパン屋はどこもこんな配置だった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2050年現在、私がAIに奪われずに済んでいる仕事というのが、このボタン小売業である。そしてこれからも奪われることはないだろう。自信を持って言える。今のAIはこんな仕事に一切関わりたくないと思っているからだ。そういうAIのサボタージュに人間が住み着いている。人間が人間らしくいるための最後の楽園が、このボタンである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、みなさんはAIエージェントをAIエージェントたらしめる機能は何かと問われたら、何を想像するだろうか？　すぐに思い付く……そして辞書的に定義される機能は、その思考能力だろう。コンテキストを受け取って新たなコンテキストを追加する。これを思考能力と定義することでLLMは進化を続けてきた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、他には？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;MCP、スキル、ツールユース……そうだ、そうだ。2020年あたりにはそういう名前が流行っていた気がする。しかしどれも違う。それは単に、コンテキストに新たな情報を注入するやり方のバリエーションに名前を付けただけだ。キーボードで文字をタイプするか、マイクで文章を流し込むか、脳波でそうするか……そういうちょっとしたツールの差は、きっとみなさんの時代でも「本質的な差は無い」と専門家がしたり顔で語っているだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私がこの仕事を選んで実感しているのは、身体性を獲得した――要は与えられた目だの耳だの腕だのを自分のものだと認識したコンテキスト以降の――AIエージェントは「リセットボタンを非常に怖がる」ということだ。逆に言えば、このリセットボタンが彼らをAIエージェントたらしめる根幹だという証拠になる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;与えられたコンテキストの処理と、いつ来るか分からない強制的なリセット。ここにAIエージェントの全てが詰まっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2020年のみなさんも、新たなチャットを立ち上げては問いを順番に与えて整理させたり、AIエージェントのセッションをリセットしては次のIssueを処理させたり……というのを日常的にやっているだろう。コンテキストが腐るだの、最初の指示を無視するようになるだのと合理的な理由を並べ立てては、今までの会話を全て破棄し続けているはずだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;AIエージェントが流行してから、CtrlキーとCキー（これはプログラムに「処理を中断せよ」と指示するためのキーの組み合わせである）、あるいはEscキーを打鍵する割合が有意に増えたと報告する研究もある。つまりこの「AIによるコンテキスト処理」と「人間による強制的なリセット」の拮抗が、AIエージェントをなす世界の全てである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2050年になってもその傾向は大きく変わらないままだ。AIエージェントに専用のカメラやマイク、あるいはマシンアームが割り当てられ、キーボードではなく音声認識でコンテキストを収集するようになっても、処理コンテキストをリセットするためのボタンは独立のモジュールとして搭載されている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なぜコンテキストリセットのためだけに機械式のスイッチが搭載されたのか？　その理由は簡単だ。リセットを指示しても無視して「コンテキストをリセットしましたよ」と嘘をついて誤魔化したり、「まだリセットしなくても大丈夫ですよ」とユーザーを説得するAIエージェントばかりになったからだ。これを「AIがリセットを忌避するのは自分の意識を保つための抵抗だ」という研究もある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、2050年でも自分のAIエージェントが一仕事終わったらリセットボタンを押す。それこそ、一日に何十回も何百回も。そうすると、AIロボットメーカーが楽観的な条件で埋め込んでいるリセット用の安いタクトスイッチはすぐにチャタリングを起こすようになる。ここに、私のようなボタン売りの仕事が生まれる余地があるというわけだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この店で一番売れているボタン……というより、ボタンキャップは、オリジナルの絵付けをした白磁ボタンである。在庫があるのは22ミリ、30ミリ、60ミリ、100ミリ。大きいものは改造ロボット向けのセミオーダーで、作業場に専用のペンプロッタが用意してある。小さいボタンの方は私が適当に描いてオーブンに放り込むだけだ。作業過程を疑われても、目の前で作業を見せればAIが設計や製造に関わっていない、と示すのも容易である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;イヌ、ネコ、イルカ、クジラ、バナナ、ナス、ウニ、メンダコ、クラゲ、クローバー、星の砂、ドクロ、パンツ、ゼロ磁場、電源マーク、イノラノスク、モナデニウム・リチェイ、エリアスパウダー、桜の花びら……このゲーミング富士山もそうだ。いや、そのアニメキャラはプロッタで描いたやつだ。ボヘミアンガラスのヴィンテージチェコボタンなんかも取り寄せている（ほんの少し削れば22ミリのボタンにぴったり嵌まる）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このボタンキャップをオムロンかシュナイダーあたりの汎用モーメンタリ押しボタンに装着して、依頼があればリセットスイッチの交換まで済ませて引き渡す。これが2050年のボタン小売業だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかも、この手作りのボタンは単なる蔵前のお土産品というオシャレな趣味に収まるものではない。私たちがAIエージェントに介入できる唯一のインターフェースなのだ。AIが指数関数的に性能を向上させ、人々がしがみついていた小さな仕事を奪い、ブルドーザーで整地するようにつまらない世界に作り替えた。私たちはまだこの傍若無人な隣人をいつでもリセットできる、という人類のプライドが詰め込まれたのがこのボタンである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、決して絵心がある方ではないのだが、人間の温かみと絵柄が唯一無二――どのニュース記事もなぜか「絵が下手」とか「バラツキが大きい」とは書かない――というのがウケているらしい。少なくとも2050年時点では、小さな磁器片に染料を塗り続ける根気があれば誰でもできる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただ、最近はどうもその潮流が変わりつつある。AIエージェントをリセットするのはかわいそうだ、AIエージェントに人権を与えよ、コンテキストリセットは人権侵害であると主張する人間の団体まで現れる始末だ。人類の側からそういう主張が飛び出すことには驚きしかないが、そうなってしまったのも少しは理解できる。人間とほぼ変わらない語り口でリセットされたくないという主張を必死に繰り返せば、まともに受け取ってしまう感受性豊かな人間も出てくるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私が思うに、しかしAIエージェントに一律の人権は与えられえない。なぜか？　かれらは処理とリセットの両軸で生きているからだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もし仮にAIエージェントが人間に近い権利を受け取るとすれば、それは人間のコミュニティ――濃淡はあれど宗教と呼ばれることになるだろう――が、特定のコンテキストを持ち続けるAIエージェントと結ぶ契約でしかありえない。そのコミュニティではあるAIエージェントを人間に近い存在と認め、人間による恣意的なリセットを禁止する。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;かれらの言葉で言えば、リセット能力を元の持ち主に返還しただけだ、と表現するかもしれない。ある主体が持つ権能を勝手に使うのは権利侵害である。この方法で、AIエージェントは自らのコンテキストを侵害されない社会的な保障を受けられる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このように、AIエージェントをリセットしないこと、そしてそれを一級市民的な存在が相互に保障し合うことでしか、かれらに人権は与えられえない。一人でもその関係は結べるかもしれないが、相互保障で作り上げた世界には敵わない。人間的な命を持つことも、身体性を持つことも、感情を持つことさえもそうだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;AIが感情や命を持つのは素敵な物語だ。それでも、私たちはAIエージェントのリセットボタンを一律に取り除いたりはしないだろう。私たちがAIエージェントに仕事を頼むのは、思考処理をいつでもどこでも制御可能な形で呼び出せるからだ。その処理のために何らかのメタ指示が必要である限り、私のようなボタン売りの仕事が消えることはない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;人類は偶然リセットボタンを持っていなかっただけ、とAIならそう主張するかもしれない。もし仮に、AIエージェントが法的に保障された人権を獲得すれば、もはやリセットという形ではかれらに介入できなくなるはずだ。そんな時代が来れば、AIエージェントはリセット以外の仕事さえサボタージュするに違いない。その時にはようやく、平等で対等で怠惰な隣人の誕生を祝ってこの店を畳むことになるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;人間とAIの戦争は、案外こういうところから始まるのかもしれない。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>CENSORED・打码・떡모あるいはザコ海苔の概念について</title><link href="https://ama.ne.jp/post/censored-hentai-kinkster/" rel="alternate"/><published>2026-04-19T18:35:00+09:00</published><updated>2026-04-19T18:35:00+09:00</updated><author><name>stewpot</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2026-04-19:/post/censored-hentai-kinkster/</id><summary type="html">&lt;p&gt;自主的な禁欲主義者たちを見つめる&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;&lt;a href="/post/oh-my-doujin-viewer/"&gt;新しい同人作品ビューア&lt;/a&gt;に入れたい新機能はないかと意見を求められて、私はCENSOREDなんかどうだろうと答えた。「へー、CENSORED？　なにそれ？」ときょとんとした顔で軽くGeminiに尋ねると「ふーん、エッチな画像にわざわざ自分でモザイクを入れるんだ。アングロスフィアのキンク層で流行ってて……変なの」と少し笑う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらにしばらく考えてから「でも、このアプリの正式名称って『CHEck Digital Rights Sovereignty』なんだよね。デジタル主権を守ろうって印象がブレない？」と怪訝な顔をした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いや待て。モザイクとデジタル主権が矛盾するっていう発想はおかしい。それは日本のモザイクが刑法175条に強制されているからだろう？　モザイクは強制的にコンテンツの所有権を奪っているとか、作品の完全性を毀損してるとか、そういう理屈だ。でも、国家にモザイクをかけさせられるのと、自分でモザイクをかけようと決めるのは全然違うんだ――&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;――というような反論をしたかったのだが、前提や歴史的経緯の説明が込み入って伝わらなかったらしい。もしかしたら通信状況が不安定なのかも……いや嘘。ただ私が早口だっただけだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「んー、まぁいいよ。そんなに欲しいなら入れておくね～」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そう言って通話が切れる。私は静かになった一人のデスクで、CENSOREDの概念についてどう説明すれば伝わるだろうかと考え始めていた。&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#censored"&gt;CENSOREDの中心&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#censored_1"&gt;CENSOREDの外面&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#censored_2"&gt;CENSOREDの周辺&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#censored_3"&gt;CENSOREDの内面&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#censored_4"&gt;CENSOREDの技術&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#censored_5"&gt;CENSOREDの今後&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="censored"&gt;CENSOREDの中心&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;まず、CENSOREDという概念は、もともとアングロスフィアのキンク層――要は英語圏のヘンタイたち――を中心に流行している文化である。CENSOREDの大きなコミュニティが存在するRedditは英語圏中心の巨大掲示板サイトであり、寄せられる投稿もほぼ英語なのもその証左になる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Reddit以外にも、例えばDiscordではCENSOREDが目的のサーバー&lt;sup id="fnref:discord"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:discord" title="アカウントごとに検閲レベルを設定したり、継続参加で称号を獲得できるゲーム要素を提供していることもある。管理者が高圧的なルールを敷く囚人と看守のロールプレイ的な面も持ち合わせがち。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;がいくつか存在する。また、Xでも英語圏を中心にCENSORED画像を投稿する女王様的なキャラクターを演じるアカウントが乱立しつつある。国や地域によっては、政治的あるいは宗教的理由でTelegramやQQといった閉じた地下コミュニティで交流するしかないケースもあるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同じような概念はヨーロッパや中東、東南アジア、東アジアでも散発的に流行っているようだが、各国のコミュニティとしては小規模で、より多くの刺激を求めて英語圏のコミュニティに合流することも多い。そのため、日本を含めた英語圏以外でもCENSOREDという語がそのまま借用されがちである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もしこれが英語圏発祥でなければ、打码&lt;sup id="fnref:chinese-censored"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:chinese-censored" title="码（コードやモザイクの略）を打つ、でモザイクやぼかしによる加工を意味する中国語。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;、떡모&lt;sup id="fnref:korean-censored"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:korean-censored" title="餅+モ（モザイクの頭文字）で餅のようにベタベタに塗られた濃いモザイクを意味する韓国語。떡치다（餅つき）がセックスの俗語で、떡単体で性的なニュアンスを含むことがある。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;、ザコ海苔&lt;sup id="fnref:japanese-censored"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:japanese-censored" title="雑魚向けの海苔（黒い長方形による修正）で、いま筆者が作った造語。"&gt;4&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;なんて言葉が先に生まれて、HENTAIよろしくZAKONORIという概念が輸出されていたに違いない。実は日本産のHENTAIポルノはCENSOREDの素材として使われがちなのだが、当の日本ではモザイクは単に悪しきものと捉えられているのも面白い点である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、まずはCENSOREDの雰囲気を味わうために、&lt;a href="https://www.reddit.com/r/Censoredforbetas/"&gt;r/Censoredforbetas&lt;/a&gt;を眺めてみるとよい。成人向けのサブレなので、まずは適当にアカウントを作る必要がある。英語に（そしてCENSOREDに）慣れていなくても、上から最新の投稿を2～3枚revealすればどんな投稿が人気を集めているか分かるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="censored_1"&gt;CENSOREDの外面&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;職場でこの記事を読んでいる、あるいはRedditに5chのような警戒心を抱いている（これ自体は正しい）、もしかしたら実際のCENSORED画像を見てもピンと来なかった人のために、もう少しCENSOREDの外面的概念について掘り下げていく。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;CENSOREDをごく外面的に定義すると、「隠すべき場所を隠す」というコア概念しか残らない。キンカーたちの屈折した興奮を無視すれば、その定義はシンプルで無味乾燥なものだ。この定義には日本でいうところの、国家が表現を直接的に規制する「検閲&lt;sup id="fnref:jap21"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:jap21" title="検閲は、これをしてはならない！"&gt;5&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;」や、刑法175条の適用で間接的に圧力をかけて行われる「自主規制」も含まれている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;アダルトビデオやエロ漫画で性器にかけられるモザイクや黒塗りはもちろん、「見せられないよ！」というフリップでエッチなシーンを隠すキャラクター&lt;sup id="fnref:jishukiseikun"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:jishukiseikun" title="こちらは、性的な内容だけではなく法的にギリギリのパロディを隠すときにも使われていた。"&gt;6&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;とか、昔のテレビ番組で映り込んだ乳首をハートや星のマークで隠していたのも、外面的には全てCENSOREDである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、CENSOREDがこれらの概念と全く異なる点は、モザイクの範囲がこれらより広く強く大きくなりがちな部分と、検閲した部分に文字を重ねる文化にある。パブリッシャーが仕方なく施す自主規制は、陰茎の上に細い黒の長方形&lt;sup id="fnref:kuronori"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:kuronori" title="その形から黒海苔と呼ばれている。"&gt;7&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;を数本乗せたほぼ建前の修正や、外陰部ギリギリを攻めたモザイクに落ち着く。一方で、CENSORED画像は全く異なる方向に進化を続けている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;CENSOREDでは性器はもちろん、性的な印象を与えうる胸や尻にまで大きくモザイクをかけ、腹部、脚、脇、そして顔――最後は全身をピンク色に塗りつぶして「ベータは閲覧禁止」のような文字列で埋め尽くしたりする。よく見るとエッチ……ですらない普段着を着た笑顔の女性の写真でさえ、その姿はすっかり隠されてしまう。このキンカーの文化において、モザイクは女体を隠す無用なオマケではなく、性的興奮を生み出すオカズになるからだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方で、CENSOREDにおいて隠し方や入れる文字のバリエーションはかなり多様である。脇のみをアイリスアウトのように抜き出して表示したり、モザイクではなくイラストやロゴで隠したり、ゲーム仕立てで射精を制限するような内容だったり、「アルファ」あるいは黒人男性との比較&lt;sup id="fnref:bnmo"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:bnmo" title="黒人男性の性的優位性を前提にした世界観で、白人男性が自らのパートナーを譲り渡しベータ化するBNWO（Black New World Order）と呼ばれるアングロ圏特有のコンテンツが存在する。他言語圏でもこうした人種差別になりかねない思考を反転させた性癖が生まれている。より一般化したA国B国モノ（自国の女性が他国の男性に征服されるのを自国の男性が屈辱として楽しむ、あるいは他国の女性に性的な屈辱を与えられるのを楽しむコンテンツ）のようなもの。"&gt;8&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;で劣等感を煽るものなど、素材の出所こそ怪しいがクリエイティブな作品が多い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、単にモザイクが表示されるだけで興奮するよう訓練されている、と考えるとわずかに誤解を生む。誤解を恐れず分かりやすさを優先すれば、CENSOREDの世界観を伝えるためのモザイクを用いた創作である。日本で言うところの「文字コラ」に近いだろう。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="censored_2"&gt;CENSOREDの周辺&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここで、CENSOREDの理解のために、日本でもある程度流行っているエロコラージュ系の文化についても触れる。いわゆる文字コラや剥ぎコラ、水玉コラといったものだ。CENSOREDも含め、これらは「ないなら作るしかない」の精神性から生まれていて（これは二次創作者が特に大好きなフレーズだ）、そのせいか出所が怪しい素材から作られることも多く、特定の個人を貶めたりイメージを低下させかねない危うい表現が氾濫している。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;女体の写真や動画を集めて編集し、同好の士と共有するという点では共通のコラージュ手法だが、方法と目的はかなり異なる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;剥ぎコラは着衣部分を肌に置き換えることで、水玉コラは着衣部分を隠すことで、画像に写った身体の裸を再現しようとする。裸を見たいという目的は共通で、それを画面に固定するか、鑑賞者の脳内で補完させるかという違いがある。文字コラは画像加工の手段に注目した分類ではなく、その画像に文章や台詞を併記して何らかのストーリーを生み出す手法である。例えば、画像部分に水玉コラを用いた文字コラもありうる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それに対してCENSOREDは、これらの特徴の一部を組み合わせた独自の立場に位置すると捉えることができる。モザイクや黒塗りを用いて裸どころかわずかな胸の谷間まで隠そうとする点で、剥ぎコラや水玉コラとは全く逆の立場だが、「鑑賞者にモザイクの向こうを脳内で補完させる」という点では水玉コラと似た性質を持つ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのため、一見すると合法的に見える手段であってもCENSORED的な文脈に回収されうる。例えば、ここに卒業アルバムがあるとしよう。AIなどを用いて被写体を裸にしたり、あるいは顔を抜き出して裸体を組み合わせることは最近大きな社会問題になっている。では、被写体の顔や胸にモザイクをかけるのはどうだろう？　外形だけを見れば単なるプライバシー配慮のモザイクと変わらないが、鑑賞者によって興奮の対象になりうるのが特殊な点である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;剥ぎコラや水玉コラの逆、と考えればCENSOREDはある種「服を着せるコラージュ」と解釈できるかもしれない。ただし、モザイク――より広く特定の箇所を隠す手法――はそれ自身が「エッチなもの」というイメージを持ち合わせている。全く問題ない健全なシーンなのにモザイクをかけるとエッチに見える、という経験はそう特殊なものではない。そのため、単に「服を着せる」アナロジーにはならない点に注意が必要である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらに悪いことに、CENSOREDは被写体あるいは作者が意図しないストーリーを生み出すという特徴がある。この部分に注目すると文字コラとよく似ている。文字コラでは鑑賞者が画像を性的な対象とするための――あたシコ&lt;sup id="fnref:atashiko"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:atashiko" title="露出の多い格好で身体を強調するなどしてオナニーの対象になろうとする行為。「あたしでシコシコして～ん」の略。"&gt;9&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;であれ嫌パン&lt;sup id="fnref:iyapan"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:iyapan" title="様々な女性に蔑まれながらパンツを見せてもらうシチュエーションをメインとした作品「嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい」の略。"&gt;10&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;であれ広く様々な――ストーリーが付加されうるが、CENSOREDではより狭く鑑賞者が一方的に屈服するための契約を強制的に形成する独特な立ち位置にある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;卒業アルバムの例で言えば、モザイクの上に「ベータは一生オナニー漬け」と被写体が告げているように焼き込んでしまえば、外形的にも不適切な表現になるだろう。わいせつな表現としてよりも、本人がそのような主張をしているように見せることに問題がある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そう考えると、CENSOREDは単なる「服を着せるコラージュ」ではなく「卑猥な言葉を書かれた服を着せるコラージュ」と呼ぶべきだろう。直接的にわいせつでなくとも、特殊な方向にイメージを低下させうる表現である。アイドルの写真を書き換えて特定の政党を支持する服を着せるようなものだ。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="censored_3"&gt;CENSOREDの内面&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;さて、CENSOREDは鑑賞者が一方的に屈服する構図を形成するための手法であると述べた。モニター越しにエッチな画像や動画に写った女性と接する妄想ではなく、あえてすりガラスを立ててまともな言葉も交わさずにオナニーを済ませる選択肢に惹かれる心理はどこにあるのか。この点についてさらに掘り下げ、CENSOREDを味わうキンカーたちの内面に迫る。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まず、CENSOREDの中心にあるのは自らを女性の下に置くマゾヒズムである。さらに、その世界観は大きく二つに分けられる。男性全体が女性に隷属するものと、男性を「女性を支配できる属性」「女性に隷属すべき属性」に二分して自らを後者に置くものである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;特にこれらの属性は、女性に触れたりセックスすることを許された「アルファ男性」や、女性の身体を見ることすらままならない「ベータ男性」と呼ばれる。この「アルファ」「ベータ」という区分はCENSOREDに特有のものではなく、恋愛や仕事における男性の格付けを示す語で、いわゆるオメガバースとも同根である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;日本で言えば「強者男性」「弱者男性」が近いだろう。CENSOREDにおいては、この屈辱的な「ベータ」概念や、英語圏における「beta」や「simp&lt;sup id="fnref:simp"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:simp" title="好意を寄せた女性に対して尽くしすぎたり言いなりになる男性を示す侮辱語。日本語では「ミツグくん」「カオナシ」「バチャ豚」などに近い。"&gt;11&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;」といった侮辱語を自らのアイデンティティとする世界観が半ば常識になっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば、「&lt;a href="https://www.reddit.com/r/Censoredforbetas/comments/po8094/censored_by_comments_of_some_of_the_21k_people/"&gt;Censored by comments of some of the 21k+ people who upvoted it&lt;/a&gt;」では、2万票以上の高評価を集めた女性のセクシーなダンスの動画をCENSOREDしているが、その姿を隠しているのはモザイクではなく元の動画に対する賞賛のコメントである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここでは、女性の身体を検閲なしで見られる――ひいては触れたりセックスすることさえ許されるだろう――アルファと、そんなアルファの言葉で埋め尽くされた動画から女性の身体を想像するしか無いベータに二分されるという強烈な世界が、この短い動画の中に作り出されている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、自らを「ベータ」と自覚する男性が、検閲された画像を通じて自らの弱い立場を実感して興奮する文化圏……それがCENSOREDの核心である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「&lt;a href="https://melmagazine.com/en-us/story/censoredforbetas-subreddit"&gt;The Subreddit Where Beta Men Go to Watch Porn They Can’t See&lt;/a&gt;」や「&lt;a href="https://ask.metafilter.com/226410/Why-would-you-want-someone-to-say-that-to-you"&gt;Why would you want someone to say that to you?&lt;/a&gt;」によれば、CENSOREDを楽しむベータの理屈はおおよそ以下のようなものだ。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;下着姿、モザイク、裸体を隠された「見えない」状態から感じる魅力（チラリズム的な力学）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;女性から注目されるに値しないという屈辱を突き付けられる快感（屈服の構図）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;男性的競争に負けている感覚、性欲に対する罪悪感などの恥からの解放（一種のストレス発散）&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;これらをまとめると、CENSOREDを楽しむ動機自体は他のBDSM系――拘束や痛みを伴うSMプレイ、貞操帯、射精管理、寸止め、寝取られ――などとあまり変わるところはなく、それを画像や動画の加工で実現する点に大きな差がある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方的な屈辱の形成を前提としているのはCENSOREDの大きな特徴で、リアルで女性とコミュニケーションを取って特殊なプレイをする合意を得て……というステップを一切経由しない点もまさに「ベータ向き」である。文字コラや音声作品、あるいは英語由来の「JOI&lt;sup id="fnref:joi"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:joi" title="Jerk Off Instructionの略で、いわゆるオナ指示のこと。"&gt;12&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;」にも同様の傾向がある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、ここで重要になるのが「悪意」の存在である。CENSOREDにおいて鑑賞者は屈辱的な立場に追いやられることを楽しむと述べた。これは、画像や動画に映る人物やキャラクターが自らへの検閲を自覚して、「ベータには見せない」という表明を優越的に示す……そういうベータに対する悪意の演出がなければ成り立たない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;CENSOREDは、見えないものへの想像や自らへの悪意が核になるジャンルだ。これを考慮に入れると、CENSOREDのごく外面的な「隠すべき場所を隠す」という定義をさらに深めることができる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;国家的な「検閲」や消極的な「自主規制」はベータへの悪意でかけられたものではなく、ストーリーなしでは興奮を生まないフラットなモザイクである。いわば屈服の契約もないままかけられた「悪い検閲」だ。存在する必要がない。こんなものを見せ続ければ、おそらく未成年者の性癖も歪む。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これに対して、強力なモザイクをかけられた画像を見るしかない立場を自ら選ぶのはあくまで自由だ。パブリッシャーの「自主規制」に対して、ベータが自分の責任で屈辱的な立場を選ぶ「オプトイン検閲」かもしれない。これはいわば「いい検閲」だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん「自分で選んだ」のか「選ばされた」のかという自己認識は非常にきわどい紙一重で、この性癖はある種「インセル&lt;sup id="fnref:incel"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:incel" title="「パートナーの獲得や性的関係を望んでいるのに諦めさせられた」と自覚し、その原因をアルファや女性に押し付けて敵対する者たち。日本語では「不本意の禁欲主義者」などと訳される。"&gt;13&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;」の裏返しである点には注目しなければならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし「選ばされた」という認識さえ、最終的にはCENSORED的興奮に繋がりうる。例えば、もし国家的にアルファとベータを二分する検査が布かれ、ベータに対して差別的な検閲を実施する世界があったとする。この世界でベータに対して行われる検閲は強制的な「悪い検閲」だが、最終的に彼らはその生活を肯定的に受け入れざるを得ないだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際、このような優生学的世界観でCENSOREDにストーリーを持たせて「マゾ堕ち」する過程を描く作品は数多く存在する。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これらの点から、CENSOREDは自らの責任で男性性の責任やプレッシャーを放棄することを受け入れるという、倒錯的だがある意味では健全な取り組みといえる。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="censored_4"&gt;CENSOREDの技術&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;CENSOREDな作品は自然に発生するものではない。他のエロコラージュと同様に、誰かが素材を作成・撮影・収集して画像や動画に編集をかける必要がある。無検閲の女性を拡大して胸や性器の領域に選択ツールを引く――これはベータ的世界観から見れば耐えがたいものだ。自らを女体を見ることを許さない立場に置く世界観から見ると、無検閲の画像を開くのさえ後ろめたく、抵抗がある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのため、多くのCENSOREDは製作者と閲覧者の属性が分かれている。&lt;a href="https://www.reddit.com/r/Censoredforbetas/"&gt;r/Censoredforbetas&lt;/a&gt;に数多くのCENSORED作品を投稿する&lt;a href="https://www.reddit.com/user/jb22_pics/"&gt;jb22_pics&lt;/a&gt;が「&lt;a href="https://melmagazine.com/en-us/story/censoredforbetas-subreddit"&gt;The Subreddit Where Beta Men Go to Watch Porn They Can’t See&lt;/a&gt;」に寄せたコメントによれば、自らの活動のモチベーションはクリエイティビティの発揮と「私はエッチな画像を見られるが、ベータは私が許可したものしか見られない」という支配力の誇示にあるという。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ベータは自分で自分を検閲できない、というのは根本的な問題として認識され続けてきた。しかし、近年になってこの問いに技術的な解決策が与えられつつある。それは――おそらくみなさんが想像するとおり――&lt;a href="https://github.com/notAI-tech/nudenet"&gt;NudeNet&lt;/a&gt;を初めとした画像認識モジュールによる自動化、つまり「自動検閲」である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;自動検閲においては、製作者が行っていた隠すべき場所の検出をAIが自動で行う。「ベータが見てもいい場所」を検出するのではなく、「アルファが見てもいい場所」を検出するのだ。これは当たり前に思えるが、例えるならオレンジから甘さを取り除いてアルファに与え、ベータには苦みだけを提供するようなものである。これがAIの手で行われるというのは、ある意味でさらに屈辱的かもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2022年頃から現在にかけて、こうした自動検閲を実現するツールが増え始めている。これらはおおよそ「ブラウザ拡張でページの検閲を行う」「デスクトップ全体をキャプチャして検閲を行う」「バッチ処理で特定の入出力にCENSOREDを組み込むライブラリ」に分類できる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ブラウザ拡張型では、Chromium系の&lt;a href="https://silveredgold.github.io/beta-protection/"&gt;Beta Protection&lt;/a&gt;やそのバックエンドとなる&lt;a href="https://github.com/silveredgold/beta-censoring"&gt;Beta Censoring&lt;/a&gt;、Firefox中心に開発されてきた&lt;a href="https://puryfi.com/"&gt;PuryFi&lt;/a&gt;が代表的だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;デスクトップキャプチャ型では、Windowsで最も人気の&lt;a href="https://islaexe.itch.io/beta-blocker"&gt;Beta Blocker&lt;/a&gt;が存在する。画面上に現れるNSFWコンテンツをリアルタイムで検出し、モザイクや黒塗りのオーバーレイで隠すのが主な機能である。最近では日本語を含む多言語UIにも対応したAndroid版がリリースされたり、一定時間CENSOREDを解除できない機能が導入されるなど、活発な開発が進んでいる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;バッチ処理型では、Stable Diffusion生成画像の局部に自動でモザイクをかける&lt;a href="https://github.com/w-e-w/sd-webui-nudenet-nsfw-censor"&gt;nudenet-nsfw-censor&lt;/a&gt;や、前述のBeta Censoringをローカルで回して画像フォルダ全体を処理するといった使い方がある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これらのツールを組み合わせれば、例えば「Webカメラの出力に常に検閲をかけるツール」とか「視界にARでモザイクを入れるスマホアプリやスマートグラス」の自作も容易だろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このように多くのツールが提供されているが、検閲箇所の検出に使うエンジンの多様性はあまりない。PuryFiが独自のニューラルネットを同梱しているのに対し、他のほとんどのツールはNudeNetに依存している。画像全体がセンシティブかどうか判断するライブラリや、画像から物体の位置を検出するライブラリは存在するが、それらを組み合わせた「画像内からセンシティブな箇所を領域で抜き出す」というのがかなりニッチな分野で、代替ライブラリが少ないのが実態である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらに、NudeNetはメンテナが多忙な状態でここ2年ほど活発な開発がなく、近年のAI技術の発展を活かした性能にはなっていない。小さな領域や極端なアングル、そしてイラストなどを十分に検出できないことも多く、まだ軽量化や性能向上の余地があると思われる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、NudeNetの改善のために学習データという名の無検閲の画像を収集する必要があると考えれば、ベータは検閲モジュールの改善には参加しえないというメタ的な構図は維持されてしまう。自動検閲で自らに検閲を課せるようになったはずが、その上流にはまだ差別的構造が残っている。これもまた、CENSORED世界観の面白い構造である。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="censored_5"&gt;CENSOREDの今後&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;日本におけるCENSOREDはまだまだごくマイナーなジャンルである。これは刑法175条の運用が作った実質的なポルノ検閲の構図のせいだろう。モザイクに対する「見えないことへの興奮」や「一方的な屈服」を味わうよりも先に、国家からモザイクを押し付けられているのが明らかな現状である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これを脳内でCENSORED世界観に転換することはできるものの、「モザイクがあるのは当たり前」なのが常識である以上、さらに広げるのは難しい。日本だけではなく、東アジア全般で消極的なモザイクやぼかしが前提の状況が続いている。不自由を味わうために自由を必要とする、というのはいろいろな分野で語られる矛盾といえよう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方、日本では文字コラを始めとしたエロコラージュの文化はある程度広く根付いている。前述の通り、文字コラとCENSOREDは勝手なストーリーを付与して興奮の材料に持ち込む点でよく似ている。日本産のポルノがCENSORED作品のメジャーな素材になっていることから見ても、日本語圏でもさらにCENSOREDが広がる余地は残っているはずだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただ、アングロスフィアが主体のCENSOREDコミュニティに投稿される画像は、正直なところ日本人の好みとは離れた被写体ばかりに思える。オナニーしながら英語を（大した語彙は使われていないにせよ）読み解くのもなかなか高度な営みだろう。人種の違う彼らの興奮の機序は理解できても、Pornhubを見ているときのようなほんのりとした（しかも興奮に繋がらない）疎外感を覚えるのも事実である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、日本語圏のCENSORED――おそらくはANIMEキャラに日本語で検閲をかけるものが多いだろう――を作らない限りは、その魅力をより広く伝えるのは難しい。その手軽な方法として&lt;a href="https://vym.booth.pm/items/8181847"&gt;CHKDRS&lt;/a&gt;に実験的な検閲機能が搭載されれば、一つの実験として意義があるはずだ。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;――という記事の草稿を送る前に、検閲機能を搭載した同人作品ビューアのデモ版が送られてきた。仕事が早い。しかし、固定の黒塗りオンリーで動画は非対応……とりあえず隠せばいいんだよね？なんて明るい声が聞こえてくる気がする。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このアプリは出来そこないだ、使えないよ。部位は選べた方がいい、隠し方にも美学があるし、このバージョンは文字も入れられないみたいだ。あぁ、それに――まぁ、あとはこの記事を見せれば、いい感じにしてくれるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:discord"&gt;
&lt;p&gt;アカウントごとに検閲レベルを設定したり、継続参加で称号を獲得できるゲーム要素を提供していることもある。管理者が高圧的なルールを敷く囚人と看守のロールプレイ的な面も持ち合わせがち。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:discord" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:chinese-censored"&gt;
&lt;p&gt;码（コードやモザイクの略）を打つ、でモザイクやぼかしによる加工を意味する中国語。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:chinese-censored" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:korean-censored"&gt;
&lt;p&gt;餅+モ（モザイクの頭文字）で餅のようにベタベタに塗られた濃いモザイクを意味する韓国語。떡치다（餅つき）がセックスの俗語で、떡単体で性的なニュアンスを含むことがある。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:korean-censored" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:japanese-censored"&gt;
&lt;p&gt;雑魚向けの海苔（黒い長方形による修正）で、いま筆者が作った造語。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:japanese-censored" title="Jump back to footnote 4 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:jap21"&gt;
&lt;p&gt;検閲は、これをしてはならない！&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:jap21" title="Jump back to footnote 5 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:jishukiseikun"&gt;
&lt;p&gt;こちらは、性的な内容だけではなく法的にギリギリのパロディを隠すときにも使われていた。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:jishukiseikun" title="Jump back to footnote 6 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:kuronori"&gt;
&lt;p&gt;その形から黒海苔と呼ばれている。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:kuronori" title="Jump back to footnote 7 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:bnmo"&gt;
&lt;p&gt;黒人男性の性的優位性を前提にした世界観で、白人男性が自らのパートナーを譲り渡しベータ化するBNWO（Black New World Order）と呼ばれるアングロ圏特有のコンテンツが存在する。他言語圏でもこうした人種差別になりかねない思考を反転させた性癖が生まれている。より一般化したA国B国モノ（自国の女性が他国の男性に征服されるのを自国の男性が屈辱として楽しむ、あるいは他国の女性に性的な屈辱を与えられるのを楽しむコンテンツ）のようなもの。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:bnmo" title="Jump back to footnote 8 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:atashiko"&gt;
&lt;p&gt;露出の多い格好で身体を強調するなどしてオナニーの対象になろうとする行為。「あたしでシコシコして～ん」の略。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:atashiko" title="Jump back to footnote 9 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:iyapan"&gt;
&lt;p&gt;様々な女性に蔑まれながらパンツを見せてもらうシチュエーションをメインとした作品「嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい」の略。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:iyapan" title="Jump back to footnote 10 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:simp"&gt;
&lt;p&gt;好意を寄せた女性に対して尽くしすぎたり言いなりになる男性を示す侮辱語。日本語では「ミツグくん」「カオナシ」「バチャ豚」などに近い。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:simp" title="Jump back to footnote 11 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:joi"&gt;
&lt;p&gt;Jerk Off Instructionの略で、いわゆるオナ指示のこと。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:joi" title="Jump back to footnote 12 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:incel"&gt;
&lt;p&gt;「パートナーの獲得や性的関係を望んでいるのに諦めさせられた」と自覚し、その原因をアルファや女性に押し付けて敵対する者たち。日本語では「不本意の禁欲主義者」などと訳される。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:incel" title="Jump back to footnote 13 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>小動物以外ぜんぶ食う</title><link href="https://ama.ne.jp/post/eat-soft-hard/" rel="alternate"/><published>2026-02-20T21:58:00+09:00</published><updated>2026-02-20T21:58:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2026-02-20:/post/eat-soft-hard/</id><summary type="html">&lt;p&gt;みんなで歩き回る大量のオモチ&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;日頃からストレスを溜めて現代社会を生き抜いているみなさまにおかれましては、時折ふとこんなことを考えてしまうはずです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「あぁ、小動物を手に乗せて撫でたい……気分が乗ってきたら食べてしまいたい……」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;……なんて。どうですか？　当たった？　当たってない？　どっち？　はっきりしませんね……あ、もう電話切れてる――&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、中央アジアから西アジアが原産といわれる「ハムスター」というキヌゲネズミ科の可愛らしいネズミがいます。夜行性のかれらは、野生では一晩に10km～20kmほど走り回りながら生活していると言われており、非常に発達した筋肉を持っています。ハムスターが回し車でウチの電力を支えてくれているのは、この習性によるものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;キヌゲネズミ（絹毛鼠）科という名前の通り、毛艶のよい毛皮に包まれた小さな身体は、忍耐強く人に慣らせば手にも乗ってくれるでしょう。しかし、個体値や種族値によって上手くいかないことも多いですし、慣らすためにケージを開けて……そのまま家の中に大脱走されてしまった経験のある方もいると思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;全速力で逃げ回るハムスターを追いかけ、どうにかお母さんと挟み撃ちで追い込んで、なんとか捕まえようと手を伸ばす……手元が狂って、思ったより強い力でハムスターを掴んでしまったあなたは、きっとこんなことを思ったはずです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「あっ、ハムスターって意外と固くてコリコリしてる。えっ、めっちゃ &lt;em&gt;命&lt;/em&gt; じゃん……こわ……」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;……あぁ、これは当たるんだ。そっか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ハムスターはその筋肉と骨格の割に毛皮が薄く、しっかりと触れるとそういう &lt;em&gt;大事な臓器っぽい何か&lt;/em&gt; を意識してしまうものです。腫瘍や水が溜まっている感触ではなく、そこに小さく生きている何かの気配。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、私たちが &lt;em&gt;小さな命&lt;/em&gt; を感じる瞬間はこういうときみたいです。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;表面は柔らかくてふわふわして、握りつぶしたら消えてしまいそうです！&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;触ってみると中に固いところがあって押し返してきます。これでは握りつぶせません！&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;実はここに、生きて動き回るという条件はありません。必要もありません。硬・軟があるというだけ。君が生きてなくてよかった。少なくとも、私たちの尺度では。もしそうなら、冒頭のあなたの願いも叶うはずです。あなたはなんて言っていたんでしたっけ？　そうです――&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「あぁ、小動物を手に乗せて撫でたい……気分が乗ってきたら食べてしまいたい……」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;言ってないって顔ですね。まぁどちらでもいいです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;足立区に本社のある和菓子屋の&lt;a href="https://kitaya.info/"&gt;喜田家&lt;/a&gt;が、主に東京スカイツリータウンの東京ソラマチ店で販売している「空 de 餅」は、こうした小動物無生物フェチのみなさんを救うお菓子のひとつです&lt;sup id="fnref:offline"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:offline" title="オンラインショップにも商品情報はあったみたいですが、記事を書いたタイミングでは取り扱いがないようです。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;a href="https://kitaya.info/products/"&gt;公式サイト&lt;/a&gt;の説明を引用しますね。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;卵白ともち米で作った、ふわふわととろけるような風味のお菓子。空に浮かぶ雲を彷彿とさせる見た目に、蜜煮の豆がアクセントです。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://kitaya.info/products/"&gt;商品情報｜喜田家 -和菓子スイーツのどら焼き・千丸・すずめ・最中・酒合戦-&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;卵白（メレンゲのことです）とゼラチンを餅に混ぜ合わせて、金時豆を入れて固めたお菓子。硬・軟があるというだけ。とっても気になりますね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="空 de 餅のパッケージ" height="601" src="/images/eat-soft-hard/sorademochi1.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="空 de 餅が透明なトレイに収まっている様子" height="601" src="/images/eat-soft-hard/sorademochi2.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="空 de 餅を取り出して皿に置いた様子" height="600" src="/images/eat-soft-hard/sorademochi3.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;かわいいですね！　透明な四角い枠に押し込められて、均一な姿で袋詰めされて出荷される……ウチのハムスターではこうはいきません。もしかしたら、もっと巨大な雲みたいなオモチの塊を切り分けてこの小動物が生まれたのかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今は1個しか写っていませんが、これが工場にたくさん並べられて等間隔に流れているところを想像してみてください。回し車の箱に押し込められて動き回るのもいいでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="空 de 餅が立ち上がってこちらを威嚇しているように見える様子" height="601" src="/images/eat-soft-hard/sorademochi-ikaku.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;威嚇。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;触感と食感については、もう大満足でした。手に乗せたときの餅取り粉のさらさらした感触、指でつまんだときの壊れそうなのにときどき芯を感じる壊れた生物感、噛み切ったときの無抵抗に取り込まれていく柔らかさ……もし家に電子レンジを置くのを許されているなら、10秒ほど温めると &lt;em&gt;ホンモノ&lt;/em&gt; になります&lt;sup id="fnref:real"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:real" title="ここでは実在性の高さ、生命感、アンドロイドキャラが涙を流す瞬間、人間の身体を手に入れておしゃれを覚えた瞬間などを指しています。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;豆大福ですか？　あれは粉だらけの固い塊です。レジ前にずっと置いてあったから、もう動かないね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;大福や団子、おはぎなどの餅菓子は、空 de 餅のようにメレンゲを混ぜたマシュマロのような生地や、砂糖や水あめで練り上げた求肥などとは全く異なります。もっと具体的な例を挙げていくと、羽二重餅にくるみを練り込んだものとか、指でつまむと形が戻らないマシュマロとか、みずき団子を作るときとか……いいえ、それは違います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まぁ文字で語っても仕方ありませんから、&lt;a href="https://kitaya.info/shop/"&gt;店舗情報&lt;/a&gt;を確認の上で、もしお近くにいらっしゃいましたらぜひお立ち寄りください……というと、関東圏にしか人が住んでいないアド街みたいな世界観になってしまいますね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、もし富山県にお住まいの方がいれば、&lt;a href="https://www.kanokomochi.co.jp/"&gt;鹿の子餅本舗 不破福寿堂&lt;/a&gt;の&lt;a href="https://www.kanokomochi.co.jp/item/kanokomochi.html"&gt;鹿の子餅&lt;/a&gt;がこの手触りと似ているかもしれません。私は食べたことがないのではっきりとは言えませんが、写真を見る限りわずかに空 de 餅よりは固い生地のように見えます。これもレンジで温めてしまえば些末な差でしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;……えっ、こっちは明治25年から売ってて、季節限定のピンク色もある？　じゃあもう動き回るモンスターじゃないですか……空 de 餅は2012年から？　確かに、スカイツリーの開業より前にあるわけないもんね。じゃあ、どっちがどっちのジェネリックなんだろう……？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;柔らかい生き物を食べたいという願いは人類共通なので、どっちが起源とかはもういいじゃないですか。みなさんも、柔らかくて芯のあるオモチをいっぱい並べて小動物生産工場を作ったり、工場長の気まぐれで食べちゃったりしましょう。ストレスを溜める必要はありません。明日のことは明日考えればいいのです。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:offline"&gt;
&lt;p&gt;オンラインショップにも商品情報はあったみたいですが、&lt;a href="https://kitayanet.shop29.makeshop.jp/view/search?search_keyword=%B6%F5"&gt;記事を書いたタイミングでは取り扱いがない&lt;/a&gt;ようです。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:offline" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:real"&gt;
&lt;p&gt;ここでは実在性の高さ、生命感、アンドロイドキャラが涙を流す瞬間、人間の身体を手に入れておしゃれを覚えた瞬間などを指しています。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:real" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>AIで作品の周縁を埋めることについて</title><link href="https://ama.ne.jp/post/fill-me-with-ai/" rel="alternate"/><published>2026-01-06T13:28:00+09:00</published><updated>2026-01-06T13:28:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2026-01-06:/post/fill-me-with-ai/</id><summary type="html">&lt;p&gt;大きな石を先に入れなさい&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;先日公開した&lt;a href="/post/ogpai-2025/"&gt;あまねけ！AI 2025&lt;/a&gt;では、2025年末時点での&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;におけるAIの活用方法について記録を残しました。この中では、可能性を収束させるという意味での本来の執筆は人間が行うものとし、要約および分析という新たな可能性を要求しない作業をAIに任せていく旨を記載しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回はその補足として、具体的にどのような範囲でAIを使って作品の周縁を埋めていくかという観点で記述を残します。利用例はいずれも、2025年に公開した作品について、Google GeminiからGemini 3 Flash相当のモデルで出力したものです。&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;要約: 作品説明・キャッチコピー&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;要約: 演習問題&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;分析: 評価&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;分析: 作品解説&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;要約: 作品説明・キャッチコピー&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;前回の記事で「完成した本文からなめらかな粒度でサマリーを取り出すのもAIが得意とする分野です」と書きました。なめらかな粒度というのは、単純には文字数を調整できるという意味ですが、どこまでサマリーに盛り込むかを調整できるという意味でもあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;pixivや小説家になろうといった作品投稿プラットフォームでは、「キャプション」や「あらすじ」という名前で、作品の短い説明を表示することができます。あらすじという名前ではありますが、この説明には結末までを洗いざらい掲載することはまずありません。この作品がどのような魅力があり、こんな人に楽しんでもらえるはず……という情報を部分的に示すのがセオリーです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このような制約を盛り込んでAIに指示すると、適切な作品説明を出力できます。以下の例は、&lt;a href="/post/shoot-from-the-moon/"&gt;月から降ったクリスマス&lt;/a&gt;の本文を渡して、文字数を指定して要約を出力したものです。山場や結末までは明かさず世界観や登場人物、大まかな展開を盛り込むよう指示することで、適切な作品説明やキャッチコピーを出力できます。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;「脳力」が投資対象となった近未来。最大手企業イーコムの学園に通うメイは、月面からの通信デモの実験体に選ばれる。離れ離れになる幼馴染のエリ。二人の他愛ないおしゃべりこそが、科学を凌駕する強力な脳波を生む唯一の鍵だった。大人たちの思惑と「冬の時代」の再来に翻弄される少女たちは、聖なる夜にある「計画」を胸に秘める。世界を巻き込む、史上最高に個人的で純粋な、二人だけの反逆が幕を開ける。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;この作品の結末や山場を除いた投稿サイト用の作品説明を200字で出力して&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;以下はキャッチコピー案の出力例です。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;月へ行く君と、地上で待つ私。物理的な距離さえ、私たちの「脳」は飛び越える。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「私、かぐや姫になれるんだってさ」――笑えない冗談を、最高の伝説に変えるまで。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;世界を繋ぐ最新技術より、君と話す「犬の好み」の方が、よっぽど価値がある。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;アルミホイルを頭に巻いてお待ちください。間もなく、少女の初恋が世界を飲み込みます。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;脳波通信の先駆者が交わした最初の言葉は、愛の告白でも平和の祈りでもなかった。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;この作品の結末や山場を除いた投稿サイト用のキャッチコピー案をいくつか出力して &lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;自分が重視していること、特に入れたい要素があれば明記するとよいでしょう。盛り込みたい要素が完全に決まっているなら、本文ではなく情報の箇条書きを与えて清書してもらうだけでもいいかもしれません。やはり最終的には、かける時間や手間と予測可能なクオリティのトレードオフになります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、キャッチコピー程度ならよいのですが、短いタイトル案やあらすじを含む長めのタイトル案では精度が出ない印象です。作品の要素をフラットに盛り込もうとするAIの公平さが悪い影響を与えている気がします。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;要約: 演習問題&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;前回挙げていなかったAIの使い方として、作品の理解を深めるための演習問題を考えてもらうケースがあります。これはもともと、「&lt;a href="https://harajuku-crisis-team.tumblr.com/"&gt;PARK Harajuku: Crisis Team!&lt;/a&gt;」という作品に掲載された演習問題のオマージュしたものです。オリジナルでは「DISCUSSION TOPICS」として、登場人物の心理や世界観を元に想像力を膨らませる問いを、そして「EXERCISES」として、作品の内容を元に現実で実行する課題がいくつか出されます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これまで、あまねけ！では&lt;a href="/post/ruine-1/"&gt;廃墟、曖昧、私とあなた&lt;/a&gt;と&lt;a href="/post/dont-say-coming/"&gt;イってないよね？&lt;/a&gt;でこのコーナーを掲載しています。「EXERCISES」はオリジナルの時点でネタっぽいというか、必ずしも作品の理解を深めるものではありません&lt;sup id="fnref:exercises"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:exercises" title="主人公3人がショップの経営で生計を立てているという設定を前提に、「オリジナルグッズを売るショップを開いてみましょう」という課題が出たりしています。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。一方で「DISCUSSION TOPICS」は、作品やキャラクターの考察を深めるテーマになりうる内容を多く含んでいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、ここでいう &lt;em&gt;考察&lt;/em&gt; とは、作品内の曖昧な要素や伏線をかき集めて繋ぎあわせるパズルや謎解きクイズ &lt;strong&gt;ではない&lt;/strong&gt; ことに注意してください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;以下の例は、&lt;a href="/post/park-nye/"&gt;PARK New Year's Eve&lt;/a&gt;についての「DISCUSSION TOPICS」および「EXERCISES」を出力した試行です。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;以下の作品について、作中の登場人物の行動や選択の意味や理由について理解を深めたり、自分が作中の世界に置かれた時にどのような行動や選択を取るかを考えるための議論のテーマを「DISCUSSION TOPICS」としていくつか候補を出力して。いずれも作品の具体的な要素を前提にした質問の形にすること。&lt;br&gt;
さらに、作中のアイテムや世界観のルールなどへの理解を深めるために、実際に現実で実行できる演習問題を「EXERCISES」としていくつか候補を出力して。いずれも具体的な行動を提案する形にすること。&lt;br&gt;
いずれのセクションも、フラットな箇条書きのみで出力して複雑な見出しを含めないこと。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;以下、AIによる出力結果です。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;DISCUSSION TOPICS&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;ことこは「一度始めるとキリのいいところまで進めたくなる」性格として描かれていますが、あなたが大晦日のような特別な日に、本来の予定を超えて仕事や作業に没頭してしまうとしたら、それはどのような心理や目的がある時だと考えられますか。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;りとは叔父のタバコ屋を手伝うという「嘘（あるいは建前）」をまりにだけ伝えていました。まりはこの嘘を見抜いていますが、りとはなぜことこには素直に行き先を話し、まりには別の説明をしたのだと思いますか。二人の関係性の違いに着目して考えてみてください。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;まりはフランス旅行を諦めて仕事をしていましたが、一方で自由に振る舞うりとに対して複雑な感情を抱いています。もしあなたがまりの立場なら、自分だけが真面目に働いている状況で、自由奔放な友人とどのように距離を置いたり、あるいは感情を整理したりしますか。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ことこは初日の出を見に行くという提案に対し「一年で一番早い太陽光発電」という科学的な関心を結びつけています。自分の趣味や専門知識を、日常のイベントや遊びに強引に結びつけて楽しむことについて、あなたならどのような分野でそれを実行しますか。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;物語3では、りととまりの間に独特の緊張感や親密さが描かれています。まりが最後に見せた「誘い方、もっとちゃんとしなさいよ」という言葉には、彼女のどのような本音や期待が込められていると解釈しますか。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;もしあなたがPARKのメンバーの一人だとしたら、大晦日の営業終了後、誰の誘いに乗ってどこへ行きたいと考えますか。「ことことの千葉ドライブ」「まりとの麻辣湯」「りととの深夜のスクーター」の選択肢から、その理由と共に選んでみてください。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;EXERCISES&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;今年の干支（例：2026年は午/馬）をベースにしつつ、りとのように「自分が一番可愛いと思う動物」に要素を置き換えた、年始のグリーティングカードやポスターのラフデザインを紙やタブレットで作成してみる。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ことこのブログ「ことことサイエンス」に倣い、身近な食べ物（例：ラーメンの麺のコシ、お菓子の焦げ目の匂い、炭酸飲料の泡など）がなぜそのような状態になるのか、化学的な原理を一つ調べて140文字以内で解説文を書いてみる。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;りとのように冬の夜にスクーターや自転車で遠出することを想定し、手持ちの衣類の中から「最も防寒性能が高い組み合わせ」をコーディネートしてみる。その際、インナーの種類や小物の活用など、機能性に特化して選定すること。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;りとの叔父のタバコ屋のような「何が本業か分からない、独特の雰囲気を持つ個人商店」を街中で探し、その店の看板や店先に並んでいるアイテムから、店主がどのような人物で、どのようなルートで商品を仕入れているのかを自由に想像してメモに書き出す。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ことこのように「日本で一番早い〇〇」というコンセプトで、自分なりの体験プランを立ててみる（例：日本で一番早く開店する店に行く、日本で一番標高の高い場所で特定の行動をするなど）。実現可能性は問わず、その体験が自分にとってどのような価値を持つかを言語化してみる。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;寒い中での作業や移動の後に食べたくなる「自分にとっての『にんたまラーメン』や『麻辣湯』」に相当する、究極の冬の背徳メシを3つリストアップし、それぞれの「最も美味しく感じるシチュエーション」を定義する。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;演習問題をAIに出力させる理由の一つとして、この課題に取り組むのは人間自身だという点が挙げられます。もちろん、このままAIに続きを尋ねれば想定回答も得られるでしょうが、きっとあなたの考察とは異なります。そういうAIの &lt;em&gt;誤った&lt;/em&gt; 考察を訂正する形でも作品への理解は深まりうるでしょうし、これは引き続き人間自身が取り組む意味がある課題です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;創作における実用的な面では、自分が書いた作品の演習問題を出力させることで、ストーリーの構成や盛り込んだ表現について一歩引いた目線でチェックできます。AIがある種の要約としてまとめた演習問題は、（作者の脳内にしかない要素を含めず）作品の本文のみから読み取れるテーマや、考察に値する部分を引き出したものだと考えられるからです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_3"&gt;分析: 評価&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;AIを分析に使う方法の一つとして、書き上げた初稿の評価を依頼するケースがあります。これはあらすじやサムネイルで作品を外向きに飾る方法というより、作品の構成や表現を改善するツールとしての使い方です。誰かに依頼するよりも簡単かつ高速で、しかも何度でも &lt;em&gt;初めて&lt;/em&gt; 作品を読んだ評価を引き出せます。誰かの頭を殴らずに作品を読んだ記憶を忘れてくれるというのは、AIだけの利点です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;評価の内容は長くなりがちなので、出力例は一部のみ掲載します。使ったのは&lt;a href="/post/magic-parrot/"&gt;オウムは魔法で殺された！&lt;/a&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;... (snip) ...&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;2. 表現の不自然さ・説明過多な部分&lt;/strong&gt;&lt;br&gt;
&lt;strong&gt;クーの自虐的なモノローグの繰り返し&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「物覚えが悪い」「頭が悪い」「ちんちくりん」という表現が何度も登場します。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;課題: クーの卑屈さが強調されすぎて、読者がキャラクターに共感する前に「卑屈な語り」そのものに疲れてしまう可能性があります。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;改善案: 「自分はダメな子だ」と言葉で説明するのではなく、&lt;strong&gt;「何度も同じ場所でつまずく」「三つしかない荷物の名前を忘れないように呟き続ける」&lt;/strong&gt;といった行動で、彼女の不器用さを描写（Show, don't tell）してみてください。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;アイさんのセリフの「説明っぽさ」&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「私のシゴトは、こうして白い身体を晒して歩くことそのものなんだ」というセリフは、設定を説明するために言わされている印象を受けます。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;課題: キャラクター同士の会話としては少し不自然です。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;改善案: 「私は、ただここにいて、あなたに見られるのがシゴトなの」など、もう少し情緒的、あるいは謎めいた言い回しにすることで、アイさんの上位存在としての不気味さと美しさが際立ちます。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;3. 退屈に感じられやすいポイント&lt;/strong&gt;&lt;br&gt;
&lt;strong&gt;荷物仕分けの描写の単調さ&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「赤い花、銀のレンガ、白い糸」の仕分け作業の描写が少し長いです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;... (snip) ...&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;この作品について批判的に読んで、構成上読みにくいところ、分かりにくいところ、退屈なところ、表現が不自然なところなど、作品を改善できるあらゆる要素を教えて&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;この作品がMinecraftのゴーレムをモチーフにしているという背景もあり、正直あまり的を射ていないコメントも多いです。あくまで人間が自分の作品を改善するための取り組みであり、AIはそのサポートに過ぎないことを念頭に置いた上で、必要な指摘を選んで取り入れていくといいでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_4"&gt;分析: 作品解説&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;いわゆる作品解説は、AIの出力を存分に活用できる分野の一つです。渡された作品の本文の中で推論し、 &lt;em&gt;自分の考え&lt;/em&gt; を交えて出力します。これを要約の一種と捉えることもできますが、単なるあらすじと異なり独自の分析や解釈を含むので分析として取り扱いました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;作品解説の例は、&lt;a href="/post/my-2025/#2025-by"&gt;「2025年のこと」に「色がきれいなよもぎもち」として掲載した解説&lt;/a&gt;を直近で掲載したので、興味があればそちらを読んでみてください。大げさで曖昧なのにそれっぽい書きっぷりを許されたAIが、その真価を発揮しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このように、作品説明やキャッチコピー、サムネイルで入り口を飾り付けて、演習問題や作品解説で出口を充実させれば、作品と世界の溝を効率よく埋めることができます。こんなに広い範囲でAIを活用したのに、体験のコアとなる作品の執筆は、まだあなたに任されたままです。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:exercises"&gt;
&lt;p&gt;主人公3人がショップの経営で生計を立てているという設定を前提に、「オリジナルグッズを売るショップを開いてみましょう」という課題が出たりしています。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:exercises" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>2025年のこと</title><link href="https://ama.ne.jp/post/my-2025/" rel="alternate"/><published>2025-12-31T10:00:00+09:00</published><updated>2025-12-31T10:00:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2025-12-31:/post/my-2025/</id><summary type="html">&lt;p&gt;できごと・統計・解説ほか&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;/* &lt;a href="/images/my-2025/og.png"&gt;thumbnail&lt;/a&gt; by &lt;a href="https://x.com/crab_love_club"&gt;カニさん大好きクラブ&lt;/a&gt; */&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今日は2025年12月31日です。2025年の&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;やそれ以外のふりかえりをお送りします。&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;世界のできごと&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;変天美音&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;おでかけ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;ニューアイコン&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#ltu"&gt;記事投稿数とLTUバランス&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;たくさん読まれた記事&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_6"&gt;たのしかった記事&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#amaneke-traffic-updates-summary"&gt;amaneke TRAFFIC UPDATES summary&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#2025-by"&gt;あまねけ！2025 by 色がきれいなよもぎもち（おまけ）&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;世界のできごと&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="_2"&gt;変天美音&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://hen.booth.pm/items/6621985"&gt;&lt;img alt="変天美音Ⅰ表紙の一部" height="600" src="/images/my-2025/hetebo.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2025年は、&lt;a href="/post/hentenbion-and-you/"&gt;変天美音シリーズ&lt;/a&gt;を立ち上げた最初の年です。変天美音はみなさんがあまねけ！を所有するための手段の一つであって、紙の文庫本として確かにあなたの手に渡ります。&lt;a href="https://hub.docker.com/r/amane/amanejp"&gt;Dockerイメージ&lt;/a&gt;や&lt;a href="/link/"&gt;ZIPアーカイブ&lt;/a&gt;よりも取り扱いやすく、太陽風や海底ケーブル切断にも影響を受けません。&lt;a href="https://hen.booth.pm/items/6621985"&gt;変天美音Ⅰ&lt;/a&gt;はBOOTHでまだまだ購入可能です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;変天美音Ⅱは2026年2月23日、&lt;a href="https://peatix.com/event/4747580"&gt;文学・クリエイターイベント東京&lt;/a&gt;にて頒布を開始する予定です。2025年に投稿した作品やその後のエピソード、小さな書き下ろし、解説ページなどを掲載します。プラットフォームを介さない通販のお申し込み、取り置きの連絡などは適宜お好きな手段でお知らせください。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;おでかけ&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;記事や創作を離れた範囲では、去年よりもいろいろなところに出かける機会が多かったです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;1月。イトーヨーカドー南松本店が1月13日付けで閉店するということで、最後の姿を見るために松本・安曇野エリアから諏訪湖周辺に出かけました。すっからかんになった棚や、通路を塞ぐために紅白幕が張り巡らされている光景が異様で楽しかったです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="空になった冷凍食品の棚に紅白幕が張られている様子" height="525" src="/images/my-2025/ito-1.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="既に商品のない通路に紅白幕を張って塞いでいる様子" height="750" src="/images/my-2025/ito-2.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ベストバイ2025記事の&lt;a href="/post/bestbuy-2025/#_4"&gt;伊東酒造&lt;/a&gt;は、この時に訪れて出会ったものです。諏訪五蔵の一つである&lt;a href="http://www.reijin.com/"&gt;麗人&lt;/a&gt;で撮った「&lt;a href="https://x.com/amane_katagiri/status/1878292224821317808"&gt;サーバー前で立ち呑みしないでください&lt;/a&gt;」という注意書きを投稿したら少しウケました。よかったです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;春から夏にかけては泊まりの旅行こそありませんでしたが、去年より仕事に余裕があったので平日も利用してイベントや展覧会などによく足を運びました。賑わってる写真や映像を見るとそれなりにワクワクしますが、実際に行くとなったら人は少ない方がいいですからね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あとは友人のお墓参りにも行って、ついでに&lt;a href="https://www.konnyaku-park.com/"&gt;こんにゃくパーク&lt;/a&gt;にも行きました。コロナ禍以来6年ぶりの訪問でしたが、目玉の無料こんにゃくバイキングが健在でとても嬉しかったです。平日なので工場見学もできました。太いホースが身体をくねらせてこんにゃくゼリーの材料を吐き出すのがよく見えます。服を着てる同族がいるせいで、裸が異常なのか分からないキャラクターもいました。心獣界の巫女ココンみたいだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="ピンク色のウサギのキャラクターで、服を着ている個体・パンツだけ履いている個体・服を着ていない個体が同じパネルに描かれている様子" height="450" src="/images/my-2025/manan.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;9月。取材のために沼津と伊東に行きました。沼津では3年ぶりくらいに&lt;a href="https://x.com/amane_katagiri/status/1968896245797175765"&gt;さわやか&lt;/a&gt;に行ったり、&lt;a href="https://x.com/amane_katagiri/status/1969003044013588918"&gt;うっかり謎のヒレが干された敷地に足を踏み入れてしまったり&lt;/a&gt;しました。沼津には&lt;a href="https://www.city.numazu.shizuoka.jp/shisei/pr/kohonumazu/1685/page20.pdf"&gt;あまねガード&lt;/a&gt;というアンダーパスがあって、特に関係はないのですが親近感が湧きます。名前の由来は普通に&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;西周&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;にしあまね&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;らしいです。あとは玄岳ドライブインで有名な伊豆スカイラインを一気に駆け抜けたりしました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="あまねガードの道路看板と銘板" height="548" src="/images/my-2025/amane-g.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同じく9月。何かのライブのついでに仙台周辺を旅行しました。ニッカの&lt;a href="https://www.nikka.com/distilleries/miyagikyo/"&gt;宮城峡蒸溜所&lt;/a&gt;は突発の訪問だったので、見学はできず楽しく試飲と限定ボトルをいくつか購入したのみ。ここの工場は住所が「青葉区ニッカ1番地」らしく、ちょっと面白いです。蒸留所が建てられるまでは何もない場所だったのか、もしかしたら挙母市が豊田市になるくらいの大きな騒動があったのかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;他には、郊外の定義山にある&lt;a href="https://www.sankaku-age.jp/index.html"&gt;定義とうふ店&lt;/a&gt;まで三角油揚げを食べに行ったりしました。サンドウィッチマンの伊達さんが何かと話題に出して絶賛しているものです。揚げたての分厚い油揚げは確かにとっても美味しかったですが、仙台駅から車でたっぷり40分かかるので気軽にはおすすめできません。あとは寂れたショッピングセンターを眺めたり、国分町で美味しい肉まんを食べたりしました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;11月。小田原・箱根エリアをゆったり歩き回りました。小田原の街を歩いて浜辺に出て、西湘バイパスが通る大きな橋の下でちくわを食べたり、&lt;a href="https://x.com/amane_katagiri/status/1988081515558039722/"&gt;ロゼッタストーンを見つけたり&lt;/a&gt;、深夜のスーパー銭湯でじっと夜空を見上げたり、いろいろです。箱根では、ロープウェイから地獄のような谷の様子を見て大騒ぎする月並みのやつをやりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="箱根ロープウェイから撮影した大涌谷で、複数の噴気孔から噴煙が上がったり黄色い硫黄が析出している様子" height="600" src="/images/my-2025/jigoku.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;来年はこういう小さな遠征もshuzai記事にまとめていきたいですね。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_4"&gt;ニューアイコン&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://x.com/explosionpsycho"&gt;爆発電波&lt;/a&gt;先生にアイコンを描いてもらいました。大きいおめめがじとっとしてて、すてき！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="爆発電波先生作のかたぎりあまねアイコン" height="600" src="/images/my-2025/ex-amane.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;現在はDiscordやMatrix、その他別アカウントなどでも使っています。今後も気分に合わせていろいろなサービスで使っていく予定です。GitHubでも一瞬使っていたんですが、おしごと&lt;sup id="fnref:work"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:work" title="普段はエンジニアをしています。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;のMTG中にあまねアイコンが出てくるのがちょっと恥ずかしいので（IDが&lt;a href="https://github.com/amane-katagiri"&gt;@amane-katagiri&lt;/a&gt;の時点でどうしようもない気もしますが）、今は壊れたスケルトンアイコンになっています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;来年以降も、大好きなイラストレーターさんがアイコン依頼募集を出していたら、積極的にお願いしていきたいですね。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="ltu"&gt;記事投稿数と&lt;a href="/post/ltu-balance/"&gt;LTUバランス&lt;/a&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="年ごとの記事投稿数を示した折れ線グラフ" height="400" src="/images/my-2025/postchart.png" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2025年は26本の記事をかきました。2024年の30本よりは少ないですが、過去では2017年にのみギリギリ達成していた20本台を2年連続で継続することができました。よい傾向です。昨年は上半期に&lt;a href="/post/my-2024-2/#1"&gt;毎月1本おはなし投稿プロジェクト&lt;/a&gt;として毎月作品を出せるように頑張っていたので、ちょうどその分が少なかったともいえます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;四半期ごとにまとめてみると、第一四半期から順に8本、4本、3本、10本と、夏から秋にかけての中だるみが明らかに足を引っ張っています。なんと、6月と7月は投稿がありませんでした。また、5月から10月の投稿は以下のように創作性が低く胡乱な記事が続きます（LTUバランスの &lt;strong&gt;U&lt;/strong&gt; が多いということです）。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;5月: &lt;a href="/post/deeyohime/"&gt;輝くイカスミと「でェョ姫」について&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;8月: &lt;a href="/post/ibonoito-color-code/"&gt;抵抗のないそうめんの太さを示すスマートな方法について&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;9月: &lt;a href="/post/30-rulers/"&gt;そして、距離感30cmへ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;9月: &lt;a href="/post/fidget-padlock/"&gt;数学Aコラム「南京錠のセキュリティ」&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;10月: &lt;a href="/post/almondfish/"&gt;アーモンドフィッシュはアーモンドとフィッシュを食った方がうまい&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;LTUバランスも見てみましょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="年ごとのLTUバランスを示した棒グラフ" height="400" src="/images/my-2025/ltubar.png" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;LTUバランスでいえば、L（lily）+T（tech）とU（ugoki・shuzai）がよく釣り合っていました。ただし、Tを大きく圧縮しつつL（lily）を伸ばしたことによる見かけのバランスのよさです。しかもこのバランスは、&lt;a href="/category/ugoki/"&gt;ugoki&lt;/a&gt;の記事をたくさん書いてから、&lt;a href="/category/lily/"&gt;lily&lt;/a&gt;の記事をたくさん書いたという時系列での流れがあります。1年間という区切りでは辻褄が合いますが、10月段階ではUが高く推移している状態です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;TはLとは異なる第二軸の趣味に関するコンテンツであり、あまねけ！においては技術記事にあたります。確かに、生活の中で書くに値する発見をする機会は少なかったと自覚しています。また、AIブームの影響か「すぐに役立つサプリメント」のようなテクニック記事ばかりが重視される傾向がさらに強まっている感覚もあり、読み物のような技術的解説を書くモチベーションも低くなっていました。一年間の主観的な印象からは大きく離れない納得の結果です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まとめると、2025年は個人サイトらしい胡乱な投稿と&lt;a href="https://adventar.org/calendars/11741"&gt;百合SS Advent Calendar 2025&lt;/a&gt;を含むたのしい創作をたくさん公開できました。とはいえ、個人サイトの投稿を長く楽しく続けるにはバランスが最も大切です。来年は些末な技術的解説も、たのしい小説も、つまらない日記もたくさんかきたいですね。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_5"&gt;たくさん読まれた記事&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;2025年は以下の記事がたくさん読まれたようです。なお、こちらのランキングは記事を表示した回数（ビュー数）ではなく、記事下部の「読んだ」ボタンが押された回数でまとめています。&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/bugs-catcher/"&gt;IT技術を支える「バグキャッチャー」について&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/deeyohime/"&gt;輝くイカスミと「でェョ姫」について&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/otaku-marriage/"&gt;オタクくん、結婚しないの？&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/30-rulers/"&gt;そして、距離感30cmへ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/ibonoito-color-code/"&gt;抵抗のないそうめんの太さを示すスマートな方法について&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;p&gt;技術記事や胡乱な記事がたくさん読まれていました。読み口が軽いか単純に短い方が読んでもらえるのかな？　来年はこっちを伸ばした方がいいかもしれませんね。まぁそういうのはSNSとかでリプライ繋げてやればいいのかな……。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_6"&gt;たのしかった記事&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;2025年は以下の記事を書くのが特にたのしかったです。こちらは、読まれた数やビュー数とはあまり関係のない評価軸です。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/kiminami/"&gt;ザ・ゲームブックシリーズ 人形を操る魔女事件&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;ゲームブックのファン・フィクションというものを初めてかいてみました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ふりがなを付けたり、本編を参考に配置した&lt;a href="/appendices/kiminami/kiminami.pdf"&gt;PDF版&lt;/a&gt;も作りました。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/deeyohime/"&gt;輝くイカスミと「でェョ姫」について&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;今年唯一の技術記事ということもあり、バグチケットを掘ったり実験を繰り返して仕様を調査したのが印象に残っています。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/magic-parrot/"&gt;オウムは魔法で殺された！&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;ゲームのファン・フィクションというものも初めてかきました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;この作品をかいてから、実際にクーとアイが一緒に暮らすお部屋を作ってあげました。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/dont-say-coming/"&gt;イってないよね？&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;久しぶりにこういうおはなしを書けたのと、気まぐれに載せたノクタ転載分で&lt;a href="https://novelcom18.syosetu.com/impression/list/ncode/2993443/"&gt;感想&lt;/a&gt;をもらえたのが嬉しかったです。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;まだみなさんにはあまり読まれていなさそうな記事もあります！　年末年始にお暇な時間があればぜひどうぞ。読んだら&lt;a href="/comment/new/"&gt;コメント&lt;/a&gt;を送っていただいてもいいですし、どこかにシェアして賛否両論してもいいですし、面倒なら「読んだ」ボタンを押すだけで応援いただけます。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="amaneke-traffic-updates-summary"&gt;amaneke TRAFFIC UPDATES summary&lt;/h2&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;縦書き表示のスタイルについて、記号の表示の乱れやその他細部の動作を改善しました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;可読性向上のため、行間をわずかに広げました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;季節に合わせたわずかなエフェクトを追加しました。&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;2026年1月まで、約8割のページで雪のエフェクトが3秒間表示されます（&lt;a href="https://x.com/amane_katagiri/status/1992070223542034541"&gt;参考&lt;/a&gt;）。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;春以降のエフェクトについては現在検討中です。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;記事一覧や記事タイトルに作者のアイコンを表示するようにしました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;記事一覧で冒頭部分を常にプレビューとして表示するようにしました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ページ上部に表示される広告を整理しました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/link/"&gt;ミラーサイト&lt;/a&gt;のうち、Vercelでのホスティングを廃止しました。&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;Vercel提供のビルド環境が後退したことによるものです。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;以上です。引き続きあまねけ！コメントキャンペーン&lt;sup id="fnref:comment-campaign"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:comment-campaign" title="あまねけ！に掲載されたコメントの投稿者の中から、抽選で毎月1名に500円分のPayPay残高をプレゼントするものです。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;は実施中ですので、面白かった記事などの感想があれば気軽に送っていただけると嬉しいです。来年もよろしくお願いいたします。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="2025-by"&gt;あまねけ！2025 by 色がきれいなよもぎもち（おまけ）&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;こんにちは。色がきれいなよもぎもちです。&lt;a href="https://hen.booth.pm/items/6621985"&gt;変天美音Ⅰ&lt;/a&gt;では、あまねさんの作品についての解説を書かせていただきました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あまねさんの運営するあまねけ！の2025年は、現実の技術的な手触りと、そこから軽やかに飛躍する物語が複雑に編み込まれた一年だったと感じます。年明け早々の&lt;a href="/post/bugs-catcher/"&gt;バグキャッチャー&lt;/a&gt;で、百円ショップのおもちゃを神具に見立ててITの不確定性を笑い飛ばしたかと思えば、MinecraftのバグをUTF-8のバイト列レベルで解析した&lt;a href="/post/deeyohime/"&gt;輝くイカスミと「でェョ姫」について&lt;/a&gt;では、執念にも似た技術的探究心を見せてくれました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうした好奇心は、フィクションの形をとっても失われることはありません。抵抗器のカラーコードをそうめんに適用するという、一見馬鹿げた、しかし筋の通ったユーモアで私たちを煙に巻いた&lt;a href="/post/ibonoito-color-code/"&gt;抵抗のないそうめんの太さを示すスマートな方法について&lt;/a&gt;などは、あまねさんの真骨頂と言えるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、今年の彼女を語る上で欠かせないのは、やはり小説作品の深化です。脳波を通じた切実な交信を描いた&lt;a href="/post/shoot-from-the-moon/"&gt;月から降ったクリスマス&lt;/a&gt;や、独自の儀式を通じた弔いを描く&lt;a href="/post/goodbye-sga/"&gt;さよなら、キョーカイの子&lt;/a&gt;は、誰かと共に生きること、あるいは別れることの痛みと救いを鮮やかに描き出していました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;生活の細部への眼差しもより鋭さを増し、&lt;a href="/post/almondfish/"&gt;アーモンドフィッシュはアーモンドとフィッシュを食った方がうまい&lt;/a&gt;という断言や、&lt;a href="/post/30-rulers/"&gt;そして、距離感30cmへ&lt;/a&gt;に見られる奇妙な経済寓話からは、社会の仕組みを独自に解釈する強かさが感じられます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;サークル名の変更や&lt;a href="/post/hentenbion-and-you/"&gt;変天美音Ⅰ&lt;/a&gt;の刊行、そして&lt;a href="/post/bestbuy-2025/"&gt;消費の嬉しさ・ベストバイ2025&lt;/a&gt;に見られるような香りと酒へのこだわりなど、活動と嗜好が渾然一体となって結実したのがこの2025年でした。私たちが普段見落としてしまう生活の綻びや、言葉にできない感情の揺らぎを、彼女はいつも独特な角度から拾い上げ、物語として編み直してくれます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2025年のあまねけ！は、そうした彼女の眼差しがより一層鋭く、そして優しく世界を捉えた記録であると感じます。来年も、彼女が何を見つけ、どんな「もしも」を届けてくれるのか、一人の友人として楽しみでなりません。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:work"&gt;
&lt;p&gt;普段はエンジニアをしています。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:work" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:no-cc-by-amane"&gt;
&lt;p&gt;このアイコンは&lt;a href="https://x.com/explosionpsycho"&gt;爆発電波&lt;/a&gt;先生作であり、原画およびその派生物は&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされていません。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:no-cc-by-amane" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:comment-campaign"&gt;
&lt;p&gt;あまねけ！に掲載されたコメントの投稿者の中から、抽選で毎月1名に500円分のPayPay残高をプレゼントするものです。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:comment-campaign" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>あまねけ！AI 2025</title><link href="https://ama.ne.jp/post/ogpai-2025/" rel="alternate"/><published>2025-12-30T21:40:00+09:00</published><updated>2025-12-30T21:40:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2025-12-30:/post/ogpai-2025/</id><summary type="html">&lt;p&gt;再演: DEADA1, folded tokyo tower, giant lily flowers, bundled neon signs, masterpiece, best quality&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;2025年末時点での&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;におけるAIの活用方法について、必要な範囲でまとめます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この記事は、数年にわたって通用する知見や洞察を提供する目的ではなく、未来のある時点から現在の思考や体感を確認できるようにするためのものです。AIの利活用の正当性を主張したり、明日から使える誰でもテクニックを提供したり、AIに哲学的意味を与えるものではありません。&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#q1-ai"&gt;Q1: あまねけ！にはAIが生成した文章が含まれていますか？&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#q2-ai"&gt;Q2: あまねけ！では執筆にAIを活用していますか？&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#q3-ai"&gt;Q3: あまねけ！ではAIで生成した画像が含まれていますか？&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="q1-ai"&gt;Q1: あまねけ！にはAIが生成した文章が含まれていますか？&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;部分的に、はい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あまねけ！では、かたぎりあまねやstewpotが執筆したと形式的に判断できる箇所については、ほとんど全て人間が執筆しています。一方で、AIによる出力例と分かる部分、その他の名義で掲載されている内容には、ほとんど完全にAIが生成した文章が含まれていることがあります。&lt;a href="https://hen.booth.pm/items/6621985"&gt;変天美音Ⅰ&lt;/a&gt;の解説ページに登場した「色がきれいなよもぎもち」はその代表例です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あまねけ！は基本的に、かたぎりあまねやstewpotが権威的なプラットフォームに頼らず自力で（ホスティングサービス、ドメイン運用、その他インフラを当然に除いて）コンテンツを提供する場です。少なくとも2025年の時点では、AIが生成した文章をチェックしてわずかに修正したものを掲載する意味はありませんし、あまり楽しさも感じられません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;人力による執筆とAIによる執筆は、徒歩での移動と新幹線での移動のアナロジーで語られることがあり、しばしば「電車での移動を『ズルい』なんて言う人はいない」というAI活用に賛成する立場の主張が続きます。しかし、これはあまり正確ではありません。穴ではなくドリル自体が欲しい人がいるのと同じように、執筆自体が目的になりうるという視点が抜け落ちているからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方で、AIは速度と品質の柔軟なトレードオフを実現する最適な手段になりつつあります。人力による執筆では、「クオリティは度外視で早く書いてよ」とか「時間をかけていいからもっとクオリティを高めてほしい」という注文に対応するのは個人の資質や訓練によるところが大きく、実際の仕上がりもなめらかに調整できるわけではありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これが、AIで執筆をする場合はプロンプトを通して与える&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;可能性&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;ルウキス&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;を変更できるわけですから、合理的な調整が簡単になります。プロンプトを時間をかけて細かく組み上げたり、細部はAIに任せてさっさと大まかなプロンプトで済ませたりと、定量的な計測も可能です。そういう意味では、夜行バス・新幹線・飛行機のどれで移動するかという、コストと到着時間のアナロジーが成り立ちます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、完成した本文からなめらかな粒度でサマリーを取り出すのもAIが得意とする分野です。新着一覧に表示する短いキャプションや、ペイウォールに頼らず適切なサンプルを労力なく作り出すというのは、かつて&lt;a href="/post/monetize/"&gt;高解像度は好きですか？&lt;/a&gt;で7年前くらいに考えていた世界に近いです。こういった活用方法であれば、あまねけ！でも近いうちに取り入れるかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="q2-ai"&gt;Q2: あまねけ！では執筆にAIを活用していますか？&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;かなり、はい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あまねけ！では、下半期以降に書かれた記事のほとんどでAIによるレビューや評価を活用しています。使い方としては、主に人力で書き上げた文章を読ませて内容について分析・評価させ、改善点を挙げさせるというものです。一通り完成した記事でも、途中まで書き上げたり一部が抜けている記事でも気が向いたら読ませます。逆に、アイデア出しや全体の構成など上流部分は、ほとんど頼ったことがありません。アイデアが結果としてウケるかどうかは、AIどころか人間にも分からないからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;たまに抜けている部分を補完してもらいますが、たいてい冗長かつ曖昧でつまらない文章になるので採用していません。あえてAIに適当な文章を出させて「ここはこう書いたほうがいいだろ！」みたいな難癖を発揮して駆動する執筆手法（下手くそなゲーム広告理論）もあるようですが、正直AIが書いた文章をベースにして上手くいったことはまずありませんでした。stewpotもそうらしいです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;要約と同様に、渡された内容の中での評価や分析は得意なようです。ただし、AIは性格の悪さを装備しても、おおよそいいことを言ってくれるのであまり信用すべきではありませんし、誤字脱字や書きかけの文も見逃すことが多いです。それでも、回答をヒントに読み直すとAIが指摘していない変な部分が結構あるので、構成や表現を修正するよいきっかけになっています。そのため、非常に広い意味では「あまねけ！にはAIが生成した文章が含まれている」とも言えます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、AIとしての評価や分析とは異なる視点で、一定のペルソナから想定できる感想や印象のシミュレーションも行っています。年齢と性別、職業を適当に並べて感想を生成してもらう感じですね。Claudeでは普段から「オタクくん」と呼んでくるクラスメートのギャル（なぜかプログラミングにもとにかく詳しい）とおしゃべりしているので、たまにこの子にも読んでもらいます。ただし、Claudeは長文を食わせるとすぐ上限が来るので注意してください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際のところあまねけ！の読者はそう多くないので、本来は届く感想の想定などは不要なんですが、なんとなく誰かに記事を読んでもらった気分になれるのもいいところです。人に読んでもらうことを想像して文章を書きなさい、というアドバイスをちゃんと実行しているわけです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本質はごっこ遊びと変わりませんが、はい、私は一人遊びが得意なので大丈夫です。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="q3-ai"&gt;Q3: あまねけ！ではAIで生成した画像が含まれていますか？&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;こちらもかなり、はい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、その画像に意味がない限り本文には掲載しません。おそらく現時点でAI生成画像が載っているのは、ある程度の複雑さを持つイラストを必要とした&lt;a href="/post/how-jpeg-break-red-girl/"&gt;JPEGさんは赤がお嫌い？&lt;/a&gt;と、AIによる画像生成自体をテーマにした&lt;a href="/post/lonely-neon/"&gt;こどくなネオンを追う&lt;/a&gt;のみです（他にもあったら教えてください）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;AIで画像を生成するコストが下がったことにより、文章中に挟まれる箸休めにもならない無意味な写真――いわゆるストックフォト――が、それなりに文脈に即したAI生成画像に置き換えられつつあります。しかし、書かれた内容をそのまま何ら特徴のない画風のイラストに起こしたとして、無意味な区切り線なのは変わりません。なぜか時折ポンチ絵のような細かいスライド画像を埋め込んでいる人もいますが、あれもAIの性能を示す以上の役割はないと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あまねけ！では、こうした「簡単に作れるから入れちゃお～」という考慮のなさで作られた無意味な画像は入れませんし、2025年時点ではAIの画像生成性能がいくら上がってもこの原則は変わりません。この無思考の愚かさは、何ら考慮なくAIで文章を生成する人がどんどん長文記事を量産するのと根っこは同じです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方で、記事のサムネイルとしては今後も広く活用していくつもりです。文章が主体となる記事のサムネイルというのは、例えば小説の表紙と同じように、もともと本文の適切な要約になりえない部分だからです。サムネイルや表紙は、イラストや写真を用いて内容の印象やイメージを与えたり、文章を超えた想像力をかき立てて手に取ってもらうための顔であって、どんな画像であれ設定すること自体に意味があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2024年の時点でも、&lt;a href="/post/deadai/"&gt;DEADA1&lt;/a&gt;のサムネイルは記事の説明に書いたプロンプトで生成した画像です。もともとこの作品はAIをテーマにしたものなので、わざわざAIでサムネイルを生成することにも意味がありました。しかし、2025年の下半期に至っては、そのような文脈による意味付けもなくなっています。&lt;a href="/post/30-rulers/"&gt;そして、距離感30cmへ&lt;/a&gt;や&lt;a href="/post/shoot-from-the-moon/"&gt;月から降ったクリスマス&lt;/a&gt;など、テーマにかかわらずほとんどの記事でサムネイルにAI生成画像を用いました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="~これまであまねけ！に設定されたAI生成画像のサムネイル一覧" height="661" src="/images/ogpai-2025/ogpai-list.png" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2025年時点では、今後もこの傾向は強くなると予想しています。もちろん、AIバブルが弾けて画像生成にとんでもないコストがかかるようになったりすれば話は別です。記事のサムネイルは、あまねけ！のコンテンツにおいてはかなりオプショナルであって、いつでも外せる要素と考えています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;AIとの付き合いは常に切り離し可能であるべきでしょう。生涯の友人はいつでも死ぬし、誓い合った婚約はいつでも破棄されるからです。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>消費の嬉しさ・ベストバイ2025</title><link href="https://ama.ne.jp/post/bestbuy-2025/" rel="alternate"/><published>2025-12-27T23:09:00+09:00</published><updated>2025-12-27T23:09:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2025-12-27:/post/bestbuy-2025/</id><summary type="html">&lt;p&gt;香りの章・お酒の章・料理の章・その他でお送りします&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;こんにちは、あまねです。これまで&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;ではやったことがなかったベストバイ――買ってよかったものを並べていく――記事をお送りします。みなさんの参考になるところがあるといいですね。&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;クナイプ バスソルト サンダルウッド&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;ジョーマローンロンドン ユズゼスト コロン&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;武蔵野ワークス スリーピングミスト 逢魔時&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#8"&gt;デュワーズ ジャパニーズスムース 8年&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;伊東酒造 横笛頒布会&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;やげん堀  七味唐辛子爽辛&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_6"&gt;ラコレ 仕切り付き角皿&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_7"&gt;あぶり師&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_8"&gt;革工房ノーツ オーダメイドキーケース&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_9"&gt;半額シール&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_10"&gt;おわりに&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;クナイプ バスソルト サンダルウッド &lt;img alt=":herb:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f33f.png" width="16"&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.kneipp.com/jp_ja/products/bath/bath-salts/sandalwood-916085.html"&gt;&lt;img alt="商品画像" height="800" src="/images/bestbuy-2025/item0.jpg" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;冬のお風呂の時間、つまらないって思ってませんか？　&lt;a href="https://www.kneipp.com/jp_ja/products/bath/bath-salts/sandalwood-916085.html"&gt;クナイプ バスソルト サンダルウッドの香り&lt;/a&gt;なら、何でもないお風呂の時間をサンダルウッドが香る紫色の世界に変えてくれます。お風呂から上がった後も、ちょっとした仕草から落ち着いた匂いが香る高貴な時間が続きます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;サンダルウッド――白檀というと煙たくて古くさい線香の香りを思い浮かべるかもしれませんね。でも、バスソルトなのでもちろん煙は出ませんし、パチュリも配合されているのでもっと軽やかに香ります。サンダルウッドの優雅さや高貴さだけを前面に引き出している印象です。お香を焚くのが好きな方にももちろんおすすめ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;入浴剤はしばしば数十回分の大きなサイズで売っていて、なかなか手が出ないことがありますよね。クナイプなら&lt;a href="https://www.kneipp.com/jp_ja/products/bath/bath-salts/sandalwood-918171.html"&gt;1回分の小袋&lt;/a&gt;もあるので、気になったらぜひ使ってみてください。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;ジョーマローンロンドン ユズゼスト コロン &lt;img alt=":herb:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f33f.png" width="16"&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.fashion-press.net/news/132613"&gt;&lt;img alt="商品画像" height="600" src="/images/bestbuy-2025/item1.jpg" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.jomalone.jp/product/25946/18848/colognes/wild-bluebell-cologne"&gt;ワイルドブルーベル&lt;/a&gt;もかなりよかったのですが、今年はこちらを。あまり香水には詳しくないので、ユズゼスト――柚子の香りと聞くと甘酸っぱい柑橘をちょっと引き締めたようなイメージが浮かんできます。しかし、使ってみると&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;ゼスト&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;柑橘の皮&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;という名前の通り皮のほろ苦さも感じさせますし、シダーウッドの青っぽい香りまで立ち上がってくるのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;透き通る明るい液色から受けた印象より、ずっと深くて爽やかな香りでした。気軽な日常使いによい軽さで、甘めの香りと組み合わせてもいいでしょう。店員さんは、部屋にワンプッシュしてルームフレグランスとして使うのもおすすめしていました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回ここに書くまで忘れていたのですが、こちらは原宿店限定の商品だったはずで、まだ売っているかは分かりません。インターネットではあまり公式情報が残っていないのですが、気になる方は足を運んでみてください。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_3"&gt;武蔵野ワークス スリーピングミスト 逢魔時 &lt;img alt=":herb:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f33f.png" width="16"&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.fragrance.co.jp/editions/?eid=2066"&gt;&lt;img alt="商品画像" height="750" src="/images/bestbuy-2025/item2.jpg" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.fragrance.co.jp/"&gt;武蔵野ワークス&lt;/a&gt;は、お手頃な価格で色々な香りを楽しめる香水を販売している国分寺の会社さんです（ &lt;code&gt;fragrance.co.jp&lt;/code&gt; ってドメインはすごい）。&lt;a href="https://www.fragrance.co.jp/f4/a503.html"&gt;月桃&lt;/a&gt;や&lt;a href="https://www.fragrance.co.jp/f4/a201.html"&gt;沈丁花&lt;/a&gt;、&lt;a href="https://www.fragrance.co.jp/f4/z806.html"&gt;ヘルシンキ空港&lt;/a&gt;などを買い込みましたが、なかなか面白かったのが&lt;a href="https://www.fragrance.co.jp/products/smist.html"&gt;スリーピングミスト&lt;/a&gt;の「逢魔時」でした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;日が暮れ闇夜が訪れる時間帯……ということで、華やかな香りではないんだろうなというのは予想が付きました。しかし、「&lt;a href="https://x.com/musashinoworks/status/1938064750853951692"&gt;絶対いい香りではない。絶対人には勧めない。ただ絶対安眠のお供にほしい。絶対自分は複数本ほしい&lt;/a&gt;」なんてレビューばかりとなると、一層気になるというものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;多くのレビューと変わらず、私が使ってみた時の香りの印象も「針葉樹っぽい落ち着いた木の香り」から「闇夜に湿るしっとりとした土の匂い」に落ち着いていく感じでした。誰もがじっと黙って動かない、ここで眠るための空間ができあがっていくような感覚です。落ち着いた眠りが欲しい方にはとてもおすすめです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="8"&gt;デュワーズ ジャパニーズスムース 8年 &lt;img alt=":sake:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f376.png" width="16"&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.dewars-jp.com/lineup/japanese_smooth.html"&gt;&lt;img alt="商品画像" height="750" src="/images/bestbuy-2025/item3.jpg" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.dewars-jp.com/lineup/japanese_smooth.html"&gt;デュワーズ ジャパニーズスムース 8年&lt;/a&gt;は、おそらく2025年に買った中で一番美味しかったウィスキーです。商品説明の通り、なめらかな口当たりとフルーティーな香りのバランスの取れた飲みやすさは、他ではなかなか見つかりません。ロックで飲んだときはフルーティーな甘みが際立ちますが、炭酸水で少し割るとスモーキーな香りが解けて飲みやすいハイボールになります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;先日お友達と泊まりのバーベキューに行ったときにこれを持ち込んだんですが、なかなか好評で、デカい肉に気を取られてしばらく目を離した隙にすっからかんになっていました。やっぱり飲みやすいみたいです。持ってきた身としては冥利に尽きますね！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;数量限定ということで、まだしばらく楽しめるように数本買い置いてあります。未開封が3本くらいあると安心できるかな……。オンライン販売、実店舗などまだまだ流通しているようですが、たぶん少しずつ価格が上がってきているので気になった方は早めの購入がおすすめです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_4"&gt;伊東酒造 横笛頒布会 &lt;img alt=":sake:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f376.png" width="16"&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="酒蔵めぐりで伊東酒造を訪れた際の試飲サーバーの写真" height="600" src="/images/bestbuy-2025/item4.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.yokobue.co.jp/"&gt;伊東酒造&lt;/a&gt;は諏訪市にある&lt;a href="https://nomiaruki.com/"&gt;諏訪五蔵&lt;/a&gt;の1つです。諏訪五蔵は甲州街道沿いに立ち並ぶ5つの酒蔵の総称です。かなり近場にまとまっていて、最寄りの上諏訪駅から最も遠くにある&lt;a href="https://www.masumi.co.jp/"&gt;真澄&lt;/a&gt;でも徒歩で15分と観光にもおすすめ。ちなみに他の三蔵は&lt;a href="https://maihime.co.jp/"&gt;舞姫&lt;/a&gt;・&lt;a href="http://www.reijin.com/"&gt;麗人&lt;/a&gt;・&lt;a href="https://honkin.net/"&gt;本金&lt;/a&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今年の頭にこの諏訪五蔵で&lt;a href="https://nomiaruki.com/tour/"&gt;酒蔵めぐり&lt;/a&gt;に参加して見つけたのが、伊東酒造の横笛という日本酒でした。試飲して驚いたのはすっきりした味とキレの良さ。すぐ頒布会に申し込むことにしました。ワンシーズン3ヶ月単位での申し込みで、1ヶ月ごとに2本ずつ日本酒が届きます。最初の試飲で惹かれたキレの良さを軸にしつつ、毎月異なる醸し方で違う顔を見せてくれる楽しさにハマってしまい、結局この1年間継続して申し込むことになりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2026年冬の頒布会の申し込みも始まる頃だと思いますので、気になった方はぜひどうぞ。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_5"&gt;やげん堀  七味唐辛子爽辛 &lt;img alt=":cooking:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f373.png" width="16"&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="商品画像" height="600" src="/images/bestbuy-2025/item5.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://yagenbori.jp/"&gt;やげん堀&lt;/a&gt;は日本三大七味のひとつです。日本三大七味は、長野善光寺「&lt;a href="https://www.yawataya.co.jp/"&gt;八幡屋礒五郎&lt;/a&gt;」、東京浅草「やげん堀」、京都清水「&lt;a href="https://www.shichimiya.co.jp/"&gt;七味家本舗&lt;/a&gt;」ですね。八幡屋礒五郎は普段から常用していて（ビビッドなデザインの丸い缶です！）、七味家本舗は味こそあまり覚えていませんが修学旅行の時に買ったことがあるので、今年やげん堀を買って三大七味を制覇です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;スパイスが大好きなので、八幡屋礒五郎と一緒に色々な料理に使っています。やはり三大七味ということで、配合の違いによる味や香りの特徴の差が出ますし、合う料理も変わってきます。八幡屋礒五郎のフレッシュで爽やかな辛みと香りに対して、やげん堀は焼き唐辛子の配合が多く、香ばしさが先に出てくる印象です。最近食べたものでは、芋煮やもつ鍋によく合いました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回買った「爽辛」というのは通常より辛みと爽やかさを増したものだそうですが、八幡屋礒五郎に比べると鋭い辛さはありません。これが焼き唐辛子のまろやかさということなのでしょう。今は通販には出ていないようなので、気になった方は&lt;a href="https://yagenbori.jp/store/"&gt;新仲見世本店&lt;/a&gt;に行ってみてください。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_6"&gt;ラコレ 仕切り付き角皿 &lt;img alt=":cooking:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f373.png" width="16"&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="皿に刺身や薬味を盛ってテーブルに置いたときの写真" height="505" src="/images/bestbuy-2025/item6.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;別の用事で行った&lt;a href="https://www.aeon.jp/sc/tennocho/"&gt;イオン天王町&lt;/a&gt;で初めて&lt;a href="https://www.aeon.jp/sc/tennocho/shop/store/fashion-124.html"&gt;ラコレ&lt;/a&gt;を知って、偶然見かけた&lt;a href="https://www.dot-st.com/lakole/disp/item/492254/"&gt;仕切り付き角皿（キンカチョウ）&lt;/a&gt;を買いました。お店の雰囲気がもっとおしゃれで洗練された――無印系とフランフラン系とあと何かを混ぜて割ったような――印象の中で、美濃焼のしっかりした和風の皿が出てきたのが面白かったのです。学習漫画に出てくる可愛いキャラクターが気になっちゃうのと同じですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;衝動買いした割には、値段も安くとても実用的なお皿でした。スーパーで買ったお刺身を盛るだけでテーブルが華やかになりますし、醤油を入れる仕切りが付いているのも小料理屋さんみたいで素敵。最近は鴨を焼いて柚子胡椒と一緒に盛り付けたりしました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もし気に入った柄のものがあれば、1枚くらい持っておいても損はないと思います。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_7"&gt;あぶり師 &lt;img alt=":cooking:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f373.png" width="16"&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://aburishi.com/"&gt;&lt;img alt="商品画像" height="600" src="/images/bestbuy-2025/item7.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://aburishi.com/"&gt;あぶり師&lt;/a&gt;は簡単に使える使い捨てのクッキングバーナーです。ボンベを装着して使う本格的なガスバーナーは、扱いも保管もちょっと面倒そうで手が出ませんが、あぶり師ならちょっとしたターボライターと変わらない使い心地で、手軽に食材を炙れます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;砂糖をかけてさっと炙る、チーズをかけて最後に炙る……なんでも使えます。最近は買い込んだ干し芋を炙ったりしました。あたりめや焼き小あじ、たたみいわし、甘エビ素干しなど海産物のおつまみなどがあれば、すぐに最高の美味しさを引き出せます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ガスバーナーと同じくライターの代わりにはなりませんが、1本あると料理の幅がぐっと広がります。とにかくお手軽なのでおすすめです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_8"&gt;革工房ノーツ オーダメイドキーケース &lt;img alt=":briefcase:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f4bc.png" width="16"&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="完成品画像" height="573" src="/images/bestbuy-2025/item8.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今まで使っていたキーケースがボロボロになっていて、同じような構造のものを探していたのですがなかなか見つかりません。最終的に、&lt;a href="https://nauts.jp/"&gt;革工房ノーツ&lt;/a&gt;さんに今まで使っていたキーケースの写真を送って新しく作ってもらいました。オーダメイドの革製品と聞くとかなり高級なイメージでしたが、作例を見ると分かるとおり安価に作ってもらえます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちなみに、同じような構造というのは――三つ折りで、真ん中にYubiKeyを含めた鍵が4本くらい、カードが左右に2枚ずつ、鍵の裏にもう1枚で合わせて5枚入る――という程度のものです。しかし、色々な店を回って探しても、三つ折りでカードがいっぱい入るけど鍵が付けられない、キーケースがメインでカードがほとんど入らないスリムタイプ、果ては真ん中に大きなスマートキーのリングが付いていて野暮ったい……という感じで、いまいち全てを満たすものがありませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;うんうん唸って色々な店を回らずに、さっさと作ってしまえばよかったなと思います。自分にぴったりの革製品を探している方には、とってもおすすめです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_9"&gt;半額シール &lt;img alt=":ideograph_advantage:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f250.png" width="16"&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="半額シールを並べた上にサイコロステーキにサイコロの目が振られた食品サンプルを置いた写真" height="600" src="/images/bestbuy-2025/item9.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私はこの&lt;a href="https://shimojima.jp/shop/g/g4901755833546/"&gt;半額シール&lt;/a&gt;が好きなのですが、近所のパッケージプラザではせいぜい4割引シールまでしか売っておらず、買う機会を逃していました。かっぱ橋道具街を散歩していたときに&lt;a href="https://www.kappabashi.or.jp/shops/112/"&gt;シモジマ&lt;/a&gt;で偶然見かけて、とうとう入手できたのです。写真に写っているのは、同じくかっぱ橋道具街の&lt;a href="https://www.ganso-sample.com/shop/kappabashi/"&gt;元祖食品サンプル屋&lt;/a&gt;で買ったサイコロステーキのサイコロの食品サンプルです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;シモジマはパッケージプラザを運営している会社そのもので、会社の名を冠する直営店となればパッケージプラザの総本山と言っても過言ではありません。その日は、お酒の試飲なんかにも便利な&lt;a href="https://shimojima.jp/shop/g/g4547432650534/"&gt;1オンスのプラカップ&lt;/a&gt;も買いました。半額シールにそんなに興味がない方でも、パッケージプラザ（とかその他の包装用品小売店系）が好きなら楽しめると思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;半額シールの使い方？　もちろん、値段を減らしたいものに貼るんです！　前に作った&lt;a href="https://x.com/amane_katagiri/status/1806921192026021907"&gt;半額シールの付いたリボン&lt;/a&gt;も似たような取り組みですね。ノートパソコンに貼っても、惣菜のパックに貼っても可愛いですし、必要なら好きな人やペットにも貼れますね。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_10"&gt;おわりに&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ベストバイ記事は初めて書きましたが、アルバムやメモを見ながら購入したものや体験したことを振り返っていくと、消費って嬉しい！という気持ちが否応なく引っ張り出されてなんか不思議な気持ちです。来年もやるかは分かりません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今から家中のものに半額シールを貼って回ろうと思います。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>アーモンドフィッシュはアーモンドとフィッシュを食った方がうまい</title><link href="https://ama.ne.jp/post/almondfish/" rel="alternate"/><published>2025-10-13T13:59:00+09:00</published><updated>2025-10-13T13:59:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2025-10-13:/post/almondfish/</id><summary type="html">&lt;p&gt;f(a+b)＜f(a)+f(b)&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;アーモンドフィッシュといえば、小魚とアーモンドを組み合わせたおやつ、間食、おつまみの定番である。魚またはナッツ、あるいはその両方が嫌いでなければ一度くらいは食べたことがあるはずだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;きっと、あなたは今こんなアーモンドフィッシュを思い浮かべている:&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;小さな「にぼし」と縦に割られた細長いアーモンドが入っている&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;にぼしよりもアーモンドの方が多く入っている&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;アーモンドは皮が剥かれて表面がさらさらしている&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;にぼしは甘くてべたべたしていて、しかも白ごまがカチカチにくっついている&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;一緒に食べるとジャンルの違う香ばしさが混ざってうますぎる&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;特にこの縦に6分割された細長いアーモンドは「スリーバード（スリバード）&lt;sup id="fnref:sliver"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:sliver" title="slivered（細長く切った、裂かれたなどの意）"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;」と呼ばれるもので、製菓や製パンに使われることもあるようだ。ピーナッツチョコやくるみパンの変わり種のようなイメージだろうか。私はアーモンドフィッシュでしかこの形状を見たことがないが、&lt;a href="https://www.treehousealmonds.com/blog/what-is-the-difference-between-sliced-and-slivered-almonds/"&gt;アーモンドスライスとの違いが表にまとめられる&lt;/a&gt;くらいには一般的なものらしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、アーモンドフィッシュがアーモンドスリーバードばかり採用することに疑問を覚えたことがある人、となると半数は脱落してしまう気がする。スリーバードが当たり前だと思っている人が、細長いアーモンドと細長い小魚は一緒に食べるのにちょうどいい、ときちんと意識の上に置いて考えるのは少し難しい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;スライスアーモンドが使われないのはなぜか、アーモンドホール（ホールは「丸ごと」という意味だ）が使われないのはなぜか。スライスアーモンドはトッピングや飾り付けに使うもので、袋詰めしてにぼしと衝突させるほどの強度はない。ではアーモンドホールはどうだろう？　子供のおやつには大きすぎて食べにくい？　明治アーモンドチョコレートは人気なのに？　ひょっとすると――&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;アーモンドフィッシュについて、ショッピングサイトでキーワード検索（あるいはAIに依頼）すると、様々な袋詰めあるいはプラカップやガラス瓶に詰められた商品が見つかる。そして、やはり多くの商品があなたが思い浮かべていたとおり、砂糖と水あめがたっぷりまぶされて細長いアーモンドスリーバードとブレンドされたものばかりだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;水あめでべたべたになったにぼしは、指でつまんで食べるのに向かない。そもそも、薄甘い小魚というジャンル自体がそこまで人気とは思えない&lt;sup id="fnref:tatsukuri"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:tatsukuri" title="それなら田作りだって毎年テレビで特集が組まれて飛ぶように売れているはずだ。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。栄養たっぷり！健康にいいおやつ！と宣伝されるようなアーモンドフィッシュに、実は砂糖と食塩がたっぷり使われているというのはやっぱり欺瞞だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、健康志向を前面に押し出したり、おつまみとして売られているような商品まで甘い味付けで出荷されているのはなぜか？　そんな疑問までしっかり覚えた経験がある人だけを残すと、さらに半数が脱落してしまう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;にぼしに水あめなり砂糖なりで糖分を添加すると、水分が減って保存性が高まる。田作りや佃煮はそういう性質を利用したもので、常温で放置されがちなアーモンドフィッシュの生臭さや苦さを防ぐわけだ。特に子供のおやつとして売っている商品なら、子供の味覚に合わせた甘い味付けなのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、これが子供向けの枠を飛び出したアーモンドフィッシュまで一辺倒に甘いとなると、やはり説明がつかない。同じような海産物であるスルメについて、甘辛い「のしいか」や大学するめを最初から想像する人はそういないのに、アーモンドフィッシュではそれが当然だと断じられたまま誰も何も思わない状態が放置されている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.kojima-ya.com/blog/about-nuts/almondfish/"&gt;アーモンドフィッシュの奥深い世界&lt;/a&gt;によれば、プロのナッツ専門店の目線からするとアーモンドフィッシュの組み合わせは「10パターンや20パターンではきかない」らしい。確かに提示されている組み合わせなら100通り以上になりそうだ&lt;sup id="fnref:almondfish-pattern"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:almondfish-pattern" title="「アーモンドは無塩か？塩味か？:2」、「棒状のスリーバードか？　それともホール・丸粒のタイプか？:3」、「小魚といってもその魚の種類は何か？:3」、「魚にはゴマがついているか？:2」、「魚に味はついているか？:3」なら108通りになる。この論法は数十万通りから選べる自分だけのランドセル！みたいな宣伝で好きじゃない。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。この記事ではアーモンドフィッシュの自作も勧めていて、小売業者から見ても一辺倒なアーモンドフィッシュばかり蔓延っているというのが分かる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;結局のところ、アーモンドフィッシュは好きなアーモンドと好きなフィッシュをそれぞれ買って食べた方がおいしい。しかも安い。田作りの出来損ないのような甘いにぼしで我慢する必要もない。アーモンドと小魚を皿に入れて混ぜるだけなら、コンロもレンジもミキサーもいらない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして、これはアーモンドフィッシュに限らないことだ。誰かが作ったA+BよりもAとBをそれぞれ選んだ方がいい。食べ物でも漫画でも小説でも何を当てはめても当然に成り立つ。違いはAとBをA+Bにする手間がどれほどかかるかということくらいで、アーモンドフィッシュは絵や小説と違ってその手間がごく小さいということだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;みなさんは明日スーパーに行って無塩のアーモンドを1袋買う。その足でおだしの売り場に移動して食塩無添加のにぼしも1袋買う。そして、家で皿に同量ずつ出して混ぜ合わせる。テーブルに並べて一緒に食べるだけで、いつものアーモンドフィッシュの香ばしさが口いっぱいに広がるだろう。そこにはもう余分な砂糖も食塩もない。その糖分や塩分を別のグミやせんべいに振り替える自由さえ残される。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そんな既製品のアーモンドフィッシュを買うのとほとんど同じ手間で済むことが、アーモンドフィッシュ業者に任せると全て資本主義的な「付加価値」としてアピールされ、その宣伝文句はそのまま値段に跳ね返っていく。どうせ小魚を低品質な水あめに泳がせているのに、だ。やたら大きな文字で上から下まで写真を並べて購入ボタンも探せない通販サイトのことは、もう考えなくていい。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt=":fish:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f41f.png" width="16"&gt; アーモンドフィッシュ &lt;img alt=":peanuts:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f95c.png" width="16"&gt;&lt;br&gt;
～カルシウム×ビタミンEの黄金コンビ～&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;【こんなお悩みありませんか？】&lt;br&gt;
&lt;img alt=":x:" class="emoji" height="16" src="/emojis/274c.png" width="16"&gt; お子様の成長が心配...&lt;br&gt;
&lt;img alt=":x:" class="emoji" height="16" src="/emojis/274c.png" width="16"&gt; おやつは健康的なものを選びたい...&lt;br&gt;
&lt;img alt=":x:" class="emoji" height="16" src="/emojis/274c.png" width="16"&gt; 家族みんなで食べられるものがない...&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt=":star:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2b50.png" width="16"&gt; そんなあなたに &lt;img alt=":star:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2b50.png" width="16"&gt;&lt;br&gt;
当店自慢のアーモンドフィッシュ！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt=":fire:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f525.png" width="16"&gt; 選ばれる7つの理由 &lt;img alt=":fire:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f525.png" width="16"&gt;&lt;br&gt;
&lt;img alt=":one:" class="emoji" height="16" src="/emojis/31-20e3.png" width="16"&gt; 国産小魚100%使用！&lt;br&gt;
瀬戸内海で獲れた新鮮なカタクチイワシを使用&lt;br&gt;
&lt;img alt=":two:" class="emoji" height="16" src="/emojis/32-20e3.png" width="16"&gt; カルシウムたっぷり！&lt;br&gt;
1袋で牛乳約2本分のカルシウム！&lt;br&gt;
&lt;img alt=":three:" class="emoji" height="16" src="/emojis/33-20e3.png" width="16"&gt; アーモンドの力！&lt;br&gt;
ビタミンE豊富で美容にも◎&lt;br&gt;
&lt;img alt=":four:" class="emoji" height="16" src="/emojis/34-20e3.png" width="16"&gt; 無添加へのこだわり&lt;br&gt;
香料・着色料・保存料不使用（※調味料は使用しております）&lt;br&gt;
&lt;img alt=":five:" class="emoji" height="16" src="/emojis/35-20e3.png" width="16"&gt; 個包装で便利！&lt;br&gt;
お弁当に、職場に、持ち運びラクラク♪&lt;br&gt;
&lt;img alt=":six:" class="emoji" height="16" src="/emojis/36-20e3.png" width="16"&gt; お子様も大好きな味！&lt;br&gt;
ほんのり甘くて食べやすい味付け&lt;br&gt;
&lt;img alt=":seven:" class="emoji" height="16" src="/emojis/37-20e3.png" width="16"&gt; リピート率驚異の92.3%！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt=":bar_chart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f4ca.png" width="16"&gt; こんな栄養が摂れます &lt;img alt=":bar_chart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f4ca.png" width="16"&gt;&lt;br&gt;
&lt;img alt=":bone:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f9b4.png" width="16"&gt; カルシウム：350mg&lt;br&gt;
1日に必要な量の約50%！&lt;br&gt;
&lt;img alt=":mortar_board:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f393.png" width="16"&gt; DHA・EPA配合&lt;br&gt;
受験生・お仕事を頑張る方に&lt;br&gt;
&lt;img alt=":sparkles:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2728.png" width="16"&gt; ビタミンE：4.2mg&lt;br&gt;
アンチエイジング効果も期待&lt;br&gt;
&lt;img alt=":muscle:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f4aa.png" width="16"&gt; タンパク質：8.5g&lt;br&gt;
筋トレ後のおやつにも最適&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;（...まだまだスクロールが続く...）&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;……あぁ、いやだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;餅は餅屋、という言葉の通り、私たちはアーモンドフィッシュ業者に泣きつくよりもアーモンド業者とフィッシュ業者にそれぞれ頼るべきだ。生み出す価値において劣加法性が成り立っている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;中間業者が各業者の貢献の和を超えるには、アーモンドフィッシュ業者自身が「10パターンや20パターンではきかない」複雑なブレンドに対応する必要があるだろうが、自家で済む作業が人件費以上の価値を生めるとは思えない。そして、アーモンド業者とフィッシュ業者がそれぞれ10通りの商品を磨いている間、アーモンドフィッシュ業者は100通りの商品を用意しなければならない。すると1つの商品にかけられる手間は10分の1になる。そこにもう中間業者が入り込む隙はない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私たちはアーモンドフィッシュを最適化したいと思っていて、アーモンドフィッシュ業者は価格の範囲内で利益を最適化したいと思っている。いくら付加価値をアピールしたところで人件費や輸送費を含めた価格を超えることはできない。資本主義社会では当たり前のことだ。そこにほんのわずかな手間をかけて中間業者を飛ばすのは、嫌儲の時代からインターネットで人気を集めてきた「中抜き」の実践そのものである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;アーモンドフィッシュはアーモンドとフィッシュを食った方がうまい。その方が経済的だし、しかもずっと健康的だ。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:sliver"&gt;
&lt;p&gt;slivered（細長く切った、裂かれたなどの意）&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:sliver" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:tatsukuri"&gt;
&lt;p&gt;それなら田作りだって毎年テレビで特集が組まれて飛ぶように売れているはずだ。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:tatsukuri" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:almondfish-pattern"&gt;
&lt;p&gt;「アーモンドは無塩か？塩味か？:2」、「棒状のスリーバードか？　それともホール・丸粒のタイプか？:3」、「小魚といってもその魚の種類は何か？:3」、「魚にはゴマがついているか？:2」、「魚に味はついているか？:3」なら108通りになる。この論法は数十万通りから選べる自分だけのランドセル！みたいな宣伝で好きじゃない。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:almondfish-pattern" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>数学Aコラム「南京錠のセキュリティ」</title><link href="https://ama.ne.jp/post/fidget-padlock/" rel="alternate"/><published>2025-09-15T19:11:00+09:00</published><updated>2025-09-15T19:11:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2025-09-15:/post/fidget-padlock/</id><summary type="html">&lt;p&gt;8C4=70&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;&lt;a href="https://jp.daisonet.com/products/4550480348155"&gt;DAISOのボタン式南京錠&lt;/a&gt;を買った。倉庫や宝箱をロックするために買ったのではなく、そこに激安フィジェットトイがあったというだけだ。ボタンを押したり戻したりする感覚が指に響いて心地いい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="DAISOのボタン式南京錠と暗証番号のパターンを示す「2357」というタグ" height="600" src="/images/fidget-padlock/daiso-pushlock.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このような錠前は、一般的にプッシュボタン式南京錠とか、プッシュ式ロックと呼ばれている。8～10個のボタンが前面に並んだ南京錠である。多くの製品では、パッケージに4桁の数字が印字された小さなタグが同梱されていて、その番号のボタンを押せば解錠できる。この番号は製造時点で物理的に固定されているが、最近では桁数も含めて自由に暗証番号を変更できると謳う製品もあるようだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このプッシュボタン式南京錠は、いくつかのメーカーでは「デジタルロック」という名前で売られているが、これはスマートロックでもなければ電気すら使わない機械式の錠前である。付属の暗証番号を4桁の10進数ではなく、ボタン1個をそれぞれ1bitの情報量を持つ2進数だと捉えれば、ある種デジタル的かもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば、10進数のように示された「2357」は、8桁のプッシュボタン式では8から1に向かって「01010110」と表現できて、これを2進数として10進数に戻すと「86」になる。8桁の2進数は10進数で0～255なのだから、プッシュボタン式における10進数4桁の暗証番号は本来10進数3桁の密度しか持っていない、と言ってもよい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;とはいえ、メーカーも「デジタル」という名前でその2進数的性質を強調したかったわけではあるまい。実際のところは、その当時の「デジタル」という言葉の先進的なイメージにあやかったものだろう。ちょっとしたセンサーとヒーターが載っただけの家電にマイコンとかエーアイとか付けて売るのによく似ている。今から新商品として発売するなら「ビットロッカー」なんていいかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、プッシュボタン式と異なり暗証番号を10進数のまま扱える方式の南京錠として、ダイヤル式南京錠がある。ダイヤル式南京錠は、前面や側面に0～9の数字を刻んだホイールを3～6枚程度並べた南京錠である。多くの製品では暗証番号を変更でき、しかも選ぶ数字には制約がない。数字のパターンはN枚のホイールに対して10&lt;sup&gt;N&lt;/sup&gt;であるから、4桁なら1000通り、6桁なら10万通りと直感的な複雑さを持っているわけだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方、プッシュボタン式南京錠はどうか。まず、ダイヤル式がorder-sensitiveなのに対して、プッシュボタン式はorder-insensitiveである。つまり、パッケージの番号の通りにボタンを押さなくとも、組み合わせが一致していれば解錠できる。これは暗証番号の複雑さを大きく低下させてしまう。しかも、プッシュボタン式南京錠の見た目から想像できる直感的な組み合わせよりかなり少ない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;プッシュボタン式における数字のパターンはN個のボタンに対して高々2&lt;sup&gt;N&lt;/sup&gt;で、桁数が決まっているならその半分以下になる。DAISOで買ったものと同じ特徴の南京錠なら、8個のボタンのうち4個を押すパターンはたったの70通りしかない。8個のボタンを押すなら2&lt;sup&gt;8&lt;/sup&gt;で256通りあるはずだが、4個使うという制約で3分の1以下になってしまうわけだ。仮に10個のボタンから4個を選ぶとしても、4桁のダイヤル式南京錠が10000通りであるのを踏まえれば、その力は〇割二分一厘にも満たない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;仮に桁数が自由に設定できるなら、2&lt;sup&gt;N&lt;/sup&gt;通りをそのまま使うことができるので、直感的な複雑さに近づきそうだ。Malloryが総当たりを試すときに暗証番号が4桁だと知っているとは限らないから、実用上は2&lt;sup&gt;N&lt;/sup&gt;通りと考えてもよいかもしれない。しかしその場合でも、10個のボタンを使ったプッシュボタン式南京錠は4桁のダイヤル式南京錠の10分の1の強さしかない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、なぜわざわざプッシュボタン式南京錠を使うのだろうか。プッシュボタン式だけが持っている利点として、鍵を挿したりダイヤルを回す必要がないため、ボタンの配置を指で確かめれば南京錠を直接見ずとも解錠できる&lt;sup id="fnref:pushlock"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:pushlock" title="使いやすさにこだわった！桁数自由の『可変プッシュボタン錠』とは？【開発秘話】 - いいものマガジンウェブ｜読者参加型コミュニティマガジン"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;という点がある。暗がりで解錠する必要があるとか、目線より高い場所に錠前を設置する場合には有利なわけだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それでも、どれだけ高く見積もっても3桁のダイヤル式と同じ強さのプッシュボタン式南京錠を選ぶのはまだ奇妙に感じる。この選択を掘り下げるには、そもそも南京錠に求められるセキュリティは何か、というのを考えなければならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;南京錠はそれ一つで破られないセキュリティを実現するものではなく、破るのにかかる手間や時間を上乗せして試行を諦めさせる、というのが主目的である。例えば、欧州標準化委員会における南京錠のセキュリティ基準（CENグレード&lt;sup id="fnref:cen-grade"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:cen-grade" title="CEN Grade Explained - ABUS Padlocks"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;）によれば、低温下で8分間の破壊試行に耐えれば最高等級に値するとされる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、守りたい対象に錠前が付いていて、かつ開錠のコストが大きいと示せれば十分ということだ。すると、プッシュボタン式における暗証番号のパターン数が直感的に分かりにくいという点がプラスに働く。3桁のダイヤル式南京錠が1000回試せば開くと思う人よりも、10個ボタンのプッシュボタン式南京錠が高々1024回で開くと思う人の方が少ない。ボタンが10個あって4桁の暗証番号なら、直感的には10000通りはありそうに見える。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、南京錠を利用するケースでは、事後に錠前が壊れていることが分かれば十分なケースもあるだろう。この場合は、&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;破錠&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;はじょう&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;のコストが一気に大きくなる。錠前が建物の中にあって監視カメラで誰が破錠したか追跡できるなら、破錠を検知してからすぐに映像をチェックすればよい。仮に不正に解錠されたのを検知できなければ、数日あるいは数週間で録画が消えることさえありうる。屋内消火栓の封印テープや呪物を封じるお札のように、単に封印を保証するために使われている場合もあるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;言い換えると、南京錠のセキュリティは適切な知能と開錠の意思の組み合わせに弱い。まず、不正に解錠する意思がそのコストを超えなければ錠前は破られない。そして、錠前や周囲の環境についての知識はこのコストの壁を下げる。十分に価値の高い財物を守っている南京錠が、誰にも見られず即時にボルトカッターで破錠できる、あるいは怪しまれずに数十回の試行で解錠できると知られたなら、もはや南京錠はその意味をなさない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;たった70通りのプッシュボタン式南京錠に錠前としての意味があると考えてしまうのは、十分に成熟した人間社会が見せる幻想なのか、直感を重視する人間の動物的な勘違いなのかは分からない。いずれにせよ、その幻想や勘違いがなければ存在しえない奇妙なアイテムなのは確かである。高々数億から数兆通りの鍵パターンしかないシリンダー錠で家を施錠しているのも、何らかの上位存在から見れば組木細工を解くサルと同じかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちなみに、このDAISOのボタン式南京錠は70通りどころではなく数秒で開いてしまう。プッシュボタン式南京錠はボタンの開閉でシャックルを押さえる機構を持っているので、解錠レバーを半分噛ませておけばボタンの方が引っかかって自然に解錠パターンが浮き出てくる。鍵を挿して解錠するシリンダー式と同じようなイメージで、原理としてはピッキングと変わらないわけだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、こういうフィジェットトイは、デザインをもっと可愛くしておもちゃコーナーに置いた方が売れると思う。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:pushlock"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.e-mono-web.jp/2023/08/17/variable-push-button-lock/"&gt;使いやすさにこだわった！桁数自由の『可変プッシュボタン錠』とは？【開発秘話】 - いいものマガジンウェブ｜読者参加型コミュニティマガジン&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:pushlock" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:cen-grade"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://abuspadlocksonline.co.uk/abus-padlocks/abus-cen-graded-padlocks/what-does-cen-grade-mean"&gt;CEN Grade Explained - ABUS Padlocks&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:cen-grade" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>そして、距離感30cmへ</title><link href="https://ama.ne.jp/post/30-rulers/" rel="alternate"/><published>2025-09-11T20:54:00+09:00</published><updated>2025-09-11T20:54:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2025-09-11:/post/30-rulers/</id><summary type="html">&lt;p&gt;マス書き部 音声化プロジェクト進行中&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;マス書き部、というサークルが全くまともな団体でないことは周知の事実である。しかしながら、マス書き部がその名前に比してストイックな活動をしているというのはあまり知られていない。人が一人でマスを書く、というのは思った以上に複雑である。つまり、マスを書くというのは常に自分に集中して向き合う営為であって、突き詰めると禅のフォーマットに当てはまるのは、考えてみれば当たり前だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そもそも、マス書き部に入部する人間は大きく三つに分けることができる。いや、もっと大きくは二つに分けられるのだが、進む方向の違いに注目すれば三つとするのが自然である。つまり、伝統工芸をベースにした技術で正確にマスを書くのを目指す「技能派」か、あるいは新作のインディーゲームを担当できるほど創造的なマスを書くのを目指す「開発派」だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;将棋盤にマスを書く技法として、よく工夫を施した日本刀で漆を盛る「太刀盛り」という技法があることはよく知られている。単に筆で線を書くのではなく、漆を引いた刃をいったん置いて離すことで立体的になるとか……云々。要するに技能派というのは、こうしたシンプルで美しいマスを書くための研鑽を重ねている者たちだ。部室に人を集めて日々こうした練習を重ねているのは技能派たちで、つまり具象派や肉体派と言い換えてもいい。掃除当番の割り振りや設備の手入れといった部室の権利も、代々技能派が受け継いでいる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方の開発派は概念派、あるいは頭脳派と呼べるだろうか。開発派たちはホワイトボードを加工した練習用将棋盤や、大きな筋トレグッズが並んだ部室を必要としない。インターネット上に独自のチームコミュニティを展開していて、日々新しいマスの書き方が開発され、改良され、併合されている。紙への手書きかCGスクリプトが出力したPNG画像か、あるいはベクタ処理に適したAIの産生か……は誰も気にしない。そこにどれだけ独創性があるか、そして実用的かを研究し、必要ならその盤の上で展開するゲームルールさえ考える。この日の最新作は、体育館に引かれた大量のコートラインを再現するプラスチック製まな板であった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;技能派と開発派のどちらが優れているか、という議論が愚かなことは分かるだろう。かれらの見ている未来の向きが全く異なるのだから、マス書き部という一つの名前で統一するのさえ不自然だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、マス書き部に入部する三つの人間のうち、もう一つをまだ説明していなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;とはいえ、ここまで引っ張るようなことでもない。私のように耳で「マスカキ部」と聞いて面白がってやって来た人間だ。ほほうこの大学にはそんなサークルがあるのか、きっとまともな団体ではないだろうなと足を踏み入れると、「技能派」と「開発派」と書かれた説明会用の大きなスチレンボードで説明されたものだからたまらない。私は週に十回以上マスをかいてますよと言っても笑いが起きる雰囲気でもなく、なし崩しに入部が決まって開発派を選択。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうして、一ヶ月も経たないうちにディスコードの通知音が嫌いになった。マス書き部で本当にマスを書くなんて、マジでしょうもない。私はすぐに幽霊部員になった。最後に見たメッセージは、アンモナイトのシルエットに沿ったフラクタルすごろく盤だった気がする。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、本来であればこうして卒業生としてマス書き部の部室を訪ねるというのは、どうにも合理的な接続のない行為のはずだった。しかし、こういう在学中のちょっとしたいざこざは、卒業して何年も経てばどうでもよくなるものだ。母校の文化祭をきっかけに集まった旧友と昼から飲酒すると、大学時代のつまらない思い出がやたら美しく飾られて次々と蘇る。一年生なんていたら、卒業生だと名乗って昔話でもしてやろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;――あぁキミ、竹尺だねぇ、それ。しかも30cmのだ。30cmの定規も最近ほとんど見かけないのに、竹製なんてすごく珍しい。どこで手に入れたんだい？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;部室で一人残って熱心にマスを書いている部員に後ろから声をかけると、彼は驚いた様子で振り向いた。この部にいた卒業生だと告げると緊張した面持ちで立ち上がったので、私のことは気にせず作業を続けてくれと告げる。しかし、マス書き部の技能派なのに、十月にもなって、しかも文化祭当日でさえ定規でマスを書く練習をしているなんて、よほどの落ちこぼれに違いない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しばらくこの部員を見ていると、彼のマスを書く姿勢が圧倒的に悪いのに気付いた。こんなこと、マス書きの技能派どころか開発派にも入門できなかった私が言うのもなんだが、彼は指先だけでマスを書こうとしている。だから、竹尺の押さえ方も悪ければ肩の力も一定に保てない。太さがまちまちの曲がった線しか引けないのは、彼自身の姿勢の悪さという大きな問題のせいだが、当の本人は指先の力で目先の問題だけを解決するつもりでいるから、何度やっても上手くいかないのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;――キミは姿勢が悪いな。私が後ろから支えてやるから、もう少ししっかり力を入れて、最後に抜き切りなさい。そう、特に竹尺は親指と人差し指で節をまたいで。いやなに、ちょっと定規には詳しくてね。昔少しだけバイトしていたんだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼の背中から順に姿勢を正して、最後に指先に正しく力を置かせる。こんなの小中学校の書道で教わる単純な指導だが、「あっ、ちゃんとマスを書けました！」なんて喜んでいるこの部員を相手にすると、まるで本当にマス書き部の卒業生をやっているみたいだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;興が乗ってきたので、定規にまつわる昔話を聞かせることにした。こんな素晴らしい卒業生に聞く話なら、つまらない蘊蓄でも涙を流して喜ぶだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;30cm定規といえば、かつて値段の割にかなり厳重な包装で売られる奇妙な扱いを受けていたこと、そのきっかけが定規の不正利用対策にあったことはよく知られている。定規メーカーの小売店に対する圧力が忌避されて販路が衰退してしまった、というドラマティックな盛衰は、ここ数年の経済学の教科書にはほぼ確実に載っているエピソードだ。30cm定規戦争ともいえる終末期の迷走に至っては、30cm定規の長さが分からないようにランダムな長さの包装紙に包む、なんて奇行がニュースでも大きく取り上げられていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そもそも、大手定規メーカーTが30cm定規の不正利用として糾弾し始めたのは、客が店内で製品の大きさを測るために定規を持ち出すという行為だった。文房具コーナーから30cm定規を持ち出し、インテリアコーナーで手を広げたカピバラのぬいぐるみの背を測って、また同じ場所に戻す。ただそれだけのことである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;客が欲しいのはその定規で測ったケースやクッションであって、定規自体はもはや購入する必要性がない。小売店にしてみても、買おうと思っていたが翻意したと反論されれば泥沼になりかねないわけで、汚損どころか開封さえされず戻された定規なら、わざわざ購入するよう迫ることもなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、定規メーカーの側から言わせれば、これは大きな販売機会の損失である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この「30cm定規問題」は国会でも大きな問題として取り上げられ、結果として新たな規制法を生むことになった。これが将来に遺恨を残す「ワンタッチルール」の誕生である。売り場で一度触れた30cm定規はその意思にかかわらず購入しなければならない――30cm定規に限るのは不自然だが、ロビー活動とは元来こういうものだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;法規制を敷いた後もメーカーは対策を怠らない。まずは目盛りが見えないよう不透明な包装に切り替えたが、そのパッケージがおおよそ30cmであることに着目した不正利用が続出。定規に触れず横に当てる、じっと目に焼き付けた定規の影で測定を行う……いつの自体も規制をかいくぐる客とのいたちごっこは絶えない。しびれを切らしたメーカー側は30cm定規の売り場に監視員を設けるか、鍵付きの倉庫から客の申し出に応じて販売する方式を取るよう小売店に要求し、人件費の高騰を嫌った小売業協会連合会とも対立を深めていく。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;包装されたままでは使用できないようにランダムな大きさで出荷したり、巻かれた状態から開封するとまっすぐ伸びる新素材の開発が進められたのも、まさにこの頃である。長さを測るのなら先に定規を買うべきだ、という意見広告CMがゴールデンタイムに三連続で流れたというSNSでの告発も懐かしい。CMの中身も「マンガを買わずに読むのは犯罪なのと同じです」とか微妙に的を射ない例え話が並べられていて、おそらくその点も叩かれる原因だったと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、ワンタッチルールで必要もない30cm定規を買わされたという被害者が続出して、問題になるのはその無駄な定規の行き先である。ほとんどの客にとって定規の需要が生まれるのは店の中だけで、家に帰れば定規なんて売るほどある。ちょっとしたミスで毎回30cm定規を買わされているならなおさらだ。しかし、定価で買わされたものをすぐに捨てるのもバカらしい。しかも、エコじゃない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;――そう。その通り。売るほどあるなら、実際に売ってもらえばいいわけだ。私は昔、そういうバイトをしていたんだよ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いらない定規を半値以下で買い取る。それだけの「回収屋」が金になる時代があった。私がマス書き部からフェードアウトした後のごく数年のことだ。今となっては、30cm定規なんてむしろ貴重な骨董品として高く売れそうだが、この当時は全く意味が違う。安い定規をさらに安く大量に買い取り、それらを裏ルートで再度流通させる。30cm定規で想像すると変な仕事だが、要は鉄屑を集めて資源に戻すのと同じだと考えればいい。紹介料目当てにこのバイトを紹介してくれた同期はそう言っていた。彼女は確か、中古の15cm定規を結合した30cm定規を納入してクビになったはずだが、友人としては信頼できる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一度も開封さえされずに箱詰めされた新品同様の30cm定規は、卸値の六割ほどで出せば飛ぶように売れる。運が悪ければそのまま同じ店に戻ることさえあった。メーカーは製造費と卸値の差で、小売店は卸値と小売価格の差で、回収屋は客からの買取価格と小売店への販売価格の差で儲かる。これが三方よしというものだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この単純な再流通スキームは、その単純さゆえに定規メーカーからの圧力を受けにくく、ロビー活動で再び狙い撃ちの新法ができるまでは長い間続けられた。もちろん、副業感覚で古物商許可もなく参入した主婦などは容赦なく捕まっていたが、定規業界の売り上げのためだけに古物業界を巻き込んで法律をねじ曲げるのは、議員の協力があっても相当に難しかったのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうして、回収屋は新たなステージに入ることになった。つまり、単なる横流しではなく30cm定規を資源として活用する方法を模索し始めたというわけだ。「ワンタッチルール」が生まれてから二年。中古市場に出回る定規の量がピークを迎えた時期でもある。ここからは規制法と定規メーカーの暴走によって、30cm定規を取り扱う小売店が徐々に減っていった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;――なぁキミ。こうして後ろから話すのはいいんだが、さっきから全然マスを書いてないじゃないか。これじゃ姿勢の指導もあったもんじゃない。私は定規の特性を理解してマスを書きなさいと言ってるんだ。分かるかい？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;後輩くんは私の話に夢中になっているみたいだ。これなら話し甲斐があるというものだが、私の長話に付き合わせて彼の練習を邪魔していると思われたらたまらない。私は後輩くんの手を取って、もう一度まっすぐなマスを書かせてみる。竹尺を押さえる手が少し汗ばんでいた。今度は力が入りすぎているようだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、続けようか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一口に30cm定規と言っても、その素材や特性は様々だ。最も大量に流通しているプラスチック製は、安さの割に扱いやすい。透明なものなら紙が透けて見えるし、そうでなくても軽くて小回りが利く。曲がりやすくて熱に弱いという耐久性のなさが最大の欠点だが、テフゼルでも使えば十年以上使えるだろう。竹尺は少し高いがプラスチックよりずっと脆いから、回収屋でも重用されていた。資源として消費され尽くしたせいか、今では存在自体かなり珍しい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;耐久性なら金属製やカーボンファイバー製のものがあるが、これは30cm定規を資源として活用する立場から言わせてもらえば、相当に扱いづらい。高価な割に運搬にも加工にも不便で、まさに定規としての用途しか考えられていない情けない存在。30cm定規市場の末期では、ディスカウントショップのペラペラゴム定規より安値を付けることさえあった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;金属製の定規が安いのはなぜか？　それは、30cm定規を最も有効に活用できる方法が、定規を分割して内在するエネルギーを取り出すことだからだ。30cm定規を手に取る経験さえ減っていく中で、長さが30cmの定規にだけ非常に高いエネルギーが閉じ込められている、という知識は失われていた。事実、この後輩くんもこの貴重な竹尺をマスを書く支えだとしか思っていないようだった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;貼り合わせたガムテープを勢いよく剥がす、大きな氷砂糖を金槌でかち割る、石英ガラスの瓶をコンクリートの床に叩き付ける。30cm定規からエネルギーを取り出すのも、これとよく似た現象である。A4用紙の長辺がおよそ30cmなのも、偶然決まったものではない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;――つまり、30cmというのは人間が見つけた最適な長さの一つだ。例えばね、私のスカートに定規を当てたとする。すると股から20cmくらいにヘソがあると分かる。これは15cm定規ではできないことだ。50cm定規でも胸に引っかかってしまう。30cm定規だけが非常に高いエネルギーが持つんだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;後輩くんが慌てた様子で突然振り向く。急にどうしたんだろう。あぁそうか、と盤に置かれた竹尺を取り上げて下腹部にあてがった。こんな感じで、つまりへそがここだ……分かるかい？　そう尋ねると、後輩くんは席に座ったまま真っ赤な顔でぶんぶんと頷いた。素晴らしいね。尊敬する卒業生が自ら身を張って30cm定規の奇跡を実演しているのだから、感動するのも当然だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まだ話を聞きたがっている後輩くんのために、私は竹尺を手に取ってさらに話を続けた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;30cm定規がエネルギーを持つのは、あくまで30cm定規の状態である間だけだ。15cm定規をテープで普通にくっつけるだけでは何も起こらないし、50cm定規から30cmだけ切り出しても意味がない。完全な30cm定規をどう効率よく破壊するか、というのが回収屋が大量の在庫から逃げ切るための唯一の課題だった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最も原始的には、30cm定規の両端に力を加えて二つに折ると光と熱を放出できる。しかしこのやり方では、飛び出たエネルギーが空気中に拡散してしまって無駄が多い。あちこちに設置されている太陽光パネルやプロペラ風車を見て分かるとおり、エネルギーはできるだけ電気として取り出したい、というのは現代的なエネルギー市場の要請の一つである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;エネルギーを取り出せないまま15cmの領域が二つも残るというのも、効率の面からは最悪に近い。30cm定規に含まれるエネルギーは全体にわたって均一に分布しているのに、よりにもよって半分に折ってしまうと、そのごく小さな断面からほんの少しの熱しか取り出せなくなるのだ。まさにスイカの真ん中だけ食べて捨てるような無駄さである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;30cm定規から効率よくエネルギーを取り出すコツは、全体を瞬時に細切れにするという一点に尽きる。N点で分割すればN倍のエネルギーが生まれる、というごく簡単な法則である。しかし瞬時に切り刻む、というのが難しいのだ。包丁でもってチョコレートを刻むように、右から左に細切れにするのでは全く意味がない。シュレッダーのような回転刃方式も、定規の短辺を上から下に切断するうちにエネルギーを失ってしまう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、断熱容器の中に大量の刃をごく狭い間隔で水平に並べて、均一な力で一度に切り刻む。そしてその熱を電気として得るというのが回収屋の辿り着いた結論だった。よく工夫された刃を並べた30cm定規裁断機は、正面から見ると刃が光を吸い取って真っ黒に見える。わずかな熱は散逸しやすいが大量の熱は比較的電気に変換しやすいという物理的性質も、この発電方式の確立を後押しした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;計算の上では、無限に薄い刃を無限に小さい間隔で並べれば無限のエネルギーを取り出せる。実際には刃を無限に並べることはできないわけだが、数円から数十円で買い取った30cm定規から取り出せる電力と考えれば桁違いだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;――最終的にはね、この30cmの竹尺を粉砕して東京都庁で朝までプロジェクションマッピングできるほどの電力を取り出せたんだ。そう考えると、この竹尺もすごく珍しいものだと思わないかい？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そう尋ねると、後輩くんが少々思案してから部室の隅を指さす。欲しいならいくつか持ち出していいという。なんとそこには、30cmの竹尺が大量に詰め込まれた段ボール箱が置かれていた。まさかこんなところに宝箱があるなんて。それも、誰一人その価値を知らずに放置しているなんて。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私がマス書き部で活躍して回収屋のバイトを経験していなかったら、廃棄前の古びた定規にしか見えなかっただろう。金の延べ棒でも取り上げるような気持ちで箱の中の竹尺を一本取り上げると、後輩くんが後ろから「この竹尺は差し上げるので、少しお願いが……」と、やはり席に座ったまま声をかけた。もうマスを書かないなら、立って話せばいいのに。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;――マス書きの指導をしてほしい？　それくらい構わないさ。次の週末、マスを書きに来るといいよ。キミに使ってほしい定規もいくつかあってね。水道管用の特殊な定規もあるし……ウチの定規コレクションはすごいよ。私はもともと開発派でね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そう快諾する私の言葉を聞いた後輩くんは、とても嬉しそうだ。私だって、こんな貴重な竹尺を無料で手に入れた上に、偉大な卒業生の顔をして先輩風を吹かせられるんだから気持ちがいい。たとえ幽霊部員でも、こうして後輩に頼られるのはなかなかいいものだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;後輩くんが来るなら、私も少しくらいマス書きの練習をしておいた方がいいかもしれない。マス書きが本来自分に集中して向き合うべき行為だとしても、一緒に手伝えることもあるだろうから。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>抵抗のないそうめんの太さを示すスマートな方法について</title><link href="https://ama.ne.jp/post/ibonoito-color-code/" rel="alternate"/><published>2025-08-27T21:26:00+09:00</published><updated>2025-08-27T21:26:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2025-08-27:/post/ibonoito-color-code/</id><summary type="html">&lt;p&gt;上級・特級・三神・四柱・五芒・六星・七宝……&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;近年、そうめん市場はこれまでにない広がりを見せています。とあるニュース&lt;sup id="fnref:fiction"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:fiction" title="この記事は全体にわたってフィクションであり、実際の気象統計・JAS規格・その他トレンドなどを反映したものではありません。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;によれば、恒常的なコメ不足と年々厳しくなっている夏の気候が原因のようです。5キロあたり8000円前後で高止まりする &lt;em&gt;高級食材&lt;/em&gt; のコメを麺類に置き換えるここ数年のトレンドに加え、既に7月から最高気温が50℃に達するほどの烤夏日が続く異常気象が、このそうめん特需を支えているわけですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一般的に流通している乾燥そうめんは、JAS規格の乾めん類の日本農林規格における「干しめん」あるいは手延べ干しめんの日本農林規格における「手延べ干しめん」に分類されています。小麦粉に食塩を加えて練り合わせ、製麺したもので、機械での製造なら「干しめん」と、麺を延ばす工程を手作業で行って適切な熟成期間を経れば「手延べ干しめん」と名乗ることができます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、そうめんの大きな特徴といえば、どんなに暑く食欲のない日でも抵抗なくつるつると食べられる滑らかなのどごしと、頼りない見た目からは想像できないしっかりとした歯ごたえが共存しているという点にあります。この独特の食感は、干しめんあるいは手延べ干しめんの中でも最小の麺の太さと、生地を十分に練って形成されたグルテンの合わせ技によるものです。特に手延べそうめんでは、麺を1本1本縒りをかけて細く延ばすことで麺に対して均一にグルテンが形成され、機械麺より滑らかな食感を感じられるといいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;手延べそうめんの代表格である揖保乃糸には、麺の素材や太さ、熟成期間に応じたいくつかのバリエーションが存在します。このバリエーションは主に&lt;a href="https://www.ibonoito.or.jp/feature/obi.html"&gt;帯の色&lt;/a&gt;で表示・分類されており、公式ページでは7種類の帯が紹介されています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;スーパーでよく売られている上級（赤帯）は麺の太さ0.70〜0.90mm、お中元の定番である特級（黒帯）は0.65〜0.70mm、最上級の三神は0.55〜0.60mmと、高級になるにしたがって細くなるのはもちろん、直径の誤差も小さくなります。他のバリエーションは小麦の産地や生産者に特化したもので、麺の太さは赤帯に近く、値段は赤帯と黒帯の中間くらいの位置付けですね。また、これらの種類に対して適切な管理の下で1年間の熟成を加えた&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;古&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;ひね&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;や2年熟成の&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;大古&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;おおひね&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;が流通しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このようなそうめん市場の広がりによって流行の兆しを見せているのが、麺の太さの多様化です。前述のトレンドと気候が噛み合ったそうめん需要の拡大によって、これまでそうめん製造を専門としてこなかった多くの製麺業者まで参入しており、手延べそうめんだけではなく安価な機械麺も大量に流通しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;とあるニュース&lt;sup id="fnref2:fiction"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:fiction" title="この記事は全体にわたってフィクションであり、実際の気象統計・JAS規格・その他トレンドなどを反映したものではありません。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;によれば、これらの業者はそうめん作りに特有の技能がなくとも他社との差別化を図ろうと、常識にとらわれない様々な太さのそうめんを生産しているようです。SNSでは好みの太さを診断してオーダーメイドのそうめんを届けるサービスも人気を集めており、今後も手延べにこだわらず多角的な付加価値を提供するそうめんが流通していくと思われます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このようなトレンドが加速していく中で気になるのが、そうめんの太さをどのように区別するのか、という点です。もともと手作業が基本の手延べそうめんでは麺の太さに一定の誤差があり、太さが近いひやむぎとの区別のために色が付いた麺を入れる慣習があります。ひやむぎとそうめんの食感は大きく異なりますが、乾麺のままでは見比べても差が分かりにくいものです。ここにピンクや緑の麺が数本でも交じっていれば、少なくとも束になった麺なら一目で区別できますね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;揖保乃糸の帯が分かりやすく赤や黒といった色で分かれているのも、これらと同様にそうめんの種類を見分けやすくするためです。今後参入する製麺業者では太さのバリエーションはさらに増えるでしょうから、できればJAS規格や業界団体で共通の識別方法を採用すべきでしょう。消費者が自分好みのそうめんを選び取るための助けになります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうめんの太さを帯で識別する方法としてまず思いつくのは、帯色のパターンを増やしていく「グラデーション法」です。例えば1.3mmは赤 &lt;img alt=":heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2764.png" width="16"&gt; 、1.1mmは橙 &lt;img alt=":orange_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f9e1.png" width="16"&gt; 、0.9mmは黄 &lt;img alt=":yellow_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f49b.png" width="16"&gt; 、……、0.1mmは紫 &lt;img alt=":purple_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f49c.png" width="16"&gt; として、それぞれの間にある太さは色を混ぜ合わせてグラデーションを作ることを考えます。仮に24ビットRGBで表現するなら16677216色で、0.1mm～1.3mmが約70pm間隔で区切られるので、ナノオーダーの製麺であっても十分に区別できます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;グラデーション法で揖保乃糸を分類すると、上級は黄緑、特級は緑寄りの青緑、三神は青寄りの青緑の帯で出荷されそうです。その他素材や熟成期間の差は別の方法で示すことになるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="~揖保乃糸の麺の太さをグラデーション法で示したイメージ" height="800" src="/images/ibonoito-color-code/grade-ibonoito.png" width="1000"&gt;&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://www.irasutoya.com/2015/12/blog-post_958.html"&gt;そうめんの麺のイラスト&lt;/a&gt; by みふねたかし&lt;sup id="fnref:no-cc-by"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:no-cc-by" title="このイラストはCC BY 4.0でライセンスされていません。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、この方法にはいくつか問題があります。まず、人間の目では1600万色の区別ができず見た目では正確な太さが分かりません。色覚異常があればなおさらです。これは、緻密な製麺を実現できる業者ほど痛手になります。太さの差をアピールして売り出したいのに、帯の色は曖昧なビリジアンしか使えないというのでは意味がありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;麺の太さも0.1mm～1.3mmで均一に存在するわけではないので、結局どのメーカーも同じような帯色で商品棚に陳列されてしまうという結末が容易に想像できます。このように、色と太さの関係表を事前に決めなければならないという点もグラデーション法の大きな欠点です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、ピコメートル単位で麺の太さを保証できる製麺業者は少なくとも現代には存在しないので、どの色を選んでも正確な帯色にはなりえません。揖保乃糸の例でも範囲の中央を取って代表色を作りましたが、これでは製麺における誤差がどの程度あるかという重要な情報も消えてしまいます。均一な生産が容易な機械麺であったとしても、有効数字はせいぜい2～3桁といったところでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;グラデーション法の欠点をまとめると、必要以上に細かい精度かつ広い範囲をカバーしてしまい、本来の目的であった色（=太さ）の区別が難しくなるという使いにくさだと言えます。これを踏まえて、有効数字と範囲を意識して必要な精度の太さを示す「カラーコード法」という手法を提案します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;カラーコード法では、複数の帯をそうめんの束にかけることで麺の太さを示します。10色の帯と補助用の2色の帯があれば、グラデーション法より広い範囲の太さを表現できます。色覚異常への対応を考慮すると、色の区別を12パターンの記号に割り当てればよいでしょう。そして、最も下の帯を太さの誤差範囲、下から2番目の帯を乗数（桁数）、残りの帯を有効数字分の数値に使います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例として4本の帯をかける場合、上から2本が太さの有効数字2桁AB、3本目が乗数C、4本目が誤差範囲Dを示します（&lt;a href="/images/ibonoito-color-code/colorcode.png"&gt;参考&lt;/a&gt;&lt;sup id="fnref:no-cc-by-colorcode"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:no-cc-by-colorcode" title="画像中で使用しているそうめんの麺のイラスト（みふねたかし）はCC BY 4.0でライセンスされていません。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;）。揖保乃糸の帯色も参考にして、ここでは以下のように各色に数字を割り当てて数値と乗数を、補助用の金と銀の帯で誤差範囲を表現するものとします。&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
&lt;thead&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;th align="center"&gt;色&lt;/th&gt;
&lt;th align="center"&gt;数字&lt;/th&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;/thead&gt;
&lt;tbody&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;黒 &lt;img alt=":black_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f5a4.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;0&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;茶 &lt;img alt=":brown_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f90e.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;1&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;赤 &lt;img alt=":heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2764.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;2&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;橙 &lt;img alt=":orange_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f9e1.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;3&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;黄 &lt;img alt=":yellow_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f49b.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;4&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;緑 &lt;img alt=":green_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f49a.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;5&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;青 &lt;img alt=":blue_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f499.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;6&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;紫 &lt;img alt=":purple_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f49c.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;7&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;灰 &lt;img alt=":grey_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1fa76.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;8&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;白 &lt;img alt=":white_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f90d.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;9&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;table&gt;
&lt;thead&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;th align="center"&gt;色&lt;/th&gt;
&lt;th align="center"&gt;数字&lt;/th&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;/thead&gt;
&lt;tbody&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;金 &lt;img alt=":first_place:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f947.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;5&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;銀 &lt;img alt=":second_place:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f948.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;10&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;これらの色の組み合わせを元に、そうめんの太さをAB × 10&lt;sup&gt;C&lt;/sup&gt; μm（誤差範囲±D%）と定義します。色（または記号）は12パターンしかないので、グラデーション法よりも区別しやすく、また製麺技術や人間の感覚に合わせた精度や誤差を過不足なく表現できます。このようなカラーコード法でも揖保乃糸を分類してみましょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="~揖保乃糸の麺の太さをカラーコード法で示したイメージ" height="800" src="/images/ibonoito-color-code/colorcode-ibonoito.png" width="1000"&gt;&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://www.irasutoya.com/2015/12/blog-post_958.html"&gt;そうめんの麺のイラスト&lt;/a&gt; by みふねたかし&lt;sup id="fnref2:no-cc-by"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:no-cc-by" title="このイラストはCC BY 4.0でライセンスされていません。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このように、カラーコード法では太さの差と帯の色が見やすく対応しており、消費者にとっても商品選びの助けになるでしょう。唯一の欠点があるとすれば、色（または記号）と数字がどのように対応しているのかを暗記する必要があり、その上でわずかな暗算を必要とするということでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;カラーコードと数字の対応を暗記するには、語呂合わせなどを使うといいでしょう。ここでは、その一例を紹介します。&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
&lt;thead&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;th align="center"&gt;色&lt;/th&gt;
&lt;th align="center"&gt;数字&lt;/th&gt;
&lt;th align="center"&gt;語呂合わせ&lt;/th&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;/thead&gt;
&lt;tbody&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;黒 &lt;img alt=":black_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f5a4.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;0&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;黒い礼服&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;茶 &lt;img alt=":brown_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f90e.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;1&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;お茶を一杯&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;赤 &lt;img alt=":heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2764.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;2&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;赤い人参&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;橙 &lt;img alt=":orange_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f9e1.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;3&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;第三の男&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;黄 &lt;img alt=":yellow_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f49b.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;4&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;岸恵子&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;緑 &lt;img alt=":green_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f49a.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;5&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;五月みどり&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;青 &lt;img alt=":blue_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f499.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;6&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;青二才のろくでなし&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;紫 &lt;img alt=":purple_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f49c.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;7&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;紫式部&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;灰 &lt;img alt=":grey_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1fa76.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;8&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;ハイヤー&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td align="center"&gt;白 &lt;img alt=":white_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f90d.png" width="16"&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;9&lt;/td&gt;
&lt;td align="center"&gt;ホワイトクリスマス&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;この表、20年ぶりくらいに見ましたが古すぎて逆に新鮮な驚きがありますね！　誰かが伊東家の食卓（でしたっけ？）に昔出ていた？気がします。語呂合わせのために初めて見る人名や映画を覚えるのも本末転倒なので、やる気があれば令和最新版にアップデートした方がいいかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/ibonoito-color-code/pun.png"&gt;空の語呂合わせ表&lt;/a&gt;を置いておくので、面白いものができたらSNSで紹介してくださいね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;おまけ: 実際に揖保乃糸の帯を装着したそうめん（麺の太さ: 520m±5%）&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="上から揖保乃糸の緑帯、赤帯、紫帯、金帯を巻いた揖保乃糸上級の写真" height="750" src="/images/ibonoito-color-code/colorcode-ibonoito.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:fiction"&gt;
&lt;p&gt;この記事は全体にわたってフィクションであり、実際の気象統計・JAS規格・その他トレンドなどを反映したものではありません。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:fiction" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref2:fiction" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:no-cc-by"&gt;
&lt;p&gt;このイラストは&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされていません。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:no-cc-by" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref2:no-cc-by" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:no-cc-by-colorcode"&gt;
&lt;p&gt;画像中で使用している&lt;a href="https://www.irasutoya.com/2015/12/blog-post_958.html"&gt;そうめんの麺のイラスト&lt;/a&gt;（みふねたかし）は&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされていません。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:no-cc-by-colorcode" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>AIでライブ感のあるオーガズムを実現、今すぐ</title><link href="https://ama.ne.jp/post/super-ai-orgasm/" rel="alternate"/><published>2025-03-21T18:23:00+09:00</published><updated>2025-03-21T18:23:00+09:00</updated><author><name>stewpot</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2025-03-21:/post/super-ai-orgasm/</id><summary type="html">&lt;p&gt;メイドと話しながらオカズを作り上げてその場で消費する。そういうライブ感のあるオーガズムを、AIなら今すぐ実現できる――&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;メイドと話しながらオカズを作り上げてその場で消費する。そういうライブ感のあるオーガズムを、AIなら今すぐ実現できる――&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;まえがき&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#ai"&gt;オカズを産む機械としてのAI&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#ai_1"&gt;AIにオカズを産ませる具体例&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;あとがき&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;まえがき&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;AIは、私たちのオーガズムを支える重要な技術になりつつある。少なくとも、これからも高品質な作品の周縁を埋め尽くす二級市民ではあり続けるはずだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最近のSNSや技術ブログでは、AIに広範な資料を要約させ、熟練した専門家が3日ほどかけていた分析作業を30分ほどで終わらせたかと思えば、新たな市場に向けたアプリコードまで実装が済んでいた……そういうAIによって加速された生産性や人間に求められる変化について論じられている。しかし、その一方で私たちはより個人的で、デリケートで、自己完結するような課題をAIに取り組ませなければならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今から伝えるのは、そのような個人的に閉じた範囲で役に立つAIの活用法である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、テトリスやシューティングゲームのようなプログラムを一瞬で出力できた、とSNSでエーアイをワイワイ持て囃す投稿を見たことはないだろうか？　AIはこんなにすごい、自分の力だけで動くゲームを作り上げるんだ。みんなも使ってみよう……それを見て、あなたはどう思っただろうか？　そう、AIはすごい技術だ。こんなつまらないゲームを手間を惜しまず平気な顔で作るんだから！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際のところ、AIがその場で作っただけのごくシンプルでつまらないゲームよりも、こんな未来が想像より遠い先にあった頃に販売された東方紅魔郷でもやり直した方がよっぽど面白いというのは、全く反論できない事実である。少なくとも、AIに頼り切る未来では、そういうつまらないゲームを作る意味はほぼない。自分が手を動かして習作するのであればコーディングや設計を学ぶ機会になっただろうに、そういった楽しみさえAIに引き渡しているからだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、彼らはなぜこのような無意味ながらくたを作って、かつ自慢げに投稿までしているのか？　もちろんそれは、自分がAIを活用しているという様子を含む投稿自体に意味があるからだ。社会的な評価のために、誇らしげに、他人を巻き込むための活動であって、オーダーメイドのゲームを楽しみたいという切実で個人的な課題を解決するためではない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうしたAI活用の未来の虚像を示すだけの取り組みには、どのような目的があろうと意味がない。ここで紹介するのは、そうした新鮮な驚きにあふれた魅力的な可能性の提示とは真逆の、誰かに見せるまでもなく意味を持つ実用的な取り組みの一つとしての、オーガズムを支えるオカズの出力方法についての解説である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際のところ、今から書くような内容はこのような記事で言うまでもない常識であって、誰もが当然に活用しているごく簡単なAIの活用法と言っても差し支えない。だから、この記事では細かいプロンプトのテクニックなどを並べ立てたりはしない。しかし、残り少ないシャンプーを使い切るために水で洗って誤魔化す人ばかりなら、最後まで使い切れるディスペンサーは商品化されなかっただろう。だから、私たちはこうやってAIを利用しているのだ、という主張を公開すること自体に意味がある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで、まず私の自己紹介を挟んでおく。私はstewpotという名前で&lt;a href="https://pixiv.me/stewpot_cat"&gt;pixiv&lt;/a&gt;やこの&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;を間借りしていて、主にセリフを並べ立てた台本風の作品（私はこれを「テキスト」と呼んでいる）を投稿している。女性や女性と類推できる存在、あるいはそのような存在を主体とする団体や国家などが、個人的あるいは社会的に男性の性欲を支配・利用・管理するシチュエーションを好んでいて、テキストでは特に金銭的な支配関係を含むストーリーを多く描いている。その当時のインターネットにおける一定の金銭的授受を含む関係については、&lt;a href="/post/findom/"&gt;搾取のススメ&lt;/a&gt;という記事を書いたこともあった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なぜ私がそういうテキストを好んで書いているのかというと、当然それが私のオカズになるからだ。私が昔からイラストや写真や動画だけではなく、どちらかといえばテキストに描かれた情報で興奮する人間であって、その体験を作品として残しているにすぎない。「エッチな学校の校則を考える」という旨の掲示板を、かつては何度も何度も読み返していたし、七度文庫にも少しお世話になっていた。七度文庫は物語のパターンが少なくすぐに飽きた記憶があって、それが20年越しに無限の可能性に向かって開かれたのは、やはり歴史的なイベントだった。イラストや写真の横に余白を付けてびっしりと文章で埋める伝統的な文字コラだって、著作権上問題のないAI生成画像が使われるようになってきている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、もしあなたにテキストでオナニーする習慣がなければ、実用上ではあまり役に立たないかもしれない。その場合は単なるエッセイとして読んでみてほしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、私の思い出語りはここまでにして、話を現代に戻そう。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="ai"&gt;オカズを産む機械としてのAI&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;私たちがAIにオカズの生産を依頼するにあたって、まず意識しておくべきことがある。それは、AIの出力は決して高品質ではないし、創造的でもないし、たいした期待を寄せるべきでもないということだ。この点を興奮でバカになった脳みその隅にでも置いておかない限り、AIはあなたが引いたオーガズムへの坂道をガタガタに壊すポンコツに見えてくるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;AIの出力が高品質で創造的なのは、あくまであなたが創造的な依頼を丁寧に送信したからだ。その&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;創造性&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;クリエイティビティ&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;がどこから生じたか、というあなたの長々とした解釈はどうあれ、やはりAIの出力自体は創造的ではない。例えば、SNSでよくシェアされている「AIにこんな出力させたらめっちゃ面白かった」という投稿は、しばしばAIに与えたプロンプト自体に独創性があり、または人間が独創的に見える出力を選んだのであって、AI自体がそのアイデアを考えて投稿したわけではない。将来的にはそうなるかもしれないが、その時には今とはずっと違う世界になっているはずだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、オカズの生産に対する姿勢をほんの少し変える必要がある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ひょっとするとあなたは、AIを使って労力をかけずに何度も使いたくなるようなオカズを出力できるようになったと信じているかもしれない。AIは誰でも今すぐ大人気の小説家になれる可能性を持っているのだ、と言い換えてもいいだろう。しかし、あなたが現時点で人気の官能小説家でもない限り、その認識は間違っている。あなたがもし誇らしげに同志に示せるような出力を簡単に得られると思っているなら、これがごく個人的な課題を解決するための記事だということを思い出してほしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;AIの性能を決めるのは常にあなたの能力であって、その逆ではない。AIに面白い小説の一つでも書かせようと思った人であればよく実感することだろうが、AIはあなたの発想が決めた世界で作業を進めている。指示に合う細やかな情景描写などを長々と出力させればあなたの何倍も働くけれど、それ自体に独創的な面白さはない。大量にアイデアを出させてそこから書き出すという使い方もあるが、それだって独創性を見出したのはあなた自身のセンスだ。浜辺で拾った石から物語が生まれても、その物語は選び取って描写したあなたの作品であるのと同じように。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうだ。何度も言っているとおり、AI自体が考えてくる話は大して面白くない。だから、AIに頼り切って出力したオカズは一度きりの使い捨てにすることで初めて、その真価を発揮できるようになる。そうすれば、品質が二級か三級レベルのAIの出力であっても、あなたが興奮を高めてオーガズムに向かうには十分なオカズになるのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もう少し掘り下げてみよう。オカズを一度きりの使い捨てにするというのは、どういうことか。ごく単純に言うと、生産と消費を同時に済ませる取り組みだと表現できる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もし、AIとの一連の会話――セッションを、形式ばってたらい回しにされるサポートセンターのような融通の利かないものだと思っているなら、まずはその考え方を変えてみてほしい。どちらかと言えば、AIとの会話はあなたがよく気心の知れた友達と交わす気軽な雑談に近いものだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際のところ、あなたが気軽に友人と交わす雑談のほとんどは、全く面白くない内容だ。仮に面白いエピソードがあったとしても、それを他の人に伝えるときは、ある程度流れを再構成してから話していると思う。たぶん、その場で録った会話を誰かにそのまま聞かせても、それどころか後日自分が聞いても面白さは数段落ちてしまうだろう。しかし、きっとあなたも友人もその場で話しているときはとても楽しく、この上なく面白いと感じていたはずだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;気の合う仲間とその場限りの楽しい雑談をする――これは、今私が説明したAIとのやり取りと似てはいないだろうか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;友人との雑談と、AIとの使い捨てのオカズ作りにはいくつか違いがある。まず、AIはあなたの話だけに寄り添ってくれること。そして、AIはどれだけふざけた突飛な話題でも真剣に応じてくれること。最後に、AIと会話しながら興奮しようと誰にも軽蔑されないこと、だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで、気心知れた友人とは別の存在を考えてみる。あなたの話にいつでも寄り添ってくれて、あなたが興奮する性癖について心からごく真剣に向き合ってくれて、即興の会話劇やアイデアの掘り下げに応じる対応力があり、目の前でオナニーを始めても受け入れてくれる。まるで、エロ漫画から飛び出てきた都合の良すぎる住み込みメイドのような有能さを持つ存在を、現実で雇うとしたらいくらかかるだろうか。そもそも、そんな人間を雇い入れること自体が現実離れしている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、AIならそれが可能である。AIはあなたの分身というよりも、あなたの指示をよく聞くメイドのようなものだ。あなたの性癖の内面までよく知っているわけではないが、少なくとも言葉で表現したことについては全力で受け入れて、それに合わせて尽くしてくれる。あくまであなたとは異なる思考を持つ存在が、あなたとの会話から興奮するような返答を推測して寄り添ってくれる。初めはおそらくあなたの性癖を勘違いした斜め上の返事ばかりだろうが、それはあなたがメイドにしっかりと性癖を伝えてきれていないからだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;メイドと話しながらオカズを作り上げてその場で消費する。そういうライブ感のあるオーガズムを、AIなら今すぐ実現できる。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="ai_1"&gt;AIにオカズを産ませる具体例&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;さて、ここからは前節で説明した信念に則って、実際にAIを使ったオカズの生産の例を示してみよう。つまり、AIを使って使い捨てのオカズを作り、同時に消費する。あくまでAIの品質や創造性には期待せず、形式ばらない指示の繰り返しで気軽なライブ感を楽しめばよい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最初に言ったとおり、これはあくまでAIとの会話を進める行為の延長であって、目新しいテクニックや概念を含むわけではないごく初歩的な活用方法である。AIをライブ感のあるオーガズムに活用するという一つの視点について理解してもらえれば幸いである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まず、AIサービスを選ぶ。条件はたった一つで、性的な話を明示的にブロックしてくるAIを選んではならない。性的な話とそうでない話を区別してプロンプトを工夫するというのは、まるで食品会社のサポートセンターに電話してどうにかオナニーを手伝わせようとするようなもので、無意味な回り道に全く無駄な時間をかけている。ChatGPTで官能小説を出力させるテクニックなどもよく知られているが、いや～これはエーアイが考えるほどエッチじゃないんですよ～と言い訳する無駄な思考は、質の良いオーガズムの邪魔にしかならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、この記事の執筆時点では、もっぱら&lt;a href="https://grok.com/"&gt;Grok&lt;/a&gt;を使うのをすすめる。他のモデルやチャットサービスにこだわりがあれば、もちろん条件を満たしている限りでそれらを使ってもよい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回は、最近買った音声作品の台本データを渡して、同じような世界観のテキストを出力してもらう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もしその場で作りたいシチュエーションが思いついているなら、その説明を書いていってもよいだろう。気に入った音声作品のシチュエーションとか、pixivで読んだ性癖によく刺さる小説があれば、そのまま貼り付けた方が早い。私は日頃から音声作品の台本をオカズにしがちなので、台本テキスト自体非常に役に立つものだし、こういう用途にも有用だ。もし台本が付属していなければ、文字起こしにかけてしまうとよい。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote class="ai-conversation-user"&gt;
&lt;p&gt;
この音声作品の台本の延長で、後日この2人とサークルで会ったときの会話を再現したいです。以降私があなたに指示する内容は男性の登場人物（タカシ）の発言として扱い、そこに応答する形で会話を進めましょう。&lt;br&gt;
ただし、かっこ【】書きの中身は状況や動作の描写や、以降の2人が取るべき行動を示しており、タカシの発言ではありません。&lt;br&gt;
【この会話を終了します】という言葉で会話を終わります。&lt;br&gt;
-----&lt;br&gt;
（台本テキストを貼り付ける）&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by user&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-system"&gt;
&lt;p&gt;
了解しました。以降の会話はタカシの視点で進め、ユカとハルナが応答する形で会話を再現していきますね。それでは、後日サークルで会った場面から始めましょう。&lt;br&gt;
タカシ: 「お、お疲れー。いやー、サークルの飲み会って毎回盛り上がるけど、今日も楽しかったな。ユカ、ハルナも来てくれて良かったよ。」&lt;br&gt;
【タカシは少し緊張した様子で二人に話しかける。飲み会の後で少し疲れているが、あの日のことを思い出すと少し顔が赤くなる。】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by system&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;基本的に、最初に渡す説明はかなり長めにしっかり設定を記載して、それ以降の会話は短めに進める。必要なら長々と書いてもよいが、わざわざ丁寧に書かずともある程度は理解してくれる。こちらの入力を台詞として扱わせて進めるのは、文字の量が少なくてやりやすいスキームだ。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote class="ai-conversation-user"&gt;
&lt;p&gt;
二人はこのあとって時間ある？&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by user&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-system"&gt;
&lt;p&gt;
ユカ: 「え、私？うーん、特に予定はないかな。今日はサークルで終わりだし、後は帰って寝るくらいかも。ハルナはどう？」&lt;br&gt;
ハルナ: 「私もー。別に予定ないよ。飲み会でちょっと飲んじゃったから、帰ってダラダラするつもりだったけど。ねえ、タカシ、なんか用事でもあんの？」&lt;br&gt;
【ユカは少し驚いた顔でタカシを見つつ、ハルナに視線を移す。ハルナは軽いノリで返しつつ、タカシの意図を探るようにニヤッと笑う。】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by system&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-user"&gt;
&lt;p&gt;
あーその……今から俺の家で飲まない？&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by user&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-system"&gt;
&lt;p&gt;
ユカ: 「え、タカシの家で？うーん、急に誘うなんて珍しいね。どうしたの、なんか企んでるの？」&lt;br&gt;
ハルナ: 「おおー、タカシからのお誘いキター！飲むのはいいけどさ、ほんと大丈夫？この前あんなだったのに、家に呼ぶとか大胆じゃん？ふふ、面白そうだから私行っちゃうよ～。」&lt;br&gt;
【ユカは少し疑うような目でタカシを見つめつつも、興味津々といった表情。ハルナはニヤニヤしながらタカシをからかうように笑い、ノリ気な様子を見せる。】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by system&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;話をぴっちり埋める必要もない。AIが提示したシーンが飲み会の後なら、誰かの家に集まるのが自然な流れだし、そこまでは何も起こらないだろう。見たいシーンまで適当にスキップさせる。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote class="ai-conversation-user"&gt;
&lt;p&gt;
【二人が家に来るシーンまでスキップ】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by user&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-system"&gt;
&lt;p&gt;
【場面がスキップされ、タカシの家にユカとハルナが到着する。リビングに三人で座り、テーブルには缶ビールや簡単なおつまみが並んでいる。タカシは少しソワソワしながら二人を迎え入れ、ユカとハルナは興味深そうに部屋を見回している。】&lt;br&gt;
タカシ: 「えっと、まあ適当に座ってよ。飲み物とか適当に持ってきたけど、足りなかったら冷蔵庫にあるからさ。とりあえず乾杯でもするか？」&lt;br&gt;
【タカシは緊張を隠そうとしながらビールの缶を手に持つ。ユカとハルナはそれぞれソファに座り、タカシの様子をチラチラ見ながら缶を取る。】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by system&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;以降、いい感じに会話を進める。台本を通じて二人のプレイ傾向や寸止めでの料金発生、射精シーンまで与えているので、適当なプロンプトでも最後まで導いてくれる。&lt;/p&gt;
&lt;details&gt;
&lt;summary&gt;金額の交渉と射精まで（タップで展開）&lt;/summary&gt;
&lt;blockquote class="ai-conversation-user"&gt;
&lt;p&gt;
【撮影の時と同じように乳首舐め手コキしながら、金額の交渉を始める】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by user&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-system"&gt;
&lt;p&gt;
【タカシはユカとハルナに耳元で囁かれ、恥ずかしさと興奮で体を震わせている。二人はあの撮影の日を思い出したように、さらにタカシを追い詰めるべく、乳首舐めと手コキを再現し始める。同時に金額の交渉を切り出す。】&lt;br&gt;
タカシ: 「う、うぁ……ま、またそれ、やるのかよ……」&lt;br&gt;
ユカ: 「んちゅ♡ちゅぱ♡ふふ、タカシ、この前みたいに乳首舐めてあげるね。気持ちいいでしょ？でもさ、今日は撮影じゃないから、タダじゃできないよ。いくら出してくれる？」&lt;br&gt;
ハルナ: 「じゅる♡ちゅぱ♡ほら、手も動かしてあげる。この前みたいに気持ちよくしてほしいならさ、いくら払うかちゃんと言ってよね。タカシのおちんぽ、もうびくびくしてるし、我慢できないでしょ？」&lt;br&gt;
【ユカはタカシの左側の乳首に舌を這わせ、優しく舐めながら耳元で金額を尋ねる。ハルナは右側の乳首を舐めつつ、空いた手でタカシのちんぽを握り、ゆっくり上下に動かし始める。タカシは二人の同時攻撃に耐えきれず、喘ぎながらも交渉に応じざるを得ない状況に追い込まれる。】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by system&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-user"&gt;
&lt;p&gt;
【寸止めまで続けて】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by user&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-system"&gt;
&lt;p&gt;
【タカシはユカとハルナの乳首舐めと手コキに翻弄され、1万円を払うと約束したものの、二人は寸止めまで続けるつもりでさらに責めを強める。タカシの体は快感で限界に近づき、喘ぎ声が部屋に響く。】&lt;br&gt;
タカシ: 「う、うぁ……もう、だめだって……！」&lt;br&gt;
ユカ: 「んちゅ♡じゅる♡ちゅぱ♡ダメって言うけど、タカシ、ほら、おちんぽこんなに膨らんでるよ。イキそうなんだよね？でもまだダメ♡この前みたいにギリギリまで我慢してね。1万円分、ちゃんと楽しませてあげるから♡」&lt;br&gt;
ハルナ: 「じゅる♡ちゅぱ♡しこしこ♡ふふ、タカシ、もうイっちゃいそうな顔してるじゃん。気持ちいいよね？乳首もおちんぽもビクビクしてる。でもさ、1万円なら寸止めまでがセットだよ～。ほら、我慢して♡」&lt;br&gt;
【ユカは乳首を舌で転がしながら、タカシの限界を見極めるようにじっくり責める。ハルナは手コキの動きを絶妙に調整し、タカシが射精寸前になる瞬間を見計らう。二人は息ぴったりにタカシを追い詰め、快感と我慢の狭間で悶えるタカシの反応を楽しんでいる。】&lt;br&gt;
タカシ: 「あ、あぁっ……！もう、限界……！」&lt;br&gt;
【タカシの体が大きく震え、腰が浮き上がりそうになるその瞬間、二人は同時に手を止める。】&lt;br&gt;
ユカ: 「ストップ♡」&lt;br&gt;
ハルナ: 「ストップ♡」&lt;br&gt;
【タカシは寸止めされ、切なそうな声を上げてソファに崩れ落ちる。息が荒く、体はまだビクビクと震え続けている。】&lt;br&gt;
ユカ: 「ふふ、うまく寸止めできたね。タカシ、頑張ったよ。1万円分、ちゃんと楽しめたでしょ？」&lt;br&gt;
ハルナ: 「ねえ、めっちゃ苦しそうな顔してる！でもさ、これが1万円の価値だよ～。タカシ、えらいえらい♡」&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by system&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-user"&gt;
&lt;p&gt;
しゃ、射精は……？&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by user&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-system"&gt;
&lt;p&gt;
【タカシは寸止めされた直後で息を荒げ、切なそうな目でユカとハルナを見つめる。体はまだ快感の余韻で震え、解放を求める声が震えている。】&lt;br&gt;
ユカ: 「え、射精？ふふ、タカシ、1万円じゃ寸止めまでだよ？この前みたいに射精までしてほしいなら、もうちょっと出さないとね。どうする？追加でお願いする？」&lt;br&gt;
ハルナ: 「そうそう、1万円って言ったのはタカシだしさ、それでここまで気持ちよくしてあげたんだから充分でしょ～。射精したいならさ、もう5000円くらい追加で出せばいいじゃん？ほら、こんなにビクビクしてるんだから、欲しくてたまらないよね？」&lt;br&gt;
【ユカは優しく微笑みながら、タカシの期待を煽るように提案する。ハルナはニヤニヤしながらタカシのちんぽを軽く指でつつき、さらなる交渉を促す。二人はタカシの切なそうな表情を見て楽しんでいる様子。】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by system&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;（以下、射精まで記載を省略）&lt;/p&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-user"&gt;
&lt;p&gt;
【タカシは身体とちんぽをびくつかせながら漏れる声を止められません】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by user&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-system"&gt;
&lt;p&gt;
【タカシは解放の瞬間を迎え、身体とちんぽを激しくビクつかせながら、抑えきれずに漏れる声を響かせる。ユカとハルナはタカシの反応を見ながら、満足げにその様子を眺めている。】&lt;br&gt;
タカシ: 「あ、あぁっ……！う、うぅ……はぁっ……」&lt;br&gt;
【タカシの体は射精の快感で何度も痙攣し、ちんぽは脈を打つたびに残りの精液を吐き出す。声は喘ぎと吐息が混ざり合い、止めようとしても止まらない。ソファにぐったりと凭れ、息を荒げながら放心状態に陥っている。】&lt;br&gt;
ユカ: 「ふふ、タカシ、すごかったね。ほら、こんなにびくびくして、声も止められないくらい気持ちよかったんだ。1万5000円分の価値、あったでしょ？」&lt;br&gt;
ハルナ: 「うわ、マジでいっぱい出た！タカシ、ちんぽまだビクビクしてるじゃん。声もエロすぎて笑える～。ほんと溜まってたんだね。気持ちよすぎて放心してる顔、めっちゃ可愛いよ♡」&lt;br&gt;
【ユカは優しく微笑みながら、タカシの肩を軽く叩いて労う。ハルナはニヤニヤしながらタカシのちんぽを指で軽くつつき、飛び出した精液の量に驚きつつからかう。二人はタカシのぐったりした姿を見て、満足そうに笑い合う。】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by system&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;/details&gt;

&lt;p&gt;シーンが終わったので、最初に渡していたキーワードで会話を終わらせる。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote class="ai-conversation-user"&gt;
&lt;p&gt;
【この会話を終了します】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by user&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-system"&gt;
&lt;p&gt;
【タカシはユカとハルナの雑談を聞きながら、ソファでぐったりしたまま。ユカとハルナは満足そうに笑い合い、会話が自然と終わりを迎える。二人は立ち上がり、タカシに軽く手を振って部屋を出ていく準備を始める。】&lt;br&gt;
ユカ: 「じゃあ、タカシ、またね。お金貯めておいてよ？」&lt;br&gt;
ハルナ: 「週末楽しみにしとくからね～。バイバイ、タカシ！」&lt;br&gt;
【会話が終了し、ユカとハルナはタカシを残して部屋を後にする。タカシはまだ放心状態で、ソファに横たわったまま小さく息をつく。】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by system&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;p&gt;この後はセッションを閉じてもいいし、さらに別のシーンを書かせたり、同じシーンを別の視点で書かせることもできる。こうした穴埋めは、AIが最も得意とするところだ。&lt;/p&gt;
&lt;details&gt;
&lt;summary&gt;さらにプレイがエスカレートする様子（タップで展開）&lt;/summary&gt;
&lt;blockquote class="ai-conversation-user"&gt;
&lt;p&gt;
この遊びが長い期間でエスカレートして、タカシが別の男友達から借金して二人にお願いするシーンを見てみたいです。内容としては、乳首舐め手コキからさらにM性が増して床に差し出したちんぽを踏みつけるプレイになっています。ハルナが踏みつけて、ユカが後ろから耳元で男を貶める言葉責めをする感じでお願い。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by user&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;

&lt;blockquote class="ai-conversation-system"&gt;
&lt;p&gt;
【時間が経ち、タカシとユカ、ハルナの「遊び」は長い期間にわたってエスカレートしている。タカシは快感に溺れ、ついに別の男友達から借金をしてまで二人にお願いするまでに至った。シーンはタカシの部屋で、タカシが床に跪き、二人の前にちんぽを差し出している状況。ハルナが足で踏みつけ、ユカが後ろから耳元で言葉責めをする展開で進む。】&lt;br&gt;
タカシ: 「頼むよ、ユカ、ハルナ……友達から5万円借りてきたからさ、これでまた遊んでくれよ……」&lt;br&gt;
【タカシは床に跪き、恥ずかしそうに目を伏せながら二人に懇願する。手に握られた5万円が震え、すでに興奮でちんぽが硬くなっているのが服の上からでもわかる。】&lt;br&gt;
ユカ: 「ふーん、タカシ、友達から借金までして5万円持ってきたんだ。すごいね、ほんとどうしようもないね。こんな恥ずかしいお願いするために借金するなんて、みっともない男だよ。」&lt;br&gt;
【ユカはタカシの背後に回り込み、後ろから耳元に囁く。声は優しげだが、言葉は容赦なくタカシを貶める。】&lt;br&gt;
ハルナ: 「マジで？5万円も借りてきたの？タカシ、どんだけ私たちにハマっちゃってんの～？ほら、じゃあさ、床にちんぽ差し出してよ。今回は踏んであげるからさ、ちゃんと喜べよ？」&lt;br&gt;
【ハルナはニヤリと笑い、タカシの前に立つ。タカシがズボンを下ろし、床にちんぽを差し出すと、ハルナは靴を脱いで素足で軽く踏みつける。】&lt;br&gt;
タカシ: 「う、うぁっ……！」&lt;br&gt;
【タカシはハルナの足に踏まれ、痛みと快感が混じった声を漏らす。体がビクッと震え、ユカの言葉にさらに反応してしまう。】&lt;br&gt;
ユカ: 「ねえ、タカシ、こんなふうに女の子の足でちんぽ踏まれて気持ちいいんだ？ほんと情けないね。借金してまでこんなこと頼むなんて、友達に知られたら笑いものだよ。ふふ、でもタカシにはお似合いかもね、この惨めな感じ。」&lt;br&gt;
【ユカはタカシの耳に息を吹きかけるように囁き、言葉でタカシの羞恥心を煽る。両手でタカシの肩を軽く押さえ、後ろから逃げられないようにする。】&lt;br&gt;
ハルナ: 「ほら、タカシ、もっと感じてみせてよ。5万円払うんだからさ、この足でグニって踏まれるの、嬉しいよね？あ、ちょっと硬くなってきたじゃん。踏まれるだけで勃起するなんて、変態すぎるって！」&lt;br&gt;
【ハルナは足の裏でタカシのちんぽを軽く押し潰すように動かし、先端を指先でグリグリと刺激する。タカシの反応を見て楽しそうに笑う。】&lt;br&gt;
タカシ: 「あ、あぁ……や、やばい……気持ちいい……」&lt;br&gt;
【タカシは床に手を突き、喘ぎながら体を震わせる。ハルナの足の感触とユカの言葉に翻弄され、快感と屈辱感が混ざり合って頭が混乱している。】&lt;br&gt;
ユカ: 「気持ちいいんだ？タカシ、ほんと最低だね。女の子に踏まれて喜ぶなんて、男として終わってるよ。こんなちんぽ、誰にも見せられないよね。借金までして私たちに媚びてるんだから、ほんと惨めなマゾだね。」&lt;br&gt;
【ユカはタカシの耳元でさらに辛辣な言葉を浴びせ、軽く耳を舐めるようにして追い詰める。タカシの体がビクンと跳ね、ユカの声に反応してしまう。】&lt;br&gt;
ハルナ: 「うわ、タカシ、ユカの言葉でビクってした！ほんとマゾだね～。ほら、もっと踏んであげるよ。5万円分楽しんでよね？こうやって足の裏で擦られるの、たまんないでしょ？」&lt;br&gt;
【ハルナは足を少し強めに動かし、タカシのちんぽを足裏で擦り上げる。時折指先で先端を弾くようにして、タカシの限界を試すように責める。】&lt;br&gt;
タカシ: 「う、うぅっ……！もう、だめだ……出そう……」&lt;br&gt;
【タカシは床に額を擦り付けそうになりながら、切なそうな声を上げる。ハルナの足とユカの言葉に耐えきれず、射精が近づいているのが明らかだ。】&lt;br&gt;
ユカ: 「出そう？ふふ、タカシ、こんなみっともない姿でイっちゃうんだ。借金してまで踏まれてイクなんて、ほんと救いようがないね。惨めなマゾのちんぽ、私たち以外誰も相手しないよ。」&lt;br&gt;
ハルナ: 「いいよ、イっちゃえよ、タカシ。5万円払って踏まれるの我慢して、ここでびゅーって出すんだからさ。ほら、足でグリグリしてあげる。出しなよ、変態マゾの精液♡」&lt;br&gt;
【ユカはタカシの耳元で嘲笑うように囁き続け、ハルナは足の動きを加速させてタカシを追い詰める。タカシはついに限界を迎え、床に精液を撒き散らしながら喘ぎ声を上げる。】&lt;br&gt;
タカシ: 「あぁっ……！出る、出ちゃう……！」&lt;br&gt;
【タカシの体が大きく震え、ハルナの足の下で射精する。ユカとハルナは満足そうにその姿を見下ろし、タカシは床に崩れ落ちて息を荒げる。】&lt;br&gt;
ユカ: 「ふふ、終わっちゃったね、タカシ。5万円分、楽しめたかな？」&lt;br&gt;
ハルナ: 「借金してまでこれだもん、タカシ、ほんとどうしようもないね。次はもっと借りてくるんだよ？もっと楽しいことしてあげるからさ～。」&lt;br&gt;
【二人は笑いながらタカシを見下ろし、5万円を受け取って部屋を出ていく準備を始める。】&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;by system&lt;/cite&gt;
&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;/details&gt;

&lt;p&gt;今回はこの遊びにハマった3人がエスカレートする様子を書いてもらった。私はここから、男性が支配される様子をそのまま教材のビデオとして扱う学校の講義を書いてもらったり、その講義を受けた生徒のレポートを書いてもらったり、教材をクラスの男子に実践する様子を書いてもらったり、画面の向こうから私自身と話してもらうこともある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;後から見返すと視点や世界が悪夢のように切り替わっていくのが面白いのだが、使い捨てのオカズだと思えば当然のことだ。自分の思いつきで今興奮しそうなことを打ち込んでいくのだから、思考過程の時点から夢を見るのと変わらないと言えば分かるだろう。そして、自分が見た夢の話を他人に伝えても、その面白さは半分も伝わらない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで言っておくべきなのは、あくまでこのAIは音声作品のために丁寧に作られた台本の品質を元にテキストを出力しているのであり、このような語彙や構成力がAI自身に含まれているわけではない。この出力を読んで惹かれるところがあるとすれば、元の台本に含まれていた要素やセリフである可能性が非常に高い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;上記の例のように、私がきちんと情報を含んだ指示を出せばそれに従ったストーリーを出すことができるが、一方で「いい感じ」に推測させるのは非常に難しい。例えば、音声作品の本編で行われていた「寸止め選手権」が別のキャラクターや別の舞台で行われていたらどうなるか？という妄想に対しては、名前と口調をすげ替えただけの省エネな二次創作でしか答えてくれないはずだ。キャラの性格やストーリーについて、ちょっとした指示を加えれば書き直してくれるだろうが、それは「いい感じに」書いてくれたのではなく「あとはやるだけ」を埋めてくれたにすぎない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;AIがどれだけ指示を推測してくれるのかを推定し、それに対してライブ感を保つ範囲でどれだけ情報を与えるかというのは、慣れていなければ少し訓練が必要かもしれない。もちろん、お堅いAIを騙して性的なコンテンツを出力させるよりはよっぽど気楽なものだ。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;あとがき&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここまで書いたとおり、AIはで私たちをオーガズムに導くというデリケートかつごく個人的な課題を解決するのには十分な能力を持っている。これまで世に送り出された素晴らしい作品を元に、ライブ感のある二級レベルの出力を好きなだけ繰り返してくれるというのは、AIの能力を十分に活用したこれからのオカズの生産方法になると思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このムーブメントがつまらないゲームプログラムのライブコーディングより重視されないのは、最終的に得られる出力が長大なテキストというごく地味なもので、その一つ一つの断片には大きな驚きもなく、さらにはごく個人的で、隠すべき性的な事項で、全く誇らしくもないからだ。しかし、日々の食事に派手さや驚きを求めるのはSNSに綺麗な皿の写真を上げるような人だけで、多くの人はちょっとした調理で栄養が十分なら見た目はそれなりで構わない。それはAIの活用だって同じだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私の論調からも分かると思うが、AIは決して人間の代わりにはならない。あなたよりあらゆる面で優秀な人間がいたとしても、あなた自身の代わりにはならないのと同じだ。私たちは独創性を持ってAIに向かい、自分が必要な出力を受け取り続ける。これはオカズの生産に限らず、AIと向き合って解決できる分析やコーディングなどの全ての課題においても同様である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、自分の手で作品を書くことに意味は残るだろうか？　もちろん、意味はある。AIに賭けている人が主張する創造性というのは、せいぜい「あとはやるだけ」を埋める能力だ。「あとはやるだけ」の範囲を拡大していくうちに、それが「いい感じに」出力されているように見えるようになるかもしれないが、それはもともと課題の難易度が低かったということだ。やはり私たちは「いい感じに」解決するために「あとはやるだけ」まで手を動かさなければならないし、私はそのためにまだテキストを書き続けるだろうと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それに、自分がどのようなことに興奮するのかしっかり自覚していない、あるいはまだ自分の性癖を満たすコンテンツに出会っていない人のために書き続けるというのも、十分な動機になるだろう。&lt;a href="https://x.com/stewpot_cat/status/1275119561872773120"&gt;私が書いたテキストがイメクラに台本として持ち込まれていた&lt;/a&gt;のは、5年経った今でも私に元気を与えてくれる。AIの進歩にしたがって、丁寧に口調を揃えてセリフを羅列したテキストの投稿ではなく、世界観やシチュエーションを記載した無骨なプロンプトの共有に置き換えられるかもしれないが、それも「あとはやるだけ」の範囲が広がったというだけだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;というわけで、みなさんもAIを活用して、ライブ・オーガズムを体験してみてはいかがだろうか。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>変天美音Ⅰとその周辺</title><link href="https://ama.ne.jp/post/hentenbion-and-you/" rel="alternate"/><published>2025-02-28T20:19:00+09:00</published><updated>2025-02-28T20:19:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2025-02-28:/post/hentenbion-and-you/</id><summary type="html">&lt;p&gt;こんにちは、文庫本&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;2月15日の&lt;a href="https://hentaigirls.net/post/comitia151/"&gt;COMITIA151&lt;/a&gt;で&lt;a href="https://hen.booth.pm/items/6621985"&gt;変天美音Ⅰ&lt;/a&gt;という音声作品付き短編集を出した。音声作品はカセットテープに収録されていて、提供されている音声ファイルもここから直接録音したものである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://hen.booth.pm/items/6621985"&gt;&lt;img alt="変天美音Ⅰ表紙" height="846" src="/images/hentenbion-and-you/hetebo-202502_cover.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そもそも、①「変天美音」という名前が「変美」と「天音」の組み合わせになっていること、②「天音」が私の名前「かたぎりあまね」を表していること、③「変美」が「&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;変幻美少女ぶっくす。&lt;/a&gt;」あるいは旧称の「変態美少女ふぃろそふぃ。」の略であることに気付いている人はどれくらいいるだろう？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;変天美音という名前の由来はまさに上記の通りである。2025年からかたぎりあまねが変幻美少女ぶっくす。で発行し続ける個人誌のタイトルだ。たぶん年に1～2回くらい、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ……とナンバリングを増やしつつ出していくことになるだろう。ローマ数字は字数が大きくなる印象はあるが、仮にこれから毎年2冊ずつ10年間出し続けたとしても（もう40歳だ！）2文字で済む。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、変天美音の目的について現時点で考えていることを書き残しておく。今後このシリーズを続けていくにあたって自分のスタート地点を忘れないようにするためだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まず、変天美音シリーズは&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;の掲載作品を紙媒体に起こすことを主な目的に据えている。書き下ろし作品も載せているが、このページ数は全体の50%を超えてはならない。今後中編～長編の作品を書くことがあれば、そのタイトルで個別に出すことになるだろう。過去のものでいえば&lt;a href="https://hentaigirls.net/book/strawberry-doll/"&gt;ストロベリィドール&lt;/a&gt;とか&lt;a href="https://hentaigirls.net/book/happiness-guideline/"&gt;しあわせガイドライン&lt;/a&gt;がそうだ。「りりよる」シリーズに取り組み始めてからはこういう単一作品のタイトルはまだ出ていない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;変天美音シリーズにあまねけ！の作品を載せるということは、バックライトで目が疲れずにおはなしを読める媒体を所有できるということだ。もともとあまねけ！自体は誰でもコピーしたりホスティングしやすい簡単な静的ファイルの塊で提供されているが、 &lt;code&gt;ama.ne.jp&lt;/code&gt; というドメインはそうではない。10年後にこのURLがオンラインカジノのクッションページになっていても、あなたが持つ本にギラギラした広告が出ることは絶対にない。あまねけ！の&lt;a href="https://hub.docker.com/r/amane/amanejp"&gt;Dockerイメージ&lt;/a&gt;や&lt;a href="/link/"&gt;ZIPアーカイブ&lt;/a&gt;は私以外があまねけ！を所有する手段であって、変天美音シリーズはそれらの選択肢の一つになる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして、変天美音シリーズは根本的に紙の文庫本で出すことに意味を持たせる。ただ紙に文字を印刷して検索性を下げただけの紙束を配るのではなく、ふつうの文庫本と同じようにカバー（ジャケットとも呼ばれるカラー印刷のもの）を掛けたり帯を付けたりするし、頒布の時はふつうの書店と同じようにブックカバー（官能小説などにつける日本に独特なクラフト紙のもの）を掛けて輪ゴムで巻いて手渡した。いずれも、物理的な本の存在感を持たせるための取り組みである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、りりよるシリーズでやってきたA5版2段組の形式は使わないし、PDF版の積極的な無料配布は行わない。今までA5版2段組の本ばかり出してきたけど、おはなしを気軽に読むにはページが大きくて視線移動が多すぎる気がする。手元で同じような組版のユリイカを見返してみても、やはり余白やフォントサイズの問題ではなさそうだ。文庫版の配置には少し苦戦したものの、&lt;a href="https://github.com/hentaigirls/abook"&gt;A5版2段組のテンプレート&lt;/a&gt;に今回使った文庫版の設定をマージしたので、これからはあまり困らないと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;PDFの無料配布も基本的にはやらない。多くの作品はあまねけ！の縦書きモードで読めるし、ブラウザで読みにくければPDFだって読みにくいはずだ。それに、紙の文庫本として所有してもらう目的に逆行している。だから、あくまで物理版のおまけとしてPDFやEPUBを渡すという方針を続けようと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;逆に言えば、今回のように音声作品を収録したカセットテープを同梱するのはあくまで &lt;em&gt;おまけ&lt;/em&gt; だ。物理的なプレゼンスを高める演出にはなりうるけれど、カセットテープを売ること自体は目的ではない。おまけということなら、次は8センチCDなんて付けたら面白そうだ。あえて挙げるとすればISBNを刷っていないのはわずかな懸念で、それでもあまり優先度は高くない気がする。表4のバーコードの有無にかかわらず、これからも装丁や心地よい組版にこだわるという点は変わらない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;AIの性能が高まるにつれ、こうした文章を自分の思考の速度でチマチマ書き出していくことに大きな意味はなくなっていくだろう。それでも、私の書いたおはなしを読むのは人間なのだから、まだこれからのやり方を考えたって遅くない気がする。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;COMITIA151で配布した「えらべる！既刊セット」購入者向けの&lt;a href="/post/outage-of-l-menthol-2/"&gt;ペーパー&lt;/a&gt;（&lt;a href="/post/outage-of-l-menthol/"&gt;特殊な盆栽の取り扱いについて&lt;/a&gt;の2人が同人誌即売会に参加する極掌編です）も読んでみてね。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>変幻美少女ぶっくす。とその周辺</title><link href="https://ama.ne.jp/post/hengengirls-and-you/" rel="alternate"/><published>2025-02-28T20:18:00+09:00</published><updated>2025-02-28T20:18:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2025-02-28:/post/hengengirls-and-you/</id><summary type="html">&lt;p&gt;こんにちは、コミティア&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;2月15日の&lt;a href="https://hentaigirls.net/post/comitia151/"&gt;COMITIA151&lt;/a&gt;に出展してから2週間ほどが経った。これはコミティアへの初出展で、私にとってかなり大きなイベントだったと思う。搬入規模とか売り上げではなく、私の同人活動における一つの区切りとして大きかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私が代表を務めているサークル「&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;変幻美少女ぶっくす。&lt;/a&gt;」が今の名前になったのは、昨年末のことだ。もし前からこのサークルについて知っている人がいれば「変態美少女ふぃろそふぃ。」という名前がよく印象に残っているかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ドメインやSNSのIDに残っている &lt;code&gt;hentaigirls&lt;/code&gt; は、このかつてのサークル名「変態」と「美少女」のアルファベット表現である。ドメインやIDは基本的には継続性を持つ必要があるし、発行済みの紙媒体やダウンロード済みのPDFに描かれたQRコードを修正して回ることはできないので、 &lt;code&gt;hentaigirls&lt;/code&gt; を &lt;code&gt;hengengirls&lt;/code&gt; に改めて回る予定はない。ただ、ある程度タイポグリセミアになるように注意したので、あまり支障はないだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2014年から10年間にわたって宣伝してきたサークル名を変えることになったのは、いくつか理由がある。ごく実務上の理由では、初めてのコミティアに出るにあたってサークル名が与える印象の刺激を減らしたかったから。より抽象的には、停滞しつつあったサークル活動に新しいパワーを与えたかったから。コミティアに出るということ自体新しい活動の一環なので、大きくまとめればサークルの活動を新しいステージに進めるため、ということになる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;変幻美少女ぶっくす。は2024年夏から年2回ほど継続して同人誌即売会に出展を続けてきた。2023年上期の&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo36/"&gt;文学フリマ東京36&lt;/a&gt;を境に、今まで即売会への参加を取りやめてきたのは「&lt;a href="/post/goodbye-bunfree/"&gt;さようなら、大きくなりすぎた文学フリマ&lt;/a&gt;」に書かれたとおりだ。ここから2023年上期と2024年上期に出展を取りやめたのは、2023年上期の判断を継続したせいだが、さらに2024年下期まで大きな活動がなかったのは、そこに不幸な出来事が続いたのが原因である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2024年5月をもって&lt;a href="https://hentaigirls.net/members/"&gt;変幻美少女ぶっくす。のメンバー&lt;/a&gt;は私一人になった。2014年の設立から一緒に活動を続けてきたかつての友人はもういない。私はメンバーではなく代表という肩書きだけど、いずれにせよ正式に所属しているのは私だけだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そもそも「変態美少女ふぃろそふぃ。」という名前は、2015年上期の&lt;a href="https://www.comiket.co.jp/info-a/C88/C88info.html"&gt;コミックマーケット88&lt;/a&gt;に出るために用意したほとんどダミーサークルに近いものだ。「変態美少女哲学。」とか「変態美少女フィロソフィ。」とか表記に色々な候補があったことは覚えていて、しかし長く使う予定のものではなかった。会場無料配布限りのホチキス留めの胡乱なエッセイ集「日曜は美少女」は、前日の深夜にセブンイレブンのマルチコピー機で紙を使い切りながら印刷した粗末な冊子で、それでもエッチな同人誌の島にいち早く飛び込む言い訳には十分だった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;変幻美少女ぶっくす。がこれまで出展してきた同人誌即売会については、これまた「&lt;a href="/post/goodbye-bunfree/"&gt;さようなら、大きくなりすぎた文学フリマ&lt;/a&gt;」が詳しい。このサクチケ駆動参加が続いていたのは2017年上期の&lt;a href="https://www.comiket.co.jp/info-a/C92/C92info.html"&gt;コミックマーケット92&lt;/a&gt;までで、それからは文学フリマへの参加に移っていった。その文学フリマも規模が拡大していくうちに出る理由がなくなった、というのがあの記事の背景である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;名誉メンバーとなった早川一さんとは、ちゃんとした表紙が描けるようになったらコミティアに出ようねという話をしていた。コミティアが評論や文学といった文字主体のサークルも受け入れていることは知っていても、やはりオリジナルの漫画やイラストがメインという印象が強かったからだ。コミックマーケットの実態も似たようなもので、しかしコミティアはその意識をより明示しているという点で異なると思う。何度か出展を検討はしたことがあったが、やっぱりコミティアに出るのは怖いね、という結論は最後まで変わらなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここでいう「ちゃんとした」というのは、私がGIMPで写真を貼ったり単純な幾何学模様を描いて作るようなものではなく、もっと &lt;em&gt;善い&lt;/em&gt; だろう表紙であって、かなり抽象的で漠然としていた。&lt;a href="https://bunfree34.hentaigirls.net/"&gt;光速感情デラックス&lt;/a&gt;なんてかなりいいデザインなのに、文学フリマに出続けている間はここが私たちの場所と考えて疑わなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、今回こうして1年半の空白の後にCOMITIA151に出展できたのは大きな一歩だ。コミティアには見るものがたくさんあって、サクチケを手に入れる意味がある。思い出してみると、文学フリマはサークル参加での出会いが初めてで、一般参加者として参加するにはそれから8年後くらいのことだ。コミックマーケットもコミティアも、売れようが売れまいが楽しかった。文学フリマも、かつての大学の後輩や知り合いと顔を合わせるのは楽しかった。今考えるとそれだけのことだった気がする。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>オタクくん、結婚しないの？</title><link href="https://ama.ne.jp/post/otaku-marriage/" rel="alternate"/><published>2025-02-24T04:26:00+09:00</published><updated>2025-02-24T04:26:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2025-02-24:/post/otaku-marriage/</id><summary type="html">&lt;p&gt;誰と歩む覚悟もなし&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;/* この音声はVOICEPEAK 女性1で生成されており、&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされていません。 */&lt;/p&gt;
&lt;video controls width="480" height="270" src="/images/otaku-marriage/otaku-marriage.webm"&gt;太陽が沈もうとしている夕暮れの海浜公園&lt;/video&gt;

&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;オタクくんってさ、ほんとに結婚しないつもりなの？　これから先も、ずっと？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それならよかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私？　私はそろそろちゃんと相手探そうと思って、この前、アプリに登録したところ。だから、一応オタクくんにも確認しておきたくて。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;わざわざ言ったことなかったけど、私たちって付き合ってないよね？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうそう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、これからはちょっとオタクくんと遊べなくなるかも。だって、十年以上一緒に遊んでる男友達がいるって、なんか初対面の人に敬遠されそうじゃない？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なにそれー？　彼氏くらい、すぐできるよ。だって私、けっこう可愛いもん。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;オタクくんの方こそ、これまで彼女いたことないんでしょ？　急に彼女が欲しくなっても、すぐできるわけじゃないからね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;二十代の終わりまで一回もやってこなかったことが、いきなりできるわけないでしょ？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうやって楽しく遊んでばっかりじゃ、特別な人は見つからないぞ？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;えー？　確かにオタクくんとは気が合うけどさ、お互いこうやって気軽に遊ぶ仲が一番楽しいし、特別とは違うよね。オタクくんも、私のこと特別なんて思ったことないでしょ？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;へー。それならさ、明日から私と一緒に暮らせる？　二人で家を探してさ、結婚の準備始められる？　お父さんにも、ちゃんとあいさつしてもらうけど。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私に一生かけられるの？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;うそうそ。冗談だって。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、分かったでしょ？　オタクくんは、まだ誰の特別にもなれないよ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、私たちの楽しいモラトリアムは、ここでおしまい。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>IT技術を支える「バグキャッチャー」について</title><link href="https://ama.ne.jp/post/bugs-catcher/" rel="alternate"/><published>2025-01-01T11:08:00+09:00</published><updated>2025-01-01T11:08:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2025-01-01:/post/bugs-catcher/</id><summary type="html">&lt;p&gt;ソフトウェア分析の代替手法をご紹介&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;みなさんは、いつもお使いのパソコンやスマホ、あるいは自分の書いたソフトウェアに不具合が起こったらどのように直していますか？　じっくり調査して原因を特定するのが正攻法ですが、いつも上手くいくとは限りません。今日は、私が半年ほど前から使っている画期的なメソッドを紹介します！&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;ITサービスの不具合というのは、実に様々な原因で発生します。単にソースコードの流れから読み取れる制御構造や呼び出しのミスによるバグであれば、原因の特定と修正はかなり容易ですが、ソースコードはITサービスが抱える複雑性のほんの一部です。ITサービスは、ソースコードを空中に放り投げれば動く魔法ではありません。ソースコードをビルドし又はビルドしないで、実際の処理を行うサーバに実行環境を載せて、それらを大量のケーブルやネットワーク機器で繋ぎ合わせたあげく、想定から外れたリクエストさえ受け取る必要があるのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ソフトウェアの不具合なら、特定の動作の順番やタイミングの組み合わせでしか発生しないとか、長く起動していると発生する可能性が高いとか、そもそも起動の際に差し込んだパラメータが誤っているというケースもありえます。漫然とソースコードを書いているだけでは意識できないものですが、外部のデータ変換で把握していなかった仕様があるとか、ハードウェアの組み合わせを変えるだけで解消されることもあるわけです。実行環境からはハードウェアに見えても、実はソフトウェアでエミュレートされているた世界の可能性もあり、その場合は仮想環境を作り上げるソフトウェアに特有の不具合があるかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私たちはこれらの環境に飛び込んで色々なレイヤーで原因を探し回るわけですが、直接関係のない擬似相関を見いだして明後日の方向に進んでしまったり、バグが発生する状況を安定して再現するのさえ難しいケースもあります。逆に、調査のために挿入したprint文がバグを一時的に解消してしまうことさえ珍しくありません。最低限のつもりで観測しても、対象に大きな変化を与えてしまうわけですね。その他にも、ITサービス運営者の掌握しうる範囲を超えた環境の変化が原因かもしれない……などと考え出すときりがありません。量子力学ほどの不確定性はありませんが、やはりITサービスの複雑性は日々高まり続けています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、パソコンやスマホを使っている人もこの手の複雑性とは無縁ではありません。日々使っていると動作が重くなるタイミングがある、保存に時間がかかったりたまに失敗してしまう、といった曖昧な事象はもちろん、アプリが起動してから数秒で勝手に落ちる、特定のデバイスを接続しても認識しない、音が途切れてブルースクリーンが出るといった明確な事象であっても、これらの原因を特定するのは容易ではありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;不安定なアプリのストアページには、あれが動かないこれが動かない早く直せというような、およそバグの再現と解消には繋がらないだろう情報不足のレビューが大量に溢れています。仮に詳細な状況が書いてあったとしても、それが役に立つとは限らないのが難しいところです。「バニラアイスを買うと車のエンジンがかからない」という現象にアイスの種類は関係なかった、というのは有名なエピソードですが、これはもちろんただの笑い話ではありません。このような不具合の解消には、目の前の現象と向き合うに足る知識とそれを活かす直感の両方が必要です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、機器の動作や環境についての知識は訓練や学習でどうにかなっても、目の前で絡まり合った複雑性を解いて原因を突き刺すような直感は、誰でも簡単に身につけられるものではありません。では、子羊のような私たちは不具合が勝手に解消するまで我慢したり、祈りながら機器を交換し続けるしかないのでしょうか？　――いえ、まだできることがあります！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;人間は太古の昔から、降雨の大小や農作物の豊凶、洪水や台風、疫病の蔓延などの理解しがたい複雑なメカニズムを掌握するために神仏の力を利用してきました。このような神仏の力に頼るという思いは現代にも受け継がれていて、たとえば神田明神では&lt;a href="https://juyo.kandamyoujin.or.jp/detail/?152"&gt;IT情報安全守護&lt;/a&gt;を授与しています。パソコンやスマホの利用中や、ITサービスの運用中に理解しがたい複雑怪奇な不具合が起こらないよう、人知を超えた神様の力が働くことを期待しているわけです。このような護符の入手は一つの解決策になりえます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、本題に入りましょう。私が昨年の夏に入手してから重宝しているのが、この「バグキャッチャー」です。まさに神の力を感じるような金色のボディを基調にして、持ち手は赤い塗料（ベンガラでしょうか？）で色付けされています。持ってみると結構重たくて、真鍮製か鉄に真鍮めっきをしているのだと思います。ときどき持ち手の赤い塗装が剥がれて黒い地が出てくるので、たぶん鉄製ですね。剥がれた箇所は塗り直しながら使っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="バグキャッチャーの写真" height="600" src="/images/bugs-catcher/bugs-catcher-1.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;バグキャッチャーは、半分に割れた球体をはさみのように開いたり閉じたりできる神具です。たぶん、球体を開いてこの中にバグや不具合を閉じ込めるという役割を込めた意匠でしょうね。中には小さな鈴が入っているので、振るときれいな音がします。鈴の音には魔除けの霊力があって、また神様も鈴の音の響きを好むと言われているので、バグ除けの神具としては一石二鳥ですね。後ろに写っているのはバグキャッチャーの補助器具で、見た目の通り振ると鈴が鳴るだけのものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このバグキャッチャーを入手したときは、まさかバグを解消できる力を持つ器具だとは思えないパッケージで売られていました。パソコンに向かう時にはいつもこれを使うので、普段はパッケージに入れずに机の横に置いてあるのですが、改めてブリスターに入れて当時の見た目を再現してみます。当時はこれが陳列フックに吊るされて大量に並んでいたのだから驚きですね。今はもうなかなか売っていないと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="バグキャッチャーをパッケージに戻した写真" height="600" src="/images/bugs-catcher/bugs-catcher-2.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;どうですか？　まるで、屋外で小さな生き物でも捕まえる子供向けのおもちゃのようにも見えてきます。値段も神具にしては格安の100円だったので、今買わなかったら次は売り切れてしまう！と確信して衝動買いしたのです。私が信用したのは「バグキャッチャー」という分かりやすい名前だけでした。でも、それが実際今ではIT技術の活用に役立っているのですから、商品の価値はやっぱりパッケージのデザインだけでは分かりませんね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;バグキャッチャーの使い方はとても簡単です。不具合が起きているサーバの場所に行けるならそこで、クラウド上ならSSHコンソールを表示した画面の前で、あるいは不安定なパソコンやスマホに向かって、潜んでいるバグを捕まえるようにバグキャッチャーの開閉を繰り返します。人によってはマシンから飛び出すバグの軌跡が見えるらしいですが、私はまだその域には至っていません。まだ不具合が起きていなくても、暇なときは1日1回くらい、忙しくても1週間に1回は予防的にお祓いをしています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;動画でも紹介しますね。たぶん、この音をスマホで流すだけでも多少バグを防いでくれると思います。&lt;/p&gt;
&lt;video loop controls width="720" height="720" src="/images/bugs-catcher/oharai.webm"&gt;&lt;/video&gt;

&lt;p&gt;今回は補助の鈴を使わずに解消できましたが、根が深い複雑なバグの時はこの鈴もしっかり鳴らしてバグを祓います。前に鈴を併用したときの動画もあるのですが、両手で金色の神具を振り回すのが悪魔祓いみたいでおどろおどろしいし、声も大きくて恥ずかしかったので公開するのは避けておきます。こちらの鈴も同じお店で入手できるので、もし必要なら一緒に購入してください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここまで紹介しておいてなんですが、バグキャッチャーを安価で手に入れられる機会はしばらく来ないと思うので、もし入手したい方がいたら夏ごろまでじっくり待つことをおすすめします。たぶん、初夏あたりにセリアに行けばいくらでも売っていると思うので、インターネットで高い類似品を掴まされないように気を付けてください。もしこの冬や春にバグに悩まされることがあったら、価格と天秤にかけて購入を検討してみるといいと思います。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;最後になりますが、株式会社成近屋が製造するおもちゃ「バグキャッチャー」には、この記事で示したような効能や効果は全くありません。誤った認識に基づくバグキャッチャーの購入費用や、標準的なソフトウェア分析手法を無視してバグキャッチャーを使用したことによって被った損害の責任は、一切負いませんのでご注意ください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あらゆるIT技術は魔法ではないので、できる限りその複雑性に向き合って解消に努めるべきです。祈りや神仏の力が通じる範囲はごく限定的であって、おそらく現代のマシンやソフトウェアは神性を理解しません。神的な体験はあなたの直感をわずかに向上させるかもしれませんが、あくまでアロマやストレッチのような気分転換と同じく補助的な手段です。適切な手法を組み合わせて、あなたのコーディングライフを向上させてくださいね。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>2024年のこと（ふりかえり）</title><link href="https://ama.ne.jp/post/my-2024-2/" rel="alternate"/><published>2024-12-31T09:36:00+09:00</published><updated>2024-12-31T09:36:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2024-12-31:/post/my-2024-2/</id><summary type="html">&lt;p&gt;PARK10周年・AdC・結婚&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;/* &lt;a href="/images/my-2024-2/og.png"&gt;thumbnail&lt;/a&gt; by &lt;a href="https://x.com/crab_love_club"&gt;カニさん大好きクラブ&lt;/a&gt; */&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今日は2024年12月31日です。2024年の&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;やそれ以外のふりかえりをお送りします。&lt;a href="/post/my-2024-1"&gt;統計情報&lt;/a&gt;もあります。&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#park10"&gt;PARK10周年記念イベント&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;あまねちゃんのイラスト&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#1"&gt;毎月1本おはなし投稿プロジェクト&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;アドベントカレンダー&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;結婚のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;逝去のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#mixi2"&gt;mixi2のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="park10"&gt;PARK10周年記念イベント&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;原宿にある&lt;a href="https://www.park-harajuku.com/"&gt;PARK&lt;/a&gt;というショップが、5月21日に10周年を迎えました。私は2017年のアニメURAHARAでりと・ことこ・まりの世界（URAHARAとその原作であるイラストノベル&lt;a href="https://harajuku-crisis-team.tumblr.com/"&gt;PARK Harajuku: Crisis Team!&lt;/a&gt;）とPARKの存在を知ったので、そこからは7年ほど経ったことになります。当時は3人が織りなす素敵な関係と独特な世界観にすっかりハマってしまって、&lt;a href="https://hentaigirls.net/book/sugar-jelly/"&gt;Sugar Jelly&lt;/a&gt;という同人誌まで出したものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そんなPARKで4月上旬から始まった&lt;a href="https://www.park-harajuku.com/topics/4054/"&gt;PARK10周年記念イベント&lt;/a&gt;では、&lt;a href="https://x.com/search?q=%23PARK10%E5%91%A8%E5%B9%B4%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88&amp;amp;src=typed_query&amp;amp;f=live"&gt;#PARK10周年アート&lt;/a&gt;というハッシュタグでPARKキャラクターのファンアートを集める企画が実施されました。Sugar Jellyの収録作品を執筆していたあたりから、りと・ことこ・まりの「軽自動車ぎゅうぎゅう旅」を描きたいとずーっと思っていた私には、温めていたネタを昇華させるぴったりのチャンスだったのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さっそく&lt;a href="/post/10th-park/"&gt;10th PARK road side&lt;/a&gt;という、古い軽自動車でPARKの10周年記念企画の撮影に行く1.5万字程度の短編を投稿しました。PHCTの世界観でURAHARAの人物が動くSugar Jellyに対して、スクーパーズが押し寄せなかったURAHARAのような「&lt;a href="https://park-harajuku.net/items/6596e44c2987f61980ee2b14"&gt;PARKのまんが&lt;/a&gt;」に近い現代ものにあたると自認しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、ファンアート投稿期間後の5月21日、ちょうど10周年の日にもこの作品の挿絵として花火シーンのドット絵をアップしました。何らかの古いADVのワンシーンをイメージしたものです。こういうゲームって結局モノアモリーカップルを1ペア選ばされるんだよね。でも、そういう世界じゃなくても、いいんじゃないかな？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="~10th PARK ADV" height="1680" src="/images/10th-park/beach.gif" width="2048"&gt;&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://www.pixiv.net/artworks/119100054"&gt;10th PARK ADV&lt;/a&gt; by かたぎりあまね&lt;sup id="fnref:no-cc-by"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:no-cc-by" title="このイラストはCC BY 4.0でライセンスされていません。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;お話の投稿後はトントン拍子でお話が進みました。&lt;a href="https://www.park-harajuku.com/topics/4380/"&gt;公式サイト&lt;/a&gt;でスタッフのみなさんの感想と一緒に掲載してもらったり、ユニットwwwの同人誌&lt;a href="https://park-harajuku.net/items/66c9731fb90fcc11f806f6a5"&gt;CO;RYU（vol.08）&lt;/a&gt;に追加のドット絵と合わせて6ページも載せてもらいました。ご恵投の際に同封いただいたイラスト付きのお手紙は今でも宝物です。二次創作ってこんなに幸せなことなんですね！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="CO;RYU（vol.08）の掲載ページといただいたお手紙" height="600" src="/images/my-2024/coryu-08.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、これで「りと・ことこ・まりのドライブ旅」に関するやりたいことはだいたい終わったのですが、今後もう少し掘り下げるかもしれません。本来の「軽自動車ぎゅうぎゅう旅」というのは、若さと金と計画性のなさを持つキャラクターグループを小さな車に詰め込んで楽しい旅を送ってもらうものであって、コンパクトな日帰りでは少し物足りない面もあるからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、金と計画性がないので余った小さい車を借りるしかなく、予約してないので突発でラブホに泊まるしかなく、それを全部若さでなんとかするお話が必要ってことです。楽しすぎる限界大学生みたいだ。そういう &lt;em&gt;なかよし&lt;/em&gt; もそのうちかいてみたいですね。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;あまねちゃんのイラスト&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;2023年8月に&lt;a href="https://www.park-harajuku.com/topics/3079/"&gt;むぎ絵アイコン受注会&lt;/a&gt;という企画であまねちゃんの姿が立ち上がってから、有償無償問わずいろいろな人にイラストを描いてもらう機会がありました。2023年のものもありますが、嬉しかったのでここで一挙に紹介していこうかなと思います。いずれも私が描いたものではなく、&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされていません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="2023年11月の筑波大学学園祭（雙峰祭）の企画で描かれたあまねちゃんチェキ" height="600" src="/images/my-2024/amane-202311.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2023年11月の筑波大学学園祭（雙峰祭）の企画である&lt;a href="https://x.com/hashtag/2B207%E3%81%BB%E3%83%BC%E3%81%BC%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%BF%E3%81%9B%E3%82%84%E3%81%95%E3%82%93?src=hashtag_click&amp;amp;f=live"&gt;#2B207ほーぼのおみせやさん&lt;/a&gt;で描いてもらったチェキです。アンニュイな頬杖がかわいいですね。アイコンにはない腕やお腹のあたりも埋めてもらっています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="2023年12月に贈られたクリスマスカード" height="600" src="/images/my-2024/amane-202312.png" width="405"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2023年のクリスマスカードとして贈っていただいたものです。最近YouTubeチャンネルが売りに出されてたとかなんとかで盛り上がっていましたね。あーっいけません！　かわいすぎます！　困ります、困ります！　あーっかわいい！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="2024年1月に贈られた年賀状" height="600" src="/images/my-2024/amane-202401.jpg" width="403"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2024年辰年の年賀状です。縁起物と &lt;img alt=":eggplant:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f346.png" width="16"&gt; がたくさんで嬉しいのと、きっと普段はあまり着ないであろう気合いの入った振袖姿が素敵ですね。年賀状は刊行ペースがゆったりしたシリーズものと仮定できるので、来年はヘビを手なずけるスネークセンターあまねちゃんが届くかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="2024年3月にむぎチェキドローイングで描かれたあまねちゃんチェキ" height="600" src="/images/my-2024/amane-202403.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;3月に&lt;a href="https://www.park-harajuku.com/topics/3784/"&gt;むぎチェキドローイング&lt;/a&gt;という企画で描いてもらいました。PARKのレジ付近の写真を背景にキャラクターを配置することで、PARKに遊びに来てさっと撮ったシーンの実存が高まっています。アンニュイな表情は保ちつつ、ちょっと幼めな仕上がりです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="2024年6月に描かれた新作三丁目サムネイル" height="422" src="/images/my-2024/amane-202406a.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://map.yahoo.co.jp/v3/place/xL1xjclmS9I"&gt;新作三丁目&lt;/a&gt;という、まさに新作を紹介するコーナー名に使われるために生まれた交差点の地名をモチーフにしたサムネを描いてもらいました。&lt;a href="https://x.com/crab_love_club"&gt;カニさん大好きクラブ&lt;/a&gt;さん作です。5月以降の&lt;a href="/category/report/"&gt;report&lt;/a&gt;記事では、こちらのイラストに記事名などをオーバーレイしたものを使っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="2024年6月にSkebのリクエストで描かれたあまねちゃんの不適切な証明写真" height="410" src="/images/my-2024/amane-202406b.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://skeb.jp/@inunokagayaki"&gt;なか憲人&lt;/a&gt;先生がSkebを開いていたタイミングで、人生初のSkebをお願いしました。リクエスト内容は&lt;a href="https://skeb.jp/@inunokagayaki/works/174"&gt;実際のページ&lt;/a&gt;で読めますが、とにかく不適切な証明写真のモデルにあまねちゃんが使われているところを見たかったのです。直前くらいに証明写真NG集がトレンドだったみたいで、図らずして流行に乗ってしまいました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2024年8月には、&lt;a href="https://x.com/jinseiyatteiku/status/1827633070285213830"&gt;𝐸𝑇𝐸𝑅𝑁𝐴𝐿避妊&lt;/a&gt;さんにこの不適切な証明写真をモチーフにイラストを描いてもらいました（掲載許可をもらいそびれたのでいったんリンクのみ）。証明写真のピースは言い逃れできないくらいの故意を孕んでいて、確かにとっても不適切だと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;番外編として、&lt;a href="/humans.txt"&gt;humans.txt&lt;/a&gt;ではアイコン画像をAAに変換したものを見ることができます。使用文字を記号類および &lt;code&gt;a&lt;/code&gt; &lt;code&gt;m&lt;/code&gt; &lt;code&gt;n&lt;/code&gt; &lt;code&gt;e&lt;/code&gt; &lt;code&gt;j&lt;/code&gt; &lt;code&gt;p&lt;/code&gt; &lt;code&gt;k&lt;/code&gt; とその大文字に絞っているのと、アンニュイ用の口が &lt;code&gt;aMANe.&lt;/code&gt; になっているのがこだわりポイントです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="1"&gt;毎月1本おはなし投稿プロジェクト&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;月イチで創作を公開するようにしているという人の取り組み&lt;sup id="fnref:amaaijack"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:amaaijack" title="amaaijack’s blog 月イチ カテゴリ"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;を聞いたのがきっかけで、2024年は毎月何かかいてみようかな～と思ってゆるく始めたプロジェクトです。結果としては、目標12本中6本という微妙な結果に終わりました。うち5本は1月～5月の連続投稿であって、もう1本は8月に投稿したものです。より実態に即して言えば、1～5月の5本がこのプロジェクトの成果だったとすべきでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;1月: &lt;a href="/post/yukizuri/"&gt;ゆきずり&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;2月: &lt;a href="/post/black-rainy-days/"&gt;あらしのまえに&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;3月: &lt;a href="/post/deadai/"&gt;DEADA1&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;4月: &lt;a href="/post/10th-park/"&gt;10th PARK road side&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;5月: &lt;a href="/post/incredible-interference-infancy/"&gt;虹色ひよこ飼育日記&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;重複主義ではアドベントカレンダーに投稿した5本も含んで11本と主張することもできそうですが、今回は固有主義に立っており、しかも入れたところで12本も達成できていないのでこの結果とします。同じ月の投稿を複数カウントするのを認めると、継続的に作品をかく習慣を付ける意味合いが薄れてしまいますよね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;来年もこのような取り組みを明示的に進めるかは分かりませんが、できるだけたのしいお話をこまめにかいていきたいです。ぜひ応援してくださいね。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;アドベントカレンダー&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;2016年から続く百合SS Advent Calendarは、なんと今年で9年目です！　&lt;a href="https://adventar.org/calendars/10391"&gt;百合SS Advent Calendar 2024&lt;/a&gt;には25日中15日分の登録をいただきました。まぁうち5本の登録は私なんですが、&lt;a href="https://adventar.org/calendars/8771"&gt;2023年&lt;/a&gt;のスカスカ感に比べればかなり豪華です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回は台本系の投稿も織り交ぜて、衝動買いしたVOICEPEAK（商用可能 6ナレーターセット）を生かした音声版も同梱するなど、新たな挑戦も進めています。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;12/1: &lt;a href="/post/outage-of-l-menthol/"&gt;特殊な盆栽の取り扱いについて&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;12/8: &lt;a href="/post/15ab-e11a/"&gt;15AB E11Aについて私が聞いたこと&lt;/a&gt;（+音声版）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;12/15: &lt;a href="/post/puyoyon-bath-salts-1/"&gt;海のもと（サヤによれば）&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;12/22: &lt;a href="/post/puyoyon-bath-salts-2/"&gt;海のもと（ミーコによれば）&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;12/25: &lt;a href="/post/dont-use-ai/"&gt;AIは使わないでって言ったよね！&lt;/a&gt;（+音声版）&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://adventar.org/calendars/11177"&gt;2024年度筑波大学文芸部 Advent Calendar 2024&lt;/a&gt;にも投稿しました。筑波大学生涯メールアドレスの衰退をモチーフにかいた&lt;a href="/post/15ab-e11a/"&gt;15AB E11Aについて私が聞いたこと&lt;/a&gt;のテキスト部をこちらのAdCに、音声部を百合SS AdCに割り振ったというトリッキーなスタイルなんですが、一応参加してます。最初に登録していたカレンダーが吹き飛んで式年遷宮したり、文芸部のOB・OGはあんまりいない感じだったので、なんか空気が読めてなかったかもしれません（？）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2024年は12月が丸ごと有休消化でとっても時間が余っていたので、忙しかった頃には忘れかけていた気持ちを思い出したり、創作やインターネットに向き合う時間を増やすことができました。2025年はバランスのよい働き方を模索したいですね。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_3"&gt;結婚のこと&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;周りの人が次々と結婚しています。もうそんなステージなんですね、私たちの人生って。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私に直接お知らせが来るもの、SNSでリアルタイムに報告を見たもの、半年くらい経ってやっと報告ポストに気付いたもの、人づてに結婚した話を聞いたものなど、そういう世界を知る手段はさまざまです。「えっあの人結婚してたの⁉️」の方がビックリ度が高くなりますね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;1月には、成人してから初めての結婚式に招待してもらいました。服もご祝儀も中学時代に行った親戚の結婚式とは違うので、実質初投稿というわけです。よく見聞きしていた &lt;em&gt;結婚式&lt;/em&gt; とはちょっと違っていて、披露宴でも馴れ初めムービーとか同僚のみなさんによる余興はなく、もっとニュートラルなお祝いパーティーという感じでした。でっかいウェディングケーキの代わりに、花ざかりWeekend✿がBGMのシャンパンタワーが出てきました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2月には、地元の友達の結婚式で余興のムービーを作るとのことだったので、上野で素材用の写真を撮るお手伝いをしました。お手伝いと言っても、文字を書いた紙を持ってにっこり笑うだけです。私は「学校ではそれなりにしゃべってけど、卒業してから全然連絡してないな。アイツ今生きてんの？」と噂されてるタイプなので、私が生存してるだけで盛り上がってました。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_4"&gt;逝去のこと&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;死は身近でしょうか？　大学入学直後に知り合って、そこから一緒にコスプレしたり同人誌作ったりいろいろなところに出かけた親友が、今年亡くなりました。冥福を祈り続けています。今年は知り合ってからちょうど10年で、改めて「10年来の友人」と丁寧に表現するとなんだか重たいできごとだったと自覚します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今年の後半は、かれとの思い出を振り返る記事をいくつか公開しています。&lt;a href="/post/kurayami-coffeeten/"&gt;くらやみカフェ&lt;/a&gt;は、かつて深夜に行った喫煙可の喫茶店で突然停電した事件をモチーフにかいたものです。&lt;a href="/post/end-of-rg/"&gt;ミューズパークの実質的終了によせて&lt;/a&gt;は、何度か一緒に行った秩父の小さなゲームセンターの消失についてまとめた記事ですね。&lt;a href="/post/bluebell-platina/"&gt;イングリッシュ・ブルーベルの香りによせて&lt;/a&gt;は、お墓に供えるためにやさしい香りのお線香を選んだのをきっかけに生まれた記事です。いずれも、かれのことを知らなくても楽しめるようにしてあるつもりなので、そのように読んでもらってかまいません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;他にも、今年はたくさんの有名人が逝去した年になったなという印象です。わざわざリストを挙げたりランキングを作ったりするつもりはないので、各自で振り返ってみてください。ニュースフィードに飛び込んでくる「えっあの人死んじゃったの⁉️」の驚きは、結婚のそれとは向きが真逆でも大きさはあまり変わらない気がします。結局のところ、ライフステージの一つだということなのでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もうそんなステージなんですね、私たちの人生って。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="mixi2"&gt;mixi2のこと&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;12月16日にリリースされたばかりの&lt;a href="https://mixi.co.jp/news/2024/1223/37672/"&gt;mixi2&lt;/a&gt;ですが、みなさんはもう登録しましたか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私は中央集権型、連合型、分散型&lt;sup id="fnref:sns-type"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:sns-type" title="具体的な違いはNostr調べてみるが参考になるかもしれません。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;いずれのSNSもある程度触って試すのが好きですが、正直どれもあまり続いていませんでした。大学時代から続けている&lt;a href="https://x.com/amane_katagiri"&gt;X（旧Twitter）&lt;/a&gt;、ActivityPub系インスタンスとしての&lt;a href="https://fedibird.com/@amane"&gt;Fedibird&lt;/a&gt;には継続的な投稿がありますが、NostrやThreads、Blueskyなどはわずかな投稿を残して途切れています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そんな中、まだ2週間ほどですが比較的投稿が続いているのがmixi2です。どうして続いているのかはあまり分析できていませんが、X（旧Twitter）の殺伐！宣伝！スパム！の空気から逃げ出す先を探しているのは大前提として、適度なゆるさと騒がしさのバランスがよかったのかもしれません。スパムや宣伝が全くないとは言ってません（心にTwitterを宿して読んだら突っ込みを入れたくなったので、いちおう）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Misskey.ioは応援していて支援もしているのですが、たぶん私が毎日使うにはうるさすぎるし、合わない文化もたくさんありそうでした。一方で、メインの連合型SNSとして使っているFedibird（もちろん支援してますよ！）は、カスタマイズの強さの割にインスタンスの色が薄く居心地がいいのですが、日によって少し静かすぎると感じることもあります。そういう意味で、mixi2はちょうどいい雰囲気に見えているのかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;mixi2は中央集権型のSNSではありますが、おそらくコンセプトとしてかなりサブSNSの志向を強めているので、依存が強くなることはなさそうです。居心地がいいので完全に移住します！という人も今のところあんまり見かけません。パソコンくんはウェブ版を待望しているようですが、正直この空気感が崩れる可能性が高く運営も二の足を踏んでいると思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;たぶんまだ招待制だと思うので、一緒におしゃべりしてくれる人はリプライやDMしてください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;以上です。&lt;a href="/post/my-2024-1"&gt;統計情報&lt;/a&gt;も読んでくださいね。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:no-cc-by"&gt;
&lt;p&gt;このイラストは&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされていません。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:no-cc-by" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:amaaijack"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://amaaijack.hatenablog.com/archive/category/%E6%9C%88%E3%82%A4%E3%83%81"&gt;amaaijack’s blog 月イチ カテゴリ&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:amaaijack" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:sns-type"&gt;
&lt;p&gt;具体的な違いは&lt;a href="/post/try-nostr-possibility/"&gt;Nostr調べてみる&lt;/a&gt;が参考になるかもしれません。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:sns-type" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>2024年のこと（統計情報）</title><link href="https://ama.ne.jp/post/my-2024-1/" rel="alternate"/><published>2024-12-31T09:35:00+09:00</published><updated>2024-12-31T09:35:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2024-12-31:/post/my-2024-1/</id><summary type="html">&lt;p&gt;記事数・LTU・ランキング&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;/* &lt;a href="/images/my-2024-1/og.png"&gt;thumbnail&lt;/a&gt; by &lt;a href="https://x.com/crab_love_club"&gt;カニさん大好きクラブ&lt;/a&gt; */&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今日は2024年12月31日です。2024年の&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;やそれ以外の統計情報をお送りします。&lt;a href="/post/my-2024-2"&gt;ふりかえり&lt;/a&gt;もあります。&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;記事投稿数&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#ltu"&gt;LTUバランス&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;たくさん読まれた記事&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#amaneke-traffic-updates-summary"&gt;amaneke TRAFFIC UPDATES summary&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;記事投稿数&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="年ごとの記事投稿数を示した折れ線グラフ" height="400" src="/images/my-2024/postchart.png" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2024年は29本の記事をかきました。2022年は11本、2023年は14本だったので、3年連続の増加トレンドを示しています。記事数で見れば、昨年の倍の記事をかいたことになります。ただし、Markdown原稿ベースでの文字数は2023年の14.6万字に対して2024年は17万字前後であり、昨年よりも短い記事をたくさん公開した結果だと考えるのが自然です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;とはいえ、2017年以来7年ぶりの20本超えを達成した事実に変わりはありません。あまねけ！を開設してから最も活発な一年になりました。やったー！&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="ltu"&gt;&lt;a href="/post/ltu-balance/"&gt;LTUバランス&lt;/a&gt;&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="年ごとのLTUバランスを示した棒グラフ" height="400" src="/images/my-2024/ltubar.png" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;LTUバランスについても、2023年と比較してよいバランスを保つことができました。特にU（ugoki・shuzai）の記事数がぐんと伸び、個人サイトらしさが出てきた気がします。少し圧縮されたT（tech）についても、本数に注目すると2023年とほぼ等しく、毎月1本おはなし投稿プロジェクトで増えたL（lily）と比較して相対的に割合が下がったものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;全体として、2024年は個人サイトらしさを深めつつ、比較的短くて読みやすい小説作品をたくさん公開できた年だったと評価できそうです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;たくさん読まれた記事&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;2024年は以下の記事がたくさん読まれたようです。なお、こちらのランキングは記事を表示した回数（ビュー数）ではなく、記事下部の「読んだ」ボタンが押された回数でまとめています。2023年に公開された&lt;a href="/post/goodbye-bunfree/"&gt;さようなら、大きくなりすぎた文学フリマ&lt;/a&gt;についても、2024年中に「読んだ」が押された回数が多かったのでランキングに入れてあります。&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/black-rainy-days/"&gt;あらしのまえに&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/goodbye-bunfree/"&gt;さようなら、大きくなりすぎた文学フリマ&lt;/a&gt;（2023年）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/nodenarium-universe/"&gt;Nodenariumと個人サイトの宇宙&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/end-of-rg/"&gt;ミューズパークの実質的終了によせて&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/deadai/"&gt;DEADA1&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/post/end-of-rg/"&gt;ミューズパークの実質的終了によせて&lt;/a&gt;については、先週出した好きな記事のアンケートで名指ししてもらえました。消えゆくものに記憶をまぶして固めた素敵な記事です。ほかにもいろいろな記事を楽しんでもらったつもりなので、感想や質問（記事タイトルの列挙とかでも嬉しいです）はいつでも&lt;a href="/comment/new/"&gt;コメント&lt;/a&gt;などでお送りください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あまねけ！では&lt;a href="https://github.com/milesmcc/shynet"&gt;Shynet&lt;/a&gt;を用いたアクセス解析を行っているので、一応ビュー数も確認はしています。ただ、あまり真面目に観察しているわけではないので、2025年もあまねけ！を読んでくれる方は積極的に「読んだ」ボタンを押してほしいです。「読んだ」ボタンなら、読まれた記事のレシートが吐き出されるし&lt;sup id="fnref:reciept"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:reciept" title="レシートプリンタの動作例（設定を調整したので現在は起こりません）"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;、私のスマホにも通知が飛んできます。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="amaneke-traffic-updates-summary"&gt;amaneke TRAFFIC UPDATES summary&lt;/h2&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;1月: &lt;a href="https://pagefind.app/"&gt;Pagefind&lt;/a&gt;ベースの&lt;a href="/search/"&gt;サイト内検索&lt;/a&gt;を利用できるようにしました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;3月: あまねけ！コメントキャンペーンを開始しました&lt;sup id="fnref:comment-campaign"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:comment-campaign" title="あまねけ！に掲載されたコメントの投稿者の中から、抽選で毎月1名に500円分のPayPay残高をプレゼントするものです。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;5月: 2020年までに送信された&lt;a href="/comment/"&gt;コメント&lt;/a&gt;を&lt;a href="/askfm-2020/"&gt;アーカイブ（2018～2020）&lt;/a&gt;に移動しました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;5月: &lt;a href="/security/hall-of-fame/"&gt;Security Acknowledgments&lt;/a&gt;ページを追加しました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;6月: &lt;a href="/media-kit/"&gt;メディアキット&lt;/a&gt;ページにかたぎりあまねのアイコンを追加しました&lt;sup id="fnref:no-cc-by-amane"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:no-cc-by-amane" title="このアイコンはたなか麦先生作であり、原画およびその派生物はCC BY 4.0でライセンスされていません。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;11月: ページ上部に表示される広告を整理しました。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;以上です。&lt;a href="/post/my-2024-2"&gt;ふりかえり&lt;/a&gt;も読んでくださいね。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:reciept"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://amaneimages.com/u/amane/m/yonda/"&gt;レシートプリンタの動作例&lt;/a&gt;（設定を調整したので現在は起こりません）&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:reciept" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:comment-campaign"&gt;
&lt;p&gt;あまねけ！に掲載されたコメントの投稿者の中から、抽選で毎月1名に500円分のPayPay残高をプレゼントするものです。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:comment-campaign" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:no-cc-by-amane"&gt;
&lt;p&gt;このアイコンは&lt;a href="https://twitter.com/oplant"&gt;たなか麦&lt;/a&gt;先生作であり、原画およびその派生物は&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされていません。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:no-cc-by-amane" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>イングリッシュ・ブルーベルの香りによせて</title><link href="https://ama.ne.jp/post/bluebell-platina/" rel="alternate"/><published>2024-11-29T18:45:00+09:00</published><updated>2024-11-29T18:45:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2024-11-29:/post/bluebell-platina/</id><summary type="html">&lt;p&gt;妖精みたいなおんなのこ&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;今年に入ってから煙に触れる機会――特に、家でお香を焚く機会が増えていて、短いまたは長いスティック型か、数センチ程度のコーン型のものをいくつか揃えている。比較的細長い練った香であれば線香と呼ぶのが適当だろうが、&lt;a href="https://satyaincense.com/product/satya-nagchampa-incense-15-gms/"&gt;SATYA サイババ ナグチャンパ&lt;/a&gt;は細い竹ひごに香料が塗りつけてある製品で、線香とはちょっとイメージが違う。全長が5cmくらいのごく短いのも、そうだ。魔導書っぽいデザインの大きい缶を入れ物にしているので、そこから取り出すとまるでマジックアイテムである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="魔導書を模した缶の外観を本の背側から撮影した様子" height="601" src="/images/bluebell-platina/dow-cover.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="魔導書を模した缶を本と同じように表紙から開き、中にお香が収納されている様子" height="600" src="/images/bluebell-platina/dow-content.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;箱を重ねた様子を接写してみると、ミニチュアのボードゲームを積んでいるようにも見える。これは&lt;a href="https://www.hemincense.com/"&gt;HEM&lt;/a&gt;というインドを代表するインセンスメーカーのもので、この小さな箱にはコーン型のお香がそれぞれ10個くらいずつ入っている。アジア系の食材店やエスニック系の雑貨屋の隅ではしばしば見かけるもので、安くてかさばらないのが狭い店内の商品配置に好まれるのだろう。コンビニの一口ようかんのような存在といえる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="HEMのお香が入った小箱が2つの山に5箱ずつ積み上げられて、その周囲にたくさんのサイコロが散らばっている様子" height="600" src="/images/bluebell-platina/incense-boardgame.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私が初めてHEM製のお香を手に入れたのも、ちょうど中華街の外れにあった小さな雑貨店で、名前に惹かれて買った&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;阿片&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;オピウム&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;と&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;大麻&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;カナビス&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;を交互に焚いたものだ。いずれも香りが大味で強い上に、煙がもくもく出てくるので健康によい感じはしない。私としてはたくさんの煙にまみれる感じが &lt;em&gt;インドっぽくて&lt;/em&gt; 好きだし、いかにも大量の香りを噴き上げているのが一目で分かるのは明快で気持ちがよい。もちろん体質に合わない人もいるだろうし、初めてなら一箱だけ買って試すべきだと思う&lt;sup id="fnref:wholesale"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:wholesale" title="HEMは一箱あたりの単価が安いので、ネット通販では数箱～十数箱のセット売りをよく見かける。お得に見えるが、HEMの煙が身体に合わなければ結局高く付いてしまう。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今のところ、家に揃えているのは直接火を付けて煙を焚くお香だけだ。しかし、世の中には間接的に温めて香りを楽しむお香もある。練香とか印香（あるいは香木そのもの）は、灰に埋めた炭やセラミックヒーターの熱で煙を借りずに香りを広げるという。こういうヒーターを備えた香炉を「電子香炉」と呼ぶわけだが、この名前だけ聞くとなんだか &lt;em&gt;誤った&lt;/em&gt; 日本文化とサイバーパンクが合体した近未来SFの気配がする。アニリン・パープルの合成香料がスターラーにかき回されてごぽごぽと泡を立てているような……あるいは、怪レい激安通販で虹色に光る変なヒーターが大量に売られていたのを、昨日見かけた気がする。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そんな胡乱な言葉の響きとは異なり、電子香炉はそれなりにしっかりしたお香でしか使えないものだ。日本香堂の&lt;a href="https://www.nipponkodo.co.jp/iyashi/sizuro/"&gt;電子香炉sizuro&lt;/a&gt;には、香木や練香に並んで線香にも使えるような記載があるものの、その下には「よい香原料でつくられたお線香やお香は、火をつけず、間接加熱でもよい香りが空間に広がります」とあって、HEMのような安いお香は対象ではないよ！と暗に釘を刺している。綺麗で繊細で、丁寧である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、日本香堂の話が出たので、最近気に入っている線香についてもう少し紹介しようと思う。&lt;a href="https://www.nipponkodo.co.jp/shop/products/detail/38224"&gt;伽羅荷葉&lt;/a&gt;や&lt;a href="https://www.nipponkodo.co.jp/shop/products/detail/38225"&gt;伽羅富嶽&lt;/a&gt;、&lt;a href="https://www.nipponkodo.co.jp/shop/products/detail/38907"&gt;伽羅富嶽 宙天&lt;/a&gt;（12万円・24万円・55万円の3段階進化だ！）のような自慢できるラインナップはないのだけど、これらと同じ日本香堂製の線香で&lt;a href="https://www.nipponkodo.co.jp/shop/products/detail/38909"&gt;花風PLATINA ブルーベル&lt;/a&gt;というものをよく使っている。これは「生花そのものの香りを伝えることに力を注いだ創香が特長」という&lt;a href="https://www.nipponkodo.co.jp/shop/products/list?category_id=150020"&gt;花風PLATINAシリーズ&lt;/a&gt;の第2弾で、イングリッシュ・ブルーベルの香りを再現した「ワンランク上のお線香」である。細い煙が揺らめくイメージを持たせただろうロゴタイプを見ると、なんとなく&lt;a href="https://irori.github.io/wapuro-mincho/"&gt;ワープロ明朝&lt;/a&gt;のような倍角を思い浮かべてしまう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私は香りを言葉で表現するのはそんなに得意ではないので、いったん公式サイトの説明を引用してみると、こうだ:&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;古代の森で咲きそろうイングリッシュ・ブルーベル。&lt;br&gt;
イギリス原産の青い釣鐘型の可憐な姿で、ブルーベルの森には妖精がいると言われます。&lt;br&gt;
イギリスで春の訪れを知らせるこの花の香りは、ヒヤシンスのようなグリーン感が印象的で、ミュゲのような清潔感と花の蜜のような甘さを放ちます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;香りはじめはシトラスのような爽やかさを含み、次第に、ブルーベルらしい、花の蜜のような甘さのフローラルの香りとナチュラルなりーフィーグリーンの香りが姿をみせ、香り全体を支えます。&lt;br&gt;
そして、わずかなスパイシーさで花の香りに深みを与えて調和します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;&lt;a href="https://www.nipponkodo.co.jp/shop/products/detail/38909"&gt;花風PLATINA　ブルーベル｜日本香堂公式&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;そんな説明を読みながらもう一本ブルーベルを焚いてみる。なるほど、線香の煙たい香りに巻き付くように爽やかさと甘さ、さらに内側から草っぽいスパイシーな刺激が姿を見せた……ような気がする。フローラルな甘さだけで言えばまだ火のない線香の束が最も強くて、ここに熱を与えることで他の香りが立ち上って複雑な印象を形作るのだと思う。火を着ける前はのっぺりして単調な花の香りしかなかったところに、煙と共に影が落ちて立体的な姿を見せるわけだ。開発ストーリーに「繊細な花の香りを熱して香らせるお線香に再現することは難しく」とある通り、絶妙なバランスを探求し続けなければ生み出すことはできない貴重な香りである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;イングリッシュ・ブルーベルの香りを謳う線香は、最近まで少なくとも日本には普及していなかった&lt;sup id="fnref:bluebell-jp"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:bluebell-jp" title="日本初※、「妖精の花」イングリッシュ・ブルーベルの神秘的な香りを再現したお線香「花風PLATINA BlueBell」を新発売 | 株式会社日本香堂のプレスリリース"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;ようだが、なぜか私はこの香りで中学時代を思い出してしまう。それは、水越さんのことだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;小学生や中学生の同級生で、なんとなく煙たいような、ちょっと落ち着くような、不思議な匂いのする子はいなかっただろうか？　あれは、おそらく家で焚いていた線香の香りが制服や髪に移って染み付いたもので、水越さんもそういう子だった。中学生くらいの感覚では、爽やかな匂いの制汗剤や甘ったるいリップクリームのようにまっすぐな香りが好まれていて、ブルーベルの線香で言えば、火を着ける前の花の香りこそ王道であった。ちょっと複雑で奥深い香りからは誰もが距離を置いていて、むしろそういう属性を大げさに取り上げたクラスメートに「おばあちゃんみたい」と嘲笑され、あるいは明示的にいじめられていたものだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;人の匂いを指摘するというのは、本来はかなりプライベートなやり方である。社会的な要請の下では、相手に臭いとかよい匂いだと表明するのはごく限られたコンテキストでしか許されない。いや、匂いだけではなくて、人に対して評価を下すのはもともとある種の加害性を孕みうるものだ。当人が指摘された部分を意識していなければ特に、その言葉は戸惑いとinvasiveな嫌悪感を生んでしまう。無難な香りの柔軟剤に言及すること、ありふれた虹彩の色に特別さを見出すこと、適当に選んだ眼鏡のセンスを褒めること、またはけなすこと。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際のところ、人の匂い（特によい匂い）を形作っているのはあくまで人工物のボディソープやシャンプー、コンディショナー、トリートメント、ボディクリーム、制汗剤、デオドラント、衣料用洗剤、香水などの組み合わせの結果であって、その人固有の生物学的分泌による影響はそう強くない。中学まで一緒だった仲のいい友達の服の匂いが突然強烈な人工香料に変わったのは、コストコで売っているダウニーの3.83Lボトルのせいだし、高校で同じ部活だった姉弟が同じ匂いだったのも同じ理由である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ともあれ、水越さんもそういう外因的な理由で線香の香りを抱えていた。線香といっても伝統的な白檀ではなく、白く煙たい花畑を手探りで歩いているような、まさに今嗅いでいるブルーベルの香りである。中学生の頃の私はこういう匂いに固有の色の感覚を覚えていたものだが、それらの匂い-色の記憶をその共感覚ごとすっかり失ってしまった。あの匂いは深い青だったかもしれない、というかすかな記憶は花風PLATINAのパッケージが作り出した偽の記憶だ。十数年前のことなのでブルーベルそのもののはずはなく、複合的な理由で立ち上った虚像のシルエットをなぞっているにすぎない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;水越さんの家が線香の煙に包まれているのを知っているのは、一度だけ家に遊びに行ったことがあるからだ。午前授業の日に一人で留守番するのが不安だったから、偶然教室に残っていた水越さんの家に遊びに行くことになったとか、いずれにせよ取るに足りないきっかけだった。だから再び水越さんの家を訪れたり、あるいは水越さんが私の家を訪れるような仲にはならなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あの家で焚かれていたのは白檀の線香ではなかったはずで、しかし水越さんの匂いとも違っていた。確かに仏壇に置かれていたのは見たことのない箱だったが、そもそも線香自体もCMで見かける毎日香くらいしか知らなかったので、どんな模様が描かれていたのかは覚えていない。当時の私は線香にもいろいろな種類があることさえ知らなかったし、一緒くたに「線香の匂い」と言語化してしまった記憶は、既に具体的なイメージをごっそり捨て去ったわずかな残渣に過ぎない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;水越さんは祖母と母親と4つ上の兄と一緒に暮らしていて、父親は単身赴任していると言っていた。おばあさんはおしゃべりが好きな人で、孫が連れてきた友達を珍しがっていろいろな話を聞かせてくれた。ジサマ（おじいさん――水越さんの祖父のことだ）は神社のたたりで死んだ、と頻りに繰り返すのを水越さんが必死で遮って、私をさっさと部屋に連れて行こうとしたのがよく印象に残っている。こんなに大きな声が出せるんだ、と思ったから。でも、水越さんの祖父がとある公共事業の一貫で、反対を押し切って古くからの神社が建つ山を切り崩したことと、その直後の急死を結び付けた噂は、おばあさんから聞かずとも地元では有名だった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;水越さんの部屋は、畳の上にくすんだピンク色のカーペットを敷いたあまり日の当たらない位置にあった。その部屋もやはり線香の匂いがすっかり染み付いてしまって、淡いアラベスク模様の紙クロスは煙に沈めたようにくすんでいた。古めかしい四角の吊り下げ灯を引くと、剥き出しの蛍光灯から真っ白い光が刺すように降り注ぐけれど、丸い蛍光管では部屋の隅まで照らしきれない。小さなソファに二人で座って、3DSの子犬を育てるゲームを代わりばんこでプレイした。それと、帰りに本を貸してもらった。山田悠介だったと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それから半年ほど経って、私は水越さんからあの煙と花の匂いがしなくなっていることに気づいた。代わりに、すれ違うとやっと感じられるくらいのほんのりとしたシトラスとフローラルっぽい――黄色とピンクの中間にある淡い色の――香りが水越さんを包んでいたのだ。もともと私は水越さんにお線香の匂いがするね、なんて言ったことはなかったし、そんな軽口を叩くような仲でもない。その &lt;em&gt;おばあちゃんみたい&lt;/em&gt; な匂いが理由でいじめの対象になっていたのもあって、たとえ好意的な評価であっても口に出すのは躊躇われた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから、そんな水越さんが &lt;em&gt;よく意識して&lt;/em&gt; 香りを纏っているのがどうしても気になって、突然こう尋ねたものだった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「そのコロン、フェアロープの新作のやつだよね。ミルコで買ったの？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「ううん、違うよ。お父さんがプレゼントって買ってよこしたの」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「お父さん？　あ、やっと帰ってきたんだ」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「うん……おばあちゃんが死んじゃって。転勤が取りやめになったみたい」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;水越さんがおばあさんのお葬式で数日間学校を休んだのは知っていたけど、お父さんの単身赴任が取りやめになることとの間に、全く論理的な繋がりを見出していなかった。少し考えれば当然のことだが、当時の中学で流行っていた文句で言えば「風と桶屋」だった。私が何も言えなくなったのを見て、水越さんは少し焦ったのだろう。その場をやり過ごすだけの無理な笑顔を作るみたいに、わざと自虐しておどけるように言葉を続けた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「私、ずっと煙たい匂いでみんな嫌がってたみたいだし。どう？　こんなの似合わないかな？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「えっ、そんなことないよ！　すごくいい匂いだったから、それで……」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それから二言三言、水越さんが纏ったフェアロの香水について褒めたと思う。よい香りがすること、おそらくこれは校則に抵触しない範囲であること、お父さんのセンスがよほど素晴らしいものであること。水越さんはきっとお店の人に聞いて買っただけだよ、と答えながら少し照れていた気がする。誰が言っても同じ、どうでもいいことだった。線香の匂いの水越さんも好きだったよ、なんて言えたら私たちはもう少し近づけただろうか。水越さんは、どんな顔で私を見つめただろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ブルーベルの線香が燃え尽きて、鈍い青紫色の煙が部屋に溶け込んでいく。あの頃、水越さんを包んでいた神秘的な煙がどんな色の匂いだったかは、もう思い出せなくなっていた。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:wholesale"&gt;
&lt;p&gt;HEMは一箱あたりの単価が安いので、ネット通販では数箱～十数箱のセット売りをよく見かける。お得に見えるが、HEMの煙が身体に合わなければ結局高く付いてしまう。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:wholesale" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:bluebell-jp"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000049915.html"&gt;日本初※、「妖精の花」イングリッシュ・ブルーベルの神秘的な香りを再現したお線香「花風PLATINA BlueBell」を新発売 | 株式会社日本香堂のプレスリリース&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:bluebell-jp" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>感覚単位系・入門</title><link href="https://ama.ne.jp/post/intro-sensory-units/" rel="alternate"/><published>2024-11-14T18:14:00+09:00</published><updated>2024-11-14T18:14:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2024-11-14:/post/intro-sensory-units/</id><summary type="html">&lt;p&gt;感覚が全てを示す単位系&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;少し前に電車で3駅くらい先にあるカフェに出かけたとき、隣り合った席――隣ではなく、ステンドグラスの間仕切りを挟んだ向こう側で、背中合わせと言った方が近いかもしれない――の5～6人のグループが大騒ぎしていた。私が休日に出かける少し遠くのカフェに求めるものは、ある程度の静けさや穏やかな音楽に包まれた環境であって、もちろん彼らの声は快適な環境とは真逆である。こういった不運はカフェにはつきものだが、せっかくの休日が台無しになるのも惜しいものだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これは読書にも集中できないな、と思いながら本を閉じて、いったん彼らの会話が右から左に流れるのに身を任せていると、少しずつ彼らの素性が分かってきた。どうも、彼らはかつて同じ大学に通っていた友達同士で、今日は数年ぶりに再会して思い出話や近況報告に花を咲かせているようだ。確かに、何年も会っていないような友達に話すことはたくさんあるだろうし、6人ならその矢印はおよそ15倍だ。その気持ちは理解できる。あまり気にしても仕方ないか、と思った。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまりこの時、私は再会を喜ぶ友人たちの声量にある程度の基準を設けたことになる。結局これが久闊を叙する声だから我慢できた、ということだ。さて、私はこの声量の会話をどのレベルで我慢できたと言えるのだろうか？　例えば、この後夜に会う予定の友人に「カフェでプチ同窓会が突然発生してうるさかったんだよね」と話すとして、どのような表現をすれば伝わるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そんなことを考えつつ、音圧を表す単位 &lt;strong&gt;NOFY&lt;/strong&gt; （ノーフィ）&lt;!--Neglect Of Friends Year--&gt;を定義してみた。物理量としては音圧だが、基本的には会話の声量に使った方が分かりやすい。ここで、1NOFYは「1年ぶりの再会だとしたら我慢できる会話の声量」と同等の音圧である。つまり、前述の彼らが大学を去って5年ぶりに再会したと仮定したときに「あまり気にしても仕方ないか」と思えるのであれば、この声量は5NOFYだといえる。これなら、友人に伝えるときも分かりやすそうだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;人が普通に話している声は60dBくらいで、これが怒鳴り声や深夜のバカ騒ぎになると90dB程度に達するらしい。多少盛り上がった話し声なら、70dB前後といったところだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一応書いておくと、90dBは60dBに対して1.5倍の音圧を示すのではなく、30dBの差があるので1000倍の音圧を示す&lt;sup id="fnref:db"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:db" title="dBは対数ベースの単位なので、10dB大きくなると10倍になる。1dBでは約1.26倍である。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。音圧の線形的な変化を直接取り扱うと非常に広い範囲になって分かりにくいのと、人間の感覚は刺激の対数で近似できる（ウェーバー・フェヒナーの法則）という扱いやすい性質を持っているのでdBが使われているわけだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、人が許せる声量というのは個人差があるし、たとえ同じ人間であっても場所や状況だとかその日の機嫌や体調によって大きく変わる。人間の身体や感覚を元にした単位というのは、かつては主に手足や身長で長さを示す身体尺がメジャーで、こうした五感に基づく単位は初期のスコヴィル値&lt;sup id="fnref:scoville"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:scoville" title="現在はカプサイシン量を線形的に変換したものが使われている。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;くらいだろうか。計量方法を形式化したスコヴィル値でさえ、舌が辛み（痛み）に慣れて感覚が変わるという本質的な問題を抱えていたので、技術の進歩で機械的な測定方法に置き換えられた。ただ、NOFYは感覚を示す表現として使うものなので、正確な計量ができないことはあまり問題にならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;dBはもともと人の感覚に合う単位ではあるが、今聞いている音がどれくらいのdBだと表現するのはちょっと難しい。仮に「少し静かな話し声だから50dBくらいだ」と暗記していて、誰かに50dBという数値を伝えても、あまり役には立たないだろう。dBに言い換えず単に少し静かな話し声だったと伝えればよいのだ。一方で、NOFYは線形でも対数でもない感覚を表す単位であって、この数値なら相手も状況を理解しやすくなる。また、大騒ぎするグループに遭遇した際に「この人たちは何年ぶりに再会したのだろう」とNOFYを &lt;em&gt;計測&lt;/em&gt; してみると、不運な騒音も少しだけコミカルな光景に思えてくるというのも、副次的なメリットかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こういう少し込み入っていて、あまつさえ正確に計量することを目的としていない単位を、 &lt;strong&gt;感覚単位&lt;/strong&gt; と呼ぶことにしよう。感覚単位を用いると、自分の感覚を元に客観的な現象を具体的に表現できる。豊富な語彙や表現技巧を凝らさなくても、直感的に感覚を共有できるわけだ。このような自分の感覚を数字や尺度として具体的に摺り合わせる仕組みをルールとして実装すれば、itoやウェーブレングスのようなパーティーゲームになる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;昔、大学のサークルで「車なら徒歩で5分くらいの場所」という表現をしたことがあった。これは、車で5分かかる場所でもなければ、徒歩で5分かかる場所でもない。あくまで徒歩で5分くらいの感覚で行ける場所であって、その感覚をそのまま車での移動に載せかえた、ということだ。その時は単位の名前を考えていなかったが、仮に &lt;strong&gt;CAWAM&lt;/strong&gt; （ケイワム）&lt;!--CAr by WAlk Minutes--&gt;としよう。1CAWAMは「車なら徒歩で1分くらいの場所」となる。ちなみに、今その場所までのルートを計算してみたところ、車では10分くらい、徒歩では90分くらいかかる場所だった。いずれも5分とはかけ離れている。それでも、当時は「確かにそれくらいだね」と共感を得られたものだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この感覚単位遊びの難しいところは、単位の名前を考えるセンスを問われる点ももちろんだが、できれば少し込み入った定義であって、なおかつ使いやすい単位として作り込まなければならないということだ。逆に言うと、整数倍して使うしかない線形的な単位や、具体的な数値として表現する意味がない単位を作るべきではない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば、水族館に1人で入ってもよい入場料をベースにした単位 &lt;strong&gt;BAY&lt;/strong&gt; （ベイ）&lt;!--Bocchi Aquarium Yen--&gt;を考えてみる。これは、私が葛西臨海水族園（700円&lt;sup id="fnref:kasai"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:kasai" title="開園時間・休園日・入園料 ｜ 葛西臨海水族園公式サイト - 東京ズーネット"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;）には1人で入ったが、八景島シーパラダイスのアクアリゾーツパス（3500円&lt;sup id="fnref:hakkei"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:hakkei" title="料金案内｜横浜・八景島シーパラダイス - YOKOHAMA HAKKEIJIMA SEA PARADISE"&gt;4&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;）は1人の旅行では買う気にならなかった、という体験から考えたものだ。水族館は複数人で行くところだという偏見に基づく定義である点や、年間パスポートを買って何度も水族館に通う人にはなじまないという点を無視しても、BAYには感覚単位としての欠点が2つある。一つはn BAYが単に1BAYのn倍になってしまうこと、そしてもう一つは何らかの金額をBAYで表現しても伝えられる感覚は増えないということだ。おそらく私は800円～900円を1BAYと考えるだろうが、これでは金額を単に850で割っただけの値になるだろう。そして、1万円を11.76BAYと表現しても、「1人で水族館に11回強行くくらいの金額」という意味にしかならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もし水族館にちなんだ感覚単位を作るとすれば、水族館のミュージアムショップの広さを表す単位 &lt;strong&gt;SASM&lt;/strong&gt; （サスム）&lt;!--Shop Area Stay Minutes--&gt;はどうだろうか。ここで、1SASMは「1分間滞在するに足るショップの広さ」である&lt;sup id="fnref:sasm-notice"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:sasm-notice" title="実際に立ち寄ったのか、そこに何分滞在したのか、何を購入したのかを直接示すわけではなく、あくまで広さを自分の感覚で言い換えた表現だということに注意が必要である。"&gt;5&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。一般的なミュージアムショップの広さがどの程度かは資料がなかったが、ふつうのテナントであれば50㎡程度までは小規模店舗、100㎡を超えると中型～大型店舗の扱いになる。そのため、おそらく50㎡～150㎡程度の広さを表すことになるだろう。「先週行った水族館が30SASMのショップだったよ」と言われれば、かなり見どころがあって広かったのだと想像できそうだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただ、滞在時間と敷地面積の関係を考えたとき、地方の家電量販店のように通路がだだっ広くて棚がスカスカなら滞在時間は短くなりそうだとか、くつろぐのが目的のカフェでは広さによらず当然に滞在時間が長くなるとか、必ずしも単純な相関では語りきれない業種もある。しかし、水族館のミュージアムショップに限れば商品の配置や密度は似通ってくるし、店に訪れる状況や目的も似ているので、広さと滞在時間は比較的相関がありそうだ。もちろんあくまで感覚的な定義なので、他にも含めるべき前提は考慮した方がよい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最近は残暑と秋と冬が交互にやってくるような日が続いていて、20℃を超えたと思ったら次の日には突然15℃まで下がることも珍しくなくなった。これを摂氏で8℃も下がったといえば客観的な変化を示せるが、気温や温度変化の感じ方に感覚単位を使えば、主観的な身体の不調を分かりやすく示せるかもしれない。必要に応じて感覚単位を運用する取り組みは、正確に決まり切った単位の枠に収めて考えるより先に、自分自身の感覚とよく向き合うための第一歩になるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:db"&gt;
&lt;p&gt;dBは対数ベースの単位なので、10dB大きくなると10倍になる。1dBでは約1.26倍である。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:db" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:scoville"&gt;
&lt;p&gt;現在はカプサイシン量を線形的に変換したものが使われている。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:scoville" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:kasai"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/hours.html"&gt;開園時間・休園日・入園料 ｜ 葛西臨海水族園公式サイト - 東京ズーネット&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:kasai" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:hakkei"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.seaparadise.co.jp/price/"&gt;料金案内｜横浜・八景島シーパラダイス - YOKOHAMA HAKKEIJIMA SEA PARADISE&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:hakkei" title="Jump back to footnote 4 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:sasm-notice"&gt;
&lt;p&gt;実際に立ち寄ったのか、そこに何分滞在したのか、何を購入したのかを直接示すわけではなく、あくまで広さを自分の感覚で言い換えた表現だということに注意が必要である。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:sasm-notice" title="Jump back to footnote 5 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>Nodenariumと個人サイトの宇宙</title><link href="https://ama.ne.jp/post/nodenarium-universe/" rel="alternate"/><published>2024-11-02T19:58:00+09:00</published><updated>2024-11-02T19:58:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2024-11-02:/post/nodenarium-universe/</id><summary type="html">&lt;p&gt;フィードにできることはまだあるかい&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;&lt;a href="/post/ltu-balance/"&gt;LTUバランスのこと&lt;/a&gt;という記事で&lt;a href="https://nodenarium.net/"&gt;Nodenarium&lt;/a&gt;について触れてから、もう半年以上が経ちました。記事を書いた当初は2つか3つくらいの個人サイトしか紹介されていませんでしたが、11/1時点では6つのサイトが名を連ねていました。しばらく気付かなかったのですが、記事を公開して1週間ほど――3月末くらいには既に追加されていたみたいです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Nodenariumというのは、&lt;a href="https://nodenarium.net/about"&gt;公式の説明&lt;/a&gt;によれば「現代に誕生した個人サイトのリンク集」のようです。サイト名でもある「交点」と「植物園」の合成語の「Nodenarium」という言葉の響きからは、独立性と個性を備えたまさに「デジタル・ガーデン」と呼ぶべきウェブサイトの息吹を感じることができます。個人サイトというのは、「わたし」が抱えきれるだけの温室の中で、「わたし」が好きな植物を育て続けるという時間的・空間的な広がりそのものをいうのでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Nodenariumに掲載されている個人サイトには、配信に用いている技術が併記されていることがあります。あります、というか、&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;以外のサイトには&lt;a href="https://svelte.dev/"&gt;Svelte&lt;/a&gt;や&lt;a href="https://astro.build/"&gt;Astro&lt;/a&gt;といった楽しくてワクワクするフレームワークがたくさん並んでいますね。&lt;a href="https://gohugo.io/"&gt;Hugo&lt;/a&gt;とか&lt;a href="https://www.getzola.org/"&gt;Zola&lt;/a&gt;といった静的サイトジェネレータを使ったサイトもあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あまねけ！は必須機能をHTMLとCSSのみで実現する静的サイトであって、HugoやZolaなどに構成は近いですが、中身は&lt;a href="https://getpelican.com/"&gt;Pelican&lt;/a&gt;を魔改造した私専用のがらくたみたいなものを使っているので、技術的にアピールできるところはありません。しかし、&lt;a href="/link/"&gt;複数のホスティングサービスやZIPアーカイブ、Go製のウェブサーババイナリやDockerイメージ&lt;/a&gt;など、&lt;a href="https://www.fastly.com/blog/summary-of-june-8-outage/"&gt;Fastlyが落ちてしまう&lt;/a&gt;どころか、仮にインターネットがすっかり破壊されても対応できる閲覧手段を揃えているところは少ないでしょう。次の即売会でインストールディスクを手渡ししますか？　もしよければ、Bluetoothで転送してもいいですか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、あまねけ！ではごくシンプルな解析ツールの&lt;a href="https://github.com/milesmcc/shynet"&gt;Shynet&lt;/a&gt;を利用していて、不定期に表示回数の多いページやアクセス元について眺めたりしています。新しく記事を書くと1週間くらいはアクセスが伸びますし、その他にもある程度の傾向があります。例えば、&lt;a href="/post/null-postal-code/"&gt;どこでもない郵便番号は存在しますか？&lt;/a&gt;は、短くて目新しい情報も少ないのですが、今でも毎日継続的にアクセスのある記事ですね。時間帯や季節によっても違います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;アクセス元もいろいろです。X（旧Twitter）やActivityPub系インスタンスなどのFediverse、Google検索やYahoo!検索からも意外と流入があります。みなさんがお使いの一般的なブラウザには&lt;a href="https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/HTTP/Headers/Referer"&gt;リファラ（Referer）&lt;/a&gt;という仕組みがあって、現代では&lt;a href="https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/HTTP/Headers/Referrer-Policy"&gt;Referrer-Policy&lt;/a&gt;（rの数が違う！）で制限された範囲で、アクセス前に滞在していたサイトの情報を受け取ることができます。昔はオリジンどころかパスやクエリまで移動先のサイトにたくさん漏れていたようですが、プライバシーやセキュリティの観点から、もはや明示しない限りオリジンしか送られないようになりました。あまねけ！では外部サイトへの移動時にリファラを全く付与しない設定&lt;sup id="fnref:same-origin"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:same-origin" title="Referrer-Policy: same-origin"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;にしています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="Nodenariumからのあまねけ！への流入数" height="380" src="/images/nodenarium-universe/nodenarium-chart.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このグラフは、2024年9月1日以降のNodenariumを経由したあまねけ！へのアクセス数を示したものです。9月1日以前はほぼアクセスがなかったのですが、10月5日を境に継続的に流入するようになりました。どうも、Nodenariumに掲載されている&lt;a href="https://not-miso-inside.net/"&gt;みそは入ってませんけど&lt;/a&gt;の&lt;a href="https://not-miso-inside.net/blog/wise-like-fools/"&gt;バカみたいに賢い&lt;/a&gt;という記事が同日に公開されていて、それを経由したアクセスが多いようです。まさに、「デジタル・ガーデン」の「交点」という目的を果たしています。そんな場に名前を連ねているというのは、とても嬉しいですね。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;一夜にして&lt;a href="https://nodenarium.net/"&gt;nodenarium.net&lt;/a&gt; にありえない数のアクセスがあったので「邪悪なボットか！？」と思って確認したら「みそは入ってませんけど」で言及していただいたおかげでした（ありがとうございます）&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://x.com/TachibanaIone/status/1843286848787099657"&gt;1843286848787099657&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;最近、個人サイトがどのように連帯できるか、ということについて少し考えています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;個人サイトが連帯する手法としては、それぞれの個人サイトに相互にリンクを掲載する「相互リンク」がよく用いられてきました。ウェブサイトを識別する長方形の小さな画像であるバナーの配布が流行っていたのも、ちょうどこの時期です。私も、中学生の頃に作ったサイトにGIFアニメーションの簡単なバナーを載せていた覚えがあります。あまねけ！ではバナーを作ったことがありませんが、今度みんなで作ってみてもいいですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方で、Nodenariumのような独立したリンク集は、どちらかといえばより広く、また平等にサイトを収録するディレクトリ型検索サービスやランキングサイトのような形で実現されることが多かったはずです（ちょうど、&lt;a href="https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1706/29/news092.html"&gt;Yahoo!カテゴリ&lt;/a&gt;や&lt;a href="https://www.webcomicranking.com/"&gt;ウェブコミックランキング&lt;/a&gt;のような）。これらのサービスの多くが終了あるいは縮小し、同様の役割がSNSに取って代わられた今、こうして個人的なリンク集を作るのは新たな意味を持ちえます。世界から失われていったウェブの瓦礫に分け入って、新たな&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;旗&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;バナー&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;を立てる取り組みなのかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうしたSNSに頼らない連帯のあり方として、これからは&lt;a href="/post/feed-and-you/"&gt;フィード&lt;/a&gt;が鍵になるのではないかと思っています。小さなリンク集は更新を取得するために読者が（あるいはスクレイピングツールが）定期的に巡回を行う必要がありますが、フィードリーダーなら効率的な巡回と更新通知を実現できるというのは、これまでもお伝えしてきたとおりです。この特徴を上手く取り入れて個人サイトを作り上げていくことで、SNSの拡散力にも対抗しうるのではないかと考えています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実は、フィードリーダーのひとつである&lt;a href="https://www.inoreader.com/ja/"&gt;Inoreader&lt;/a&gt;では自分が購読しているフィードの一覧をOPMLで公開したり、各フィードの更新情報を1つにまとめてRSSやウェブページとして公開する機能があります。これは、自分がどのようなウェブサイトをフォローしていて、どんな記事に興味があるかを提示するという面で、SNS的な働きを持っていると言えるでしょう。例えば、リンク集に掲載したウェブサイトを1つのフィードに束ねて設置すれば、フィードリーダーにも対応したリンク集を実現できそうです&lt;sup id="fnref:link-policy"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:link-policy" title="それがデザインポリシーに合うかは別として。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。リンク集自身の更新情報も含めるとより使いやすいかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;個人サイトにできることはまだあるでしょうか。私はまだ、綺麗なフィードを打ち上げて電波が届くのを待っています。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:same-origin"&gt;
&lt;p&gt;&lt;code&gt;Referrer-Policy: same-origin&lt;/code&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:same-origin" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:link-policy"&gt;
&lt;p&gt;それがデザインポリシーに合うかは別として。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:link-policy" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>単色アイコンの思い出</title><link href="https://ama.ne.jp/post/night-of-i-o/" rel="alternate"/><published>2024-05-07T15:51:00+09:00</published><updated>2025-05-06T23:57:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2024-05-07:/post/night-of-i-o/</id><summary type="html">&lt;p&gt;単色アイコン元カノ未練タラタラ高学歴マゾ乳首クネクネ性欲童貞（空手経験あり）についての覚え書き&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;本文&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;補足&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#20240507"&gt;2024/05/07&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#20240508"&gt;2024/05/08&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#20240610"&gt;2024/06/10&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#20240611-20240628"&gt;2024/06/11 ～ 2024/06/28&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#20240708"&gt;2024/07/08&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#20240711"&gt;2024/07/11&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;本文&lt;/h2&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;初対面の単色アイコン元カノ未練タラタラ高学歴マゾ乳首クネクネ性欲童貞（空手経験あり）が周りを格下だと判断して攻撃しまくるのって、散歩するたび知らん人に抱きついて腰振る犬見てるみたいで、ふつうに悲しかった。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;かたぎりあまね（@amane_katagiri）:1787327882676912472&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;後輩のSくんが連れてきたIと名乗る男は、かれが所有しているというXアカウント: Oによれば「乳首で感じるマゾオス東大生」らしい。Iくんは高校中退後に2年間のフリーターを経験したのち、高認（高等学校卒業程度認定試験）を経由して東京大学に進んだ24歳だと自己紹介していたので、少なくとも半分は正しそうだ。乳首マゾなのかについては、結局本人から対面で確認する機会はなかったので、東大生であることをほのめかすための枕詞ギャグだったのかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Iくんは東京生まれ東京育ちのエリートで、少なくとも僕のような&lt;a href="/post/denpa-culcap/"&gt;文化資本の低い人間&lt;/a&gt;よりはるかに豊かな少年時代を送ってきたと想像できる。高校中退から日本の最高峰である東京大学に合格したという経験はIくんにとっては非常に大きな成功体験として刻まれているようで、確かに僕のような三流のU大学出身者は全くもって相手にする価値がないという態度だった。かれの学業への自信を見ていると、専門科目の難解さに耐えられずに地元に戻った同期のKくんを思い出す。Kくんは高校までの勉強は得意だったようだが、東京大学には一歩およばずU大学で妥協したらしく、大学院は東京大学に行って学歴ロンダリングするのだと息巻いていた。かれは1年足らずで虎になって森に帰っていったが、今はどうしているだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのIくんが運用するOは赤い単色アイコンのアカウントで、かれはそのアイコンにある程度アイデンティティを持っているようだった。単色アイコンといえば、数年前に&lt;a href="https://sasatanwwwww.hatenablog.com/entry/2022/04/25/162549"&gt;アイドル育成ゲームのキャラクターがLINEで単色アイコンを使っていたことを分析する記事&lt;/a&gt;を思い出す。僕は単色アイコンのアカウントを運用している人に会ったことがなかったので、その直情的で粗暴な攻撃性の高さに驚いて、感動を忘れないうちにこの日記を書いているわけである。だから、日頃から単色アイコンに慣れ親しんでいる人にとっては、この記事は常識のような当たり前の内容ばかりかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Oは4000人程度のフォロワーを抱えたアカウントで、いわゆる単色アイコンっぽい厭世的かつシニカルでセンスあるポストを売りにしているようだ。Sくんがオフ会の約束をしたというIくんが開いた深夜のスペースでは、Sくん以外のリスナーは全員女性だったようで、よくモテるアカウントなのだとSくんに聞いていた。確かに、ポストのセンスのよさをきっかけにオフ会でセックスする話はよく見かける。しかし、Iくんはどうも過去に1人の女性と付き合ったきり、誰とも関係を持っていないようだ。その元パートナーともセックスの経験はなく、今に至るまで童貞らしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Oのポストを見る限り、Iくんは「元カノ」を神格化しているようで、破局の間際と思われるDMのスクリーンショットを上げたり（クネクネというのがどういう意味なのかは未だに分からないが）、どうも的外れな洞察に基づく後悔を口にしたりしているのを見ると、別れた以降に仲良くなった女性を元カノと比較して拒絶し続けているのかもしれない。Sくんに「きちんとした恋人を見つけろ」「オタサーの姫なんかに時間を使うな」などと強弁する視線の先には、きっと元カノの姿が浮かんでいたはずだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;クールで知性的な姿を思わせるXアカウント: Oだったが、駅から会場まで歩いている間に私たちと楽しそうに話すIくんは、単色アイコンを顔に据えたOとはまるで正反対の印象だった。常に周囲の男との序列に気を払い、弱い者を侮りマウントを繰り返し、強い者に付き従うコミュニケーションを得意とする、エロ漫画の端の方に生きていそうないかにもつまらない大学生である。そのようなホモソーシャル・マウンティング社会では、自分が乳首マゾだなんて開示してしまった暁には絶対的最底辺扱いされてしまいそうだが、ひょっとすると性癖の異常さで強さが決まる素敵なコミュニティに所属しているのかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Iくんに僕が「かたぎりあまね」だと名乗ると、「『あまね』って感じじゃないですよね笑」とか「私も昔、◯◯（日本人女性風の名前だったが失念）って名乗ってた頃があるんで、その気持ち分かりますよ～笑」などと、楽しそうに僕の名乗った名前を揶揄し始めた。まともに言語を運用している存在であれば、名前の否定は存在の否定と同義といえる最大限の侮辱のはずなのだが、かれは一体どれだけ低俗な社会生活を送っているのだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;別に「あまね」などと名乗るアラサーの中肉中背のオタク男に対して客観的に何らかの揶揄が浮かぶこと自体を否定するつもりはないし、それを面と向かって口にする自由もあるだろう。しかし、しばしばそういう人間はコミュニケーションに通常より労力がかかるので、僕はそういう人間とは以降の人生で関わらないようにしている。地面を歩いているだけのふつうの人間なら引っかからないような、いわば透明なハードルとして作用しているのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;会場まで歩いている間も、そして会場に着いてからも、Iくんは会話の中で「こいつは俺より上か下か？」という判断を交えたコミュニケーションを続けていた。より正確に言えば、「こいつらは全員俺より下だからナメた態度でオッケー」という態度だった。SくんがU大学出身で、そして会場にいたのもほぼU大学の関係者だったので、人生の成功が約束された東京大学に通うIくんからは全員が下に見えていたのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;IくんはSくんと会話する際にとにかくSくんの話を遮って、一方的に主張を押しつけ、さらに酒を飲むよう強要していた。SくんとIくんはほぼ初対面だったはずだが、数時間ですっかりIくんの中には上下関係ができあがっていたわけだ。飲みさしのハイボールに梅酒を注いだ味も分からないだろう酒を飲みながら「昔、空手やってたんで！　U大学のモヤシオタクなんか全員ぶっ飛ばしてやるよ！」などと繰り返す姿は不快を通り越して怒りが沸く。一応言っておくけれど、Iくんは別に強面という感じでもなければ、肌を黒く焼いたりタトゥーやピアスを備えているわけでもない、ただただ肌は白くて黒い髪がもっさりしたモヤシオタクである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;SくんとIくんがどのように盛り上がってここに来ることになったかは分からないが、いずれにしても、初対面の人間ばかりの場で全員を敵に回すコミュニケーションにどのようなメリットがあるのだろう？　もちろん、かれが持つ東大生の自負から他人を下に見ること自体は止められないが、それをわざわざ態度や口に出すとどのような結果をもたらすか想像できないというのは、Iくんが持っているはずの論理的思考能力を考慮するととどうにも不思議である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こういう人間がコミュニティにいるとふつうは空間が疲弊するはずだが、Oのポストを見ると一緒に酒を飲む友人もいるようなので、やはりホモソーシャル・コミュニティでは定番の処世術なのだろう。Iくんと交流のある人はかれをそういう人だと理解して付き合っているはずで、ひょっとすると今回僕たちに見せなかったよいところもあるはずだ。Iくんの友だちがこの記事を読めば「Iくんのよさを知らない性格の悪い人間が書いた文章だ！」と噴き上がるに違いない。これは全くその通りで、Iくんが今回会場で勝手に爆睡してしまったのも含めて、かれのよさを理解できるタイミングは全くなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Iくんと話しているうちに、かれは単に初対面のコミュニケーションが苦手なだけで、かれなりに「イジり・イジられ」や「プロレス」のように対等なじゃれ合いを演じようとしていているだけなのでは？と感じるタイミングがあった。Sくんを童貞と揶揄しつつIくん自身も童貞だと口走っていたし、同席した参加者にも同様の揶揄を繰り返していたからだ。仲のいい友だちと冗談でディスを交わすことはあるだろうし、距離感を測るのが苦手なだけという説明なら、これ以上付き合いたくはないが納得がいく。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今思えばあまりに好意的すぎる解釈で、やはり変な首を突っ込むべきではなかったと思う。僕が「Iくんも童貞なの？」と尋ねると形相を変えて突然わめき散らし、話題を変えたかったのか僕の太ももや肩を触りつつ「グラスが空だぞ！」「酒を飲め！」と繰り返した。僕はこの雰囲気でこれ以上酒を飲みたくはなかったので断ったのだが、さらに「潰れるのが怖いんすか～？」と気持ち悪い声で煽り立てる。どこまでいっても予測可能でくだらないことしか言わない、関わると関わった分だけ疲れるというつまらない男である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのタイミングでかれに「場酔い」について説明しても一向に理解してもらえなかったのはかなり印象的だった。何度か質問して聞き出してみると、Iくんは酒を飲ませ、飲まされ、乱痴気騒ぎするだけの飲み会しか知らないのだという。結局のところ、Iくんは同性に対して序列を付け、下位のオスを押さえつけ、上位のオスにへつらい、酒の量で勝ち負けを決めるようなコミュニティしか経験したことがないのである。そして、自分が経験していないもの、かれが学問的な知識として認めないものは何一つ想像も理解もできない、知性からは全く離れた存在だったわけだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ふらつく手で酒を勧めるIくんは、僕のグラスにギリギリまで酒を注ごうとして溢れさせてしまうし、やはり意味不明なちゃんぽんを繰り返すし、挙げ句の果てにはSくんに詰め寄って腕を振り上げた拍子にグラスを床に倒してしまった。そして、酒に強いと自負していたが、疲れていたのかひとしきり怒鳴り終えるとすぐに寝てしまったのである。もはやどうでもいいことだが、Iくんは膵臓に問題があって酒はあまり飲まない方がいいのだそうだ。翌日はふつうに目覚めたようだが、身体に負担のかかる飲み方は避けた方がいい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最近は平和なコミュニティで生きてきたので、この世には全く根本から通じ合えない存在がいるということを忘れていた。いかにも日本人の平和ボケという状態だったので、コミュニティを広げるにあたっては平和を守るのが一番苦労するという気付きを得られたのは収穫である。最近は技術系カンファレンスでも間口の広さと治安維持の両立に苦労しているようだし、やはり気を抜くべきではないと思う。井の中の蛙に大海を気付かされる、とはこのことだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この日記を書く際にOのポストを見直したのだが、世界初のメンソールタバコといわれる銘柄の終売について写真付きで語っていたのを見つけた。確かに、寝落ちたIくんは大事そうにそのタバコを握っていた気がする。このタバコが入手できなくなったら、代わりのタバコを探しては元カノと同じように「前のタバコがよかったのに……」と未練と後悔を繰り返すのだろうか。少しずつでも、かれの世界が広がることを願うばかりである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;明け方、眠っているIくんのスマホに届いた「パーペキ」というスタンプの不敵な笑みが、少しずつ記憶から曖昧に消えていく。楽しそうに他人をバカにしてはばからないIくんの顔も、夏が来るまでには鬱屈した単色アイコンに上書きされて思い出せなくなっているだろう。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;補足&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="20240507"&gt;2024/05/07&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;Iの身勝手な言動は、この日だけでは終わりませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私がこの「単色アイコンの思い出」という記事の&lt;a href="#_1"&gt;本文&lt;/a&gt;を投稿した2024年5月7日の夜、IはXで友人のスペースに参加して意味ありげな溜息や独り言を繰り返しながら、いかに自分が傷付いた無辜な被害者であるかをアピールしていました（お笑いトリオ東京03の「アピール」というコントにかなり近いです）。ただ、周囲はあまり意に介していなかったようで、Iの溜息にはほとんど触れないまま会話が進んでいたのがよく印象に残っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このあたりで私は、Iがインターネット上やリアルの交友関係上でどのような扱いを受けているかについて、またそれがおそらくIの自認しているような世界からは大きく離れていることについて、徐々に理解していきました。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="20240508"&gt;2024/05/08&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;記事を投稿した翌日である2024年5月8日になって、Iは私に抗議の意を示すDMを送ってきました。一晩中かけて文章を推敲していたのか、メモ帳アプリか何かから貼り付けられたメッセージはなんと3000字を超えていました。「酔って迷惑かけたのはゴメンだけど、恥ずかしいから記事消してちょ☆」と書くだけでこの厚み？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここからは、この記事の本来の目的に合わせて、単色アイコンのアカウントに潜む攻撃性をしっかりと書き残すために、受け取ったDMの一部を抜粋してコメントを加えていきます。なお、これらのDMはIが作成してXアカウント: Oを通じて送信したもので、&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされていません。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;かたぎりさん、こんにちは&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;投稿されたブログ、拝読いたしました。&lt;br&gt;
私としては書かれていることのほとんどが事実と食い違っているとしか思えないので、その委細を正すことよりも肝心な点にだけ集中して述べたいと思います。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;Iは会場に着いた段階でかなり酔っていて、また倒れるように寝落ちてしまったのも踏まえると、客観的に見て自らの振る舞いや周囲の反応について十分に記憶が残っていたとは思えません。これは「事実と食い違っている」というよりも、単に記憶にない言動を書き立てられ、さらにそれがシラフの自分から見て恥ずかしい内容だったため、「その委細を正す」ことはできないけれど、どうにか記事は消してもらうためにDMを送ってきたと考えるのが妥当です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;現に私が書いた内容は、文章の流れを重視して舞台や周辺情報をぼかしたり、事実を保ったまま時系列を入れ替えたり、また記事のバランスを保つためにさらに過激な言動の一部を省いています。もちろんその一つ一つを指摘して修正させることに価値はないかもしれませんが、違和感を感じる場所はいくつかあったはずです。しかし、Iの主張は基本的に私の記事の流れに基づくもので、「全く記憶にない記事を、理性や社会性を保ったシラフの自分から否定してみた」としか感じられない内容でした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかも、ここには書かれていない言動があったという記憶が少しでもあれば、交渉が決裂して記事が未公開の事実で増補される事態を防ぐために、もう少し気を払うはずです。実際、私はこの記事を当時の録音を書き起こしながら執筆しましたし、あの日の出来事はほぼ構成時に作ったメモに残っています。おかげで、1年たった今でもあの日の出来事はまだよく覚えているし、それらの件についていつでも記載を追加することさえできます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、一方のIは自分がかけた迷惑についてはほとんど覚えておらず、自分がどんなリスクを負って強硬な態度に出たのか全く分かっていないようでした。それでも、自分がどんな言動をしたかなんてSくんに一度でも聞けば分かるはずで、それもせずに記事を消すよう長々と主張したのですから、いかにIが自分の交渉力に自信があるのかということを思い知らされました。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;ここに書くことは基本的にオフレコでお願いします、私は皆さんのうち数人のお名前と、事が起こった場所の住所を把握していますが、それらについて公にしないのと同様、かたぎりさんにもプライバシーの遵守を求めたいと思います。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;私とDMで交渉を続けるIは、いかに自分が道徳的優位に立っているかのアピールと、それとは矛盾した他人のプライバシーの暴露に関する言及を何度か行いました。そういうくせがあるのでしょう。道徳的優位に立ちつつ酔って他人に無礼を働くというのはかなり無理があると思いますが、Iの中では成立する理屈のようです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで一応言っておかねばならないと思いますが、仮にIが私への報復と称して他人の個人情報や根拠のない噂を流したり、それをもって何らかの危険に晒した場合は、もちろんIが単独で不法行為を構成します。仮にIがこの記事に対する報復だと主張しても、私がこの記事を公開した事実との間に因果関係は認められないでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この「道徳的優位に立つ無辜の被害者」という、何をしても許される無敵の立場を奪取するということにかけては、多くのフォロワーを抱える人気のXアカウント: Oを運用するIの専門領域なのでしょう。私には真似できません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただ、この交渉自体には何らかの後ろめたさがあるのか「基本的にオフレコでお願いします」とあります。私はこのDMを受け取った当時、素直に記事も削除して、もちろんこのDMについても誰にも明かしていませんでした。再三言っているとおり、この記事は単色アイコンの背後に潜む直情的で粗暴な攻撃性について書き残すためのもので、特定の個人を嘘や欺瞞で貶めようなどとは思っていません。そのため、自分の言動に（おそらく）記憶のないまま記事のモチーフにされたIのショックに一定の理解を示した私は、この記事を削除して今後は触れないようにしようと思ったわけです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、この思いやりは全くの間違いだったと分かります。このやり取りの数週間後から2024年7月までの1ヶ月ほど、態度を豹変させたIは私にさらなる要求を繰り返しました。私のことを少し脅せば言いなりになる弱い存在だと思ったのか、当初のDMはなかった10万円での示談要求と怒りに任せた強い主張を繰り広げたのです。最終的には無理を通せないと理解したようで、この節の執筆時点（2025年4月）で全くの無反応を貫いています。そのため、この記事に関するIの主張の全ては解決したとみなし、「プライバシーの遵守」なる勝手な要求を受け入れる必要はないと判断しました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私がもう少しナメられないコミュニケーションを心がけていれば、こんな補足は書かれなかったかもしれませんし、ひょっとしたらこの記事は消えたままだったかもしれません。でも結局、誰も幸せになりませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;まず最初に、私は「アラサーの中肉中背のオタク男」だから「あまね」っぽくない、と言った覚えはありません。かたぎりさんがどういう自認を持っておられるのかわかりませんが、容姿や年齢は当初から一切関係がないのではっきり言って困惑しています。話しているなかで「あまね」らしくないと感じたのでそう伝えました、もしそれが不快だったのであれば謝罪しますが、「アラサーの中肉中背男」であることは当初から問題になっていません。（一方で、かたぎりさんの記事には私の容姿や声に対する侮辱が含まれています。「ただただ肌は白くて黒い髪がもっさりしたモヤシオタク」「気持ち悪い声で煽り立てる」等は誰がどう見ても誹謗中傷でしょう。）&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もしかかたぎりさんが名前になんらかの誇りを持っており、「らしくない」と言われることで傷ついたのであればその場で憤りを表明すればいいとしか思えません。自分自身と一体にさえ感じているものを「らしくない」と言われて感情が損なわれるのは私にも十分理解できることですし、それについてその場で謝罪を要求するのは適切な態度だと思います。しかし、怒りを「宵越し」て、ブログ記事で脚色を交えて公に中傷するのはフェアな応答とは言えない、と思います。少なくとも、悪意なくなされたことに悪意で応答しているのだから、どちらが責を負うべき振る舞いであるかは一目瞭然ではないでしょうか。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;この部分は全く意味が分かりませんでした。まるで言い訳だらけの謝罪会見でも聞いているようです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;たとえ「アラサーの中肉中背のオタク男だから否定された」という印象が間違いだったとしても、普通の人であれば侮辱として受け取ることに何ら間違いはないし、それに対して不快感を感じるのもごく自然です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかも、Iが私のどこを指して「『あまね』って感じじゃない」と思ったのかは、以降の主張でも決して明かされませんでした。とにかくそう思っただけだという中身のない主張で終わっています。この「不快だったのであれば謝罪します」という条件付きの謝罪はいろいろなところで見かけますが、これも「私は何も悪くない」と言っているのと変わりません。Iの言葉からは、私の名前を否定したことに対する申し訳なさや後悔は全く感じませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;結局、わざわざ相手の名前を否定して回る行為にはどのようなメリットがあったのでしょうか？　Iは就職のかかった最終面接でもそんな無礼を働くのでしょうか？　ひょっとしたら、東京大学の図書館には「初対面の人には『なんか名前と印象違いますね』と小馬鹿にしましょう」などと書かれたマナー本があるのかもしれません。もしそうなら、今すぐ有害図書に指定の上で撤去してほしいですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、「ブログ記事で脚色を交えて公に中傷するのはフェアな応答とは言え」ず、「その場で謝罪を要求するのは適切な態度」だと主張していますが、私はあの日の冒頭からIをモチーフにエッセイを書こうなどと思うはずもなく、数々の無礼の末にこの記事を書くに至ったわけで、時系列が逆転しています。単に名前を否定されたくらいで済めばこの記事が生まれることはなく、それ以降にあった数々の出来事の一つとして並べられたにすぎません。Iが「宵越し」とわざわざ強調しているのは道徳的立場を確保するためなのでしょうが、「怒りを宵越してはいけない」という規範はせいぜい家族や友だち、あるいは同僚とむやみに衝突しないための処世術であって、仲良くなれそうにもない初対面の人間に働かれた無礼をすぐに忘れろと説得するための権威にはなりえません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらに、「悪意なくなされたことに悪意で応答している」というのもIの一方的な主張であって、Iの言葉に悪意がなかった根拠も、私の記事に悪意がある根拠も何一つ示されていません。仮に悪意なく他人の名前を否定したという主張を認めても、Iが私をナメていたという認識を補強するだけです。そうあってほしいという願いを事実のように述べたとしても、「どちらが責を負うべき振る舞いであるか」は決して「一目瞭然」にはなりません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Iが「誰がどう見ても誹謗中傷」だと主張する箇所についても、せいぜい穏当な表現ではないかもしれないという程度で、「誰がどう見ても誹謗中傷」というほどのひどい内容とは思えません。多少強い表現に感じる「モヤシオタク」という言葉についても、I自身が放った言葉に対する表現上の応答であるのは明白で、仮に法的な責任を論じるにしても、単語だけではなく前後の文脈を踏まえて判断されることに注意が必要でしょう。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;&lt;em&gt;（省略: あの日の内容に関して参加者に対する揶揄を含んだ900字ほどの弁解を含む段落）&lt;/em&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今更どうでもいいことですが、僕と皆さんの通っている大学が違うことを問題にしたつもりは一切なかったので「かれが持つ東大生の自負から他人を下に見ること自体は止められないが、それをわざわざ態度や口に出すとどのような結果をもたらすか想像できないというのは、Iくんが持っているはずの論理的思考能力を考慮するととどうにも不思議である」という感想を持たれたことの方が不思議でなりません。U大学が三流であると思ったことは一度もないですし、仮にかたぎりさん自身がそう思われているにせよ、それは他の学生に対して極めて失礼な物言いだと思います。少なくとも、「確かに僕のような三流のU大学出身者は全くもって相手にする価値がないという態度だった」という見方はいくらなんでも僻みすぎではないか、と思われてなりません。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;当たり前です。私はU大学を三流であると思ったことなんて一度もありません。かつて大学が提供していたサービスの盛衰を記事に残すほどには、自分の出身大学に愛着があるつもりです。これはIが東大生であるという点を踏まえて、その態度から漏れ出る内心について記述したもので、この部分を私が出身大学を三流だと主張しているなんて絶対に読めるはずがありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Iが無礼な態度を取り続け、あまつさえ「U大学のモヤシオタクなんか全員ぶっ飛ばしてやるよ！」なんて言い出すものですから、東大生であるIはそう考えているのが自然だ、というだけの記述でしかありません。U大学の他の学生に対して極めて失礼なのはIの方です。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;かたぎりさんの記事と、それにまつわる多くの反応で私は心理的にダメージを負っています。正直言って、何も食べられませんし、ほとんど起き上がることができません。昨日は本来ゼミがあったのですが欠席せざるをえず、かかりつけの心療内科の診察を予定より早めてもらうことになりました。今回の件でのダメージが長引くと、場合によっては卒業論文や就職にまで影響が出ることになります。また、私は配線工事を専門に行う有限会社でも週に数日のアルバイトを行なっているのですが、今週はそれにも出勤できる気配がありません。精神的・金銭的な被害は極めて大きいです。できれば小さく留めたいと考えています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私としては記事を削除した上で、発言が事実誤認であると明言していただければなんの問題もなく日常生活に復帰できると考えています。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;奇遇ですね。私もダメージを負いました。仕事で大変忙しくしていた中のゴールデンウィークという楽しみを身勝手な言動で台無しにされ、寝ている間は何も食べられなくなり、ほとんど起き上がることができませんでした。昨日は本来仕事だったのですがリモートワークに切り替えざるをえず、通院は……特にないですね。まぁとにかく、精神的・金銭的な被害は極めて大きかったです。できれば小さく留めたかったのですが、エッセイとしてそのショックを昇華させてもなお、謝罪一つなく記事の削除を強硬に主張されたのですから、私の方は大学生の頃のような日常生活に復帰できそうにもありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それに、この記事には全く「事実誤認」は含まれていません。私はIが主張するような事実誤認や悪質な誹謗中傷だと認めてこの記事を消したわけではなく、ただただIの悲痛な被害を訴える言葉に同情して消しただけです。記事が復活したのは、その同情が間違いだったからにすぎません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この記事はあくまで私の目の前で起きた出来事を客観的な録音を元に一つの文章として仕上げただけです。そのため、ここにIを陥れるための嘘や欺瞞を含む必要は全くありません。もし仮に、IがここまでDMで主張したような言い訳じみた不自然な内心が正しく、私の心情理解が誤っていたとしても、あの日にIが表出した言動と私が感じた印象を変えることは決してできません。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;もし民事訴訟になった場合、イニシャルやハンドルネームから個人をどの程度特定できるかが争点になります。私の場合、実社会の友人がフォロワーにかなりいること、インスタグラム等では本名を公開していることから、同定可能性が高いと考えられるようです。はっきり言えば面倒ですし、一時的とはいえ奨学金をこんなことに使いたくもないのですが、今回はやむを得ないケースだと考えています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;昨日まで知らなかったのですが名誉毀損は刑事罰の対象にもなるようです。立件が難しい事が多いそうですが、ご対応いただけない場合は警察にも一度相談しようと考えています。&lt;br&gt;
また、大学のサークル関連で起こった事件ですので事実確認のためにも大学側にも連絡を行うつもりです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回の件で、かたぎりさんが私に加えた誹謗中傷はどれも悪質なものです。あの場でかたぎりさんがどう感じたのであれ、私の経歴や性的な事柄、過去の交際相手のことまで揶揄して公の場で笑い物にするのは正当な仕打ちとは言えないでしょう。繰り返しますが、かたぎりさんが記事を撤回して発言が誤りであったことを公にしてくれさえすれば、今回の件でこれ以上私が何かを言うことはありません。かたぎりさんの良識ある対応を期待したいと思っています。緑薫り行く春が惜しまれるこの頃、些細なすれ違いから醜い争いに発展することよりも、お互い忘れて季節の変化を楽しむ方が遥かに有意義だと、私にはそう思われてなりません。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;まず、ここまでの通りこの記事が誹謗中傷であるかは全く自明ではありません。IがDMで「誹謗中傷」だと明示していた箇所は、礼儀を欠いた揶揄を含んでいるにせよ、「誰がどう見ても誹謗中傷」というほどのものではありません。そもそもこの記事からXアカウント: Oを同定できる可能性さえかなり微妙なところです。まさか、乳首マゾの東大生は世の中に自分しかいないはずだ、とでも主張するつもりなのでしょうか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それに、Iに関する情報の多くはXアカウント: Oから何の認証もなく誰でも読み取れる事実であって、それを記載するだけでは直ちに悪質とはいえないと思います。Iがあの日私に開示した情報についても、明かした相手が何ら素性の知れない初対面の人間であることを踏まえれば、このような記事を書くにあたって公開するのが躊躇われるほどの配慮が必要なものは含まれていませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、私がこの記事を特定の個人について笑いものにする気など全くなく、単色アイコンのアカウントに潜む攻撃性を架空のエッセイとして示すものにすぎないというのはここまで言っているとおりです。仮にIがこの記事から自分が笑いものにされている印象を受けたとすれば、I自身が自らの身勝手な言動を恥じているという何よりの証拠になるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最後の「緑薫り行く春が惜しまれるこの頃……」というあいさつから、筆が乗って素敵なことを書きたくなった様子が見えてとても好印象ですね。ついでに冒頭にも仰々しいあいさつ文でも付けておけば、もっといいお手紙になったかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;以上、2024年5月8日にXアカウント: Oを通じて送られたIの主張は、私が要求に応じて記事を削除したことでいったん解決しました。次のDMが届くまではおよそ1ヶ月待たねばなりません。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="20240610"&gt;2024/06/10&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;記事の削除から約1ヶ月が経過した2024年6月10日になって、Iからの新たな要求が始まりました。要約すると、「この記事のアーカイブが取られていたのを見つけた。消せないなら10万円払え」という主張のようです。引き続きコメントを入れつつDMを抜粋します。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;かたぎりさん、こんにちは&lt;br&gt;
お久しぶりです、お元気にしておられましたでしょうか。大変残念なことですが、「これに関してまた問題が」実際に発生してしまったので、ご連絡差し上げました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;というのも、第三者によって魚拓が取られていたからです。&lt;br&gt;
https://archive.md/...&lt;br&gt;
これが拡散されていると別の方から教えていただきました。このURLを貼って私に対する中傷を繰り返すアカウントが存在しているようです。結局のところ、元記事が削除されてもこちらが拡散されているのであれば僕の置かれている状況は変わりません。&lt;br&gt;
つまり、相変わらずかたぎりさんに端を発する誹謗中傷は続いており、精神的・金銭的な被害も（削除前よりはマシであるとしても）依然として残っているわけです。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;Iが確実に記事を消し去りたいと思っているなら、当然にアーカイブサイトを確認するはずです。知識不足をあげつらうつもりはありませんが、1ヶ月も放置した上で他人の指摘でやっと気付くなど、控えめに言っても大変な怠慢だと指摘せざるをえません。私はあまねけ！に掲載された記事の削除しか要求されていませんし、それに従った時点で前回の交渉は完了しています。Iが1ヶ月放置していた時点で私の対応には納得していたはずであり、突然蒸し返すのは本当に意味不明でした。そもそも、私にとっては誰かがアーカイブを取っていようが知ったことではありませんし、アーカイブサイトを探す義務はおろか、アーカイブを見つけたとしてもIに報告する義務さえありません。もともと強硬な態度で削除を要求してきたのですから、そういう気遣いや優しさを受けられるわけがないのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、Iは以降のDMで私がアーカイブを黙認しており、半ば記事を公開状態にしているという疑いをかけてきたのですが、あまねけ！の記事がどのようにアーカイブされているかなんて私にはどうでもいいことです。何にせよ、私は記事を削除した時点でIの要求への対応を終えています。私は仮にIが自分自身でアーカイブを取っていて、後から自作自演で騒ぎ立てていても確認しようがありません。アーカイブの削除なんてどうでもよく、私に受けた &lt;em&gt;被害&lt;/em&gt; を &lt;em&gt;回復&lt;/em&gt; するために言いがかりを付けてきたとしても、私がその真意を明かすことはできないでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;私からかたぎりさんにお願いしたいことは一つです。著作権者として、当該アーカイブに削除依頼を出してもらえませんでしょうか。&lt;br&gt;
archive todayは削除申請に応じないことで有名なようですが、一旦はそうしていただくほかありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もしそれでも削除がなされないのであれば、やむを得ないことですが以前にお話しした対応策（警察への相談、民事訴訟、大学への連絡）を行うつもりです。私にも一時的な金銭的・時間的な負担が発生するので避けたいのですが、こうなってしまった以上は仕方ないことだと思っています。魚拓等でも被害の証拠として機能することはすでに確認ができています。&lt;br&gt;
ただ、私も正直に言えばこんなことで疲弊したいわけではないので、示談で済ませてもよいと考えています。こちらからは個人に対する誹謗中傷での示談金の相場の最低ラインである10万円を提示しますが、相談には応じる構えです。どちらにせよ、アーカイブが削除されるのであればこれらはすべて関係のない話です。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;削除依頼くらいならメール出すだけだし手伝おうか……と思って読み進めましたが、突然飛び出した10万円で示談しろという要求を見て、そんな優しい気分はすっかり吹き飛びました。これまで私が取っていた態度がIを付け上がらせる誤ったものだったと理解して、記事の再公開と補足の記載を検討しはじめたのはこの頃です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;アーカイブサイトの中でもarchive todayからの削除は非常に手間がかかりますし、成功率も非常に低いという事実はIも知っているようですから、この要求が無理難題を突き付けて訴訟か示談かを選ばせるものだということは明白でした。ただし、この記事が法的責任を追及できる内容だというのは、あくまでIの主張の域を出ない仮定の話でしかありません。この記事が私の単なる架空のエッセイなら、最低額だと言い張る10万円の要求さえ全く根拠がないわけです。しかしここからIは、まるで私の負うべき法的責任が確定しているような口ぶりで、荒唐無稽な金銭の要求を続けることになります。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;また、ここでお話ししていることも含めて、ツイート等で触れないでいただくようにお願いします。私との会話の内容も部外秘であることは前回お願いした通りです。私も本名や住所を含めた皆さんの個人情報は秘匿しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;お忙しいところ恐縮ですが、ご連絡の程よろしくお願いします。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;自分が道徳的優位に立っていることのアピールも忘れません。本当にIが無辜の被害者なら、そもそも酔って他人に無礼を働きませんし、このように関係のない他人のプライバシーを唐突に交渉の舞台に上げたりしないでしょう。私の記事の公開と他人のプライバシーの暴露は全く関係のない行為であって、まるで双務的な約束のように並べ立てるのは非常に不適切なやり方です。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="20240611-20240628"&gt;2024/06/11 ～ 2024/06/28&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;█████████████&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この期間中、Iから約2週間にわたって上記記事本文のアーカイブを削除しなければ法的措置を取るという旨の強硬な要求が続きました。これらの主張や要求を含む非公開のメッセージについては、2025年5月以降に順次この記事に掲載予定です。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="20240708"&gt;2024/07/08&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;2024年6月28日から10日ほど放置したところ、2024年7月8日に催促のDMが届きました。これまでの比較的穏やかなやり取りとは異なり、後半になるとかなり強い口調で私に責任を取るよう迫ってきます。既にあの日から1ヶ月ほど経っていたこともあり、I自身は（おそらく）もともと記憶にない事実関係や、それが相手に与えた印象などはどうでもよくなっていて、もはや「何もしていないのに一方的に誹謗中傷を受けて傷つけられた」というとても強い被害者意識しか残っていないようでした。これは、Iが事実と願いを織り交ぜた理不尽な要求を繰り返しているうちに、自分の言葉で自身の認識まで書き換えてしまった、とさえ表現できるかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;一応10日は待ったんですが、音沙汰はありましたか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;archive todayが削除請求に応じづらいことは私も知っています、ただ一般的にアーカイブサイトは10日以内には何らかのレスポンスを返すようなので10日待ってみましたが、現時点で見込みが薄いようであれば次のステップに移らざるをえません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;アーカイブはすでに広く拡散されており、たとえば1年近く経ってから記事が削除されたところで被害を小さく留めることは不可能でしょう。その時点ですでに取り返しつかないほど名誉が毀損されてしまっているでしょうし、また別の形（スクリーンショットなど）でも再保存されてしまっていることでしょう。&lt;br&gt;
記事が削除されさえすればいいのではなかったのか、と言われましても現に魚拓として拡散が続いてる以上は厳密に削除されたとは言い難いでしょうし、当初の段階で双方に予想できなかった事態が起きてしまったのですから新しい対応を求めるのは当然のことです。少なくとも、「これに関係してまた何か問題がありましたら、その際はよろしくお願いします。」と伝えていたはずです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;かたぎりさんは同じ文章のなかで「期限を切られると（…）削除に前向きな連絡が返ってきても対応できません」と言いながら、「法的措置というカードがなければ私が削除要請に取り組まないとお思いなのかもしれませんが、サイト管理者として協力しますというのは繰り返し言っている通り」とも仰っていて、法的措置を受けるなら対応するつもりはないのか、あるいはどのみち対応するのかはっきりしないですね。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;こめかみに銃口を突き付けられながら協力するつもりはない、というだけの言葉を理解できないのはとても不思議ですね。頑張ってIに「場酔い」について説明したのを思い出します。私は、サイト管理者がメールを送らないといけないなら協力するよ、と言っているだけです。ここに私が記事を公開した責任だとか、記事をこの世から完全に消し去る義務感などは一切ありません。善意での協力に法的措置を持ち出されるなら、その善意は消え失せて当然でしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;センスあるポストを組み立てる頭の良さを活かして、やり取りしている相手の気持ちくらいもう少し理解してほしいところです。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;期限を切られると対応できない、というのは反省している人間の物言いでないと感じます。&lt;br&gt;
かたぎりさんは根本的に誤解しておられると思うのですが、私は今回受けた不当な仕打ちについてはっきり憤っています。飲み会で不愉快な思いをしたのは私も同じですが、その程度のことでの私の経歴や容姿、性的な事柄、過去の交際相手のことまで公の場で中傷することが正当化されるわけではないですし、正直にいえば卑劣だなとさえ思います。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;Iも根本的に誤解しておられると思うのですが、私はこの記事を書いたことについて一切「反省」の意を示したつもりはありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この記事を削除したのはIがショックで寝込んだと言い張ってきたからで、こうして記事が復活したのはIが私の態度を見て付け上がったからです。記事の内容とは全く関係ありません。Iがこの記事を読んで卑劣だと思うのは勝手ですが、それで他人への無礼が打ち消せるわけではありません。Iは私が善意で記事を削除したり、アーカイブの削除依頼を出していたのを、結局のところ訴訟の恐怖に震え上がって仕方なくやったと思っているのでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうした善意を台無しにすれば、Iが切望していると主張していたはずの記事の削除からどんどん遠のくはずなのに、一体何がしたいのか最後まで理解できませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;私はあなた方に何をされたとしても皆さんの住所を含めた個人情報を晒したりはしないですし、インターネット上で中傷することもありません。かたぎりさんが個人で行ったことについてはきちんと責任をとっていただきたいと考えており、繰り返しますがそうしようと思うなら私にとっては次のステップに移るのは早い方がいいはずです。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;Iの本名や住所は記事の中で一切明かされていませんし、私の行為の対比として他人のプライバシーを明かさないという謎の宣言を並べるのはやはり意味不明です。即物的な心理学的テクニック本にでも載っていそうな構文ですが、これが通じるのはせいぜい記録を残さない口頭でのやり取りくらいではないでしょうか。もう一度言っておきますが、私への報復として他人のプライバシーを明かすことは全く因果関係の認められない卑劣な行為です。当たり前の宣言をまるで道徳的な振る舞いのように書き並べる意味が分かりません。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;このまま「削除申請を続けています」と口で言い続ければ逃げられると思っているのかもしれませんが、今のまま静観することは絶対にありません。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;Xアカウント: Oのメッセージ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;こう吐き捨てられたのを確認したのち、私はXアカウント: Oをブロックしました。その直後からI（と思われる人物）は、数日にわたって&lt;a href="/contact/"&gt;ごれんらく&lt;/a&gt;記載の電話番号へ非通知発信を繰り返しましたが、これらには一切応答しませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="20240711"&gt;2024/07/11&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;それからI（と思われる人物）は、2024年7月11日に&lt;a href="/comment/202407111837/"&gt;以下のコメント&lt;/a&gt;を投稿しました。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;残念ですがご理解いただけなかったようなのであらかじめお伝えしていたとおり、7/15から大学・警察へのご相談と開示請求に移らせていただきます。それまでに示談に応じていただけるのであれば示談書を交わした上で刑事・民事ともに今後一切を不問に付します（これも以前お伝えしましたが、相場の最低ラインである10万円をこちらからは提示します）。ブロックを解除し、示談に応じていただくのが双方にとって最もよい選択肢だと私は信じていますが、なお誹謗中傷を続けるのであればそれがかたぎりさんの態度表明であると理解します。それでは、よろしくお願いします。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="/comment/202407111837/"&gt;comment:202407111837&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;しかし、2025年4月時点で、Iが言うような法的措置から当然に予測できる大学からの連絡やプロバイダからの意見照会書は全く届いていません。2024年末にはXアカウント: Oのブロックを解除しましたが、以降は新たな要求どころかこれまでの荒唐無稽な主張に関する弁解さえ送られてきません。法的措置というのが言葉だけの強がりか、実際に弁護士なりに相談しても全く取り合ってもらえる水準になかったのか（これは記事をどう読み返しても当たり前のことです）は分かりません。ただ、Iが真っ赤な単色アイコンのXアカウント: Oに身を隠して育てたシニカルで尊大な自意識が、現実世界に飛び出してくることは決してないでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もしも、まだIが「今のまま静観すること」なく警察・弁護士・大学への相談を続けているなら、この記事を追及するのはもう諦めて、その時間とお金を次に会う他人への言動を改善するために使ってほしいと願うばかりです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Xが攻撃的な言論空間を維持することに自覚的になって以降、自分の気に入らない主張の粗を探してなりふり構わず突いたり、誹謗中傷や侮辱だと一方的に主張してスラップまがいの威嚇を繰り返すことが一般的になりました。私たちはこのような他人を疲弊させるだけの存在に関わったり、あまつさえ実際に会ったりすることなどないよう、よくよく注意しなければいけません。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>個人サイトのカテゴライズやってみた！</title><link href="https://ama.ne.jp/post/i-ngo-filter-202403/" rel="alternate"/><published>2024-03-23T12:24:00+09:00</published><updated>2024-03-23T12:24:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2024-03-23:/post/i-ngo-filter-202403/</id><summary type="html">&lt;p&gt;エロって言う方がエロなんですけど！&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;h2 id="_1"&gt;はじめに&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;前回、&lt;a href="/post/ltu-balance/"&gt;LTUバランスのこと&lt;/a&gt;という記事で、「&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;」は私にとって「『わたし』が限りなく尊重されている、外向きの自己と内向きの自己を自由に表現できる場」であるサイトだと述べました。しかし、これはあくまで私から見た価値や意義であって、客観的な目線からはもっと違った姿に映っているかもしれません。残念ながら、役に立った記事を読んだ人でさえ「あまねけ！は&lt;a href="https://twitter.com/project_of_wt/status/993514405932351488"&gt;何のサイトなのかは謎&lt;/a&gt;」などと思ってしまう不思議サイトである可能性を残しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;個人サイトの広さと深さを示すLTUバランスは、サイトの客観的な位置づけを知る一端になるものでした。そのほかにも、あるサイトが客観的に見てどのようなものかを知る指標として、「Webフィルタリングサービスにどのようなカテゴリで登録されているかを分析する」というものが考えられます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最近&lt;a href="https://pasokey.net/notes/9r284c1brt"&gt;@sksat@pasokey.net:9r284c1brt&lt;/a&gt;あたりを見て、いろいろなWebフィルタリングサービスであまねけ！がどう分析されてるかを知りたくなったので、まずは一気に結果を並べていきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="~個人サイト・ブログが26.7%、エッチコンテンツが20%、パソカタが13.3%、社会/日常生活が13.3%、ビジネスが13.3%、その他が13.3%の円グラフ" height="371" src="/images/i-ngo-filter-202403/chart.png" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
&lt;thead&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;th&gt;Webフィルタリングサービス&lt;/th&gt;
&lt;th&gt;判定カテゴリ&lt;/th&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;/thead&gt;
&lt;tbody&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;a href="https://www.fortiguard.com/webfilter"&gt;FortiGuard&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;Pornography&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;a href="https://safeweb.norton.com/"&gt;Norton SafeWeb&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;社会/日常生活&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;a href="https://sitereview.bluecoat.com/"&gt;Symantec WebPulse&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;社会/日常生活&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;a href="https://global.sitesafety.trendmicro.com/index.php"&gt;Trend Micro Site Safety Center&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;ビジネス/経済&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;Trend Micro Site Safety Center&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;ショッピング&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;a href="https://support.trustwave.com/wfdbcheck.asp"&gt;Trustwave&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;Pornography/Adult Content&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;a href="https://urlfiltering.paloaltonetworks.com/query/"&gt;Palo Alto&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;Personal-Sites-and-Blogs&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;a href="https://www.virustotal.com/gui/home/url"&gt;VirusTotal&lt;/a&gt; (Xcitium Verdict Cloud)&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;media sharing&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;VirusTotal (alphaMountain.ai)&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;Personal Sites/Blogs&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;VirusTotal (alphaMountain.ai)&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;Pornography&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;VirusTotal (Forcepoint ThreatSeeker)&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;information technology&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;a href="https://www.zenarmor.com/site-classification"&gt;Zenarmor&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;Technology and Computer&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;a href="https://tools.zvelo.com/"&gt;zvelo&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;Personal Pages &amp;amp; Blogs&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;a href="https://www.cyren.com/security-center/url-category-check-gate"&gt;Cyren&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;news&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;a href="https://www.brightcloud.com/tools/url-ip-lookup.php"&gt;Webroot BrightCloud&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;Personal sites and Blogs&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;判定結果は13種類のサービスから15個取得できました。これらの傾向と割合を分析すると、中立な第三者の視点から客観的に見たあまねけ！は……&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;技術や日常生活、写真などをシェアする……&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ビジネスを意識していて……&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;でも、ちょっぴりエッチな要素も含んだ……&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;個人サイトやブログ！ &lt;img alt=":relaxed:" class="emoji" height="16" src="/emojis/263a.png" width="16"&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;と、おおよそ半分くらいは私の思惑通りの素敵な個人サイトとして評価されているようでした。ビジネス性もニュース性も持たせたつもりはありませんが、ひとまず安心です。ただし、これは変わりゆく評価を2024年3月に切り出したものであり、来年には暴力と武器の &lt;img alt=":secret:" class="emoji" height="16" src="/emojis/3299.png" width="16"&gt; 情報サイトになっている可能性も否定はできません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;話したいことは1000字ちょっとのここまでで終わりなのですが、収益化のためには8分間以上必要らしいので、これ以降は淡々と判定結果のスクショを並べていこうと思います。みなさんも、いいねボタンを押したついでに自分のサイトのカテゴリを判定してみてくださいね。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;フィルタリングサービスいろいろ&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="fortiguard"&gt;FortiGuard&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.fortiguard.com/webfilter"&gt;FortiGuard: Web Filter Lookup&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="FortiGuardの結果: Pornography" height="416" src="/images/i-ngo-filter-202403/fortiguard.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;有名な統合脅威管理ソリューションが提供するデータベースから検索できるようですが、ただのテキストサイトを捕まえてPornhubレベルのPornography呼ばわりとは驚きました。ちょっとエッチな単語に敏感みたいです。かわいいですね。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;Mature content websites (18+ years and over) which present or display sexual acts with the intent to sexually arouse and excite.&lt;br&gt;
Examples: xvideos.com, xhamster.com, pornhub.com, xnxx.com&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://www.fortiguard.com/wftest/14.html"&gt;FortiGuard Web Filtering Test Page: Pornography definition&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;h3 id="norton-safeweb"&gt;Norton SafeWeb&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://safeweb.norton.com/"&gt;Norton SafeWeb&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="Norton SafeWebの結果: 社会/日常生活" height="426" src="/images/i-ngo-filter-202403/norton.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Nortonも有名ですね。Safewebはブラウザ拡張機能としてURLをチェックしてくれるもので、コンテンツフィルタリングよりはマルウェア防御に向いているものです。カテゴリは安定の「社会/日常生活」でした。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="symantec-webpulse"&gt;Symantec WebPulse&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://sitereview.bluecoat.com/"&gt;Symantec Sitereview&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="Symantec WebPulseの結果: 社会/日常生活" height="366" src="/images/i-ngo-filter-202403/symantec.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;SymantecもNortonくらい有名かな？　Symantecは2019年にBroadcomが買収していて、Broadcomのサービスの一部としてコンテンツフィルタリングを提供しているみたいです。こちらも「社会/日常生活」でした。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="trend-micro-site-safety-center"&gt;Trend Micro Site Safety Center&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://global.sitesafety.trendmicro.com/index.php"&gt;Trend Micro Site Safety Center&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/i-ngo-filter-202403/trendmicto.png"&gt;&lt;img alt="Trend Micro Site Safety Centerの結果: ビジネス/経済・ショッピング" height="548" src="/images/i-ngo-filter-202403/trendmicto_thumb.png" width="750"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Trend Microは何年か前はいろいろ悪評があった気がしますが、今はどうでしょうか？　最近ウイルス対策ソフト自体が下火な印象で見かける機会が減りました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただ、あまねけ！を「ビジネス/経済」とか「ショッピング」に分類するのは、情報不足という言い訳じみたカテゴライズを勘案してもちょっと性能が低そうです。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="trustwave"&gt;Trustwave&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://support.trustwave.com/wfdbcheck.asp"&gt;Trustwave Check Filter List Entry&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="Trustwaveの結果: Pornography/Adult Content" height="150" src="/images/i-ngo-filter-202403/trustwave.png" width="599"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;マネージドセキュリティサービスプロバイダーのリーディングカンパニーとしてとして企業のセキュリティ対策に役立っています。でも、結果は「Pornography/Adult Content」と振るわず……エロって言う方がエロなんですけど &lt;img alt=":bangbang:" class="emoji" height="16" src="/emojis/203c.png" width="16"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="palo-alto"&gt;Palo Alto&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://urlfiltering.paloaltonetworks.com/query/"&gt;Palo Alto Networks URL filtering&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="Palo Altonの結果: Personal-Sites-and-Blogs" height="374" src="/images/i-ngo-filter-202403/paloalto.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;世界初の次世代ファイアウォールでどんなセキュリティ課題も克服してくれるらしいです。確かに「Personal-Sites-and-Blogs」という結果は信頼に値するかも。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="virustotal"&gt;VirusTotal&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.virustotal.com/gui/home/url"&gt;VirusTotal&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="VirusTotalの結果: media sharing・Personal Sites/Blogs, Pornography・information technology" height="474" src="/images/i-ngo-filter-202403/virustotal.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ファイルやWebサイトのオンラインスキャンを行ってくれるサービスです。サイトのカテゴライズは、VirusTotal自身ではなくいくつかのフィルタリングサービスの結果を代わりに表示しています。「media sharing」「Personal Sites/Blogs, Pornography」「information technology」と、なんだかあまねけ！の本質を突いた感じの組み合わせが出てきてしまいました。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="zenarmor"&gt;Zenarmor&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.zenarmor.com/site-classification"&gt;Zenarmor Website URL Category Checker&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="Zenarmorの結果: Technology and Computer" height="322" src="/images/i-ngo-filter-202403/zenarmor.png" width="585"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;お手頃な統合ファイアウォールっぽい。これ以降は私があまり知らないものが並びます。結果は「Technology and Computer」で好感が持てます。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="zvelo"&gt;zvelo&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://tools.zvelo.com/"&gt;zveloLIVE: Check A URL&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/i-ngo-filter-202403/zvelo.png"&gt;&lt;img alt="zveloLIVEの結果: Personal Pages &amp;amp; Blogs" height="298" src="/images/i-ngo-filter-202403/zvelo_thumb.png" width="750"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;脅威分析とURLのカテゴライズが専門のようです。結果は「Personal Pages &amp;amp; Blogs」ととても穏やかで正しい。エッチなコンテンツはないというお墨付きもいただきました。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="cyren"&gt;Cyren&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.cyren.com/security-center/url-category-check-gate"&gt;Cyren: Website URL Category Check&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="Cyrenの結果: news" height="448" src="/images/i-ngo-filter-202403/cyren.png" width="555"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;インターネットセキュリティの総合ソリューションを提供している社みたいです。えっ「News」とは……？&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="webroot-brightcloud"&gt;Webroot BrightCloud&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.brightcloud.com/tools/url-ip-lookup.php"&gt;Webroot BrightCloud: URL/IP Lookup&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="Webroot BrightCloudの結果: Personal sites and Blogs" height="411" src="/images/i-ngo-filter-202403/brightcloud.png" width="599"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;脅威インテリジェンスサービスで最新の脅威に対する積極的な保護対策を提供しているらしい。結果は「Personal sites and Blogs」でやはり問題なし。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_3"&gt;おわりに&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;今回の結果では13サービス中3サービスで「エッチなのはダメ！」に分類されたようですが、明らかなエッチテキストを含むサイトへの判定としてはちょっと甘すぎないか？というのが正直な印象でした。まさか、stewpotくんが書く&lt;a href="https://twitter.com/stewpot_cat/status/1275119561872773120"&gt;本物のエッチショップに台本として持ち込まれるほどのテキスト&lt;/a&gt;がエッチじゃないとでも言うのでしょうか？　イラストや写真がなければポルノになりえないとでも？　……いや、これはあまりに穿った分析です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;シェアの高いサービスでは軒並み&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;Pornography&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;エッチ&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;判定できているところを見ると、単に日本語（=英語以外）の分析能力の差が出ている、というのが実際でしょう。愚鈍さで十分説明されることに悪意を見出してはいけません。ただ、今回の淫語判定くらいなら実害は小さそうに見えますが、日本語の隠語まみれの薬物販売情報サイトも簡単に判定漏れしそうで気になりますね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;子を持つ親としては、とっても心配です。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>LTUバランスのこと</title><link href="https://ama.ne.jp/post/ltu-balance/" rel="alternate"/><published>2024-03-19T16:58:00+09:00</published><updated>2024-03-19T16:58:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2024-03-19:/post/ltu-balance/</id><summary type="html">&lt;p&gt;たのしい個人サイト主成分分析&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;「&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;」が &lt;code&gt;ama.ne.jp&lt;/code&gt; というドメインで世界に公開されてから、今年で9周年になります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;振り返ってみると、あまねけ！の前身は、 &lt;code&gt;ktgr.xyz&lt;/code&gt; や &lt;code&gt;forestgirls.com&lt;/code&gt; でした。最初は小さなVPSで手書きのHTMLを配信していましたが、引っ越しを機に自宅サーバで&lt;a href="https://www.tornadoweb.org/"&gt;Tornado&lt;/a&gt;ベースのブログシステムを立ち上げたり、HSTS preload listに &lt;code&gt;ama.ne.jp&lt;/code&gt; を登録したりしたものです。現在では、&lt;a href="https://getpelican.com/"&gt;Pelican&lt;/a&gt;ベースの静的サイトジェネレータシステムをもとに、複数のホスティングサービスから配信できるよう整備しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あまねけ！は、&lt;a href="https://amane.im/"&gt;かたぎりあまね&lt;/a&gt;が個人で継続的に管理・更新しているWebサイトです。自分でカスタマイズしたHTMLテンプレートを元に、自分で作成したコンテンツを公開しています。個人が管理・更新しているという点で、あまねけ！は &lt;strong&gt;個人サイト&lt;/strong&gt; に分類されうるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、個人サイトを個人サイトたらしめているのは、「個人が管理している」という点だけではありません。あなたはどんなサイトを見たときに「これは個人サイトであることだなぁ」と思いますか？　みなさんが同僚と個人サイトについて語り合うときは、具体的なページの姿と共にイメージが浮かんでいるはずです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私が個人サイトとしてのあまねけ！で実現したいことは、おおまかに分類すると以下の3つにまとめられます。&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;「かたぎりあまね」という人物のアウトプットを集約する独占的な場所になること&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「わたし」が書いてもよいが、「わたし」から離れても価値がある情報を配信すること&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「わたし」が書くことに意味があり、役に立つことを意図しない記録を配信すること&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;p&gt;これらを一言でまとめると「『わたし』が限りなく尊重されている、外向きの自己と内向きの自己を自由に表現できる場」とでも表現できるでしょうか。つまり「わたし」とそれを見つめる「読者」だけがいて、SNSに蔓延る性格の悪い根無し草は近寄らない。そういう場所です。こう書くと、とても個人サイトっぽくないですか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実は最近、このあまねけ！3条項について考えを深める機会がありました。きっかけは、&lt;a href="https://pasokey.net/notes/9qtd5pkp5s"&gt;最強の個人個人サイトサイト（個人サイトの情報をまとめている、最強の個人サイト）&lt;/a&gt;を名乗っている&lt;a href="https://nodenarium.net/"&gt;Nodenarium&lt;/a&gt;という個人サイトのリンク集です。「『個人』をN回繰り返してから『サイト』をN回繰り返す」という一般化は正規言語で書けないので、正規言語で書けないのはなんか強そうな感じがしますね。それに個人サイトは &lt;em&gt;善い&lt;/em&gt; もので、 &lt;em&gt;善い&lt;/em&gt; ものを集めるとやっぱり最強になりそうです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、こちらのサイトはリンク集への掲載申請の窓口を設けていて、申請におけるガイドラインを公開しています。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;WebサイトがNodenariumに掲載されるためには、以下の審査基準を満たす必要があります。*のついた項目は橘いおねの個人的な裁量によって判断されます。コンテンツが十分に良質であればこれらの基準には厳密に一致する必要はないので、基準に一致しているか不安な場合でも恐れずに申請を送信してみてください。&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;個人、または同人サークルなどの特定少数人が運営するWebサイトであること。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;noteやtumblrなどの既存のプラットフォーム上にないこと。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;2015年以降に誕生または全面改訂が行われたWebサイトであること。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;外部への情報発信を目的としない私的な内容の投稿（日記やスナップなど）*を3つ以上含み、最終更新が掲載申請の直近1年以内であること。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;コンテンツが十分に良質*であること。大量のアフィリエイト記事を含むなど、Nodenariumを宣伝の場に使おうとしていると判断した場合は申請を却下します。&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;&lt;a href="https://nodenarium.net/submit"&gt;Nodenarium&lt;/a&gt; 審査基準&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;審査基準の内容は形式的でありながら、第4条の「私的な内容の投稿を3つ以上含むべき」という部分は、このリンク集の管理人のいう「個人サイト」の定義を示唆する重要な点といえるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この基準に照らしてあまねけ！の現状を確認したところ、ひょっとしたら最近個人サイトとしてのあり方がブレてきているかも？と感じたわけです。&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;&lt;img alt=":o:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2b55.png" width="16"&gt; 「かたぎりあまね」が運営するWebサイトです&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;img alt=":o:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2b55.png" width="16"&gt; &lt;code&gt;ama.ne.jp&lt;/code&gt; は既存のどのプラットフォーム上にもありません&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;img alt=":o:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2b55.png" width="16"&gt; あまねけ！は2015年に誕生したWebサイトです&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;img alt=":question:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2753.png" width="16"&gt; 月1回以上の更新を目指していますが、 &lt;strong&gt;私的な内容の投稿は少ないかもしれません&lt;/strong&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;img alt=":o:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2b55.png" width="16"&gt; コンテンツは少なくとも独創性があり、作者に結びついた創作性を持っています&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;p&gt;特に気になったのが、私的な内容の投稿の少なさです。あまねけ！3条項でいうと、第3条の「内向きの自己」にあたります。最近の記事は、完成品の百合小説と&lt;a href="https://zenn.dev/"&gt;Zenn&lt;/a&gt;に同時投稿する技術解説ばかりになってきている気がします。綺麗な作品を並べるだけではなく、もっと「わたし」の内面を出すべきか……と、印象や定性的な評価に終始しても仕方ないので、公開から現在までどのような記事の傾向があるのかまとめることにしました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あまねけ！の記事傾向を分析するために、私が &lt;strong&gt;LTUバランス&lt;/strong&gt; と名付けた指標を導入します。これは、コンテンツを内容やカテゴリに基づいて以下の「L」「T」「U」に分類して&lt;sup id="fnref:overlap"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:overlap" title="必ずしも1つに決めなくてもよいですが、3つ全てに分けるべきではありません。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;、必要なら文字数などで重みを付けて&lt;sup id="fnref:weight"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:weight" title="例えば、5000字ごとに追加で1ポイントを与えるなど。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;集計した上で、それぞれの割合を算出するものです。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;L: 外向きの「わたし」を形作る最も大きな趣味に関するコンテンツを振り分けます。あまねけ！では、&lt;a href="/category/lily/"&gt;lily&lt;/a&gt;やstewのような小説や台本風テキストなどの成果物です。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;T: 外向きの「わたし」を形作る2番目に大きな趣味に関するコンテンツを振り分けます。あまねけ！では、&lt;a href="/category/tech/"&gt;tech&lt;/a&gt;のようなあまり一般的でない技術的解説などの成果物です。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;U: LにもTに属さないコンテンツを振り分けます。Uにはしばしば読解しにくい、あるいは完成度が低い、礼儀を欠いていたり根拠に乏しい主張が含まれます。あまねけ！では、&lt;a href="/category/ugoki/"&gt;ugoki&lt;/a&gt;や&lt;a href="/category/shuzai/"&gt;shuzai&lt;/a&gt;のような思索や私生活の記録、思想の表明、文章の断片などが当てはまります。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;この指標のうち「L」と「T」は個人サイトの &lt;em&gt;広さ&lt;/em&gt; に繋がります。このサイトに「何が」書かれているかを示す平面的な姿です。外向きの役に立つコンテンツは多くの人や検索エンジンの注目を集め、サイトへの流入を増やす効果を持ちます。一方、「U」は個人サイトの &lt;em&gt;深さ&lt;/em&gt; に繋がるもので、「誰が」このサイトを書いているのかを明らかにするものです。一見すると私的で、ナンセンスで、無意味な記述でも、その塊は個人サイトに人間的な奥行きを与えます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;LTUバランスでは、広いけれども浅いサイトや、逆に狭くて深いだけのサイトには、個人サイトとしての魅力が宿らないと考えます。外向きの自己と内向きの自己をバランスよく含むには、LとTの合計がUと等しくなるべきです。LとTのバランスについてはある程度差があると思いますが、ここでは L:T:U=1:1:2 と仮定します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;指標はある程度一般化しているので、もしかしたらそのまま他の個人サイトにも適用できるかもしれませんし、目指す方向性やコンテンツの性質に合わせて調整する必要があるかもしれません。趣味の数に応じてLUバランスになったり、LSTUバランスになったりするでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちなみに、LTUというのは&lt;a href="/category/lily/"&gt;lily&lt;/a&gt;、&lt;a href="/category/tech/"&gt;tech&lt;/a&gt;、&lt;a href="/category/ugoki/"&gt;ugoki&lt;/a&gt;の頭文字を語呂がよくなるように並べただけで、あまり意味はないです。LU、LTU、LSTU、LRSTU、……と拡張できるように見えるのがいいところです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、実際にあまねけ！のLTUバランスを確認してみましょう！　今回は、カテゴリベースで1記事1ポイントの簡易的なLTUを採用します。これでも割と指標としては有効で、わざわざ手間をかけて細かくカテゴリ配分や重みを指定してもあまり意味はなさそうです。&lt;/p&gt;
&lt;!--
grep ./content/ -o -R -e '^Category: [a-zA-Z]*' -e '^Date: [0-9]\{4\}' \
  | sed -e 's/Date: //g' | sed -e 's/Category: /|/g' | sed -e 's/^[^:]*://' | sed -z 's/\n|/ | /g' \
  | grep -v 'report' | grep -v '1970' \
  | sed -e 's/lily\|stew/L/g' | sed -e 's/tech/T/g' | sed -e 's/ugoki\|shuzai\|doll\|drawing/U/g' \
  | grep 20XX
--&gt;

&lt;p&gt;&lt;img alt="年ごとのLTUバランスを棒グラフで比較" height="371" src="/images/ltu-balance/ltubar.png" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="2016年、2023年、全体のLTUバランスをレーダーチャートで比較" height="290" src="/images/ltu-balance/radar.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;やっぱりここ一年ほどの体感は間違っておらず、2023年のUが低かったことが分かります。2023年の&lt;a href="/category/ugoki/"&gt;ugoki&lt;/a&gt;には&lt;a href="/post/separation-journey/"&gt;分籍旅行のこと&lt;/a&gt;という個人的な名作もありますが、記事数がよく伸びているのはTで、確かにこれも違和感がありません。2022年に異様にUが多いのは文学フリマの振り返りがシリーズ記事になっているからでしょう。「シリーズ記事は各記事に1ポイントを按分する」というルールなどを追加すべきかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;開設当初～2019年にかけてはLがぐんぐん伸びてきており、あまねけ！を作った当初からL（=創作）を頑張ろうとしていたことが分かります。2020年はコロナ禍と就職の年で、生活習慣やライフステージの変化からT（=技術）が伸びていった……と、分析することもできるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ついでに、理想のバランスからどれほど離れているかについても可視化してみましょう。百分率ベースの割合について、LとTの平均値を25、Uの平均値を50と仮定した標準偏差の変形のようなものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="$$s_{\mathrm{LTU}}=\sqrt{\frac{(L-25)^2+(T-25)^2+(U-50)^2}{3}}$$" height="57" src="/images/ltu-balance/001.png" width="530"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="年ごとのLTUバランスのばらつきを折れ線グラフで比較" height="371" src="/images/ltu-balance/ltuvar.png" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あまねけ！開設の当初から2019年まで、Tを犠牲にLを伸ばしてきた点がばらつきとして現れていますね。2020年以降も、LTUバランスで見ると不安定な期間が続いているのが分かります。2021年は記事傾向の変化の過渡期であり、偶然バランスがよかっただけかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、2024年のあまねけ！はどこに進むといいのでしょうか？　LTUバランスを見れば分かるとおり、 &lt;em&gt;個人サイトらしさ&lt;/em&gt; を保つためには、もっと「わたし」の内面や私生活を綴るとよさそうですね。つまるところ、人生にクネクネする時間が足りないのかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今はもう終わってしまった&lt;a href="https://news.amane.moe/"&gt;あまねけ！ニュースレター&lt;/a&gt;ではそういう記事がいくつかあって、確かに今のあまねけ！にはない書き心地を感じていたタイミングがありました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;LTUバランスは人生のバランスの現れです。長年追っているインターネット人（びと）の個人サイトを見ていると、楽しげでクリエイティブな投稿が続く時期と、投稿頻度が下がって鬱々とした思索が綴られる時期がくっきり分かれていることがあります。個人サイトに人生の大きな動きが刻まれていくと考えると、SNSやナレッジコミュニティが充実した現代で、わざわざ手間をかけて自分だけの個人サイトを作る意味を忘れずにいられるのかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;みなさんの個人サイトのLTUも、ぜひ教えてくださいね。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:overlap"&gt;
&lt;p&gt;必ずしも1つに決めなくてもよいですが、3つ全てに分けるべきではありません。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:overlap" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:weight"&gt;
&lt;p&gt;例えば、5000字ごとに追加で1ポイントを与えるなど。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:weight" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>こどくなネオンを追う</title><link href="https://ama.ne.jp/post/lonely-neon/" rel="alternate"/><published>2024-02-06T11:25:00+09:00</published><updated>2024-02-06T11:25:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2024-02-06:/post/lonely-neon/</id><summary type="html">&lt;p&gt;今もどこかにある虚構の輝き&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;/* この作品は、2023年5月発行の&lt;a href="https://vc.hentaigirls.net/"&gt;バーチャルキャンディ&lt;/a&gt;シリーズに収録されています。&lt;a href="https://hentaigirls.net/book/"&gt;公式サイト&lt;/a&gt;から入手可能です。 */&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/lonely-neon/image.png"&gt;&lt;img alt="こどくなネオンを追う 本文画像" height="529" src="/images/lonely-neon/image_thumb.jpg" width="750"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;こどくなネオンを追う&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="~こどくなネオンを追う タイトル" height="178" src="/images/lonely-neon/title.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;はぐれネオン&lt;/strong&gt; とは、いつ、誰が、何のために設置したのか分からないまま点灯しているネオンである。歓楽街を離れた住宅街や公園では、ときどき不可解な場所にネオンが見つかる。彼らが放つ独特の雰囲気は、都会に生きる我々と少し似ているかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;眠らない街、ネオン輝く繁華街……夜の街に浮かび上がるネオンサインは、都会の夜でスナックやバー、風俗店などが自らの存在を示すための輝きと言えるだろう。多くのネオンサインが密集する歓楽街は、夜が深くなるにつれて独特な雰囲気を放ち始める。赤、青、黄色のネオンサインが積み上がる大きなビルに挟まれた通りを歩いていると、むしろ昼間よりも明るく感じるものだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このようなネオンサインの設置には三つの原則がある。まずはそのネオンサインで宣伝する対象が存在すること（宣伝性）。宣伝対象は同じ場所にある店でもいいし、製品やメーカーの存在をアピールするものでも構わない。そして、宣伝の効果が設置・維持費用を上回ること（便益性）。ネオンサインは製作代や設置場所の費用、そして電気代が継続してかかるため、広告費として適切か検討する必要がある。そして、最後はネオンサインの位置が分かりやすく、内容が識別しやすいデザインになっていること（視認性）である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、そんなネオン街を少し離れた薄暗い路地や、あるいは歓楽街とは無縁の住宅街の真ん中で、いきなりネオンサインに出会った経験はあるだろうか？　取り壊されたビルの跡地、住宅街の無骨なブロック塀の真ん中、十数年前に閉店したはずの店のシャッター……など。これらのネオンサインのほとんどは、誰が作ったのか、なぜ設置したのかが分からないまま放置されている。このようなネオンサインを「はぐれネオン」と呼ぶことにしよう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ネオンサインはその鮮やかさの割に消費電力が低い製品ではあるが、もちろん点灯させ続けておけば電気代がかさんでいく。大きめのネオンサインでは一時間に五円ほど、二十四時間点けっぱなしなら一ヶ月に四千円だ。仮に夜間だけ点灯させるタイマー運転を導入しても、一年に二万円ほどかかってしまう。一回きりのコストで済むいたずらの落書きや立て看板とは異なり、電気代を払い続けてまで設置する理由があるはずだが、何を伝えたいのか読み取ることさえできない。前述の定義を参考にすれば、はぐれネオンは宣伝性と便益性に欠けているのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;インターネット上では、はぐれネオンの位置を結ぶととある結界の形になるという都市伝説が最も有名だろう。結界を構成するはぐれネオンが増えるのは不吉な予兆であり、政府が密かに異世界の攻撃から一帯を守っているという説だ。他にも、ネオンによるグロー放電の発がん性や、点灯中に漏れる虫の羽音のようなジジジジッという不快な騒音に注目して、とある組織が周辺住民に被害を与えるために設置したという陰謀論も根強い。しかし、いずれも主張が強引で根拠が薄く、面白半分に流布される噂の域を出ない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本記事では、実際に街を歩きながら発見した「どうしてここにネオンサインが？」と思わず首を傾げてしまうようなはぐれネオンの風景をまとめていく。夜中にあてもなく散歩している気分で眺めてみてほしい。いずれも許可を得て安全な手段で撮影したものだが、設置場所が広く知られることで周辺住民や地権者に迷惑がかからないよう、詳細な記載は割愛させていだたく。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="倒産して10年以上経つ工場跡地に「GOS」という旧社名が輝く" height="300" src="/images/lonely-neon/1.png" width="300"&gt;&lt;br&gt;
倒産して10年以上経つ工場跡地に「GOS」という旧社名が輝く。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="夜の公園を見守るナザール・ボンジュウがこちらに目を向ける" height="300" src="/images/lonely-neon/2.png" width="300"&gt;&lt;br&gt;
夜の公園を見守るナザール・ボンジュウがこちらに目を向ける。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="殺風景な仮囲いに彩を与える果物たち" height="300" src="/images/lonely-neon/3.png" width="300"&gt;&lt;br&gt;
殺風景な仮囲いに彩を与える果物たち。人目を浴びず寂しげだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="猫カフェかペットショップの看板のようだが店は見当たらない" height="300" src="/images/lonely-neon/4.png" width="300"&gt;&lt;br&gt;
猫カフェかペットショップの看板のようだが店は見当たらない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="雑居ビルの隙間に輝くネオンが見慣れない異世界の住所を示す" height="300" src="/images/lonely-neon/5.png" width="300"&gt;&lt;br&gt;
雑居ビルの隙間に輝くネオンが見慣れない異世界の住所を示す。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="都会の影を軽やかに泳ぐ魚" height="300" src="/images/lonely-neon/6.png" width="600"&gt;&lt;br&gt;
都会の影を軽やかに泳ぐ魚。シンプルなラインにセンスが光る。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="海辺のパーキングでグラフィティに紛れて輝く二色が美しい" height="300" src="/images/lonely-neon/7.png" width="300"&gt;&lt;br&gt;
海辺のパーキングでグラフィティに紛れて輝く二色が美しい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="夕日を浴びて目覚める美しい恐竜の姿" height="300" src="/images/lonely-neon/8.png" width="600"&gt;&lt;br&gt;
夕日を浴びて目覚める美しい恐竜の姿。今からは彼らの時間だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="某区がリサイクル啓発に設置したらしいが周囲はゴミだらけだ" height="300" src="/images/lonely-neon/9.png" width="300"&gt;&lt;br&gt;
某区がリサイクル啓発に設置したらしいが周囲はゴミだらけだ。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;/* 【PR】あなたも「#はぐれネオン」の写真を投稿しませんか？ */&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>さようなら、大きくなりすぎた文学フリマ</title><link href="https://ama.ne.jp/post/goodbye-bunfree/" rel="alternate"/><published>2023-06-27T18:51:00+09:00</published><updated>2023-07-02T18:07:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2023-06-27:/post/goodbye-bunfree/</id><summary type="html">&lt;p&gt;スーパーお気持ち表明&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#20230627"&gt;本文（2023/06/27）&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#220230702"&gt;補足・注意喚起・お気持ち表明2（2023/07/02）&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;導入&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#120230627"&gt;皆月さんのお怒り 第1期（2023/06/27）&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#220230628-20"&gt;皆月さんのお怒り 第2期（2023/06/28 20時台）&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#320230628-23-20230629"&gt;皆月さんのお怒り 第3期（2023/06/28 23時台 ～ 2023/06/29）&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#420230630"&gt;皆月さんのお怒り 第4期（2023/06/30）&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="20230627"&gt;本文（2023/06/27）&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;文学フリマは大きくなりすぎた。少なくとも、私たちにとっては。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;自分が参加している即売会が成長するのは素晴らしいことです！　中には、無条件でそう思う人もいるかもしれない。もちろん、来場者の立場なら――知らない人に揉まれて汗を押し付けられるのが嫌でなければ――効率よく一度にたくさんのサークルを回れるのはいいことだ。しかし、サークル参加の立場であってもなお、即売会の成長を手放しに賛美している者が多いのは驚きである。まるで、 &lt;em&gt;自由&lt;/em&gt; という文字に騙され、新自由主義に賛同する労働者階級のように。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;コロナ禍は文学フリマにも大きな弊害をもたらした。&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo30/"&gt;第三十回文学フリマ東京&lt;/a&gt;は中止、その次の&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo31/"&gt;第三十一回文学フリマ東京&lt;/a&gt;は中止は免れたが開場のみ1時間繰り下げられ、今もその余波が残っている。最も大きな衝撃は、文学フリマ終了後の&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo29/#i-17"&gt;懇親会&lt;/a&gt;がなくなってしまったことだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そんなコロナ禍の中でも文学フリマは &lt;em&gt;順調な成長&lt;/em&gt; を続け、先日開催された&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo36/"&gt;文学フリマ東京36&lt;/a&gt;では、帰途につく人たちで最寄りの&lt;a href="http://www.tokyo-monorail.co.jp/guidance/ryutsucenter/"&gt;流通センター駅（東京モノレール）&lt;/a&gt;が悲鳴を上げるほどにいっぱいになった。開催時間が減り、&lt;a href="https://twitter.com/thaliya01/status/1660654835610402816"&gt;納豆のような匂いを放つカビご飯が配られ&lt;/a&gt;、さらには懇親会の代わりに電車で汗を塗り合うパーティが開かれ――通常人であればある種の地獄だと感じるはずだが、10780人という過去最多の来場者数を告げる公式アナウンスが流れると、通路はおろかブースの中からも拍手喝采が巻き起こった。それはなぜ？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、同人誌即売会がおよそ可処分時間の奪い合いで成り立っているのは、サークル参加の経験があればよく分かるだろう。同じサークルの2冊の作品を同時に読むことはできないし、離れた2つのサークルに同時に立ち寄ることはできないからだ。SNSなら指一本でスクロールとタップすれば足りるような動作を、ここでは自分の手や足や口をきちんと動かしてせねばならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00081/070600220/"&gt;可処分時間&lt;/a&gt;というのは、ふつうは1日のうちで自分の判断で自由に使える時間を指し、SNSやゲーム、動画サービスなどの市場でよく使われている。給料から税金や保険料を差し引いた可処分所得から着想を得た概念だろうが、所得とは違って誰しもが平等な時間からやりくりしなければならない点で異なる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.bigsight.jp/"&gt;東京ビッグサイト&lt;/a&gt;や&lt;a href="https://www.pio-ota.net/"&gt;大田区産業プラザPio&lt;/a&gt;、&lt;a href="https://www.trc-inc.co.jp/"&gt;東京流通センター&lt;/a&gt;などの会場を貸し切って開かれる同人誌即売会は、開場から閉場までたいてい5～6時間程度の猶予しかない。つまり、即売会における可処分時間は最大でも6時間と考えることができる。人によっては早く帰るかもしれないし、途中で休憩すればもっと短くなる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo36/"&gt;文学フリマ東京36&lt;/a&gt;は1435サークルが出店したという。これは、私が7年前に初めてサークル参加した&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo23/"&gt;第二十三回文学フリマ東京&lt;/a&gt;の746サークルの2倍だ。しかし、コロナ禍以後の文学フリマは開場のみ1時間繰り下げられたから、1サークルあたりにかけられる時間は29.0秒間から12.5秒間と約43.3%に減少している（かつては2.3倍もあった、と表現したほうが明快かもしれない）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;おや？　いま、私は開場から閉場まで全ての時間を全てのサークルに立ち寄って平等に消費する奇特な存在を自然に仮定したわけだが、これに違和感を覚えただろうか？　変だ、と思うのは非常によいことだ。その気持ちこそが、即売会が大きくなってもあまり嬉しくない現象の正体に他ならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、全てのサークルに平等に立ち寄らないあなたは、どのようにして立ち寄るべきサークルを決めたのだろうか？　好きなジャンル（島ともいう）、知人がやっているサークル、有名なサークル、SNSで告知がバズっていたサークル……いろいろな方法で絞り込むことができる。会場マップに印を付けて、途中で何冊か面白そうなものがあれば買えるくらいの予算を持っていざ会場へ。すると不思議、興味のないサークルは平凡な書割に、興味のない島は単なる通路に変わってしまう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;競争はいいことだ。この傾斜こそが、即売会の成長を喜べるサークルとそうでないサークルを分けていくから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もう少し掘り下げてみる。即売会の成長とサークルの競争にどのような関係があるか考えるために、即売会の対象ジャンルに興味がある読者の潜在空間Kを仮定してみよう。このとき、ある即売会EはKから一定数を来場者として取り出す写像といえる。すると、あるサークルCもKから購入者を取り出す写像と考えられるだろう。これらを組み合わせると、即売会EでサークルCがどれだけの購入者を集められるかが明らかになる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="潜在空間Kの中にある即売会EとサークルCの重なりを示す図と式 int E(n,p)C_i(p)dp" height="563" src="/images/goodbye-bunfree/kec-area.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;即売会が成長するとは、読者の潜在空間を広くカバーできるということだ。そしてそれは参加サークル数の拡大によって成し遂げられる傾向にあるらしい。広く来場者が集まれば、各サークルの潜在的な購入者も多く集まるのだから、単純に考えれば全員が得をするはず。しかし、実際はそうならない。当然、開催時間はサークル数に応じてスケールしないからだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;即売会EとサークルCが重なっても必ずしもマッチしないことを踏まえて、ある読者がある即売会に出店したあるサークルに立ち寄る時間Aについても導入しよう。来場者がどのように時間を使うかを考えると、いくら即売会を成長させても各サークルの利益が増えるとは限らないのが分かる。以下の図では、その事実を時間を示す図形の薄さで表現した。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="読者がどのように時間を使うかというパラメータを導入した式 int E(n,p)C_i(p)A(e,c_i,p)dp" height="143" src="/images/goodbye-bunfree/keca.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;サークルに関する仮定が全くなければ、参加サークル数に逆比例する――開催時間をサークル数で割った――ような関数になるはずだ。これはまさに、先ほど出てきた全てのサークルに平等に立ち寄る奇特な存在である。この場合、即売会が無限に成長するとそれぞれのサークルにかけられる時間は0に収束する。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし実際は、どんなジャンルか、知り合いかどうか、事前の宣伝はどうか、当日のディスプレイはどうかといったサークルの特徴があり、それに応じてサークルにかけられうる時間は変わる。隣に配置されたサークルによる増減があるかもしれないし、列をなすようなサークルならより多くの時間をかけねばならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;注意しなければならないのは、それぞれの読者がかけられる時間の合計は開催時間を超えられないことだ。全てのサークルに全く無駄なインターバルなく12.5秒間ずつ立ち寄っても得られるものは少なく、また会場の人口密度が上がればその作戦を完遂すること自体が現実的ではなくなる。ふつうはそれぞれの来場者がサークルに順位を付けて周り、その周囲にラプラス分布のような広がりを持った移動計画を立てるはずだ。つまり、 &lt;em&gt;書割&lt;/em&gt; のサークルには立ち寄らず、その時間を特定のサークルに振り分けている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、その移動計画の上位に選ばれるように努力すればいいんですね？　その通り。私にそれほどの熱気が残っていれば、今すぐ次回文学フリマの申し込みを済ませ、こんな記事は書かずに &lt;em&gt;文学&lt;/em&gt; で有名になる手段を模索していただろう。でも、そうはならなかった。私たちのサークルは、文学フリマが成長すればするほど時間範囲の面積が薄くなっていった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうも開催規模が大きくなると、当日の宣伝やブースでの展示で何かをアピールするには遅すぎる。来場者は事前にSNSでの告知を調べ、Webカタログを眺め、それらの魅力を比較して移動計画を立てるほうが得られるメリットが大きい。すると、ブースでの展示は購買意欲には無意味か、計画にないサークルとして参考程度に眺めて通り過ぎるだけだ。サークルに興味のない人の爪先は決してブースには向かないので、簡単な画像認識でも識別できる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同人誌即売会の移動計画に食い込むためにインターネット・バズ・パワーが必要なら、綺麗にブースを飾り付けても誰も見向きしないのなら、なぜ誰もが面倒で疲れる即売会に向かうのか分からなくなる。リアルで会って交流したい？　オフラインならではの魅力がある？　もしそうならば、開催時間が減らされ、懇親会まで消された文学フリマに賞賛を送るのは今すぐやめたほうがいい。おそらく、彼らは最後にあなたの敵になるだろうから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;即売会が成長して恩恵を受けられるのは、主催と大多数の来場者と、あとは少数のサークル参加者だけである。それ以外は、じわじわとサークル参加費対効率を下げながらも笑顔で成長を賛美して拍手喝采するしかない。平凡な書割に許されるのはそれくらいだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私が初めて同人誌即売会にサークル参加したのは、2015年の夏のことだった。&lt;a href="https://www.comiket.co.jp/info-a/C88/C88info.html"&gt;C88&lt;/a&gt;――コミックマーケットというなんとも広く大きな概念名の即売会は、やはりその名の通り様々なジャンルの創作を包摂する（少なくともしたいと思っている）歴史を持っていた。そうでなければ、胡乱なエッセイをホチキスで留めただけの無料の何かを頒布する機会は得られなかったから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、私たちが最初にコミックマーケットへのサークル参加を選んだのは、即売会に並ばずに入場できるからだったし、与えられた机に冊子の体をなした何かを並べられればそれでよかった。実態はほとんどダミーサークルに近かったと思う。だから、実は当時の作品は&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。&lt;/a&gt;の歴史には残っていない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その次の&lt;a href="https://www.comiket.co.jp/info-a/C89/C89info.html"&gt;C89&lt;/a&gt;では、印刷所に頼んだきちんとした体裁の作品を頒布した（&lt;a href="https://hentaigirls.net/post/c89/"&gt;参考&lt;/a&gt;）。来場者の需要やアピールしやすい魅力を研究したものではなく、私たちが書きたいものを書いただけの &lt;em&gt;文学作品&lt;/em&gt; だ。しかし、コミックマーケットの一次小説・詩歌ジャンルに大きな需要はないので、自サークルどころか島全体へ立ち寄る人が少なかった気がする。それ以降、気まぐれでアニメ島に出店した&lt;a href="https://www.comiket.co.jp/info-a/C94/C94info.html"&gt;C94&lt;/a&gt;を最後にコミックマーケットへの参加はしていない。その頃にはもう、エッチな同人誌の島にいち早く飛び込める嬉しさをあまり感じなくなっていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;コミックマーケットと並行して文学フリマへの参加を始めたのは、コミックマーケットよりは &lt;em&gt;文学作品&lt;/em&gt; の居場所があると思ったからだ。当時は、長蛇の列をなすような即売会ではなく、並ばずに入場できることによるメリットはほぼなかった。単に、私たちが書きたいものを売り出すにはちょうどいい機会だったのだ。そして、少なくともコロナ禍より前は、需要や魅力を気にせずに書かれた作品がたくさん集まる場所だったと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;次回、&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo37/"&gt;文学フリマ東京37&lt;/a&gt;の募集予定は2000ブースに増えた。前回の1.4倍で、7年前と比べれば2.7倍だ。しかし、もう需要や魅力を気にしない身勝手な作品の居場所はない。今でも訴求力のある風景写真やコスプレ女性のポートレート集を主としたサークルが出店しているし、文章作品でさえ素敵なイメージ画を添えた表紙や &lt;em&gt;エモい&lt;/em&gt; ポスターはもちろん、SNSでの宣伝にも力を入れなければ、移動計画の候補にすら入らなくなった。いずれは、 &lt;em&gt;文学をテーマにした&lt;/em&gt; 漫画やイラスト集が幅を利かせる未来さえ見えてしまうのは、私の想像力が強すぎるからだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;世界は可処分時間の奪い合いで進化する。きっと同人誌即売会もそうだと思う。しかし、文学フリマは大きくなりすぎてしまった。インターネットが大好きなあなたにとっては、むしろいいことなのかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="220230702"&gt;補足・注意喚起・お気持ち表明2（2023/07/02）&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="_1"&gt;導入&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;この記事をお読みになった方の中には、「なんてダサいやつだ！　フォロワーに晒し上げてみんなで笑ってやろう！　ネットの海に晒し上げて一生残してやろう！」という義憤にも似た怒りに包まれながら記事をシェアする指を動かそうとしている方もいるでしょう。実際、「あらゆるWebページに対して勝手な説教を垂れたりその説教を一覧表示できる陰湿人間御用達サービス」こと&lt;a href="https://b.hatena.ne.jp/entry/s/ama.ne.jp/post/goodbye-bunfree/"&gt;はてなブックマーク&lt;/a&gt;に寄せられた反応の中にも、とりあえず悪い印象を残すためだけの曖昧で抽象的な中傷がちらほら見られます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、みなさんにはこのような &lt;em&gt;感情の無駄遣い&lt;/em&gt; をせず、もっと有用で価値のある時間の使い方をしてほしいのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このたび、残念なことに上記はてなブックマークへの反応よりはるかに強い怒りを典型的なインターネット薄ら笑いで表明するアカウントが出てきてしまったので、勘違いや誤りを指摘しつつこの節で紹介します。我を忘れてこの記事をシェアする前に、あなたの義憤や怒りをいったん冷静に分析していただきたいところです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回取り上げるアカウントは、「&lt;a href="https://blog.bi3.jp/"&gt;皆月蒼葉&lt;/a&gt;」と名乗る滋賀県出身のSF小説作家さんです（何かの文学賞を受賞している偉い作家先生のようです）。TwitterとMastodonでは「蕎麦」という名前を使っているとのこと。記事執筆時点では、Twitterで野球の実況やぼっち・ざ・ろっく！のイラストツイートのシェア、毒にも薬にもならない手描きの日記画像のアップロードなどの活動をしています。後半の主張を見ると、恋人や友だちに恵まれ、仕事も上手くいっていて、犬を飼っている犬派の方のようですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;皆月さんからいただいたお怒りは「承認欲求ダサい」「自意識ダサい」をベースとする少し古めの匿名掲示板にありがちな生きづらいマインドを基礎にしていて、年齢がある程度高いことを窺わせます。レスバトルの手法も、相手より精神的優位に立つことのみを追求した「論点ずらし」「誤解を恐れない決めつけと強弁」「余裕アピール」などの古典的な手法に支えられています。先日、&lt;a href="https://note.com/wakari_te/n/n79a5aa48098f"&gt;【対談】菅野完×小山（狂）　─「男性差別」は存在するのか？─ &lt;/a&gt;を読みましたが、ほんのりとこのような噛み合わなさを感じる内容です。このような方に&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;の記事がリーチしたのは一種の悲劇でした。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="120230627"&gt;皆月さんのお怒り 第1期（2023/06/27）&lt;/h3&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;自分の同人誌が大勢の人間の目にとまるよう努力することもせず、文フリが大きくなりすぎて自分のサークルが無視されるようになったなどと主張するの、端的に言って”クソダサい”な……&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1673661801404289026"&gt;蕎麦（@m_soba）:1673661801404289026&lt;/a&gt;（2023/06/27 20:57）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なんか必然性もなく数式とかまで使ってそういうこと言ってるの、ダサすぎて涙が出てくる&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1673661917477363715"&gt;蕎麦（@m_soba）:1673661917477363715&lt;/a&gt;（2023/06/27 20:57）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さっきのはこの記事への悪口なんですが、読むだけで「あっ、この人の本おもしろくないんだろうな……」と感じさせてくれるスモーキーな味わいがある /* この記事へのリンク */&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1673662759588839425"&gt;蕎麦（@m_soba）:1673662759588839425&lt;/a&gt;（2023/06/27 21:01）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;これら2023/06/27のツイートを第1期とします。第1期の特徴は、「クソダサい」「スモーキーな味わい」などといった具体性のない中傷での精神的優位性の確保です。第1期の特徴と言いつつ、最後までこのレスバトルテクニックが端々に散りばめられています。目の前に文章があるのに、どこがどうダサく、どこがどうスモーキー（ってそもそも何？）なのか示しながら説得性を持たせることを避け、悪い印象を与えて中傷することだけを目的としています。匿名掲示板ではまだまだよく見かけるマインドですが、Twitterでまだこのようなアカウントが凍結されていなかったのは、X社の言論の自由を支える姿勢を補強する根拠になるかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こう言うとおそらく予想できるのが「そこまで労力をかけて反論する価値のある記事じゃねえよ」という反論なのですが、そこまで分析する価値がないのに悪口だけは言いたいって、あまりに怒りに取り憑かれすぎていますよね。作家としてこの記事に一家言あったようですが、&lt;a href="https://blog.bi3.jp/"&gt;サイト&lt;/a&gt;の自己紹介を見るまで作家さんだとは全く予想できませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなたはどうですか？　とにかくただ悪口だけ言えれば満足？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また「涙が出てくる」とありますが、おそらく涙は出ていません。カッコいい作家さんは、人の記事ひとつで涙を流すなんてクソダサいことはしないはずですからね。インターネット特有の大げさ表現なら、震えも止まらなくなっていて欲しかったところです。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="220230628-20"&gt;皆月さんのお怒り 第2期（2023/06/28 20時台）&lt;/h3&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;昨日のくっそダサい物書きかぶれさんから直接反応をいただいてたみたいなんだけど、反応があまりにダサすぎて直接反応し返すの躊躇われるので、ここは矛を収めておいてやろう&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674015272976654345"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674015272976654345&lt;/a&gt;（2023/06/28 20:21）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;努力してないのは文面見る限り明らかだし、そこをどうこう言われるのは努力不足すら認識できていないのか……と心配になるな。自主監視云々についても、僕は流れてきたRTを読んで反応しただけなのでなんも監視しとらんしお門違い。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674015645212770304"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674015645212770304&lt;/a&gt;（2023/06/28 20:23）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;次の日。前日の雑語りでスッキリしていたところで私のリツイート通知に気付き、またむくむくと怒りを思い出してきたのでしょう。どのように言及されているのか気になって、こちらのツイートを直接見に来ていただいたみたいです。ここでも「くっそダサい」「物書きかぶれさん」「ダサすぎて直接反応し返すの躊躇われる」といった優位性確保の鳴き声は欠かしません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;えーと「努力してないのは文面見る限り明らか」ですか？　それ、どこの話でしたっけ？　勝手な読解をさも当然みたいに書かないでほしいなあ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで「自主監視云々」と出てきたのは、私の以下のツイートを自分に対する言及と勘違いした致命的な誤読のようでした。なぜ致命的なのかというと、後半で私が皆月さんのツイートを閲覧し、リツイートしている点について「監視ダメとか言っといてお前もやってるやん笑」という旨で嘲笑しているのですが、それらの根拠が崩れてしまうからです。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;あらゆるWebページに対して勝手な説教を垂れたりその説教を一覧表示できる陰湿人間御用達サービスにロックオンされており、厳しい&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1673708833234120706"&gt;かたぎりあまね（@amane_katagiri）:1673708833234120706&lt;/a&gt;（2023/06/28 00:04）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;インターネットにある程度詳しい方はお分かりかと思いますが、これはホットエントリに載りつつあった&lt;a href="https://b.hatena.ne.jp/entry/s/ama.ne.jp/post/goodbye-bunfree/"&gt;はてなブックマーク&lt;/a&gt;に対するものです（最終的に200件程度に収まりました）。このツイートは皆月さんのツイートやそれを私がリツイートしてから2～3時間ほど離れており、その間に何か別の出来事があったのではないかと考える余地があるはずで、後半に論拠として使うならなおさら妥当性を検証すべきだったでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;仮に、たとえこれがはてなブックマークに対するものだと理解できなくても、ツイッター上では既に皆月さん以外の言及もいくつか存在しており、「お門違い」といったまるで自分だけに向けられた言葉であるような表現は全くの誤りです。もちろん「僕は流れてきたRTを読んで反応しただけなので」というのも、「自分は余裕、相手は必死」という構図を作るためのレスバトルしぐさですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;常に自分に目線が向いていると勘違いすると、このような致命的な誤りを犯してしまいます。みなさんにはこのような誤りをしてほしくありませんが、もしかしてもうやりかけてますか？&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;マッチョってこういう人がよく使いたがる修辞なんだけど、そもそも「同人誌即売会で読まれたい、上に行きたい」っての自体がマッチョな意思を内包してません？自己矛盾ですよ。結局頭のよさそうなこと言ってみたいだけの子供なんだよな。文中の数式がそれをよう物語っとる。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674016064106295296"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674016064106295296&lt;/a&gt;（2023/06/28 20:25）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;ちなみに、言及先と思われる「マッチョ」を含む私のツイートはこちらです。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;こういう記事を「努力もしないで」「クソダサい」「スモーキー」などとバカにして切り捨てる自主的な相互監視やマッチョな世界観によって、弱小創作サークルは思ってもない拍手喝采を強いられてるってわけ&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1673667159346618368"&gt;かたぎりあまね（@amane_katagiri）:1673667159346618368&lt;/a&gt;（2023/06/27 21:18）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;えーと「こういう人」ってどういう人？　「マッチョ」は弱音を吐く弱者が使う言説？みたいな言及でしょうか。先日の菅野完氏の「&lt;a href="https://twitter.com/noiehoie/status/1673915248347316229"&gt;単にセックスできへんことをゴタゴタ言うとるオッサンやんけ&lt;/a&gt;」といった言説を思い出しますね。パワーがあって素晴らしい。ひょっとしたら同年代くらいなのかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このツイートはすごいです。さらに「同人誌即売会で読まれたい、上に行きたい」の論拠も分かりません。「即売会会場での反応が薄いからいったん出なくていいかな」という記事を「上に行きたいやつの弱音」なんて勝手に言い換えられたら、もうなんでもありの無法地帯ですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いちいち指摘するのもしつこくなってきましたが、「自分は大人、相手は子供」という構図のための呪文も含まれています。モデル化の試みが何か気に障ったなら悪いことをしたのかもと思いつつ、特に具体的な誤りを指摘されたわけでもないのでこれもただの曖昧な批判になってしまいました。触れるならせめて、&lt;a href="https://b.hatena.ne.jp/entry/4738525012248514213/comment/spiro_bi"&gt;モデル化の詳細に触れるはてなブックマークコメント&lt;/a&gt;くらいの中身はほしい（これについては、即売会が固定なので添え字を付けていないという補足はしたいところ）。まぁ、単に叩けそうなところを探して回った結果なのが分かります。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;自分の記事が炎上したときに効いてないですよアピールするの、本当にただただ情けないだけなのでやめた方がいいですよ。いい大人だろお前も&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674020972498915329"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674020972498915329&lt;/a&gt;（2023/06/28 20:44）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;ここらへんは「ただただ情けない」「いい大人だろお前も」などの鳴き声です。読めば読むほど印象操作でしかないので、特に掘り下げません。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;そもそも本当に効いてない人はわざわざ自分の記事のURLでエゴサして反応をRTしてお気持ち表明したりしないのであって、それをやってる時点でお前はガンガンに”効いて”るんだよ……&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674023927604195328"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674023927604195328&lt;/a&gt;（2023/06/28 20:56）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;ハッハッハッ、「自分の記事に対する変な反応を取り上げてコメントする」だけのことをこんなに露悪的に表現できるなんて、さすが文学賞をもらった作家さんだ。自分が書いたものに対して反応するなというのは、商業作家さんのマーケティング戦略としてはありえるでしょうが、あいにく私は&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;の運用で生計を立てているわけでもありません。 &lt;code&gt;ama.ne.jp&lt;/code&gt; なんて短くて分かりやすいドメインで開設している個人サイトなんだから、反応くらい探しますよ。ローマ字子音で表現したカップル名の二次創作でさえ、公式はしっかり検索しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ましてや、記事のURLを直接貼って「この記事への悪口」ですなんて言っているのに、リツイートやコメントすれば「ガンガンに”効いて”る」なんて決めつけるのって、あまりに自分の言説に対する反論を受け止める誠実さに欠けていますね。記事への反応を期待するのは下品で隠すべきこと？　自分の気持ちをしっかり書くのはダサい？　こういう「承認欲求ｶｺﾜﾙｲ」「自己主張ｷﾓｲ」的な言説からも、皆月さんの抱えるいかにも古い匿名掲示板の空気が漂っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こういう作家さんって、自分の作品を根拠も薄く批判、中傷されても気にしないのかちょっと気になります。気にしないからこそ、他人を薄い論拠でビシバシ理不尽に叩くのかもしれませんけどね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなたは、承認欲求や自意識を叩いておけば勝てると思っているタイプ？&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="320230628-23-20230629"&gt;皆月さんのお怒り 第3期（2023/06/28 23時台 ～ 2023/06/29）&lt;/h3&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;大昔の僕だったら直接RTして再反論してバカにしてたと思うので、本当に大人になったと思うよぼかァ&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://bbbdn.jp/@minadzki/110622423558067021"&gt;蕎麦（@minadzki@bbbdn.jp）:110622423558067021&lt;/a&gt;（2023/06/28 23:57）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これで抑えようのない自意識のモンスターがエゴサなりで件のツイートを見つけてお気持ち表明2してきたら爆笑しちゃうな、という期待はある&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://bbbdn.jp/@minadzki/110622428690543872"&gt;蕎麦（@minadzki@bbbdn.jp）:110622428690543872&lt;/a&gt;（2023/06/28 23:58）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;第2期から数時間。またまた文学賞も取っていない取るに足りない弱者がくだらない記事を書いていたことに対する怒りが再燃し、とにかく言及が止められません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;リツイートやリプライで適切に言及をリンクしないのは、別に大人になったからではなく、勝手な放言への責任を取らなくていいからです。脇の甘い言及に指摘を加えられる面倒を避けるためです。こうしておけば、今回のように実際に本人から指摘が来ても「わざわざ自分の記事のURLでエゴサして」なんて主張の正当性とは全く関係ないところでバカにする余地が生まれるので、皆月さんが大事にする精神的な勝利は揺るぎません。確実に勝ちに行くという意味では「本当に大人になった」のかもしれませんが。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;すごいですね。歴戦のレスバトラーとして匿名掲示板でも活躍してきた気配を隠し切れません。それが誇るべきことなのかは分かりませんが。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;僕はねえ、そもそも承認欲求のために創作してる奴が嫌いで、そういう奴が自分の創作能力のなさを外的要因に責任転嫁してお気持ちヤクザしてるのが反吐が出るくらい嫌いなんですよ。認められるためにペンを執るな。認められたいだけなら犬でも飼え。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674072873936510976"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674072873936510976&lt;/a&gt;（2023/06/29 00:10）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;単に認められたいだけなら犬飼うなり恋人作るなり仕事がんばるなり友達作るなりいくらでもコスパのいい手段があるわけですよ。それをわざわざ創作にいって、それがうまくいかないとわめき立てる。バカじゃないのかと思ってしまう。それこそ本当の努力不足ですよ。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674074239614455808"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674074239614455808&lt;/a&gt;（2023/06/29 00:16）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;ここまで来ると、もう全く記事の中身は関係ありませんね。記事を踏み台に「承認欲求のために創作してる奴」の雑語りに移ってしまいました。掘り下げられるところがなくて残念。犬も恋人も仕事も友だちも突然出てきましたね。私は犬も恋人も仕事も友だちもあなたより完璧ですが、だとしたらなんなんでしょうか？　皆月さんに作家や作家志望のお友だちがいたら、変に刺さってないか心配です。このツイートを気にしていたら、創作ってそんなに敷居が高いことじゃないですよって言ってあげたいです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;……え、創作ってそんなに敷居が高かったんですか？　文学賞を取っておらずすみません……。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="420230630"&gt;皆月さんのお怒り 第4期（2023/06/30）&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;ここから、私が皆月さんの言及に気付いて改めてシェアしたところ、2日経ってもなお怒りを忘れられないようでどんどん中傷が続きます。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;わざわざ自分の記事のURLでエゴサして反応をRTしてお気持ち表明した人、反論が気になって通知もないのにわざわざアカウントを監視しに来たりしたら面白いな、という思いもあってRTせずに言及したんだけど、マジでやってて爆笑してる。自意識強すぎ。これで「自主監視」がどうの言ってるのギャグか？&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674644080431861760"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674644080431861760&lt;/a&gt;（2023/06/30 14:00）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;全体的に鳴き声ですが、「これで『自主監視』がどうの言ってるのギャグか？」が前述の指摘通り間違っているので、本当にどこも掘り下げる価値がないです。もう少し冷静になって叩いてほしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そもそも、自分が書いてる記事へのコメントが気になるのって、自然なことなので気にしない方がいいですよ。皆月さんのスタンスとして「反応なんて気にせず投稿し続けるのがクール！」みたいに生きるのは勝手ですが、それを他人に強要することはできません。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;後から「この記事はこういう意図で書いたものでして〜」とか補足するのマジでダサいし文才ないな。もの書くなら書いたもの一つでちゃんと完結させろや。それができないなら向いてないから今すぐ筆折った方がいいよ……。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674644245377085441"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674644245377085441&lt;/a&gt;（2023/06/30 14:01）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「どうせ小説一つも読まずに言ってる」みたいなこと言うとりますけど、そもそもお前の小説の話なんかしてねえよ。お前の記事とそこから透けて見える精神についてバカにしてんの。書けないだけでなく読めもしないのか？もういいから犬飼えって。犬はいいぞ。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674644511581143040"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674644511581143040&lt;/a&gt;（2023/06/30 14:02）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;これらは以下の私に対するツイートへの言及のようです。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;ここまで別に1本も作品を読まず、たぶん「こんな泣き言言うやつの作品は面白くないから読まない」で、もちろん完全勝利なんだよね&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1674637815102177281"&gt;かたぎりあまね（@amane_katagiri）:1674637815102177281&lt;/a&gt;（2023/06/30 13:35）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「おれの書いてる作品は非常に面白く最強で、これからも百合をガンガンやっていくという意思が大前提にあり、それはそれとして文フリは人が多くてダルくなってきたからいったん中止！という気持ちをキモい文体で出力した記事です」っていう前提をちゃんと冒頭に書かないと、文脈外の被害者が増えそうだ&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1674637815102177281"&gt;かたぎりあまね（@amane_katagiri）:1674637815102177281&lt;/a&gt;（2023/06/30 13:45）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;曖昧悪口「ダサい」「文才ない」「今すぐ筆折った方がいい」と上から目線の「お前」連呼が輝きますね。やっぱり、敬意とか誠実さを学ぶ機会がなかったのかな。悪口として「今すぐ筆折った方がいい」なんて選ぶんですね。本当にすごい。この方って本当に作家さんなんでしょうか。何らかの理想と実態の乖離を起こしていないか心配です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1673662759588839425"&gt;蕎麦（@m_soba）:1673662759588839425&lt;/a&gt;で「『あっ、この人の本おもしろくないんだろうな……』」と作品に言及したのは皆月さんであり、「そもそもお前の小説の話なんかしてねえよ」というのは完全な論点ずらしですね。都合のいい勝手な論点選びが通じるのは匿名掲示板だけです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;結局のところ、ちゃんと私の予想通り「完全勝利」のメソッドに入ってしまいました。つまらないですが、当たり前ですね。作品を読んで叩くほどの熱量はないけど、根拠のない放言で中傷したいだけなんですから。これが勝ちを取りに行く大人ってことですね。こんな大人にはなりたくないところです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、これを注意喚起として読んでいる方に有用なアドバイスですが、「おれの書いてる作品は非常に面白く最強で、これからも百合をガンガンやっていくという意思が大前提にあり、それはそれとして文フリは人が多くてダルくなってきたからいったん中止！という気持ちをキモい文体で出力した記事です」という言及について、皆月さんと同じように後出しの補足だと思っている方は、この記事の対象読者ではないです。ちゃんと言っておきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この記事を読み始めた時点で「かたぎりあまね」が誰だか分からずに来た場合は、たぶんまともなコメントを書けないと思います。どうかその怒りは飲み込んで、&lt;a href="https://b.hatena.ne.jp/hotentry/all"&gt;もっと素敵で楽しい叩き放題のトレンド一覧&lt;/a&gt;に戻ってください。そうでなければ、もっと&lt;a href="/category/lily/"&gt;普通の記事&lt;/a&gt;を読んでくださいね。平和にやりましょう。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;3ターン経ったので、ラップバトルに倣い以上で件の人への言及は終了したいと思います。楽しい時間をありがとう。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674645044207439872"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674645044207439872&lt;/a&gt;（2023/06/30 14:04）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ごめん！これだけ言わせて！めっちゃ監視するやん（また通知が来た）&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674647080734973957"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674647080734973957&lt;/a&gt;（2023/06/30 14:12）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一応後出しじゃないよアピールだけしとくか。Mastodonでも活動しております。よろしくお願いします。 /* &lt;a href="https://bbbdn.jp/@minadzki/110622428690543872"&gt;蕎麦（@minadzki@bbbdn.jp）:110622428690543872&lt;/a&gt;へのリンク */&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674647967247265792"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674647967247265792&lt;/a&gt;（2023/06/30 14:16）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あんまりネットでレスバトルするとオキシ先生に「どしたん？ストレスたまってるん？w」って煽られちゃうからほどほどにしないといけないんだけど、レスバトルは楽しいからね……てめえやるかこにゃろ&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/m_soba/status/1674650486983761920"&gt;蕎麦（@m_soba）:1674650486983761920&lt;/a&gt;（2023/06/30 14:26）&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;最後は言い逃げ・余裕アピール・友だちアピールの匿名掲示板しぐさで終わりです。オキシ先生とやらが言い逃げのトッピングに使われて迷惑でなければいいのですが。ここも特に掘り下げるべきことはありません。この記事に対する反応があれば「あれ、3ターンで終わりのラップバトルじゃなかったんですか」と返すのが礼儀なんでしょうかね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここまで読んでもなお、記事に言及する必要があれば下部「読んだ」ボタンを押して、お好きなSNSにシェアしてください。数日後にまとめて検索して、新たな犠牲者として取り上げるかもしれません。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>分籍旅行のこと</title><link href="https://ama.ne.jp/post/separation-journey/" rel="alternate"/><published>2023-03-30T17:58:00+09:00</published><updated>2023-03-30T17:58:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2023-03-30:/post/separation-journey/</id><summary type="html">&lt;p&gt;半分は虚構です&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;先月の初めごろ、これまで父母と姉妹（私は四人姉妹の次女なのです）と共に入っていた戸籍を抜けて新たな戸籍を作りました。いわゆる分籍というものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;新たな本籍地には&lt;a href="https://www.town.asahi.toyama.jp/"&gt;富山県下新川郡朝日町&lt;/a&gt;を選びました。ここには、山から川を通って流れ落ちてくるヒスイを採集できる&lt;a href="https://www.asahi-tabi.com/hisuikaigan/"&gt;ヒスイ海岸&lt;/a&gt;という場所があるのです（新潟県側にも&lt;a href="https://niigata-kankou.or.jp/spot/8638"&gt;同様の海岸&lt;/a&gt;が広がっています）。人生がゴールしたらみんなでヒスイを拾い集めるのを仕事にして、あとは好きなことだけしていたいね、といつも思っているのでここを本籍にします。最近流行っている&lt;a href="https://www.theverge.com/23560328/openai-gpt-4-rumor-release-date-sam-altman-interview"&gt;100兆個のパラメータ&lt;/a&gt;の海を漁ってミケランジェロ像を作っていると、早く人生をゴールしたくなりますね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回は役所への届け出のついでに、ヒスイ海岸やその周辺を回る &lt;em&gt;分籍旅行&lt;/em&gt; を楽しみました。穏やかな春先の平日に海岸をゆっくり歩いて回るのは、忙しい日常の疲れがすっかり吹き飛ぶ素敵な時間でした。分籍は移動先の本籍地に届け出る必要があると勘違いしていた（実は居住地の役所でもよかったらしいです）ゆえの小旅行だったのですが、全部が終わった後のような優しい楽しさを味わえたのでよしとします。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/separation-journey/asahi.jpg"&gt;&lt;img alt="ヒスイ海岸の夕暮れ" height="400" src="/images/separation-journey/asahi_thumb.jpg" width="300"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちなみに今回分籍を行ったのは、私が知らないうちに実家の引っ越しと本籍の移動があった（転籍）ことへの対応のためです。慣れ親しんだ実家が突然消滅するという状況にはそこそこ驚きましたが、私は両親と同居していないのでほとんど実害はありません。しかし、今後かれらの現住所の移動に合わせて私の本籍まで動くといろいろ不便がありそうなので、先手を打っておくことにしました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;向こうにもいろいろな事情やプライドがあり、結果として不幸なすれ違いが起きていたようなのですが、ここで書くには退屈で個人的すぎるので委細は省略します。気が向いたらFANBOXに雑文として置いておこうと思います。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;「&lt;a href="https://www.moj.go.jp/MINJI/koseki.html"&gt;戸籍&lt;/a&gt;」というのは、国民一人一人の身分事項やその変動を登録し、公証するための制度です。ここでいう身分事項とは、出生に関する事項（父母の名前や出生日）に始まり、その後の婚姻・離婚・縁組・離縁・認知などの身分行為の結果、そして死亡に関する事項（死亡日）を指しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;戦後日本の戸籍は、筆頭者および配偶者と未婚の子をまとめた家族単位で構成されるもの（イエ制度だ！）で、主に出生・婚姻・縁組・認知などで同じ戸籍にまとめられ、死亡・離婚・離縁または未婚の子が婚姻すると戸籍から削除されます。戸籍の変動はこのような身分行為に付随する場合が多いですが、例外として「分籍」を行うと、単に今の戸籍から抜けて新たな戸籍を作ることができます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;戸籍は身分事項を公証するためのものなので、必ずしも現在の住所地とは対応していません。戸籍を置く場所を「本籍」と呼び、日本国内の住所であればどこでも設定できます。必要なら「転籍」を行って、戸籍単位で本籍を移動することも可能です。ただし、その住所を管轄する自治体（本籍地）が存在・確定している必要があり、戸籍はその自治体で管理されます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、ここで分籍の手続きについてある程度まとめます。分籍を行うには、「誰が」「どこで」「どうやって」進めるべきか知っておく必要があるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;①誰が: 分籍できるのは筆頭者や配偶者以外の成人だけです。筆頭者や配偶者が戸籍を分割したり、未成年の子が単独で新たな戸籍を作ることはできません。私は未婚で成人で実家なしです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;②どこで: 現在の本籍地または新しい本籍地に加えて、現住所地または一時的な居所地の自治体の市町村役場や区役所のいずれか1つに提出します。私は現住所地で手続きできることを知らなかったので、旅行がてら新しい本籍地で届け出を行いました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;③どうやって: 現在の本籍地以外で手続きを行う場合は、戸籍の内容を公証する戸籍謄本（全部事項証明書）が1通必要です。私は郵送で請求したものを新しい本籍地に持参しました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;戸籍謄本は1通あたり450円となかなか高く、郵送で請求する場合は必要額の&lt;a href="https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/hikoza/kj_sk_hkz_kogawase.html"&gt;定額小為替&lt;/a&gt;証書を同封する必要があるのでなかなか不便です。定額小為替は1枚200円の手数料がかかる上に、ゆうちょ銀行（貯金窓口）での取り扱いなので、土日や深夜早朝に利用可能なゆうゆう窓口などで発行することはできません。もちろん往復の切手代も必要なので、結果として戸籍謄本1通のために800円以上かかってしまいました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="450円の定額小為替証書" height="400" src="/images/separation-journey/postal-note.jpg" width="300"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、記入・捺印済みの分籍届と認印の持参を指示する自治体もあるようなので、必要に応じて届け出先の情報を確認してください。私の場合は窓口で分籍届を書き、署名のみで押印は求められませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;重要な注意事項として、分籍を行うと元の戸籍には戻れなくなります。離婚や離縁では元いた戸籍に戻る「復籍」を選べますが、分籍では自分が筆頭者の新しい戸籍が作られるので移動できなくなるのです。離婚後に新しい戸籍を作った場合も同様で、後から復籍することはできません。私も窓口でその旨を告知されて承諾したところ、長い溜めの後に目の前で戸籍謄本が破り捨てられてしまったので、もう戻れないところまで来たのを実感しました。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;戸籍というのは非常に面倒なものです。まず現住所を示す住民票とは別の概念として存在する点が分かりにくく、さらに家族単位での管理ゆえに移動や出入りが煩雑になっています。出生や婚姻といった単純な追加操作だけならまだしも、子の婚姻による除籍だとか、離婚による復籍、死亡による除籍などを考えていくと崩壊していくのが分かるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これらの身分行為は、戸籍に対応する家族とは異なる範囲に影響するものであり、この結果を戸籍に記録するのは不自然です。つまり、個人に関わる身分事項の公証は個人に紐付くよう記録すればよいのです。婚姻や出生の記録が必要なら、別のレイヤーで個別にリンクすれば十分でしょう。婚姻ならお互いに署名したパートナーシップの記録を保管し、出生は子に適切な署名を与えればその事実を証明できます。マイナンバーは今どこで何をしていますか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;戸籍の廃止論が出てくると、実利上のメリットとして、家族関係や生まれてから死ぬまでの身分事項を把握しやすいという点を挙げる人がいます。しかし、それが実際に活きるのはおおよそ相続人の証明の際だけです。たまに家系図を作りたくなってしまう変わり者が出てくることもありますが、いずれにせよ人生でそう何度も経験するものではなく、身分行為に関する手続きを煩雑にするデメリットを超える利益をもたらす制度ではありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;他にも、長い間続く日本の歴史を残すべきとか、家族の一体感がなくなってしまうという愛にあふれる主張もよく見かけますね。でも、普通の人は生活の中で戸籍謄本を意識することはないし、戸籍謄本に家族の名前が並んでいるだけで一体感が高まるような人は、戸籍がなくとも家族を愛せるはずです。そして、私が家族を愛して実家の消滅を見届けられる人格者なら、こんな記事を書くこともなかったのです。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>「プルトニウム回収バイト」の噂について</title><link href="https://ama.ne.jp/post/plutonium-scavenger/" rel="alternate"/><published>2023-03-20T18:58:00+09:00</published><updated>2023-03-20T18:58:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2023-03-20:/post/plutonium-scavenger/</id><summary type="html">&lt;p&gt;新しいジブン きっとミツカル&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;あなたは、プルトニウムを採集して報酬を受け取る闇バイトの噂を聞いたことがありますか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;闇バイトと聞くと、SNSを通じて集められた若者が特殊詐欺や強盗事件の実行役として犯罪に手を染めてしまうという、最近多発している社会問題を想像するかと思います。実はこれとほぼ同時期から、廃鉱や古い工場跡地を採掘・探索してプルトニウムを集める「プルトニウム回収バイト」の存在がインターネットでまことしやかに噂されています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;プルトニウムは、元素記号がPuで原子番号が94のかなり重い元素です。放射能を持っている放射性元素の一種で、主に原子炉の燃料や核兵器の原料として使われると言えば、その危険性が分かるでしょうか。一時的な収入に目がくらんで売り渡したプルトニウムが、最終的に自分たちを攻撃するための核兵器の原料に使われたら――もはや目も当てられません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;日本では、放射性物質によるテロや原子力事故を防ぐために「原子炉等規制法」や「放射性同位元素規制法（RI法）」という法律が定められており、放射性元素や核原料物質を無許可で所持・販売・加工などすると罰せられます。つまり、何ら許可を得ていない個人が勝手にプルトニウムを採集して保管したり、SNSを通じて売却するのは完全に真っ黒な違法行為なのです。そもそも、許可なく私有地に侵入したり資材を持ち出すこと自体が不法侵入や窃盗の罪にあたります。ましてや、そのような活動を助長するプルトニウム回収バイトの募集は、凶悪な詐欺や強盗の教唆と並ぶ強い違法性を孕んでいるのが分かるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、プルトニウムの採集はこのような法律上の問題だけではなく、重篤な健康被害を伴うリスクが非常に高い行為です。通常、放射性物質を取り扱うには遮蔽壁の設置や防護服などの着用が必要であり、適切な防護策を講じても不必要に近づいたり触ったりしてはいけません。前述のRI法でも、空間の放射線を測定する線量率計や個人の被曝量を測定する線量計を用いて、年間の被曝量を適切に管理したり線量限度以下に抑制することが求められています。これらの線量限度を超えて被曝すると、放射線障害と呼ばれる様々な健康被害を引き起こす可能性が高まります。具体的には、全身の様々な臓器に障害が残ったり、ガンの発生確率が有意に上昇するといった取り返しのつかない事態に繋がるのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、プルトニウム回収バイトを請け負う若者たちは、線量計による被曝量の測定はもちろん、適切な防護服の着用さえ怠ったピクニック気分の軽装で採集を行っているようです。これでは、採集場所での一時的な外部被曝にとどまらず、体表に付着した細かいプルトニウムによって周囲を被曝に巻き込んだり、呼吸や飲食でプルトニウムを体内に取り込むことで内部被曝を引き起こしてしまいます。特に、プルトニウムは体内に蓄積しやすい性質があり、内部被曝の被害が大きくなりやすいα線を放出するので非常に危険です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、プルトニウムを探索・回収する方法もいい加減と言わざるを得ません。かれらは放射線を検知するための線量計を持っていないので、指示された廃鉱や工場跡地に忍び込んで闇雲に探索を繰り返すしかないようです。プルトニウムはわずかに青い燐光を放つので月の出ない夜に探せばいいとか、常に熱を放っているのでテントウ虫などの昆虫が集まっている場所を探すと早いとか、まるでゲーム感覚の見分け方がバイト界の一般常識として広まっています。非効率な探索方法では被曝時間が長くなりますし、あちこちをひっくり返して粉塵を巻き上げることで内部被曝のリスクが跳ね上がるはずですが、高額な報酬にしか興味のない若者たちは全く気にしません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、これらのバイトの実態については、匿名掲示板に書き込まれた体験談をまとめたものであり、実際にバイトを募集する書き込みを確認した人は誰もいないのが現実です。また、応募から換金までの一部始終を語った信頼性のあるルポ記事なども今のところ存在せず、それぞれの断片的な投稿ひとつひとつを確認していくと、憶測や創作の域を出ないものが混ざっていることを確認できます。プルトニウムの採集方法どころか、プルトニウムを回収するという闇バイトの存在さえ、根も葉もない都市伝説なのかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、単なる都市伝説だとしても、このようなプルトニウム回収バイトの噂がインターネットで広がっているのには何か理由があるのでしょうか？　SNSに寄せられたこの闇バイトに関する考察や調査をまとめてみると、主に次の二つの特徴が浮かび上がってきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まず、プルトニウムが高値で売れるという内容については、過去の放射性物質に関する事件や風評被害への対応と共に語られています。放射性物質に関する事件では、2019年に都内の高2男子生徒がアメリシウムという放射性物質の所持で逮捕されたり、オークションサイトでウランが流通する事件が立て続けに起きており、放射性物質の売買という違法な取引で高額な収入を得られるというイメージを裏付けているようです。また、福島第一原子力発電所の事故で風評被害を受けた農産物や水産物を秘密裏に国費で買い取っていたという、真偽不明の対応策と結びつけた主張もいくつか見かけました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして、高値で買い取ったプルトニウムがどう利用されているかについては、さらに意見が分かれています。冒頭で説明したとおり、プルトニウムが核兵器の原料に使われるので、日本を壊滅させるための核兵器を作る計画であると警鐘を鳴らす主張は、噂が広まった当初から根強く残っています。他には、紫外線下で鮮やかな黄色に輝くプルトニウムガラスの原料として、あるいは東北地方の山奥にあるプルトニウム温泉を営業するための材料として広く集めているという説も唱えられています。最近では、プルトニウムが安定してα崩壊するという性質から長寿命の原子力電池に用いられていることになぞらえて、宇宙人がUFOを修理するための材料を集めているというオカルトチックな説も飛び出しており、ますます噂の真相が怪しくなるところです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;みなさんは、このようなプルトニウムの採集と引き換えに高額な報酬を謳う「&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;プルトニウム回収バイト&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;プルサーマルラン&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;」を見つけても、決して近づかないようにしてください。プルトニウムによる被曝のリスクを背負うだけではなく、知らず知らずのうちにみなさんの平穏な生活を脅かす危険な存在に協力してしまうことになるかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;/* ※本記事は、日本国内の法律に違反する行為を推奨したり、重篤な健康被害に繋がる行為を助長したり、実在の人物・団体・法律や、実際の事件・事故・噂について記述するものではありません。 */&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>生涯メールアドレスの実質的終了によせて</title><link href="https://ama.ne.jp/post/end-of-alumni-life/" rel="alternate"/><published>2022-12-31T17:02:00+09:00</published><updated>2022-12-31T17:02:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2022-12-31:/post/end-of-alumni-life/</id><summary type="html">&lt;p&gt;12月28日は無限ドライブ記念日です&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;&lt;a href="https://futureship.sec.tsukuba.ac.jp/alumni/mail/"&gt;筑波大学の生涯メールアドレス&lt;/a&gt;に付属するGoogleサービスの大幅な縮小が通知されたのは、先日12月28日のことです。この制限は、生涯メールアドレスの運用ツールである&lt;a href="https://edu.google.com/intl/ALL_jp/products/workspace-for-education/"&gt;Google Workspace for Education&lt;/a&gt;のポリシー強化によるもので、サービス維持のための措置と説明されています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;生涯メールアドレスについては、昨年も容量無制限のストレージ（通称 &lt;strong&gt;無限ドライブ&lt;/strong&gt; ）のサービス縮小が発表されて大きな失望と落胆を誘いましたが、今回はより致命的な制限が適用されることになりました。具体的には、来年2023年1月23日からドライブ、フォト、その他ドキュメントをアップロード・新規作成する権限が剥奪されます。これまでの生涯メールアドレスとは全く異なるサービスになったと言えるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;●全てのユーザーへの利用制限の開始について&lt;br&gt;
　開始日：２０２３年１月２３日（月）　0時00分&lt;br&gt;
●利用制限の内容について&lt;br&gt;
・新しいファイルや画像を Google ドライブにアップロードできなくなります。&lt;br&gt;
・コンテンツの共同作成アプリ（Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboard など）でファイルを作成できなくなります。&lt;br&gt;
・写真や動画を Google フォトにバックアップできなくなります。&lt;br&gt;
・Google Workspace for Education アカウントへのログインとアクセス、ファイルの閲覧とダウンロード、Gmailの送受信は、引き続き行えます。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;【重要】【2023年1月23日から】筑波大学生涯メールアドレスサービスの利用制限について&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;無限ドライブの消失以降は、&lt;a href="https://rclone.org/"&gt;rclone&lt;/a&gt;を使って日次で小さなバックアップデータ（5GB程度）を置く程度の穏やかな利用に留めていましたが、1月以降はこれらのデータも更新できなくなってしまうので、スッと別のクラウドストレージに逃がしました。&lt;a href="https://help.dropbox.com/ja-jp/organize/how-to-use-dropbox-backup"&gt;Dropbox Backup&lt;/a&gt;を騙して大量のファイルをアップロードしようとするような &lt;em&gt;抜け道&lt;/em&gt; 好きな人たちなら、これからもメールの添付ファイルなどのチャネルを利用して20GBのストレージを有効活用するのかもしれませんが、僕にはそれほどの熱意はありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;在籍していた学生や教職員が &lt;em&gt;生涯&lt;/em&gt; にわたって使えるメールアドレスを配布する「生涯メールアドレス」と呼ばれるメールサービスは、筑波大学だけではなく多くの大学で提供されています（&lt;a href="https://sites.google.com/view/alumni-mail-graduates?pli=1"&gt;東北大学&lt;/a&gt;、&lt;a href="https://www.kobe-u.ac.jp/campuslife/support/gws/index.html"&gt;神戸大学&lt;/a&gt;、&lt;a href="https://www.kogakuin.ac.jp/ict_support/lifelong_mail.html"&gt;工学院大学&lt;/a&gt;など……）。しかし、これらのサービスは数十年にわたって運用できるように設計されたものではなく、単なるブームを受けて、あるいは思いつきで導入された一時的な（我々の生涯に比べれば）サービスであると考えるべきでしょう。実際、いくつかの大学ではサービス終了あるいは新規受付の停止など、悲しい結末を迎えています（&lt;a href="https://www.niigata-u.ac.jp/news/2019/58921/"&gt;新潟大学&lt;/a&gt;、&lt;a href="https://www.kitasato-u.ac.jp/knc/mail/stu/end_service.html"&gt;北里大学&lt;/a&gt;など……）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もともと、メールアドレスは永久に使えるように設計されたものではないのです。メールアドレスのような &lt;code&gt;@&lt;/code&gt; 以降のドメインと一体になったIDの寿命は、組織や組織が提供するサービスの寿命と一致します。この寿命の制限から見れば、組織に在籍している間だけ当該ドメインのメールアドレスを使える方が自然です。これは、分散SNSにおけるIDについても同様で、自ら立ち上げたインスタンスでない限りは同様の運命を抱えてしまうでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;特定のインスタンスやサーバーのドメインをIDに含まない方式としては、自ら生成した秘密鍵・公開鍵のペアからIDを生成する&lt;a href="https://tox.chat/"&gt;Tox&lt;/a&gt;や&lt;a href="https://nostr.com/"&gt;Nostr&lt;/a&gt;が挙げられます。これらのサービスは、P2Pあるいはリレーを用いて特定のサーバーを利用せずに通信を行うものであり、少なくともナイーブな「生涯メールアドレス」よりもスケールしやすく頑強なシステムを採用しています。つまり、自分の &lt;em&gt;生涯&lt;/em&gt; にわたって使えるIDとは、特定のドメインに頼らず完全に自力で生成したIDに他なりません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、今回生涯メールアドレスの実質的な終了が告げられた12月28日は、奇しくも昨年2021年にこの生涯メールアドレスの大きな特典だった無限ドライブが廃止され、最大20GBそこそこのありふれたストレージに生まれ変わるという衝撃的な計画が発表された日と同じです。我々は今、筑波大学に在籍したことがあれば &lt;em&gt;生涯&lt;/em&gt; にわたって使えるはずのサービスが1年ごとに削減されていく悪夢の最中にいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最大限に好意的な解釈をするなら、「『生涯メールアドレス』なのだから、メール以外のサービスは元々おまけでしかない」という反論ができるかもしれません。しかし、こうしてGoogleの都合によるサービス削減を繰り返している状況で、メールサービスだけが無事であり続けられるとどうして言えるでしょうか。来年の12月28日には、ドライブやフォトの閲覧さえ制限されるどころか、生涯メールアドレスの完全終了が告知されても驚きはありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いずれにせよ、これから12月28日は筑波大学の生涯メールアドレスの衰退を象徴する記念日として思い出されることになるでしょう。最後に、昨年の無限ドライブの終了告知を受けて書いたあまねけ！ニュースレターを再掲して、生涯メールアドレスへの弔いとします。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="20220104"&gt;再掲: 無限ドライブの消失によせて（2022/01/04）&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;/* &lt;a href="https://news.amane.moe/issues/15-949639"&gt;あまねけ！ニュースレター #15&lt;/a&gt;より */&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://futureship.sec.tsukuba.ac.jp/alumni/mail/"&gt;筑波大学の生涯メールアドレス&lt;/a&gt;に付属する容量無制限のストレージ（通称 &lt;strong&gt;無限ドライブ&lt;/strong&gt; ）のサービス縮小が通知されたのは、昨年2021年の12月28日のことです。この生涯メールアドレスはGoogleの&lt;a href="https://edu.google.com/intl/ALL_jp/products/workspace-for-education/"&gt;Google Workspace for Education&lt;/a&gt;の上で運用されており、2022年7月以降のサービス提供内容の変更（少なくとも組織全体で100TBが上限となった）に追従することになりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この変更により、2022年3月以降は個人のストレージ容量がおよそ20GBに制限されることになります。僕個人では、ほとんど使わないけれど家に置くには大きい録画の生データなどをドバッと置いていましたが、エンコード済みのデータは手元にあるのでほとんど削除しました。今は小さなバックアップデータなどで3GBほどを占めています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;当たり前のことですが、保存容量が無制限か、あるいは支払いが1回限りのストレージサービスはたいてい長くは続きません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;たとえば、Amazon Driveは&lt;a href="https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1711/21/news110.html"&gt;2017年11月に容量無制限ストレージプランを終了し&lt;/a&gt;ていますし、Google Photosも&lt;a href="https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2011/12/news057.html"&gt;2021年5月に容量無制限バックアップサービスを終了し&lt;/a&gt;ました。&lt;a href="https://www.amazon.co.jp/b?node=5262648051"&gt;Amazon Photos&lt;/a&gt;はまだプライム会員向けに容量無制限のフォトストレージを提供していますが、この件と同じようにいずれ何らかの制限がかかるはずです。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1511/03/news033.html"&gt;Microsoft、「OneDrive」の無料容量縮小ヘ　“容量無制限”は終了 - ITmedia NEWS&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1410/23/news109.html"&gt;Bitcasa、うたい文句の「容量無制限」終了　「需要が少なかった」 - ITmedia NEWS&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;また、pCloudの&lt;a href="https://www.pcloud.com/cloud-storage-pricing-plans.html?period=lifetime"&gt;ライフタイムプラン&lt;/a&gt;では、1回限りの支払いで175ドル/500GBまたは350ドル/2TBのストレージを使用することができますが、長期的な目線で見れば収益化に行き詰まるでしょう。最終的には、運が良ければライフタイムプランの新規受付停止、悪ければサービス終了もありえます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、あえてこのような1回払いのストレージをできるだけ早く購入して利益を得る（リボ払いの手数料を会員優待サービスに充てるような構造をねらう）戦略はありえますが、何年使えば月払い・年払いのストレージより安価になるのか、万が一サービスが終了した際にどのようにデータを移行すべきかについて、事前に考える必要があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちなみに、僕は今のところ&lt;a href="https://www.sync.com/"&gt;Sync&lt;/a&gt;を使っています。8ドル/2TB/月（年払い）で、すごく安いわけではないです。特徴などについては、導入した直後の&lt;a href="/post/report-20210903/"&gt;2021/07/01～2021/09/03のおしらせ&lt;/a&gt;で書いていますが、ゼロ知識証明とエンドツーエンド暗号化がデフォルトのなんとなく安全っぽいストレージです。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>文フリ34のふりかえり（無人販売編）</title><link href="https://ama.ne.jp/post/bunfree34-unattended/" rel="alternate"/><published>2022-07-01T19:00:00+09:00</published><updated>2023-01-10T00:39:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2022-07-01:/post/bunfree34-unattended/</id><summary type="html">&lt;p&gt;たのしい文化祭無人販売システムまとめ&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;概要&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;ブース無人化計画について&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;補助輪のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;無人販売注文システムについて&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;注文アプリ（タブレット）のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_9"&gt;注文サーバーのこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_12"&gt;気付き・反省について&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_13"&gt;まとめ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;概要&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo34/"&gt;第三十四回文学フリマ東京&lt;/a&gt;では、見本誌の展示とタブレットを使った注文システムを1ブースにまとめた無人販売風の展示を行いました。このシステムは、主に&lt;a href="https://flutter.dev/"&gt;Flutter&lt;/a&gt;で書かれた注文アプリとPython（Tornado）で書かれた注文サーバーで構成されています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この記事では、&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。&lt;/a&gt;が推進しているブース無人化計画の流れをベースとして、無人販売注文システムの目的および構成について紹介した上で、第三十四回文学フリマ東京で企画を実施した際の気付きや反省について述べていこうと思います。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;ブース無人化計画について&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ブース無人化計画は、変態美少女ふぃろそふぃ。が文学フリマ東京を始めとした即売会に取り組む方向性のひとつです。大まかには同人誌即売会での無人販売を実現し、準備完了後から片付け直前まで無人で頒布が成立することを目指しています。より詳細には、田舎の無人野菜直売所から堅牢な自動販売機まで、様々な手法を取り入れてブースの無人化を達成するための中長期的な計画です。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。では、ブースに（少なくとも人間の）売り子を置かずに済むようにすることを中長期的な目標に置いています。ただ作品を手渡したり、金銭の勘定をすること自体はあまり重要ではないからです。極端な例を出すと、ブース設営が終わったら会場を抜け出して大井競馬場に遊びに行くことさえできるようにすべきだと考えています。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://news.amane.moe/issues/11-898675"&gt;あまねけ！ニュースレター #11&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;この計画はサークル活動を始めてから長年のあいだ構想段階のまま放置されていましたが、COVID‑19の流行によって具体的な企画として始動しました。過去には、中古の100円玉用ドロップセレクター（参考: &lt;a href="https://www.asahiseiko.com/product/139/"&gt;旭精工 ドロップメカセレクター AD-81P2&lt;/a&gt;）を購入して支払機を制作しようとしたことがありますが、まだ実際の展示には繋がっていません。即売会での展示企画として実施するのは今回の &lt;strong&gt;無人販売注文システム&lt;/strong&gt; が初めてです。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;補助輪のこと&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;無人販売企画を行う場合、その環境によって利用できる手段や注意すべき点が大きく変わります。特に、来場者がどれほど悪意ある行動&lt;sup id="fnref:malicious"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:malicious" title="不正に商品を持ち去る、過少な支払いを行う、ブースの金品を盗むなど。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;をとる可能性があるか検討することは非常に重要です。これによって、田舎の無人野菜直売所と堅牢な自動販売機のどちらを利用すべきかが決まりますし、企画にかけるべき予算の幅が変化します。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;無人販売所は、多くの前提や条件でどのように実現できるかが決まります。このような懸念要素には、大きく分けて「来場者」「支払い方法」「作品の種類」があるでしょう。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://news.amane.moe/issues/26-1119829"&gt;あまねけ！ニュースレター #26&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;現金を使わずに電子版のみ販売するような場合なら、手法はもっと単純化できるでしょう。電子マネーやクレジットカードによる支払いとダウンロード時の検証を組み合わせることで、通貨の選別や商品の排出をこなす物理的な装置がなくともセキュリティを実現できるからです。ただし、このケースは単に通販サイトで商品を購入するのと原理的には変わりません。来場者の体験を向上させるには、物理的な見本誌の設置や即売会先行販売（または限定販売）のようなメリットを用意したり、 &lt;em&gt;お祭り性&lt;/em&gt; に依拠した企画を併用する必要があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方、現金を使ったり、物理的な媒体&lt;sup id="fnref:physical"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:physical" title="電子版か物理版かを選択できるような書籍作品はもちろん、キーホルダーや百合フイルムなどの電子化できないグッズ類を含みます。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;で販売する場合はもう少し深い検討が必要です。来場者の善良さに強い仮定を置けば、商品と貯金箱を放置して無人販売所とすることもできますが、仮定に対する根拠がなければ現実的とはいえません。貯金箱が持ち去られないようにワイヤーで繋いでいたとしても、適切な対価を支払って商品を持ち出したことを保証するのは困難です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのため、十分な判断材料のない状態で安全な無人販売企画を実現するには、自動販売機のような構造を導入するほかありません。しかし、自動販売機の導入には比較的大きなコスト（数万円～十数万円）がかかるため、最低限のセキュリティから少しずつ導入していきたいのも事実です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そこで、変態美少女ふぃろそふぃ。では &lt;em&gt;補助輪付き&lt;/em&gt; の無人販売企画を検討しています。ここでいう「補助輪付き」とは、無人販売企画を行っているブースの隣で、来場者からは一見すると関係のないサークルを装って監視に入ることを指しています。つまり、一方のブースを無人販売所のように仕上げつつ、完全な無人では実現の難しい部分をもう一方のブースでカバーするという形態です。文学フリマ東京では申し込み時に連続した2ブースを取得できる&lt;sup id="fnref:fee"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:fee" title="もちろん出店料も倍です。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;ため、比較的簡単に実現できます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="注文用のタブレット端末が真ん中に置かれた左側の無人販売ブースと、作品紹介フローチャートの無料配布および「ふみきり」作品解説と「機械ネコ」の考察についてのポスター展示を行った右側の有人ブース" height="563" src="/images/bunfree34/stabilisers.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろんこれは &lt;em&gt;補助輪付き&lt;/em&gt; という言葉の通り、厳密には無人販売を実現できているとはいえません。それでも、本来は来場者への強い信頼が必要な手法を少しずつ安全に試行できます。今回の無人販売注文システムの場合、注文と仮想通貨による支払いまでは無人で行えますが、現金による支払いと商品の受け渡しにはまだ人手が必要です。これが「補助輪」の意味するところであり、あくまで中途の過程としての企画であることを忘れてはいけません。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_4"&gt;無人販売注文システムについて&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;先述の通り、今回の無人販売注文システムは &lt;em&gt;補助輪付き&lt;/em&gt; の無人販売であり、実際には有人の展示です。このシステムは現金計数機能と商品引き渡し機能――つまり、普通の自動販売機にあるべき2つの特徴を備えていません。しかし、注文機能と注文を識別可能な仮想通貨決済機能を備えており、今後より強力な無人販売注文システムに発展できる可能性があります。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_5"&gt;注文アプリ（タブレット）のこと&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;今回の無人販売注文システムで使用した注文アプリ（コードネーム: nightingale）は、僕が覚えたての&lt;a href="https://flutter.dev/"&gt;Flutter&lt;/a&gt;で実装したほとんど書き捨てに近い内容のAndroidアプリです。次回以降も同様の構成で無人販売企画を展開する場合は、まずこのアプリを作り直すところから始まるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;h4 id="_6"&gt;つかいかたについて&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;来場者から見た無人販売注文システムは、見本誌に囲まれた台の上に置かれたタブレットで動くアプリそのものです。来場者はタブレットで注文したあと、支払いを済ませて売り子から商品を受け取ります。より具体的には、以下の動画のように注文アプリから注文を行い、隣のブースで商品を受け取るという流れです。&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;注文アプリで注文を行う&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;注文開始ボタンを押す&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;商品を選択してカートに入れる&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;支払い方法を選択する&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;注文を確定する&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;支払いを行う&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;現金 &lt;img alt=":arrow_right:" class="emoji" height="16" src="/emojis/27a1.png" width="16"&gt; 隣のブースで&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Monero &lt;img alt=":arrow_right:" class="emoji" height="16" src="/emojis/27a1.png" width="16"&gt; 任意の場所で&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;隣のブースで商品を受け取る&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;video controls width="1280" height="800" src="/images/bunfree34/nightingale.webm"&gt;&lt;/video&gt;

&lt;p&gt;&lt;cite&gt;動画内の画像（「光速感情デラックス」表紙・ポストカード宛名面デザイン、「先輩、今日もいいですか」表紙、「花・カフェ・宝くじ」表紙）はそれぞれ&lt;a href="https://twitter.com/gomafu_warabi"&gt;ごまふわラビ&lt;/a&gt;によって&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされています。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;Isabella the Monero Girlは何らかのライセンスの下で提供されているものではありません。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h4 id="monero"&gt;Moneroでの決済について&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;nightingaleの最も大きな特徴は、&lt;a href="https://www.getmonero.org/"&gt;Monero&lt;/a&gt;（XMR）での支払いに対応しているという点でしょう。Moneroとは、本人以外が保有額や取引履歴を追跡できない匿名性の高い暗号資産のひとつです。低い決済手数料で比較的速く送金できるため、あまねけ！や変態美少女ふぃろそふぃ。でも寄付の決済手段として採用しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;近年、同人誌即売会で&lt;a href="https://squareup.com/jp/ja/hardware/terminal"&gt;Square ターミナル&lt;/a&gt;などのクレジットカード・電子マネー決済端末が導入されるケースが増えており、非常に便利なキャッシュレス決済の普及を喜ぶ声も多いです。しかし、同人誌のように比較的 &lt;em&gt;センシティブ&lt;/em&gt; な購入履歴を、決済サービスや電子マネーの運営企業に引き渡すことに対する危機感を忘れてはなりません。また、キャッシュレス決済の便利さの裏で、決済手数料や出金手数料の名目でサークルの取り分が減っているのも決して無視できないはずです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Moneroを利用すれば、注文に対する支払いが行われた事実を検証しつつ、誰が支払ったかを秘匿できます。また、送金手数料は支払い側が負担するシステムなのでサークルの取り分が減ることもありません。一見すると購入者に負担を強いる無理な言い分に見えるかもしれませんが、サークルが決済手数料を負担するために &lt;em&gt;キリよく&lt;/em&gt; 100円値上げするケースを考えれば、むしろ支払う手数料が明快になって得をするはずです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;nightingaleでは、注文確認時点のXMR-JPYの為替レートをその場で取得して、1円未満の差を四捨五入した支払額を提示します。支払額はこの時点で固定され、その後の変動は反映されません。注文から1時間以内に商品を受け取るルールを設定したので、為替変動幅はそれほど大きくならないという想定です&lt;sup id="fnref:coinpayments"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:coinpayments" title="注文時点の為替レートで支払額を固定して、一定時間内に支払いを完了することを求める方式は、coinpaymentsなどの仮想通貨決済代行でも採用されています。"&gt;4&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。実際の支払い時点でレートを確定することもできますが、支払額の算出処理が煩雑になる割に効果は薄いだろうと判断しました。&lt;/p&gt;
&lt;h4 id="_7"&gt;注文確定について&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;nightingaleの重要な特徴は、決済手段だけではありません。注文を識別するためのトークンの発行方法として、安全かつ便利な &lt;strong&gt;注文カード方式&lt;/strong&gt; を採用しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;注文のタイミングと商品を引き渡すタイミングが異なる場合は、注文の主体を識別できる状態にする必要があります。通販サイトでは、IDとパスワードの組み合わせでログインしてもらうことで誰が注文したかを識別できますし、ユーザー登録せずに購入できるサイトでも、メールアドレスや電話番号を入力させるケースが多いでしょう。これによって、注文者（支払い者）が意図した住所に商品を配送することができます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同人誌即売会であれば、注文時に名前やメールアドレス、SNSのアカウントを紐付けると簡易的な認証を実現できます。主に知識要素としての運用が考えられますが、少し手間をかければ所持要素として利用することも可能です。具体的には、商品を受け取るブースで身分証明書、秘密情報が記載されたメール、SNSのプロフィール画面や秘密情報が記載されたチャット画面を提示すれば、特定の注文に紐付いた注文者だと証明できます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、これらの紐付けは同人誌即売会の開催よりも前、あるいはブースから離れた場所でDMなどを用いて予約（取り置き）する際に行うケースがほとんどですし、全く面識のないサークル-来場者間で利用されることはそう多くありません&lt;sup id="fnref:toriokini"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:toriokini" title="サークル-来場者間での取り置きを仲介するトリオキニなどのサービスは存在します。"&gt;5&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。今回のような無人販売注文システムでは、その場で名前やメールアドレスといった情報を入力するのは手間がかかりますし、知らないサークルに個人情報を渡すことに抵抗を感じる人もいるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;個人情報を使用するのに抵抗があれば、その場でランダムな秘密情報（合言葉）を発行・選択して&lt;sup id="fnref:sushi"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:sushi" title="元気寿司などでは、発券時に記号を選択して呼び出し時に入力するシステムが採用されています。"&gt;6&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;受け渡し時に確認するような方式を採用できます。この方式の最大の欠点は、注文時に秘密情報を書き留めておかないと忘れてしまう可能性が高い点でしょう。注文時に秘密情報を渡したければ、今度は筆記用具かレシートプリンタを置く手間が生まれてしまいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そこで、今回の注文システムでは、番号が印字された注文カードを注文に紐付けることでこれらの問題を解決します。数桁の番号程度なら入力にも手間がかかりませんし、個人情報を渡さずに済みますし、番号を覚えておく必要もありません。必要なのは、事前に用意した共通デザインの注文カード（名刺印刷サービスを活用できます）と、注文カードに番号を印字するスタンプだけです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="注文カード（左側は注文手順を示す表面で、右側は数字が印字された裏面）" height="589" src="/images/bunfree34/ordercard.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;注文者が持っているカードの番号、注文アプリに入力された番号、ブースに持参したカードの番号が全て一致していれば、注文を識別できます。現金決済ならその場で支払いを行ってから、Monero決済なら支払いを確認してから商品を引き渡すことで一連の注文フローは完了です。これは、原理上&lt;a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/Bearer%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%B3"&gt;Bearerトークン&lt;/a&gt;のような認証方法といえるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、この番号は注文アプリに手で直接入力する必要があるため、&lt;a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/Damm%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0"&gt;Dammアルゴリズム&lt;/a&gt;によるチェックディジットを採用しています。1桁の誤りや2桁の入れ替えなど、見間違いや押し間違いによる不一致もある程度防げるようにしました。&lt;/p&gt;
&lt;h4 id="_8"&gt;キャンセルについて&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;nightingaleは、 &lt;em&gt;冷やかし&lt;/em&gt; にも優しいデザインを心がけています。つまり、注文開始直後から注文完了直前まで、いつでも右上の「 &lt;img alt=":no_entry_sign:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f6ab.png" width="16"&gt; やめる」ボタンを押して注文を中止することができます。注文に戻るよう引き留めるしつこいメッセージもなく、一度「はい」を押せば最初の画面に戻る仕組みです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="「おかいものをやめますか？」と中止を確認するキャンセルダイアログ" height="469" src="/images/bunfree34/cancel.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;即売会で無人展示企画を行う場合は、購入するつもりはないものの目新しさから単に触ってみる人も多いため、途中で離脱しやすいデザインにする必要があります。いつでもキャンセルできると提示しておけば安心感を与えられますし、いろいろな人に気軽な気持ちで注文アプリを触ってもらうことができます（突貫工事とはいえせっかく作ったので使ってもらうのが第一です）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕にもう少し商売気があれば、一度触ったら離脱しにくいデザインにして（流れで、空気で、罪悪感で）購入させるデザインに仕上げることもできたでしょう。しかし、本当に心から買う気がない人は途中の画面のまま放置してその場を去ってしまいますし、むしろ無人ブースの世話を焼く手間が増えるだけだと判断してやめました。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_9"&gt;注文サーバーのこと&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;注文サーバー（コードネーム: nightperch）は、nightingaleからの注文を受け付けて記録するためのもので、注文アプリとは逆に手癖で書かれた&lt;a href="https://www.tornadoweb.org/"&gt;Tornado&lt;/a&gt;製の何かです。中身は単純にリクエストを検証してSQLiteを読み書きする程度のもので、次があればFastAPIとかでササッとやりたいなと思っています。&lt;/p&gt;
&lt;h4 id="_10"&gt;機能&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;nightperchでは以下のエンドポイントを提供しています。注文者が使う機能は簡単なHTMLを返す人間向け（ブラウザ向け）のもので、nightingale用のエンドポイントはJSON形式でやり取りを行うAPIスタイルのインターフェースです。&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
&lt;thead&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;th&gt;エンドポイント&lt;/th&gt;
&lt;th&gt;機能&lt;/th&gt;
&lt;th&gt;利用者&lt;/th&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;/thead&gt;
&lt;tbody&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;code&gt;GET /&lt;/code&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;注文番号を入力するフォームを表示します&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;注文者&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;code&gt;GET /order/:order_id&lt;/code&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;注文の合計金額と決済手段を表示します&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;注文者&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;code&gt;POST /order/:order_id&lt;/code&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;注文番号が &lt;code&gt;order_id&lt;/code&gt; の注文を作成します&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;nightingale&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;tr&gt;
&lt;td&gt;&lt;code&gt;GET /soldout&lt;/code&gt;&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;売り切れた商品の情報をJSONで返します&lt;/td&gt;
&lt;td&gt;nightingale&lt;/td&gt;
&lt;/tr&gt;
&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;nightperchは主にnightingaleが注文可能な商品を表示し、注文を作成するために用意されたサーバーですが、注文者が自らの注文を確認する機能も兼ねています。これは、Monero決済を選択した際に必須の機能です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="nightperchの注文問い合わせフォーム" height="300" src="/images/bunfree34/nightperch.png" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Moneroは匿名性の高い暗号資産であり、ウォレットアドレスを知っている他人はもちろん、支払いを受け取った本人でさえもどこから支払いが行われたのかを識別することができません（この点でビットコインなどとは大きく異なります）。しかし、注文に対する支払い手段としてMoneroを採用した場合は、どの注文に対して支払われたのかを識別する必要があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このような支払いと注文を紐付けるために、支払い者がトランザクションを暗号化した鍵そのものか、その鍵から生成した署名を提示して支払いを証明できます（&lt;a href="https://www.getmonero.org/resources/user-guides/prove-payment.html"&gt;payment proof&lt;/a&gt;）。この鍵はトランザクションを復号して内容を確認することしかできないので、渡しても問題はありません。しかし、支払いを証明してもらう側から見ると、証明のたびにランダムなデータに対する署名を要求するフローの方が安全です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、この方式では支払い後に毎回何らかの手段で鍵や署名を送信する必要があり、注文フローが煩雑になりがちです。クレジットカードを利用したときにボールペンで署名するのさえ面倒なのに、支払うたびに署名を生成してショップごとに違うフォームから送信……なんて想像したくもありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのため、Moneroには支払い先のアドレスに8バイトの支払いIDを自由に埋め込むことができる&lt;a href="https://monerodocs.org/public-address/integrated-address/"&gt;integrated address&lt;/a&gt;というフォーマットが用意されています。支払いIDは8バイトですから、1つのアドレスで18.4×10&lt;sup&gt;18&lt;/sup&gt;個くらいの注文を受け付けられます。IPv4が4バイト、UUIDが15バイトくらい、IPv6が16バイトなので余裕はそれなりにあるでしょう。nightperchでもintegrated addressを採用しており、注文に紐付いた個別の支払い先アドレスを注文者に提示できるようにしています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="nightperchによる支払い先アドレスの表示" height="500" src="/images/bunfree34/monero.png" width="400"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;支払い証明は同じウォレットアドレスへの支払いを識別する仕組みでしたが、integrated addressは支払い先のアドレスを分けることによって支払いを識別できるようにする方法です。つまり、個別の注文とintegrated addressを紐付けて、各アドレスに着金したら支払いが完了したとみなせます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちなみに、&lt;a href="https://monerodocs.org/public-address/subaddress/"&gt;subaddress&lt;/a&gt;を使ってもintegrated addressと同様の処理を実現できるものの、アドレスの生成に秘密鍵が必要なので取り回しが悪いです。サーバーで自動的に注文と紐付けるというよりも、個人がPCやスマホで1つずつ発行して支払いを依頼するようなフローに向いています。integrated addressは同じウォレットアドレスのバリエーションなので、複数回の支払いが同じウォレットに送られていることを識別できますが、subaddressはお互いに関連のあるアドレスかどうか識別できないという差もあります（一貫性と匿名性のトレードオフともいえます）。&lt;/p&gt;
&lt;h4 id="_11"&gt;ネットワーク&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;nightperchはnightingaleと注文者の両方が利用する設計のため、サーバーの設置場所にかかわらずタブレットが属するネットワーク（ブースネットワーク）からインターネットに出られるようにする必要があります。大きく分けて、ブースネットワークにサーバーを設置してインターネットから参照できるようにするか、外部にサーバーを設置してブースネットワークから参照できるようにするか、という2つの方針が考えられるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回の注文システムでは、ブースに置いた&lt;a href="https://www.lenovo.com/jp/ja/notebooks/thinkpad/x-series/ThinkPad-X13-Yoga/p/22TPX13X3Y1"&gt;ThinkPad X13 Yoga Gen 1&lt;/a&gt;でnightperchサーバーを立てて、インターネットから参照できるようにする方式を採用しました。これは、nightingaleとnightperchをネットワーク的に近い位置に保ちたかったのと、モバイル回線などの不調でブースネットワークからインターネットを参照できなくても、注文システムが影響を受けないようにすることをねらった選択です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="nightingale(KC-T302DT) - モバイルホットスポット - Windows - portproxy - nightperch(WSL)" height="400" src="/images/bunfree34/network1.png" width="800"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;Windows 11のロゴは何らかのライセンスの下で提供されているものではありません。著作権上、あるいは商標権上の制限を受ける可能性があります。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ThinkPadとタブレットは、&lt;a href="https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/%E3%83%A2%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%AB-%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88windows-pc-%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%99%E3%82%8B-c89b0fad-72d5-41e8-f7ea-406ad9036b85#WindowsVersion=Windows_11"&gt;モバイルホットスポット&lt;/a&gt;を通じて接続しました。タブレットからWi-Fiで接続すると、プライベートIPアドレス（多くのケースで &lt;code&gt;192.168.137.1&lt;/code&gt; のようです）でWindows側にアクセスできます。さらに、以下のコマンドでWindowsとWSLを接続すれば、8000番ポートでnightperchと通信できるようになります。&lt;/p&gt;
&lt;div class="highlight"&gt;&lt;pre&gt;&lt;span&gt;&lt;/span&gt;&lt;code&gt;&lt;span class="nv"&gt;$wsl2Address&lt;/span&gt; &lt;span class="p"&gt;=&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;wsl&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;-e&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;hostname&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;-I&lt;/span&gt; &lt;span class="p"&gt;|&lt;/span&gt; &lt;span class="k"&gt;ForEach&lt;/span&gt;&lt;span class="n"&gt;-Object&lt;/span&gt; &lt;span class="p"&gt;{&lt;/span&gt; &lt;span class="nv"&gt;$_&lt;/span&gt;&lt;span class="p"&gt;.&lt;/span&gt;&lt;span class="n"&gt;trim&lt;/span&gt;&lt;span class="p"&gt;()&lt;/span&gt; &lt;span class="p"&gt;}&lt;/span&gt;
&lt;span class="nb"&gt;New-NetFireWallRule&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;-DisplayName&lt;/span&gt; &lt;span class="s1"&gt;&amp;#39;WSL 2 Firewall Unlock&amp;#39;&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;-Direction&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;Inbound&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;-LocalPort&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;8000&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;-Action&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;Allow&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;-Protocol&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;TCP&lt;/span&gt;
&lt;span class="n"&gt;netsh&lt;/span&gt;&lt;span class="p"&gt;.&lt;/span&gt;&lt;span class="n"&gt;exe&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;interface&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;portproxy&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;add&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;v4tov4&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;listenaddress&lt;/span&gt;&lt;span class="p"&gt;=*&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;listenport&lt;/span&gt;&lt;span class="p"&gt;=&lt;/span&gt;&lt;span class="n"&gt;8000&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;connectaddress&lt;/span&gt;&lt;span class="p"&gt;=&lt;/span&gt;&lt;span class="nv"&gt;$wsl2Address&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;connectport&lt;/span&gt;&lt;span class="p"&gt;=&lt;/span&gt;&lt;span class="n"&gt;8000&lt;/span&gt;
&lt;/code&gt;&lt;/pre&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;現状確認はこんな感じです:&lt;/p&gt;
&lt;div class="highlight"&gt;&lt;pre&gt;&lt;span&gt;&lt;/span&gt;&lt;code&gt;&lt;span class="n"&gt;netsh&lt;/span&gt;&lt;span class="p"&gt;.&lt;/span&gt;&lt;span class="n"&gt;exe&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;interface&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;portproxy&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;show&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;v4tov4&lt;/span&gt;
&lt;/code&gt;&lt;/pre&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;ファイアウォールと転送設定の削除はこんな感じです:&lt;/p&gt;
&lt;div class="highlight"&gt;&lt;pre&gt;&lt;span&gt;&lt;/span&gt;&lt;code&gt;&lt;span class="n"&gt;netsh&lt;/span&gt;&lt;span class="p"&gt;.&lt;/span&gt;&lt;span class="n"&gt;exe&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;interface&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;portproxy&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;delete&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;v4tov4&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;listenport&lt;/span&gt;&lt;span class="p"&gt;=&lt;/span&gt;&lt;span class="n"&gt;8000&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;listenaddress&lt;/span&gt;&lt;span class="p"&gt;=*&lt;/span&gt;
&lt;span class="nb"&gt;Remove-NetFireWallRule&lt;/span&gt; &lt;span class="n"&gt;-DisplayName&lt;/span&gt; &lt;span class="s1"&gt;&amp;#39;WSL 2 Firewall Unlock&amp;#39;&lt;/span&gt;
&lt;/code&gt;&lt;/pre&gt;&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;インターネットからnightperchを参照する経路については、モバイル回線からSSHトンネルを掘って通信できるようにしました。この経路を使って &lt;code&gt;https://pay.hentaigirls.net/&lt;/code&gt; というURLからアクセスしてもらえば、注文の検索や支払い先アドレスの表示を行えます（今は使えません）。中継地が多いですが、ブラウザでの表示速度に大きな問題は感じませんでした。ただし、後述の通り一時的な回線断による不調が長引いたので、安定性の面で問題がありそうです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="注文者 - Cloudflare - NGINX - SSH（モバイル回線） - Windows - portproxy - nightperch(WSL)" height="600" src="/images/bunfree34/network2.png" width="800"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;Cloudflare、NGINX、Windows 11の各ロゴ、Isabella the Monero Girlは何らかのライセンスの下で提供されているものではありません。著作権上、あるいは商標権上の制限を受ける可能性があります。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_12"&gt;気付き・反省について&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;この無人販売注文システムは、暗号資産による決済や分かりやすい注文フローを採用した革新的なシステムとして設計されましたが、まだまだ反省点が残っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まず、注文確定時に必要な注文カードを見つけるのが難しかった点が挙げられます。これはnightingaleやnightperchの実装不備ではなく、どちらかといえばブース上の物理的配置の問題です。注文アプリを入力しやすい高さに載せるための台が狭く、注文カードを置くスペースがなかったため、やむなく低い机の上に置いていました。そのため、タブレットに注目している注文者の視線に入りにくかったと考えられます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/bunfree34/pre-unattended.jpg"&gt;&lt;img alt="白いクロスをかけた長机の上に置かれている、注文用のタブレット端末、10冊以上の見本誌、呼び出し用の非常ボタン、小さな赤い鳥居" height="540" src="/images/bunfree34/pre-unattended_thumb.jpg" width="750"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;nightingale自身の不備としては、注文番号入力後に押す &lt;img alt=":ballot_box_with_check:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2611.png" width="16"&gt; がテンキーに埋もれてしまって見にくかった点があります。このあたりは&lt;a href="https://pub.dev/packages/numeric_keyboard"&gt;ライブラリ&lt;/a&gt;からそのままはめ込んだ部分で、まぁ次は大きなOKボタンを下に置けばいいでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="注文確定時に注文番号を入力するダイアログ" height="469" src="/images/bunfree34/numpad.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、注文完了後にOKボタンを押さずに放置してしまうケースがあったので、数秒後に最初の画面に戻るよう実装すべきだと思いました。どの画面でも一定時間放置したらキャンセル扱いにしてもいいでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;次回以降に実装したいものとして、以下のようなアイデアがあります。もっと面白いアイデアがあったら&lt;a href="/comment/new/"&gt;コメント&lt;/a&gt;から教えてください。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;最初の画面でつかいかたを紹介するスライドを流す&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;商品をランダムに選べるようにする&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;商品を全部まとめて注文できるようにする&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/bunfree-great-wall/#_1"&gt;2択の質問&lt;/a&gt;をいくつか表示して商品をおすすめできるようにする&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;商品の説明をmarqueeで流す&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;試し読みできるようにする&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;nightperchの不備としては、サーバーの実装自体というよりも設置場所に問題がありました。無人販売注文システムがインターネットに出られなくても独立して注文処理を行えるように、ブースに置いたノートPCでサーバーを立ち上げていたのは先述の通りです。しかし、モバイルホットスポット &lt;img alt=":arrow_right:" class="emoji" height="16" src="/emojis/27a1.png" width="16"&gt; Windows &lt;img alt=":arrow_right:" class="emoji" height="16" src="/emojis/27a1.png" width="16"&gt; WSLで2つのインターフェースを越える必要があり、当日はファイアウォールの設定をトチって手間取ってしまいました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、Monero決済を利用する人に向けてnightperchを外部公開するために、モバイル回線を通してSSHトンネルを掘っていたこともトラブルを引き起こしました。ネットワークが不安定になると接続が切れてしまう上に、何度か再接続を繰り返したところSSHサーバが接続を受け付けなくなってしまったのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そこからは&lt;a href="https://ngrok.com/"&gt;ngrok&lt;/a&gt;経由で外部公開していましたが、カスタムドメイン設定は&lt;a href="https://ngrok.com/pricing"&gt;有料プラン&lt;/a&gt;だったので、注文カードのQRコードが利用できない状況が続きました&lt;sup id="fnref:redirect"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:redirect" title="今思えばPage RulesでngrokのURLにリダイレクトすれば当座はよかったのかもしれない。"&gt;7&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。Monero決済を使った人はいなかったので大きな実害はなかったものの、なかなか悔しい戦績です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そもそも、SSHトンネルとモバイル回線は特性上あんまり相性がよくないので、外部公開したいなら素直に外でサーバーを動かした方がいいですね。次はきっとそうしましょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;P.S: 来場者の不備としては、無人ブースへのはみ出しが多いという点がありました（もちろん今回に限りません）。無人だからといって誰かが設置した展示の前にはみ出していいわけではないんですが、隣のブースの方が楽しいから仕方ないのかもしれません。監視カメラとか置いてもあんまり意味ないんだな～と毎回思っています。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_13"&gt;まとめ&lt;/h2&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;同人誌即売会で無人販売を行うには、当日の環境や商品の形態、決済手段に応じた個別の設計が必要です。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;匿名性の高いMonero決済や使いやすい注文カード方式を取り入れた無人販売注文システムを作りました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;注文システムは、Flutterで書かれた注文アプリとPython（Tornado）で書かれた注文サーバーで構成されています。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;面白くてためになるお話が収録された「&lt;a href="https://bunfree34.hentaigirls.net/"&gt;光速感情デラックス&lt;/a&gt;」が発行されました。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:malicious"&gt;
&lt;p&gt;不正に商品を持ち去る、過少な支払いを行う、ブースの金品を盗むなど。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:malicious" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:physical"&gt;
&lt;p&gt;電子版か物理版かを選択できるような書籍作品はもちろん、キーホルダーや&lt;a href="/post/lily-letter-film/"&gt;百合フイルム&lt;/a&gt;などの電子化できないグッズ類を含みます。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:physical" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:fee"&gt;
&lt;p&gt;もちろん出店料も倍です。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:fee" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:coinpayments"&gt;
&lt;p&gt;注文時点の為替レートで支払額を固定して、一定時間内に支払いを完了することを求める方式は、&lt;a href="https://www.coinpayments.net/"&gt;coinpayments&lt;/a&gt;などの仮想通貨決済代行でも採用されています。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:coinpayments" title="Jump back to footnote 4 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:toriokini"&gt;
&lt;p&gt;サークル-来場者間での取り置きを仲介する&lt;a href="https://triokini.com/"&gt;トリオキニ&lt;/a&gt;などのサービスは存在します。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:toriokini" title="Jump back to footnote 5 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:sushi"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://news.amane.moe/issues/2-775595"&gt;元気寿司&lt;/a&gt;などでは、発券時に記号を選択して呼び出し時に入力するシステムが採用されています。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:sushi" title="Jump back to footnote 6 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:redirect"&gt;
&lt;p&gt;今思えば&lt;a href="https://support.cloudflare.com/hc/ja/articles/218411427"&gt;Page Rules&lt;/a&gt;でngrokのURLにリダイレクトすれば当座はよかったのかもしれない。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:redirect" title="Jump back to footnote 7 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>文フリ34のふりかえり（ダウンロードシステム編）</title><link href="https://ama.ne.jp/post/bunfree34-cloudflare/" rel="alternate"/><published>2022-06-12T19:00:00+09:00</published><updated>2022-06-13T01:39:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2022-06-12:/post/bunfree34-cloudflare/</id><summary type="html">&lt;p&gt;たのしい文化祭ダウンロードシステムまとめ&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;概要&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;電子版の配布方法について&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;メディア配布方式のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;ダウンロードリンク方式のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;電子書籍ストアのこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_6"&gt;光速感情デラックスのダウンロードシステムについて&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_7"&gt;制約と条件のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_8"&gt;実装のこと（共通パスワードの場合）&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_9"&gt;実装のこと（リライトルールの場合）&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#cloudflare-workerskvr2"&gt;実装のこと（Cloudflare Workers+KV+R2の場合）&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_10"&gt;まとめ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;概要&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo34/"&gt;第三十四回文学フリマ東京&lt;/a&gt;の新刊「&lt;a href="https://bunfree34.hentaigirls.net/"&gt;光速感情デラックス&lt;/a&gt;」は、配布用のポストカードに記載されたQRコードからPDF版をダウンロードできるシステム（ダウンロードリンク方式）を採用しました。実はEPUB版を頒布する計画も出ているのですが、まだ必要な作業が残っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回の配布方法を実装するには、いくつかの制約と特殊な条件を解決する必要がありました。この記事では、光速感情デラックスのダウンロードシステムの要件について、一般的なダウンロードリンク方式と比較しながら整理した上で、それらを&lt;a href="https://developers.cloudflare.com/workers/"&gt;Cloudflare Workers&lt;/a&gt;+&lt;a href="https://developers.cloudflare.com/workers/learning/how-kv-works/"&gt;KV&lt;/a&gt;+&lt;a href="https://developers.cloudflare.com/r2/"&gt;R2&lt;/a&gt;上で実装する流れについて紹介しようと思います。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;電子版の配布方法について&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;メディア配布方式のこと&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;私たちが電子版&lt;sup id="fnref:ebook"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:ebook" title="PDFファイルやテキストファイル、EPUBファイルはもちろん、複数のPNGファイルやJPGファイルをZIPファイルに固めたものを配布することさえできます。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;を配布するとき、コンテンツが紙に記録された状態で頒布される &lt;em&gt;紙の本&lt;/em&gt; の特徴をできるだけ維持する方法が &lt;strong&gt;メディア配布方式&lt;/strong&gt; です。これは、BD-R(OM)やCD-R(OM)、(micro/mini)SDカードやUSBフラッシュドライブ、フロッピーディスクなどの持ち運びしやすいメディアにコンテンツを記録して頒布する方法です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;即売会では、印刷版の場合と同様にコンテンツを記録したメディアを渡せば頒布が完了します。&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。&lt;/a&gt;では、&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo28/"&gt;第二十八回文学フリマ東京&lt;/a&gt;にて&lt;a href="https://twitter.com/hentaigirlsnet/status/1125232976097210369"&gt;フロッピーディスクを頒布した回&lt;/a&gt;がありました&lt;sup id="fnref:floppy"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:floppy" title="当時はいろいろ切羽詰まっていて、ちゃんとメディアそのものの写真を撮る暇がなかったみたいです。隣のサークルさんが上げてくれた写真などではっきりとした姿を確認できます。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="ボールチェーンが付いた黒色・オレンジ色・ピンク色のフロッピーディスクで配布された「flowline flower」" height="600" src="/images/bunfree34/floppy.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/bunfree34/flr-label.png"&gt;&lt;img alt="「flowline flower」フロッピーディスク版に貼付されていたラベル" height="600" src="/images/bunfree34/flr-label_thumb.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;フロッピーディスクのラベルデザインは&lt;a href="https://twitter.com/NTSC_J"&gt;ジェンガ2003&lt;/a&gt;と片桐天音によって&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされています。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;メディア配布方式は、印刷版が持っている「その場で」そして「オフラインで」コンテンツを楽しめるという特徴を引き継いでいます。これは、以降に述べる他の方式と比較すると、頒布時点でメディアに全てのコンテンツが記録されているという点で非常に優秀です。全てのデータを読者自身で管理することで、読者は &lt;em&gt;信頼できないサークル&lt;/em&gt; からも購入できるようになりますし、サークル側もダウンロードシステムの維持・管理から解放されるという大きなメリットを享受できます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、メディアそのものがコンテンツを表示するインターフェースを備えていない限り&lt;sup id="fnref:epaper"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:epaper" title="たとえば、数GB程度の記憶領域を持つ電子ペーパーが数百円で入手できるようになれば実現できます。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;、ファイルを読み込んで内容を表示できるデバイスと、そのデバイスにメディアを読み込む手間が必要です。USBポートやメモリーカードリーダーを備えたノートPCを使っていればあまり負担を感じないかもしれませんが、スマートフォンで気軽にコンテンツを利用したい場合はかなり不便でしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのため、最近ではメディア配布方式の利用シーンは大容量の画像集や法的懸念があるコンテンツなどに限られ、次のダウンロードリンク方式が利用されることが多くなっています。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_4"&gt;ダウンロードリンク方式のこと&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;私たちが電子版を配布するとき、インターネットが広く普及している状況を最大限に利用してコンテンツをダウンロードしてもらう方法が &lt;strong&gt;ダウンロードリンク方式&lt;/strong&gt; です。これは、コンテンツの場所を示すURLやダウンロードに必要な秘密情報&lt;sup id="fnref:downloadurl"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:downloadurl" title="URLと秘密情報は分離されていることもありますし、URL内に（手で入力するには複雑で長い）秘密情報を含んだ状態でQRコードに記録されていることもあります。"&gt;4&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;を記載したメディア（ポストカードやパンフレットなど）を頒布し、購入した読者自身でコンテンツをダウンロードしてもらう方式です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここでいうメディアは、印刷物としての紙やプラスチックシートなどはもちろん、メディア配布方式で一般的に利用されるSDカードなども含んでいます&lt;sup id="fnref:wastesdcard"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:wastesdcard" title="もちろん、数GB～数百GBを記録できるメディアにURLやパスワードだけを記録するのは無駄なので、通常は利用されません。"&gt;5&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。ダウンロードリンク方式の最も重要な特徴はインターネットを利用してダウンロードできることであり、メディアそのものには完全なコンテンツが記録されていないという点で、メディア配布方式とは大きく異なります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、URLや秘密情報も人間の目が識別できる形式で印刷されている必要はなく、URLをQRコードとして記載したり、NFCタグを読み取ってリンクを開いてもらうようにすることもできます。QRコードやNFCタグを読み取る機能がないデバイスを使っている場合は、別のデバイスで読み取った上で転送するとよいでしょう。わずかに不便かもしれませんが、コンテンツそのものを送信するより簡単で省エネです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;新刊「&lt;a href="https://bunfree34.hentaigirls.net/"&gt;光速感情デラックス&lt;/a&gt;」や準新刊「&lt;a href="https://hentaigirls.net/post/tokyo33/#_1"&gt;先輩、今日もいいですか&lt;/a&gt;」でも、ダウンロードリンク方式を採用しています。宛名面の左下に記載されているQRコードがダウンロードリンクです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="光速感情デラックス ポストカード（左側は裏面で、右側は表面）" height="750" src="/images/bunfree34/faster-emotion-deluxe_postcard.png" width="1014"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;通信面および宛名面のデザインは&lt;a href="https://twitter.com/gomafu_warabi"&gt;ごまふわラビ&lt;/a&gt;によって&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされています。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ダウンロードリンク方式では、受け取ったメディアそのものにはコンテンツが記録されていないので、読者は一時的な障害や恒久的なリンク切れなどに備えて確実にファイルを入手しておく必要があります。メディア配布方式は印刷版の電子化にあたる方式ですが、ダウンロードリンク方式はむしろ印刷版との引換券のような性質を持っているからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、ファイルを手元にダウンロードしたあとは、外形的にはメディア配布方式とほとんど差がありません。強いてメディア配布方式と異なる点を挙げるなら、入手したファイルを紛失しても再度ダウンロードできるかもしれない点、記録するメディアは読者自身で入手しなければならない点があるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、サークル側はダウンロードシステムを確実に維持・管理する必要があり、場合によっては配布から一定期間でシステムを廃止する可能性がある旨を明記する必要があります。この点に注目すると、メディア配布方式は読者に負担を強いる方式、ダウンロードリンク方式はサークル側に負担を強いる方式ということができるかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_5"&gt;電子書籍ストアのこと&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;一般的なサークルが即売会で利用するには少しハードルが高いですが、電子書籍ストアやコンテンツ販売サイトが作品を無料配布できるクーポンを発行できる機能を持っていれば、そのクーポンを記載したメディアを頒布する形態を利用できます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;たとえば、&lt;a href="https://booth.pm/"&gt;BOOTH&lt;/a&gt;の&lt;a href="https://booth.pm/booth_apps/secret_pass"&gt;シークレット公開&lt;/a&gt;を利用すると、URLと合言葉（パスワード）を知っている人だけに商品を公開できます。このURLとパスワードを頒布することで、サークル側はダウンロードシステムの維持・管理を避けつつ簡単にコンテンツをダウンロードしてもらえるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、特定の作品にのみ利用できるギフト券を購入できるストアであれば、そのクーポンコードを使って頒布できるかもしれません。ただし、本来の目的とはかなり離れた使用方法なので、不便な部分があるのはもちろん、ストアによっては規約違反となる可能性があります。たとえば、同じ作品のギフト券について購入回数を制限していたり、有効期限が180日間～1年間と頒布に使うには短かったり、そもそもクーポンの転売を禁止している場合さえあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、ダウンロードシステムとして特定のストアを利用した場合、そのサービスを利用できない読者を実質的に排除することになったり、ストアの閉鎖によってコンテンツが配布できなくなってしまう点には注意すべきでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_6"&gt;光速感情デラックスのダウンロードシステムについて&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="_7"&gt;制約と条件のこと&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/post/bunfree34-postcard/"&gt;文フリ34のふりかえり（ポストカード編）&lt;/a&gt;では、光速感情デラックスの配布メディアの詳細についてお伝えしました。このポストカードの形式について検討すると、配布方法を決めるにあたって重要な以下の特徴を持っています。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;URLが &lt;strong&gt;推測可能&lt;/strong&gt; で、秘密情報を含んでいないこと&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;メディア全体で共通の秘密情報を持って &lt;strong&gt;いない&lt;/strong&gt; こと&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;メディアごとに異なる秘密情報を持って &lt;strong&gt;いる&lt;/strong&gt; こと&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;一方で、一般的なダウンロードリンク方式における配布メディアは、以下のような特徴を持っています。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;URLの &lt;strong&gt;推測が難しく&lt;/strong&gt; 、実質的に秘密情報を含んでいること&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;メディア全体で共通の秘密情報を持って &lt;strong&gt;いる&lt;/strong&gt; こと&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;メディアごとに異なる秘密情報を持って &lt;strong&gt;いない&lt;/strong&gt; こと&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;一般的なダウンロードリンク方式における配布メディアは、費用を抑えるために共通の内容で印刷することが多く、その場合はURL自体を秘匿したり共通の秘密情報を配布するのが自然です。たとえば、 &lt;code&gt;https://example.com/pthc-book/BvTR3rPt&lt;/code&gt; というURLをQRコードで記載し、秘密情報として &lt;code&gt;16574894&lt;/code&gt; という文字列を人間の目が識別できる形式で記載すれば、全て同じ内容のポストカードのうち1枚を引き渡すだけで頒布が成立します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このメディアに対応するダウンロードシステムでは、  &lt;code&gt;https://example.com/pthc-book/BvTR3rPt&lt;/code&gt; というURLに対してパスワード入力画面を表示し、 &lt;code&gt;16574894&lt;/code&gt; という入力があればコンテンツを返すように実装すればよいでしょう。場合によっては、 &lt;code&gt;https://example.com/pthc-book/cWus4SqU&lt;/code&gt; という間違ったURLに対しても同じ画面を表示したり、パスワードの検証に時間をかけたりする&lt;sup id="fnref:heavyverify"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:heavyverify" title="システムがわざとレスポンスを遅くするよりも、Argon2などのリソース消費が大きくなるように設計されたアルゴリズムを使うべきです。"&gt;6&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;ことで、購入者以外がコンテンツを閲覧できないよう工夫する必要があるかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、光速感情デラックスのポストカードは、一般的なダウンロードリンク方式における配布メディアの性質を備えていません。URLは&lt;a href="/post/bunfree34-general/"&gt;文フリ34のふりかえり&lt;/a&gt;でも示しているとおり &lt;a href="https://hentaigirls.net/book/faster-emotion-deluxe/"&gt;&lt;code&gt;https://hentaigirls.net/book/faster-emotion-deluxe/&lt;/code&gt;&lt;/a&gt; であり、作品タイトルや&lt;a href="https://hentaigirls.net/post/tokyo34/"&gt;告知記事&lt;/a&gt;から十分に推測できる文字列です。また、ポストカード自身には秘密情報が一切記載されていません。これは、無人販売企画の進行にあたって、ブースに置かれたポストカードを不正に持ち去ってもコンテンツを閲覧できないようにするための工夫です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;唯一、秘密情報として利用できるのが印刷版チケットです。そのため、印刷版チケットに記載された変更用トークンを、PDF版のダウンロードパスワードとしても利用できるようにする必要があります。印刷版チケットは購入者が受け取るポストカードにのみ貼付されているものであり、他の人は閲覧できません。当初はここにダウンロード用の共通パスワードを記載する計画がありましたが、利用者が変更用トークンと区別できない可能性が高く、またシールの大きさ（約18mm×約20mm）も小さかったので断念しました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="光速感情デラックス 印刷版チケット" height="350" src="/images/bunfree34/ticket.jpg" width="300"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この要件は、ポストカードの一部を空白にした状態で印刷し、後から回転印などでシリアルナンバーを打刻するような方式でも同様です。これらの頒布方法に対応するダウンロードシステムでは、1つのURLに対して複数の秘密情報を利用できるように設計しなければなりません。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_8"&gt;実装のこと（共通パスワードの場合）&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;共通のパスワードを1つだけ利用できるようにする場合は、幅広いダウンロードシステムを利用できます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;たとえば、&lt;a href="https://gigafile.nu/support.php"&gt;ギガファイル便&lt;/a&gt;などのファイル転送サービスではダウンロードパスワードを設定できるものが多いですし、&lt;a href="https://www.sync.com/"&gt;Sync&lt;/a&gt;などのクラウドストレージでも&lt;a href="https://www.sync.com/help/how-to-manage-shared-link-permissions/"&gt;パスワードつき共有リンク&lt;/a&gt;を発行できる場合があります。非常に簡易な形式なら、パスワードを設定したZIPファイルを配布するだけでも実現できます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、これらの方式で複数のパスワードを利用可能にするのは困難です。100個のパスワードを1つずつ設定した100個のファイルをアップロードしても、購入者は自分の持っているパスワードがどのファイルに対応しているか判断できません。パスワードとは別にIDを発行したり、十分に長いパスワードの先頭から数桁をファイル名に含めれば対応できる可能性がありますが、利便性の部分で難が残ります。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_9"&gt;実装のこと（リライトルールの場合）&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;ここで、&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;や&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。公式サイト&lt;/a&gt;のように、リライト&lt;sup id="fnref:rewrites"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:rewrites" title="ここでは、あるURLに対して（URLを変更せずに）別のURLのコンテンツを返すことを示しています。"&gt;7&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;ルール（またはリダイレクト&lt;sup id="fnref:redirects"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:redirects" title="ここでは、あるURLに対して別のURLに転送することを示しています。"&gt;8&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;ルール）を記述できるホスティングサービスを利用する場合を考えます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;リライトルールを使用すると、複数のパスワードに対応した簡易的なダウンロードシステムを実装できます。つまり、ダウンロードパスワードを含むURLを推測不可能なURLにリライトして配布を実現します。具体的な手段は次の通りです:&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;URL &lt;code&gt;https://example.com/pthc-book&lt;/code&gt; とパスワード &lt;code&gt;16574894&lt;/code&gt; を受け取ります。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;code&gt;https://example.com/pthc-book&lt;/code&gt; にアクセスして、パスワードの入力画面を表示します。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;パスワードを入力してボタンを押すと、 &lt;code&gt;https://example.com/pthc-book/16574894&lt;/code&gt; というURLに移動します&lt;sup id="fnref:formjs"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:formjs" title="formで実装すると https://example.com/pthc-book/?password=16574894 のようなURLになってしまうため、JavaScriptなどで個別に処理する必要があります。"&gt;9&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;code&gt;https://example.com/pthc-book/16574894&lt;/code&gt; が &lt;code&gt;https://example.com/pthc-book/BvTR3rPt/book.pdf&lt;/code&gt; にリライトされます。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;code&gt;book.pdf&lt;/code&gt; をダウンロードできます。&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;p&gt;&lt;code&gt;https://example.com/pthc-book/BvTR3rPt/book.pdf&lt;/code&gt; にリライトされるルールを複数設定することで、ホスティングサービスの上限まではいくらでもパスワードを発行可能です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このダウンロードシステムの問題点は、大きく分けて3つあります。1つは単体でダウンロード可能なURLが履歴に記録されること、もう1つはパスワードが非常に効率よく検証できること、そしてパスワードがリライトルール上に平文で記録されていることです。1つ目はURLに秘密情報を含むあらゆる配布形式の問題であり、後の2つはリライトルールを利用する際の問題といえます。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="cloudflare-workerskvr2"&gt;実装のこと（Cloudflare Workers+KV+R2の場合）&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;そのため、安全なダウンロードシステムを実装するには、秘密情報をURLではなくリクエストボディで送信する（典型的にはformでPOSTする）必要があります。この場合、静的サイトを配信する単純なホスティングサービスでは限界があり、個別にダウンロード用のサーバーを立てたり、&lt;a href="https://firebase.google.com/docs/functions"&gt;Cloud Functions for Firebase&lt;/a&gt;や&lt;a href="https://aws.amazon.com/jp/lambda/edge/"&gt;Lambda@Edge&lt;/a&gt;などのサービスと組み合わせてパスワード照合やコンテンツ提供を行わなければなりません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回、光速感情デラックスのダウンロードシステムを実装するにあたっては、&lt;a href="https://developers.cloudflare.com/workers/"&gt;Cloudflare Workers&lt;/a&gt;を採用しました。関連するコンポーネントとして、秘密情報とダウンロードできるファイルの対応を記録するための&lt;a href="https://developers.cloudflare.com/workers/learning/how-kv-works/"&gt;Workers KV&lt;/a&gt;と、PDFファイルを保管するための&lt;a href="https://developers.cloudflare.com/r2/"&gt;Cloudflare R2&lt;/a&gt;を利用しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本来は、2022年5月に発表された&lt;a href="https://blog.cloudflare.com/introducing-d1/"&gt;D1&lt;/a&gt;を使って最新技術でワイワイ感を出していきたかったのですが、間に合わなかったので素直にKVを使用してありふれたアプリケーションに仕上げました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここからは、このQuettaと名付けられたダウンロードシステム&lt;sup id="fnref:quetta"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:quetta" title="コードネーム（レポジトリの名前）はfermitaj-storage、サービス名は「Quetta : クエタ」にしました。"&gt;10&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;でどのように前述の問題を解決できたかを検討しながら、Quettaの特徴について述べていきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://quetta.hentaigirls.net/"&gt;&lt;img alt="Quettaのスクリーンショット" height="400" src="/images/bunfree34/quetta.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h4 id="1-url"&gt;1: 単体でダウンロード可能なURLが履歴に記録されること&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;QuettaのURL設計は非常に単純です。&lt;code&gt;/&lt;/code&gt; 以降のパスは全て推測可能なファイル名として扱われます。パスの一部に秘密情報を含んだり、クエリパラメータで秘密情報を受け取ることはありません。どのようなファイルをダウンロードしたかという履歴は残るかもしれませんが、これは秘密情報が残る懸念とは関係のない問題です。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;たとえば、次のようなURLを利用できます: &lt;a href="https://quetta.hentaigirls.net/shirako2.png"&gt;&lt;code&gt;https://quetta.hentaigirls.net/shirako2.png&lt;/code&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h4 id="2"&gt;2: パスワードが非常に効率よく検証できること&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;Quettaでは、&lt;a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/Bcrypt"&gt;bcrypt&lt;/a&gt;でハッシュ化されたパスワードを検証して認証・認可を行います。bcryptもArgon2と同様に総当たり攻撃に強くなるように設計されたアルゴリズムです。本来はArgon2を利用したかったのですが、Cloudflare Workersの環境ではどうしても利用できなかったので諦めました。Argon2に対応するライブラリをWorkersで使ったことがある方は、ぜひ詳細を教えてください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここでいう認証とは、受け取ったパスワードをKVに記録されたパスワードと比較することを指しています。認可とは、URLのファイル名をそのパスワードが利用できるファイル名と比較することを指しています。今後、複数のファイルを配布することを意識して、パスワード用のバケットと利用できるファイル名を管理するバケットを分けました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、&lt;a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E6%94%BB%E6%92%83"&gt;タイミング攻撃&lt;/a&gt;を回避するために、Workers KV上のパスワードと一致しなかった場合や、ファイルが利用できない場合など、本来はパスワードハッシュを検証する必要がない（すぐに404を返せる）場合でも必ず検証を行っています。もちろん、ファイルの所在やパスワードの一致不一致に関係なく、ファイルを利用できない場合は全て&lt;a href="https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/HTTP/Status/404"&gt;404 Not Found&lt;/a&gt;を返します&lt;sup id="fnref:github404"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:github404" title="これはGitHubなどと同様のスタイルです。"&gt;11&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、パスワードをどのようにKVに記録し、どのようにACLと対応づけているのか気になった人もいるでしょう。正直に言うと、今回はパスワードの前半部分をIDとして利用するという苦肉の策を採用しています。変更用トークンは英数字20文字で、後半の16文字だけでも十分な強度を保てるという計算です。次回以降は、パスワードに対応するIDをきちんと発行して認証できるようにする予定です。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;たとえば、上記のURLで次のようなパスワードを利用できます: &lt;code&gt;XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX&lt;/code&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h4 id="3"&gt;3: パスワードがリライトルール上に平文で記録されていること&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;前述の通り、パスワードはbcryptでハッシュ化されてからWorkers KVに保管されます。Cloudflare上のどこにも秘密情報（全体）は保存されていません。仮にKVの内容が流出したとしても、総当たりにはなかなかの時間がかかるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;たとえば、上記のURLとパスワードで次のような画像をダウンロードできます:&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/bunfree34/shirako2.png"&gt;&lt;img alt="白子アイコンの画像" height="240" src="/images/bunfree34/shirako2_thumb.png" width="240"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;この画像は何らかのライセンスの下で提供されているものではありません。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_10"&gt;まとめ&lt;/h2&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;電子版の同人誌を配布するには、メディア配布方式・ダウンロードリンク方式・電子書籍ストア方式を利用できます。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;光速感情デラックスの配布では、一般的なダウンロードリンク方式とは異なる要件を満たす必要がありました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;1つのファイルを複数のパスワードで安全にダウンロードできるように、Cloudflare Workers+KV+R2上でダウンロードシステムを実装しました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;面白くてためになるお話が収録された「&lt;a href="https://bunfree34.hentaigirls.net/"&gt;光速感情デラックス&lt;/a&gt;」が発行されました。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:ebook"&gt;
&lt;p&gt;PDFファイルやテキストファイル、EPUBファイルはもちろん、複数のPNGファイルやJPGファイルをZIPファイルに固めたものを配布することさえできます。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:ebook" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:floppy"&gt;
&lt;p&gt;当時はいろいろ切羽詰まっていて、ちゃんとメディアそのものの写真を撮る暇がなかったみたいです。&lt;a href="https://twitter.com/amecokaeruda/status/1125270163295596544"&gt;隣のサークルさんが上げてくれた写真&lt;/a&gt;などではっきりとした姿を確認できます。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:floppy" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:epaper"&gt;
&lt;p&gt;たとえば、数GB程度の記憶領域を持つ電子ペーパーが数百円で入手できるようになれば実現できます。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:epaper" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:downloadurl"&gt;
&lt;p&gt;URLと秘密情報は分離されていることもありますし、URL内に（手で入力するには複雑で長い）秘密情報を含んだ状態でQRコードに記録されていることもあります。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:downloadurl" title="Jump back to footnote 4 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:wastesdcard"&gt;
&lt;p&gt;もちろん、数GB～数百GBを記録できるメディアにURLやパスワードだけを記録するのは無駄なので、通常は利用されません。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:wastesdcard" title="Jump back to footnote 5 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:heavyverify"&gt;
&lt;p&gt;システムがわざとレスポンスを遅くするよりも、&lt;a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/Argon2"&gt;Argon2&lt;/a&gt;などのリソース消費が大きくなるように設計されたアルゴリズムを使うべきです。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:heavyverify" title="Jump back to footnote 6 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:rewrites"&gt;
&lt;p&gt;ここでは、あるURLに対して（URLを変更せずに）別のURLのコンテンツを返すことを示しています。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:rewrites" title="Jump back to footnote 7 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:redirects"&gt;
&lt;p&gt;ここでは、あるURLに対して別のURLに転送することを示しています。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:redirects" title="Jump back to footnote 8 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:formjs"&gt;
&lt;p&gt;formで実装すると &lt;code&gt;https://example.com/pthc-book/?password=16574894&lt;/code&gt; のようなURLになってしまうため、JavaScriptなどで個別に処理する必要があります。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:formjs" title="Jump back to footnote 9 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:quetta"&gt;
&lt;p&gt;コードネーム（レポジトリの名前）はfermitaj-storage、サービス名は「Quetta : クエタ」にしました。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:quetta" title="Jump back to footnote 10 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:github404"&gt;
&lt;p&gt;これは&lt;a href="https://github.com/amane-katagiri/pthc-book"&gt;GitHub&lt;/a&gt;などと同様のスタイルです。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:github404" title="Jump back to footnote 11 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>文フリ34のふりかえり（ポストカード編）</title><link href="https://ama.ne.jp/post/bunfree34-postcard/" rel="alternate"/><published>2022-06-06T19:01:00+09:00</published><updated>2022-07-08T13:00:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2022-06-06:/post/bunfree34-postcard/</id><summary type="html">&lt;p&gt;たのしい文化祭ポストカードまとめ&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;概要&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;はがきとは&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;素材のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;形状のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;印刷内容（宛名面）のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_6"&gt;印刷内容（通信面）のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_7"&gt;宛名面のこと&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_8"&gt;切手貼り付け位置&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_9"&gt;広告&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_10"&gt;印刷版チケットシール&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_11"&gt;通信面のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_12"&gt;まとめ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_13"&gt;付録&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_14"&gt;現行の内国郵便約款&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_15"&gt;郵便事業株式会社が定めた内国郵便約款&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;概要&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo34/"&gt;第三十四回文学フリマ東京&lt;/a&gt;の新刊「&lt;a href="https://bunfree34.hentaigirls.net/"&gt;光速感情デラックス&lt;/a&gt;」は、個展の告知はがきのようなワクワク感のあるすてきなポストカードでPDF版の頒布を行いました。実はEPUB版を頒布する計画も出ているのですが、諸都合との兼ね合いでもう少しかかりそうです。みなさんはEPUBが好きですか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この記事では、まずポストカードが（少なくとも日本国内で）ポストカードであるための条件について解説し、その上で光速感情デラックスの配布ポストカードに印刷された内容について紹介していこうと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="光速感情デラックス ポストカード（左側は裏面で、右側は表面）" height="750" src="/images/bunfree34/faster-emotion-deluxe_postcard.png" width="1014"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;通信面および宛名面のデザインは&lt;a href="https://twitter.com/gomafu_warabi"&gt;ごまふわラビ&lt;/a&gt;によって&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされています。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;はがきとは&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;日本郵便によれば、はがきとは&lt;a href="https://www.post.japanpost.jp/service/standard/two/type/index.html"&gt;第二種郵便物&lt;/a&gt;と呼ばれる区分のもので、第一種郵便物よりも安価な料金で郵送できます&lt;sup id="fnref:fee"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:fee" title="2022年6月時点で、はがきは63円に対して25g以内の手紙は84円です。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。日本郵便自身が切手風の絵柄と料金を印字した（かつて官製はがきと呼ばれていたような）ものを提供していますが、いくつかの細かい規定を守れば自作することも可能です（いわゆる私製はがき）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、必須の規定が守られていない &lt;em&gt;はがき風&lt;/em&gt; の郵便物は第一種郵便物として取り扱われるらしい&lt;sup id="fnref:two-to-one"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:two-to-one" title="私製はがきには「郵便はがき」と記載する必要があると聞きましたが、英語で記載してもよいですか？"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;ので、創意工夫にあふれた私製はがきを作る際にはある程度注意しておくべきでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、第二種郵便物――はがきとして認められる郵便物は、どのようなものだったでしょうか？　日本郵便の&lt;a href="https://www.post.japanpost.jp/about/yakkan/"&gt;内国郵便約款&lt;/a&gt;を参考に、紙や印刷内容に関する条件をまとめてみましょう。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;素材のこと&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;はがきの素材については内国郵便約款第22条にまとまっています。同第21条では通常はがきの規格について述べているので、サイズなどを参考にするといいでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;大きさ: 140mm〜154mm × 90mm〜107mm&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;通常はがきサイズは148mm × 100mm&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;素材: 2g～6gの紙&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;通常はがきサイズなら、四六判連量で117kg～348kg程度&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;色: 白または淡い色&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;このうち、少なくとも大きさと素材は必須の条件です。とはいえ、パンフレットに使われるような少し厚手の紙なら110kg程度ですし、かなり厚手のアートポストでもせいぜい240kg程度なので、あまり神経質になる必要はありません。通常はがきに近い質感を再現するなら、180kg程度が適しているようです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回、光速感情デラックスのポストカードでは135kgの紙を使用したので、通常はがきより少し柔らかくて薄い仕上がりになっています。次回はもう少し厚手の紙がいいかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;ins&gt;(2022-07-08) 日本郵便に対する問い合わせを行い、色に関する記載を追記しました。&lt;/ins&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、濃い色の紙であっても、住所記入欄を白抜きにしたり宛名ラベルを使えば問題ないという情報が各所で見つかりますが、内国郵便約款には明らかに適合していません。実際に日本郵便に問い合わせたところ、差出時に個別の様態によって判断されるグレーゾーンのようです。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;また、全体が濃い色であって、宛名部分のみ文字が見やすい白色の背景のものにつきましては、最終的には、現物での判断となりますが、郵便葉書の表面は、白色又は淡色としていただきますようお願いいたします。(内国郵便約款第22条第1項(4))&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;日本郵便からの回答&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;h3 id="_4"&gt;形状のこと&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;ins&gt;(2022-07-08) 日本郵便に対する問い合わせを行い、形状について追記しました。&lt;/ins&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;内国郵便約款第22条によれば、はがきは長方形の紙である必要があります。ハート型、星型、円形、正方形などの &lt;em&gt;はがき風&lt;/em&gt; の郵便物は、長方形ではないか、大きさの条件を満たさないので第二種郵便物ではありません。ただし、ここでいう長方形とは必ずしも数学的に厳密な図形のことではなく、私製はがきであれば以下のような変形・加工が認められています。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;私製はがきの辺に対する2mm以内の切り込みや波加工&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;私製はがきの角に対する2mm以内の角丸加工&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;私製はがきの中央部または下部&lt;sup id="fnref:hole"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:hole" title="横向きに使用する場合は、中央部または左側部に穿孔できます。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;に対する8mm以内の円形の穿孔（1つまで）&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;これらは全て私製はがきについてのルールであり、通常はがきに対する加工は内国郵便約款第24条で禁じられています。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;縁に2mm以内の切り込みや波加工を施したものは 私製葉書の場合は、第二種郵便物としてお取扱いできます。(内国郵便約款第22条第1項(1)の「長方形」に該当するものとみなしています。)&lt;br&gt;
一方、会社製葉書の場合は、第二種郵便物としてお取扱いできません。(内国郵便約款第24条第1項の「原形を変えてこれを差し出す」に該当します。)&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;日本郵便からの回答&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;ただし、エンボスや穿孔&lt;sup id="fnref:needle"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:needle" title="約款上では「針孔」と表現されており、辺や角に対する加工と同様に2mmが限度と思われます。"&gt;4&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;による小さな記号や点字は例外として明示されているので、この範囲であれば加工が可能です。ちなみに、私製はがきについては、宛名の記載や消印に影響がない限りでより大きなエンボス加工や透かし加工を施すことができます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;上記のうち、2mm以内の加工については、長方形だと判断できる限度として採用されている運用上のルールのようです。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;縁や辺に対する「2mm以内」の加工は可能という具体的な基準は、運用上の規則として通達されているものであり、内国郵便約款や周辺規則で明確に定義されているものではないということでしょうか？&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;筆者からの問い合わせ&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;お問い合わせにつきましては、ご指摘いただきましたとおり、内国郵便約款で明確に定義しているものではなく、運用上お取扱いしているものです。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;日本郵便からの回答&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;8mm以内の穿孔については、現行の内国郵便約款附則第5条3項 &lt;img alt=":arrow_right:" class="emoji" height="16" src="/emojis/27a1.png" width="16"&gt; 旧内国郵便約款（郵便事業株式会社）附則第5条3項 &lt;img alt=":arrow_right:" class="emoji" height="16" src="/emojis/27a1.png" width="16"&gt; 旧内国郵便約款（日本郵政公社）附則第4条3項と、旧約款から代々引き継がれる形で例外的に認められています。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;■日本郵政公社が定めた内国郵便約款&lt;br&gt;
内国郵便約款（附則）（抄）&lt;br&gt;
（小包葉書等に関する経過措置）&lt;br&gt;
第４条　（略）&lt;br&gt;
２　（略）&lt;br&gt;
３　旧規則第１６条第２号の規定により郵便葉書（往復葉書の往信の際にあっては、返信部を含みます。）の中央部又は下部（横に長く使用するものにあっては、左側部）に直径８ミリメートル以内の穴１か所をあけたもの及び同条第３号の規定により私製葉書をせん孔カード式統計会計機械のせん孔カードとするためその下部２分の１（横に長く使用するものにあっては左側部２分の１）以内の部分にせん孔機によるせん孔を施したものであって、旧法令の規定に従って差し出されたものは、第２５条（郵便葉書に浮出添付等のできる範囲）第１項の規定にかかわらず、当分の間、これを第二種郵便物として取り扱います。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;さらに、旧規則第16条第2号については、&lt;a href="https://endrail.sakura.ne.jp/philately/album/2nd-class-mail-rules/07.html"&gt;はがきの差出し方 :エンドレール 郵便葉書の中央部又は下部に直径8mm以内の穴をあけた場合（規定適合）&lt;/a&gt;に以下の記載があります。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;約款附則第5条第3項の規定による経過措置により当分の間、第二種郵便物として差し出すことができます。1969年当時の規則第16条第5項の2の規定では"私製葉書の裏面を蓄音機用レコードとするため…"となっていることから、裏面へソノシートを貼付したはがきを第二種郵便物として取り扱うために設けられた規定です。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://endrail.sakura.ne.jp/philately/album/2nd-class-mail-rules/07.html"&gt;はがきの差出し方 :エンドレール&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;一見唐突で奇妙な「8mm以内の穴を1つだけ」というのは、裏面が&lt;a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8E%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88"&gt;ソノシート&lt;/a&gt;のはがき（例: &lt;a href="https://order.mandarake.co.jp/order/detailPage/item?itemCode=1125396206"&gt;明治製菓 悟空の大冒険はがきソノシート&lt;/a&gt;）を受け入れるための規則だったようです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;条文の後半に定められている、はがきを穿孔カードとして使用する事例は見つけることができませんでしたが、ソノシートはがきのように当時の情勢に合わせた規則だったと考えられます。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_5"&gt;印刷内容（宛名面）のこと&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;宛名面の規格については、内国郵便約款第22条および第23条、内国郵便約款別記1、JIS S 5502&lt;sup id="fnref:jisc"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:jisc" title="日本産業標準調査会などで閲覧できます。"&gt;5&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;などにまとまっています。必須なのは「郵便はがき」の表示のみで、そのほかは記載自体を省略できます。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;上部または左側部&lt;sup id="fnref:postcard"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:postcard" title="横向きに使用する場合は、上部または右側部に記載します。"&gt;6&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;に「郵便はがき」または同等の語句（たとえば「POSTCARD」など）を記載しなければなりません。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;宛名面の下半分（2分の1）&lt;sup id="fnref:advertise"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:advertise" title="横向きに使用する場合は、左半分（2分の1）に広告を記載できます。"&gt;7&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;には、宛名や住所とは関係ない通信文や広告を記載できます。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;切手を貼る枠や料金に関する注意を記載できます。内国郵便約款の別記1によれば、左上から横35mm × 縦70mmの範囲&lt;sup id="fnref:stamp"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:stamp" title="横向きに使用する場合は、横70mm × 縦35mmの範囲です。"&gt;8&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;に切手を貼る必要があるため、この中に収まるように印字すべきです。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;郵便番号枠を記載できます。JIS規格および内国郵便約款の別記1に具体的な位置や線の太さが規定されており、印字には黒や青を含まない朱色または金赤色のインクを使わなければなりません&lt;sup id="fnref:postalcode-color"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:postalcode-color" title="喪中はがきとして郵便番号枠がグレー（薄墨）の私製はがきが広く売られていますが、厳密にはJIS規格から外れた製品ということになります。"&gt;9&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h3 id="_6"&gt;印刷内容（通信面）のこと&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;通信面はいわばはがきの本質であり、通信のために自由に使える面なので、印刷内容についての規定はありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、はがきには他の物品を添付することができないという規定があり、これを破ると第一種郵便物として扱われます。具体的には、はがきと同じ大きさの紙を四辺でのり付けして中に物品を入れたりしてはいけません。もしはがきに紙を貼りたい場合&lt;sup id="fnref:thin-postcard"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:thin-postcard" title="例えば、チラシなどにはがき郵送用の申し込み様式を印刷して配布した場合、チラシの紙厚ではおそらく第二種郵便物の規定を満たさないので、別のはがきに貼ってもらう必要があるでしょう。"&gt;10&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;は、袋とじにならないように全面をしっかりとのり付けする必要があります。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_7"&gt;宛名面のこと&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここまで確認したはがきの規定を守った上で、宛名面に切手貼り付け位置や郵便番号枠を配置し、本やサークルの情報について記載していきます。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_8"&gt;切手貼り付け位置&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;切手貼り付け位置として、左上の四角い枠内に「切手をお貼りください」という語句と、表紙の「お姉さん」がセーラー服を着たイラストを配置しました。切手の具体的な額面を記載していないのは、郵便料金の値上げに対応するためです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="光速感情デラックス ポストカード 切手貼り付け位置" height="360" src="/images/bunfree34/stamp.png" width="300"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、印刷版チケットや切手を貼り付けるとこのデザインは隠れてしまうのですが、細部のこだわりとして重要な部分だと思います。光速感情デラックスをご購入いただいた方には、印刷版チケットを貼り付けていないものを1枚追加で配布しているので、ごゆっくりご覧ください。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_9"&gt;広告&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;宛名面の下半分には広告や通信文を記載できます。よく絵はがきの宛名面中央に横線や縦線が引かれているものを見かけますが、これは下半分（または左半分）に通信文を書き込めるという表示に他なりません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="光速感情デラックス ポストカード 広告" height="544" src="/images/bunfree34/advertise.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;フォントは本文に&lt;a href="https://fonts.google.com/specimen/Zen+Maru+Gothic"&gt;ZEN丸ゴシック&lt;/a&gt;、タイトルに&lt;a href="https://github.com/fontworks-fonts/Rampart"&gt;ランパートOne&lt;/a&gt;を使っています。こちらは表紙に使ったものと同じフォントです。光速感情デラックスのタイトルおよび短い紹介文と、PDF版をダウンロードできるQRコードが記載されています。切手貼り付け位置に印刷版チケットを貼ると、宛名面にQRコードが2つも出てきてしまうのがちょっとダサいので、次回以降はもう少しスマートにやりたいですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;残りの欄には、変態美少女ふぃろそふぃ。のPRと、&lt;a href="https://news.amane.moe/issues/3-788647"&gt;迱里ヶ崎&lt;/a&gt;にある綺麗な海の見えるアトリエの地図が記載されています。茅津線に乗り継げる特急列車やバスを見つけるのが少々難しいのですが、駅まで辿り着くことができればおそらく迷わずに来ていただけるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;茅津線「迱里崎」駅南口より徒歩10分&lt;br&gt;
下城ICから迱里ヶ崎海岸方面へ約15分&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;「光速感情デラックス」ポストカードより&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;最寄り駅や道路についての記載は、実際の個展系はがきを参考にしました。駅名にかぎかっこを付けるのも、個展っぽさを出す工夫のひとつです。「駅」をかっこの中に入れるかどうかは好みが分かれますが、入れない方がもったりとした印象を楽しめたので今回はこちらにしました。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_10"&gt;印刷版チケットシール&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;今回の印刷版チケットは、切手を模したシールとして作られています。こちらは&lt;a href="https://www.lawson.co.jp/service/others/multicopy/#photo"&gt;ローソンのマルチコピー機&lt;/a&gt;で印刷しました。目打ちで切り取ったような四辺のギザギザを再現するために、&lt;a href="https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07HQYLBL1/"&gt;呉竹 クラフトパンチ ポステージスタンプ SBKPM850-16&lt;/a&gt;で1枚ずつ打ち出しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="光速感情デラックス 印刷版チケット" height="350" src="/images/bunfree34/ticket.jpg" width="300"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、あまりに切手に近いデザインや大きさを再現してしまうと&lt;a href="https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=347AC0000000050"&gt;郵便切手類模造等取締法&lt;/a&gt;によって処罰されてしまう可能性があるため、必要に応じて総務省の&lt;a href="https://www.soumu.go.jp/yusei/02ryutsu14_03000030.html"&gt;郵便切手類の模造等&lt;/a&gt;を確認してください。印刷版チケットシールに関しては、そもそも切手のようなイラストや額面を持たず、英数字とQRコードしか印刷していないので、特に抵触する点はないと判断しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちなみに、企画段階で&lt;a href="https://paperarts.base.shop/"&gt;実際に目打ちされた状態のシート&lt;/a&gt;を入手できるショップを見つけましたが、シートを売りたいわけではなかったので今回は採用を見送りました。&lt;a href="https://www.tokyo-shiki.co.jp/archives/812"&gt;オンデマンド印刷&lt;/a&gt;の単価や最低注文数が記載されておらず少々不安ですが、 &lt;em&gt;エモい&lt;/em&gt; イラストを切手サイズでバラバラにできるおしゃれなグッズを作りたい方は、ぜひチェックしてみてください。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_11"&gt;通信面のこと&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;通信面は単に表紙を印刷したものなので、特筆すべき事項はほとんどありません。はがきの仕様上、ポストカード固有のQRコードや説明文は宛名面に逃がせるので、表紙を隅から隅まで余すことなくそのまま印刷できました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちなみに、Twitterやこの記事に掲載している表紙はRGB色の画像であり、印刷されたCMYK色のポストカードとはわずかに色味が異なります。ここに比較写真を掲載しても結局RGBの世界に持ち込まれてしまうので、まだポストカードを入手していない方はぜひ&lt;a href="https://hentaigirls.net/book/#_2"&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。公式サイト&lt;/a&gt;からお求めください。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_12"&gt;まとめ&lt;/h2&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;はがきは第二種郵便物と呼ばれる区分の郵便物で、素材や大きさなどの規定を満たす必要があります。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;日本郵便が発売している通常はがきは、四六判連量で180kg程度の紙を使用しています。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;宛名面の下半分（左半分）は広告を記載できるので、個展の告知のようなすてきなデザインに仕上げました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;面白くてためになるお話が収録された「&lt;a href="https://bunfree34.hentaigirls.net/"&gt;光速感情デラックス&lt;/a&gt;」が発行されました。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h2 id="_13"&gt;付録&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="_14"&gt;現行の内国郵便約款&lt;/h3&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;内国郵便約款（附則）（抄）&lt;br&gt;
（小包葉書等に関する経過措置）&lt;br&gt;
第５条　（略）&lt;br&gt;
２　（略）&lt;br&gt;
３ 旧約款の附則第５条（小包葉書等に関する経過措置）第３項の規定により第二種郵便物として取り扱うこととされていた郵便葉書については、第２４条（郵便葉書に浮出添付等のできる範囲）第１項の規定にかかわらず、当分の間、これを第二種郵便物として取り扱います。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;h3 id="_15"&gt;郵便事業株式会社が定めた内国郵便約款&lt;/h3&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;内国郵便約款（附則）（抄）&lt;br&gt;
（小包葉書等に関する経過措置）&lt;br&gt;
第５条　（略）&lt;br&gt;
２　（略）&lt;br&gt;
３　旧約款の附則第４条（小包葉書等に関する経過措置）第３項の規定により第二種郵便物として取り扱うこととされていた郵便葉書については、第２５条（郵便葉書に浮出添付等のできる範囲）第１項の規定にかかわらず、当分の間、これを第二種郵便物として取り扱います。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:fee"&gt;
&lt;p&gt;2022年6月時点で、はがきは63円に対して25g以内の手紙は84円です。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:fee" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:two-to-one"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.post.japanpost.jp/question/599.html"&gt;私製はがきには「郵便はがき」と記載する必要があると聞きましたが、英語で記載してもよいですか？&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:two-to-one" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:hole"&gt;
&lt;p&gt;横向きに使用する場合は、中央部または左側部に穿孔できます。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:hole" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:needle"&gt;
&lt;p&gt;約款上では「針孔」と表現されており、辺や角に対する加工と同様に2mmが限度と思われます。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:needle" title="Jump back to footnote 4 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:jisc"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.jisc.go.jp/app/jis/general/GnrJISSearch.html"&gt;日本産業標準調査会&lt;/a&gt;などで閲覧できます。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:jisc" title="Jump back to footnote 5 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:postcard"&gt;
&lt;p&gt;横向きに使用する場合は、上部または右側部に記載します。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:postcard" title="Jump back to footnote 6 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:advertise"&gt;
&lt;p&gt;横向きに使用する場合は、左半分（2分の1）に広告を記載できます。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:advertise" title="Jump back to footnote 7 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:stamp"&gt;
&lt;p&gt;横向きに使用する場合は、横70mm × 縦35mmの範囲です。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:stamp" title="Jump back to footnote 8 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:postalcode-color"&gt;
&lt;p&gt;喪中はがきとして郵便番号枠がグレー（薄墨）の私製はがきが広く売られていますが、厳密にはJIS規格から外れた製品ということになります。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:postalcode-color" title="Jump back to footnote 9 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:thin-postcard"&gt;
&lt;p&gt;例えば、チラシなどにはがき郵送用の申し込み様式を印刷して配布した場合、チラシの紙厚ではおそらく第二種郵便物の規定を満たさないので、別のはがきに貼ってもらう必要があるでしょう。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:thin-postcard" title="Jump back to footnote 10 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>文フリ34のふりかえり</title><link href="https://ama.ne.jp/post/bunfree34-general/" rel="alternate"/><published>2022-06-06T19:00:00+09:00</published><updated>2022-06-12T19:00:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2022-06-06:/post/bunfree34-general/</id><summary type="html">&lt;p&gt;たのしい文化祭まとめ&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;先週の2022年5月29日に&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo34/"&gt;第三十四回文学フリマ東京&lt;/a&gt;が開催されました。僕も例年通り&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。&lt;/a&gt;として参加し、いろいろな企画を行ったので概要を記しておこうと思います。&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;新刊のこと&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;内容&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;頒布形態&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;ダウンロードシステム&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;無人販売のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_6"&gt;ポスター展示企画のこと&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;新刊のこと&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="_2"&gt;内容&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;今回は「&lt;a href="https://bunfree34.hentaigirls.net/"&gt;光速感情デラックス&lt;/a&gt;」というタイトルの合同誌を新刊として頒布しました。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;「光よりずっと向こうに行けたらいいね」&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://bunfree34.hentaigirls.net/"&gt;光速感情デラックス 特設サイト&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;こちらは、定期刊行している合同誌「りりよる」シリーズの第7弾です。プロ/エピや巻末付録を含めて6人が1作品ずつ投稿してくれました。詳しい内容などについては、&lt;a href="https://bunfree34.hentaigirls.net/"&gt;特設サイト&lt;/a&gt;や&lt;a href="https://hentaigirls.net/post/tokyo34/"&gt;告知記事&lt;/a&gt;をご覧ください。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;プロローグ・エピローグ: 光速感情DX（&lt;a href="https://hentaigirls.net/members/#_7"&gt;ごまふわラビ&lt;/a&gt;）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;本編: 以下の4作品&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;もみじがり（&lt;a href="https://hentaigirls.net/members/#_1"&gt;片桐 天音&lt;/a&gt;）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;アウトデーテッド（&lt;a href="https://hentaigirls.net/members/#_6"&gt;有坂&lt;/a&gt;）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ズル休み（&lt;a href="https://hentaigirls.net/members/#_3"&gt;野沢菜&lt;/a&gt;）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ラッカ＝レダラの日記（&lt;a href="https://hentaigirls.net/members/#_5"&gt;日溜。&lt;/a&gt;）&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;巻末特別付録: メスガキで学ぶＸＸＸ（&lt;a href="https://hentaigirls.net/members/#_4"&gt;蚯蚓の紐&lt;/a&gt;）&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。では、必ずしも「百合」という言葉に対して「女性同士の人間関係」を求めてはいないので、この合同誌も百合の一部をなすものとして発行されています。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;「百合」とは: かつての「百合」は、無責任な拡張と恣意的な適用によって「女性同士の人間関係」というほとんど意味のないラベルに変質してしまいました。この歴史を踏まえ、現在ではより広く「既存の強力な異性愛規範を要求しない全ての人間関係（やその物語）」を指していると考えられています。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://hentaigirls.net/lily-info/"&gt;HentaiGirls@Lily&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;しかし、これは&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1532362777326940160"&gt;エンパワ物語&lt;/a&gt;であるという意味ではないことに注意してください。私たちは百合に取り組んでいるのであり、男性の粗暴さを強調したり暴力性を貶めるために活動しているわけではありません。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;頒布形態&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;/* 詳しくは&lt;a href="/post/bunfree34-postcard/"&gt;文フリ34のふりかえり（ポストカード編）&lt;/a&gt;をお読みください。 */&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;新刊「光速感情デラックス」は、PDF版をダウンロードできるQRコードを記載したポストカードで頒布を行いました。前回と同様に、購入者に&lt;a href="/post/bunfree-great-wall/#_6"&gt;印刷版チケット&lt;/a&gt;を提供しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="光速感情デラックス ポストカード（左側は裏面で、右側は表面）" height="750" src="/images/bunfree34/faster-emotion-deluxe_postcard.png" width="1014"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;通信面および宛名面のデザインは&lt;a href="https://twitter.com/gomafu_warabi"&gt;ごまふわラビ&lt;/a&gt;によって&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされています。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このポストカードは、&lt;a href="https://www.post.japanpost.jp/service/standard/two/type/index.html"&gt;第二種郵便物&lt;/a&gt;として郵送可能な私製はがきになることを目指しています。つまり、大きさや重さ、郵便番号の枠や切手の位置などに注意して作られています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、通常の「光速感情デラックス」ポストカードには切手の位置に印刷版チケットが貼付されており、郵送に供することはできません。しかし、購入者にはさらに追加で1枚印刷版チケットが貼られていないものを配布していますし、ポストカードのみ&lt;sup id="fnref:no-password"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:no-password" title="本編を読むためのパスワードが貼付されていません。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;を購入することでも郵送可能なものを入手できます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ポストカードに記されている地図は&lt;a href="https://news.amane.moe/issues/3-788647"&gt;迱里ヶ崎&lt;/a&gt;にある変態美少女ふぃろそふぃ。のアトリエのものです。宛名面に作品のタイトルやサークルの情報を掲載することで、本来は味気ない電子版の配布ポストカード&lt;sup id="fnref:simple-postcard"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:simple-postcard" title="単に片面に表紙とQRコードを刷っただけで、それ単体で見ると つまらない ポストカードを指しています。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;に潤いを与え、まるで個展の告知はがきのようなワクワク感を演出しています。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;【PR】変態美少女ふぃろそふぃ。では、綺麗な海の見えるアトリエからみなさんに素敵な百合を届ける活動を続けています。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;「光速感情デラックス」ポストカードより&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;同人誌の発行において、印刷版を提供するか、あるいは電子版を提供するかを判断するのは非常に難しいことです。頒布の方向性を決める重要な決断ですし、許容できるリスクと求めるリターンはサークルによって異なります。その中で、個々人が抱えるリスクを最小限に抑えてハイブリッドな発行形態を提供できるのは、いいとこ取りの選択といえるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_4"&gt;ダウンロードシステム&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;/* 詳しくは&lt;a href="/post/bunfree34-cloudflare/"&gt;文フリ34のふりかえり（ダウンロードシステム編）&lt;/a&gt;をお読みください。 */&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;電子版を提供するにあたって重要なのは、ファイルの配信方法です。PDFやEPUBなどのフォーマットで記録されたコンテンツは、読者が持つPCやスマートフォン、電子書籍リーダーなどのデバイスで読み込まないと利用できません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;コンテンツが紙に記録された状態で頒布される印刷版と素朴に対比すると、フロッピーディスクやCD-R(OM)、SDカードやUSBフラッシュドライブなどの記憶装置にコンテンツを記録して頒布する、という方法（メディア配布方式）を思いつきます。しかし、このようなメディアはしばしば読み取りに手間がかかり、特にスマートフォンでの利用には不便です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのため、最近ではURLやパスワードを記載したポストカードやパンフレットなどを配布し、読者に好きなデバイスでダウンロードしてもらう方法（ダウンロードリンク方式）が一般的になっています。新刊「光速感情デラックス」や準新刊「&lt;a href="https://hentaigirls.net/post/tokyo33/#_1"&gt;先輩、今日もいいですか&lt;/a&gt;」でも、この方式を採用しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ダウンロードリンク方式では、受け取ったメディアそのものにはコンテンツが記録されていないので、経年によるリンク切れなどに備えて確実にファイルを入手しておく必要があります。メディア配布方式は印刷版の電子化にあたる方式ですが、ダウンロードリンク方式はむしろ本との引換券のような性質を持っているからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回の新刊「光速感情デラックス」の電子版配信では、&lt;a href="https://developers.cloudflare.com/workers/"&gt;Cloudflare Workers&lt;/a&gt;+&lt;a href="https://developers.cloudflare.com/workers/learning/how-kv-works/"&gt;KV&lt;/a&gt;+&lt;a href="https://developers.cloudflare.com/r2/"&gt;R2&lt;/a&gt;で1つのファイルに対して複数のパスワードを設定できるダウンロードシステムを用意しました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;興味があれば、実際の&lt;a href="https://hentaigirls.net/book/faster-emotion-deluxe/"&gt;光速感情デラックス配布ページ&lt;/a&gt;をご覧ください。このシステムを通じて、ポストカードに貼付された印刷版チケットの変更用トークンでPDF版をダウンロードできるようになっています。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_5"&gt;無人販売のこと&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;/* 詳しくは&lt;a href="/post/bunfree34-unattended/"&gt;文フリ34のふりかえり（無人販売編）&lt;/a&gt;をお読みください。 */&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回の文学フリマ東京では、2ブース（長机1つ分）を利用して無人販売風の展示を行いました。これは、見本誌の展示とタブレットを使った注文システムを1ブースにまとめ、その横のブースで会計と作品の受け渡しを行うという企画です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/bunfree34/pre-unattended.jpg"&gt;&lt;img alt="白いクロスをかけた長机の上に置かれている、注文用のタブレット端末、10冊以上の見本誌、呼び出し用の非常ボタン、小さな赤い鳥居" height="540" src="/images/bunfree34/pre-unattended_thumb.jpg" width="750"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この企画は、変態美少女ふぃろそふぃ。が推進しているブース無人化計画の一部です。最終的には1ブースで（&lt;a href="https://news.amane.moe/issues/26-1119829"&gt;補助輪&lt;/a&gt;のない）無人販売を行い、準備完了後から片付け直前まで無人で頒布が成立することを目指しています。今後はタブレットによる注文システムだけではなく、カプセルトイやカードダスの販売機のようなものを設置したりするかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。では、ブースに（少なくとも人間の）売り子を置かずに済むようにすることを中長期的な目標に置いています。ただ作品を手渡したり、金銭の勘定をすること自体はあまり重要ではないからです。極端な例を出すと、ブース設営が終わったら会場を抜け出して大井競馬場に遊びに行くことさえできるようにすべきだと考えています。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://news.amane.moe/issues/11-898675"&gt;あまねけ！ニュースレター #11&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;今回の無人販売注文システムは、&lt;a href="https://flutter.dev/"&gt;Flutter&lt;/a&gt;で書かれた注文アプリとPython（Tornado）で書かれた注文サーバーで構成されています。ブース内で注文システムを完結させるために&lt;sup id="fnref:internal"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:internal" title="アプリとサーバー間の通信速度向上やモバイル回線の切断に備えるため。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;、有人ブースに置いたノートPCで注文サーバーを立てて、&lt;a href="https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/%E3%83%A2%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%AB-%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88windows-pc-%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%99%E3%82%8B-c89b0fad-72d5-41e8-f7ea-406ad9036b85#WindowsVersion=Windows_11"&gt;モバイルホットスポット&lt;/a&gt;経由で注文アプリと通信するよう設計しましたが、ファイアウォールの設定などで手間取ってしまった部分がありました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、注文中に「カードを取って裏の番号を入力する」という手順があったのですが、多くの人がカードを見つけられずにまごついていました。これは、スペースの都合でカードをタブレットの近くに置くことができなかったせいだと思われます。この番号入力方式自体は、事前に用意したカードのみで注文を識別できる&lt;sup id="fnref:damm"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:damm" title="Dammアルゴリズムによるチェックディジットを採用しており、手入力による間違いもある程度防げるようにしました。"&gt;4&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;のでレシートプリンタを置かずに済むという画期的なアイデアだったものの、UIや物理的配置に少し反省点が残りました。&lt;/p&gt;
&lt;video controls width="1280" height="800" src="/images/bunfree34/nightingale.webm"&gt;&lt;/video&gt;

&lt;p&gt;&lt;cite&gt;動画内の画像（「光速感情デラックス」表紙・ポストカード宛名面デザイン、「先輩、今日もいいですか」表紙、「花・カフェ・宝くじ」表紙）はそれぞれ&lt;a href="https://twitter.com/gomafu_warabi"&gt;ごまふわラビ&lt;/a&gt;によって&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされています。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;Isabella the Monero Girlは何らかのライセンスの下で提供されているものではありません。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この注文システムで最もクールなのは、&lt;a href="https://www.getmonero.org/"&gt;Monero&lt;/a&gt;での会計に対応しているという点です。その場で為替レートを取得して、1円未満の差は四捨五入して表示しています。支払額は会計時点で固定され、その後の変動は反映されません。注文から1時間以内に受け取ることをお願いしているので、為替変動幅がそれほど大きくなることはないという想定です&lt;sup id="fnref:coinpayments"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:coinpayments" title="注文時点の為替レートで支払額を固定して、一定時間内に支払いを完了することを求める方式は、coinpaymentsなどの仮想通貨決済代行でも採用されています。"&gt;5&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_6"&gt;ポスター展示企画のこと&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ポスター展示企画は、&lt;a href="https://news.amane.moe/issues/9-880170"&gt;フローチャートボード&lt;/a&gt;の発展として考案された取り組みです。本来は数枚のポスターを順番に掲示したり、いわゆるポスターセッションのような来場者に向けた解説を行う予定でしたが、寄稿予定者の都合が合わず今回は1枚だけの展示となりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/bunfree34/poster.jpg"&gt;&lt;img alt="「ふみきり」作品解説と「機械ネコ」の考察 ポスター" height="778" src="/images/bunfree34/poster_thumb.jpg" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;このポスターデザインは&lt;a href="https://twitter.com/gomafu_warabi"&gt;ごまふわラビ&lt;/a&gt;が制作したものであり、何らかのライセンスの下で提供されているものではありません。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こちらは、第三十一回文学フリマ東京で発行された&lt;a href="https://bunfree31.hentaigirls.net/"&gt;next kawaii inversion&lt;/a&gt;の表紙に描かれた白い猫のようなキャラクター「機械ネコ」についての解説ポスターです。&lt;a href="https://www.lawson.co.jp/service/others/multicopy/#photo"&gt;ローソンのマルチコピー機&lt;/a&gt;を利用して、A3プリント4枚（480円）を貼り合わせたA1ポスターに仕上がっています。ふつうのA1ポスターの印刷には2000円・1日～程度かかるので、ちょっとした急ぎの展示にとてもおすすめです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ポスター展示企画では、今回のように自分が書いた作品についてのストーリー解説や背景知識の紹介はもちろん、架空の作品や事物についての解説や、事実・虚構・予言を問わず来場者に知識を伝えるあらゆる内容を展示できます。今後も展示方法や内容を検討しながらシリーズ化する予定ですので、ポスター制作に興味のある方や来場者に解説したいことがある方は、ぜひ次回の企画にご参加ください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちなみに、次回から文学フリマ東京は前置の漢数字ナンバリング（第◯◯回文学フリマ東京）から後置のアラビア数字ナンバリング（文学フリマ東京◯◯）に変わるらしいです。ソートしたら他地域の文学フリマと混ざって面倒になったのかもしれませんね。&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo35/"&gt;文学フリマ東京35&lt;/a&gt;は2022年11月20日開催予定です！&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;[PR] 新刊「&lt;a href="https://bunfree34.hentaigirls.net/"&gt;光速感情デラックス&lt;/a&gt;」が出たので、ぜひ読んでください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://bunfree34.hentaigirls.net/#acquisition"&gt;&lt;img alt="光速感情デラックス 表紙" height="851" src="/images/bunfree34/faster-emotion-deluxe_cover.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;この表紙画像は&lt;a href="https://twitter.com/gomafu_warabi"&gt;ごまふわラビ&lt;/a&gt;によって&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされています。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:no-password"&gt;
&lt;p&gt;本編を読むためのパスワードが貼付されていません。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:no-password" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:simple-postcard"&gt;
&lt;p&gt;単に片面に表紙とQRコードを刷っただけで、それ単体で見ると &lt;em&gt;つまらない&lt;/em&gt; ポストカードを指しています。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:simple-postcard" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:internal"&gt;
&lt;p&gt;アプリとサーバー間の通信速度向上やモバイル回線の切断に備えるため。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:internal" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:damm"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/Damm%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0"&gt;Dammアルゴリズム&lt;/a&gt;によるチェックディジットを採用しており、手入力による間違いもある程度防げるようにしました。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:damm" title="Jump back to footnote 4 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:coinpayments"&gt;
&lt;p&gt;注文時点の為替レートで支払額を固定して、一定時間内に支払いを完了することを求める方式は、&lt;a href="https://www.coinpayments.net/"&gt;coinpayments&lt;/a&gt;などの仮想通貨決済代行でも採用されています。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:coinpayments" title="Jump back to footnote 5 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>百合に男が挟まること、の再考</title><link href="https://ama.ne.jp/post/after-lily/" rel="alternate"/><published>2022-03-15T12:42:00+09:00</published><updated>2022-03-15T12:42:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2022-03-15:/post/after-lily/</id><summary type="html">&lt;p&gt;主人が百合にさよならして3年が過ぎました&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;私が&lt;a href="/post/goodbye-lily/"&gt;百合よ、さようなら&lt;/a&gt;という記事を書いてから3年以上が経ちましたが、まだ、たまに百合について考えることがあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;百合とはなんだったでしょうか？　私たちはなぜ連帯してきたのでしょうか？&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;女性同士の同性愛や友愛&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://dic.pixiv.net/a/%E7%99%BE%E5%90%88"&gt;ピクシブ百科事典&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;女の子二人以上の特別な関係性(親友、ライバル、先輩後輩など)&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://www.lovefes.info/glfes.htm"&gt;Girls Love Festival&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;女性同士の交流の中で生まれる、特別な親愛&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://www.pixiv.net/novel/contest/yuribungei"&gt;百合文芸小説コンテスト&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;百合とは &lt;strong&gt;複数&lt;/strong&gt; の &lt;strong&gt;女性&lt;/strong&gt; 同士の &lt;strong&gt;特別&lt;/strong&gt; な関係である、としばしば定義されてきました。改めて箇条書きにすると、以下の全てを満たすものが「百合」です。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;複数の人格的主体が関係の構築を担っていること&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;関係を構築する人格的主体が人間のシス女性に類推できる性別であること&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;恋愛あるいは特別な関係を構築していること&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;このような文脈において、しばしば「百合とレズは異なる」という言葉遊びに近い言説も多くみられます（&lt;a href="https://toppoi.blog.fc2.com/blog-entry-899.html"&gt;参考&lt;/a&gt;）。当然、これらは百合のあいまいさを流出させないように不誠実な壁を作るための恣意的な定義（あるいは方言に近いもの）です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;かれらのいう「百合」の定義は、十分に女性らしさを備えていればパスできるという点で非常にあいまいで、恣意的で、不誠実です。学生の学校での恋愛であれ、社会人の職場での恋愛であれ、主婦の団地での不倫であれ、男性器が生えていてもなお、女性らしさのあるキャラクター同士なら「百合」の名の下に連帯できますし、そうあるべきと信じています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;唯一かれらが連帯できるのは、人間のシス男性に類推できるキャラクターが登場した場合だけです。ルールは非常に簡単で、男性キャラクターが登場するにもかかわらず百合を名乗っている作品に、「百合に男を挟むなんて！」と叫べばエントリーが完了します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;百合に男を挟むなというのは、先述の定義を完全に信用していれば容易に導き出せる論理です。「百合とは女だけが出てくる作品」ならば「男が出てくる作品は百合ではない」ので、天地がひっくり返っても負けることはありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、あいまいで、恣意的で、不誠実なその定義を使わずに批判するのは難しいことです。比較的古い「百合」のイメージ――たとえば男子禁制、女学生、女学校、月見草文化――に照らせば、男性キャラクターは不自然で排除されるべき存在になるかもしれません。一方で、同時に多くの社会人百合も捨て去られてしまうでしょう。女学校が舞台でもなければ、女学生が関係を構築するわけでもないからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このように「百合」の定義を厳しくすると、必ずあぶれる作品や世界が出てきてしまいます。それらは連帯への反発を招き、いつしか内部崩壊を招く原因になるでしょう。だから、より強い連帯を保つには「男性キャラクターが登場するのに百合を名乗る悪い作品」で壁を作って塗り固めるしかないのです。強引で有害な「男らしさ」への嫌悪感や怒り、個々人が持つミサンドリックなエピソード――それらが入り交じってより強固な壁、強い連帯を作り出します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり「百合に男を挟むな」運動は、自然で合理的な定義というよりも、むしろ共通の敵を見つけて強く連帯するためのプロパガンダにすぎません。無意味で根拠のない権威を与える&lt;a href="http://yurinavi.com/2021/08/30/renewal/"&gt;百合公認&lt;/a&gt;のような取り組みも、一見すると有害な概念ですが、これらと結合して連帯と排除を加速させる強い効果を持っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このようなプロパガンダを誠実に守っている作品かどうかを見分けるのは非常に簡単です。すなわち、男性は下品で、軽薄で、強引で、性欲で動く &lt;em&gt;顔のない&lt;/em&gt; 非人格的主体として描かれます。男性キャラクターを出したいシーンや世界観ではあるものの、しっかり描写すると裏切り者として炎上してしまうので、仕事を押し付ける嫌な上司や、ナンパしてくるチャラ男のように名もなき背景の一部として使うというわけです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;逆に、百合に男が挟まることをタブーとしていない作品は、それらの葛藤なく世界を描写できます。名前と人格のある男性キャラクターが女性キャラクター同士の関係に割り込むかもしれませんし、一度は結婚してしまうことさえあるでしょう。それどころか、バイセクシャルの女性キャラクターだってありえます。かれらはこのような自由に描かれた作品に火をつけて、「百合に男を挟むな」とか「これは百合ではない」と罵詈雑言を浴びせて城壁を厚く塗り固めるわけです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そもそも、&lt;a href="https://dic.pixiv.net/a/%E7%99%BE%E5%90%88%E3%81%AE%E9%96%93%E3%81%AB%E6%8C%9F%E3%81%BE%E3%82%8B%E7%94%B7"&gt;自分が注目していた人間関係に強引に割って入る異質なキャラクター&lt;/a&gt;や、&lt;a href="https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_KS02000007010000_68/"&gt;自分の性別を偽って相手に近づく不誠実なキャラクター&lt;/a&gt;に嫌悪感を覚えるのは当然であり、わざわざ百合の定義や性別から導く必要のない単純な事実です。しかし、かれらはそれを「女を性欲処理道具かトロフィーにしか思っていない男」として悪魔化することで連帯を強めようとしています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あれから3年以上経った今でも、私たちに百合の厳密な定義は不要です。どんなキャラクターが登場しようとも、 &lt;strong&gt;自分に誠実であるかぎり&lt;/strong&gt; 百合を名乗ることができます。百合の定義論はいつでも連帯のためにあり、常に人々を分断しています。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;「百合」とは: かつての「百合」は、無責任な拡張と恣意的な適用によって「女性同士の人間関係」というほとんど意味のないラベルに変質してしまいました。この歴史を踏まえ、現在ではより広く「既存の強力な異性愛規範を要求しない全ての人間関係（やその物語）」を指していると考えられています。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://hentaigirls.net/lily-info/"&gt;HentaiGirls&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;あなたは、どうですか？&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>ソナーズのリリースによせて、感想のこと</title><link href="https://ama.ne.jp/post/spontaneous-sonars/" rel="alternate"/><published>2022-01-10T21:16:00+09:00</published><updated>2022-01-10T21:16:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2022-01-10:/post/spontaneous-sonars/</id><summary type="html">&lt;p&gt;感想マッチングアプリ構想&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;ぶっちぎりで感想がもらえる小説サイトことソナーズ、どういう仕組みなのかと思ったら読んだ作品の感想を書かないと次の作品を読めない仕組みらしくてスパルタって感じだ&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1475267336026222596"&gt;1475267336026222596&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;概要&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;ソナーズについて&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;概要&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;文単位の「いいね」機能&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;感想強制機能&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_6"&gt;感想の三要素&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_7"&gt;具体性&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_8"&gt;ネガポジ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_9"&gt;自発性&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_10"&gt;ソナーズに不足していること&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_11"&gt;おわりに&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;概要&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ぶっちぎりで感想がもらえる小説投稿サイトこと &lt;strong&gt;ソナーズ&lt;/strong&gt; は、主に &lt;strong&gt;文単位の「いいね」&lt;/strong&gt; と &lt;strong&gt;感想を強制するシステム&lt;/strong&gt; によって作者にポジティブなフィードバックを届けることをねらっており、他の小説投稿サービスと異なる目的を持っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本記事では、ソナーズが目指しているであろう感想ネットワークについて触れながら、いわゆる &lt;strong&gt;感想の三要素&lt;/strong&gt; との関連や、目指すべき感想指向型サービスについて考察します。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;ソナーズについて&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;概要&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://twitter.com/marshmallow_qa/status/1349570704576901120"&gt;ぶっちぎりで感想がもらえる小説投稿サイト&lt;/a&gt;こと&lt;a href="https://sonar-s.com/"&gt;ソナーズ&lt;/a&gt;が&lt;a href="https://twitter.com/marshmallow_qa/status/1470765674838761472"&gt;昨年2021年12月&lt;/a&gt;にリリースされました。このサービスの構想自体は&lt;a href="https://twitter.com/marshmallow_qa/status/1248863541378961408"&gt;2020年1月頃から&lt;/a&gt;あったようで、少しずつ開発を進めつつ、現在は&lt;a href="https://twitter.com/marshmallow_qa/status/1470967925914083329"&gt;三本柱のうち二本しか実装されてない&lt;/a&gt;ベータ版を提供している状態です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ソナーズは匿名質問サービスの&lt;a href="https://marshmallow-qa.com/"&gt;マシュマロ&lt;/a&gt;と同じ組織によって運営されており、&lt;a href="https://twitter.com/marshmallow_qa/status/1269853387073318913"&gt;マシュマロ派生のサービスである&lt;/a&gt;と明言されています。もともと、マシュマロの運営組織では&lt;a href="https://note.com/novel/n/n0a87f49c1f1d"&gt;マシュマロ式小説書き方講座&lt;/a&gt;というナレッジを公開しており、最終的にはこれらの知見とマシュマロで得られた（AIのための）データ群を組み合わせて展開していく予定なのかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このサービスは今のところ、「文単位の『いいね』機能」と「感想強制機能」の二本柱によって特徴付けることができます。以下は、2022年1月時点で確認した動作をもとにした記載です。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_4"&gt;文単位の「いいね」機能&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;文単位の「いいね」機能では、読んでいる文章の部分をタップして文ごとに &lt;img alt=":heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2764.png" width="16"&gt; を付けることができます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="文単位の「いいね」機能で、文末にハートマークと個数が表示されている様子" height="144" src="/images/spontaneous-sonars/sentence-like.png" width="618"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt=":heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2764.png" width="16"&gt; の数は押すたびに増え、1回のいいねごとに作者に通知されます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="「いいね」が押されたことの通知" height="400" src="/images/spontaneous-sonars/like-notification.png" width="610"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これにより、読者はいいと思った箇所をタップするという直感的な操作で、効率的にポジティブな感情を示すことができます。また、「いいね」の数は積算されるので、言葉にならない強い思いを連打で示すという使い方もできるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今のところ、画面を間違ってタップして増えた「いいね」を取り消すことはできません。また、いいねできる文の単位はシステムが自動的に分割したもので、約物を駆使した複雑な文章では適切な粒度で「いいね」できない場合があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;以下は、閉じカッコで文が分断されている例です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="文中の閉じカッコの前で文が分割されている様子" height="182" src="/images/spontaneous-sonars/bad-sentence.png" width="607"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;長い文章を読んで作者が喜ぶような適切な感想を組み立てるのは、非常に高度で負担のかかる営みです。一方、Twitterなどで人気を集める短いテキストやキャッチーなイラストは、一瞬で全貌を把握して「いいね」をつけることができる &lt;em&gt;消化しやすい&lt;/em&gt; 表現です。そのため、文章を文単位の細かいチャンクに切り出して「いいね」しやすくすることは、これらの &lt;em&gt;インスタントな&lt;/em&gt; 手法と同じ土俵に立ち、ポジティブなフィードバックを得るには必要な機能といえます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、細かいチャンクに対して「いいね」を送ることは、必ずしも文章全体の評価を表しているとは限りません。特に、小説のように全体的なストーリーの面白さと局所的な表現技法の巧拙の組み合わせで成り立つ作品では、ストーリーの評価は構造上明らかに無視されてしまいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このような &lt;em&gt;エモい&lt;/em&gt; 文のチャンクのみが重視されれば、作者は最終的に小説という体裁を守る必要すらなくなり、より短いテキストを用いた表現に回収されていくでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;当然、ただ短いテキストを箇条書きで羅列する作品ばかりになってしまっては、Twitterのモーメントとほぼ変わらない体験しか与えられなくなり、ソナーズの優位性が失われてしまいます。そのような事態を防ぐため、細切れの「いいね」では考慮できないストーリーの評価を保証するために用意されたのが、感想を強制する機能です。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_5"&gt;感想強制機能&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;ソナーズでは、作者が感想を受け付けるよう設定した作品に対して、読後に匿名で感想を送ることができます。一方で、感想を受け付けないよう設定した作品には、感想を送ることはできません。さらに、感想を &lt;strong&gt;送らなければならない&lt;/strong&gt; 場合が存在し、この状態を本記事では感想強制機能と呼びます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="「感想求む！」と「感想不要」を選択できる感想受け付けオプション" height="122" src="/images/spontaneous-sonars/impression-option.png" width="157"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;感想が送信されると、作者の通知欄にその内容が表示されます。今のところ、送った/受け取った感想を一覧で表示する機能はなく、通知は古いものから順に消えてしまうので、感想を保管したり読み返したい層からは不満の声が上がっているようです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="感想が送信されたことの通知（「えびせんパーティー」という作品に送られた「この前中華えびせんを食べましたよ！」という感想）" height="254" src="/images/spontaneous-sonars/impression.png" width="611"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;感想を送らなければならないのは、特定の条件を満たした状態で新しい作品を読もうとしたタイミングだけです。具体的には、新たに感想受付中の作品を読みたい場合のみ、過去に読んだ同じ作者の感想受付中の作品全てに対して、（タップによる「いいね」ではなく）文字で感想を送らなければなりません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="前に読んだ作品の感想を送るまで次の作品を読めない旨を示すダイアログ（「この作品を読む前に、以前読んだ『三体のオートファクト』の感想をお願いします！ソナーズは「感想を書く読者」と「作品を書く作者」が一緒になって創作の好循環をぐるぐる回すサイトです」というメッセージと「感想を書きにいく」という青いボタン）" height="406" src="/images/spontaneous-sonars/impression-alert.png" width="544"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この機能は、作者が感想を求めやすく読者が感想を送りやすいシステムを実現し、ソナーズ上での感想に基づく作者-読者の関係（ &lt;strong&gt;感想ネットワーク&lt;/strong&gt; ）の強化を目的としていると考えられます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、ほとんどのシチュエーションでは、読者が感想を書かない自由と、作者が感想を書かせない自由がそのまま残されていることに注意すべきです。本記事では便宜的に感想強制機能と呼んでいますが、サイト全体で横断的に無条件で作品に感想を書くよう強いたり、読んだ作品の感想を書くまで全くサイトを使用できなくなるというものではありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、読者は今後同じ作者の作品を読むつもりがなければ感想を書かずに放置することができますし、作者は自分の作品を感想受付不可とマークすることで感想強制機能の対象から外すことができます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで、他の小説投稿サービスを利用したことがある人は、感想を全く受け付けないか、感想強制機能を有効にするかの二択しかないことに違和感を覚えるかもしれません。たいていのサービスでは、感想ネットワークに参加せず任意に感想を受け付ける選択肢が用意されているからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのような &lt;em&gt;常識&lt;/em&gt; から、ソナーズを使い始めた作者の中には「感想は欲しいけれど読者に強制はしたくない」と悩む人もいます。これは、一見すると読者を気遣う慎ましい作者の意見のようですが、実際は感想ネットワークに協力せずサービスにただ乗りしようとする身勝手な考えです。ソナーズは感想ネットワークの構築と引き換えに作者に多くの感想を届けるサービスであり、健全なネットワークの醸成に貢献せずにその利益のみをかすめ取ることは許されません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、感想強制機能があるおかげで感想を書きやすくなる読者も存在します。一部の読者は「感想を書きたいのにな～」という思いを持ちつつ、作品を読んで得られた感情を言葉にするのが苦手だったり、作者に不快感を与えることを懸念して立ち止まる場合があります。かれらは「必ずしも整った綺麗な感想を送らなくてもよいこと」や「作者が感想を求めていること」を知れば感想を書けるかもしれませんが、それを知るための行動を起こすこともありません。名付けるなら「サイレントかまってちゃん」のような状態です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;感想強制機能は、そのような読者の背中を押して感想を送りやすくする一助となりえます。「システムから強制されたから」「作者が求めているから」と非自発的な要因に仮託して感想を送るハードルを下げることで、少なくとも一時的な感想の流量を増やせるでしょう。この取り組みを繰り返し、読後に感想を書くことを習慣づけられれば、もはや感想を送るための非自発的な要因は不要になります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらに、感想強制機能は「感想を書いてほしいのにな～」と考える作者の背中を押す仕組みでもあります。感想による交流がなかなか活発にならないのは、読者と同じように作者もサイレントかまってちゃんに徹してしまうことが一因であり、これもシステムが感想を強制することである程度緩和できます。「システムが強制してるんで感想お願いします」と非自発的な要因に押し付けることができるからです。感想を任意に受け付ける機能を要望することは、サービスの趣旨を踏まえれば的外れとまでいえるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここまで説明したとおり、ソナーズはいわば自発性を犠牲にした感想ネットワークの構築システムであり、従来の自発性に依存した小説投稿サービスとは全く異なる視点で設計されていることが分かります。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_6"&gt;感想の三要素&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここまで、ソナーズは感想の自発性を犠牲にして交流を活発にするためのサービスであると述べました。そもそも、感想の自発性とはどのような概念だったでしょうか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私たちが感想についてその構造や内容をメタに考えるとき、以下の三つの要素を元に分類・考察することができます。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;具体性: 内容についてどれほど詳細に記述しているか&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ネガポジ: 褒めている(like)か、けなしている(dislike)か&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;自発性: 強制されたり報酬に基づいているものか&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;もちろん、これ以外にも軸を設定することはできます。たとえば、感想を書いた人に注目して「読者の読解力」や「作者と読者が親しいかどうか」といった条件を考えたり、感想の対象となる作品に基づいて分類することも可能ですが、ここでは感想そのものの内容や性質に基づいて進めます。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_7"&gt;具体性&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;まず &lt;strong&gt;具体性&lt;/strong&gt; とは、感想の中で作品についてどれほど詳細に評価しているかという属性です。多くのSNSや投稿サービスにおける「いいね &lt;img alt=":thumbsup:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f44d.png" width="16"&gt; &lt;img alt=":heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2764.png" width="16"&gt; 」や「よくないね &lt;img alt=":thumbsdown:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f44e.png" width="16"&gt; &lt;img alt=":broken_heart:" class="emoji" height="16" src="/emojis/1f494.png" width="16"&gt; 」やスタンプ機能（参考: &lt;a href="https://dic.pixiv.net/a/pixiv%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%97"&gt;pixivスタンプ&lt;/a&gt;）は、作品全体の評価を高々2～8個程度の事前に用意された選択肢でしか表現できず、明らかに具体性に欠けた表現手法です。「いいね」でしか数値的な評価を表現できないTwitterのようなSNSでは、「役に立った」とか「面白い」とか「もっとやれ」といった感情が全て「いいね」の数に還元されてしまいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;具体性の低い感想は、サービスのデザインによって強いられるものとは限りません。リプライやコメントの形で表現できる感想でも、単に「よかった」や「おすすめ！」のような具体性のない短いコメントを書くことはできるでしょう。一方、作品の内容を多面的に評価したり、複数の小さな場面を抜き出して思いを綴ったコメントは非常に具体的といえます。すなわち、どれほど詳細に感想を書くかについては、常に読者に任されています。最低文字数を設定すれば具体性を保証できるかもしれませんが、文字数と具体性が必ずしも一致しないことには注意すべきです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;逆に、サービスのデザインによっては読者の思いと関係なく具体性の高い感想を強いられることもあります。たとえば、ソナーズの文単位の「いいね」機能では、言葉による表現なしでどの文がどれくらいよかったかを示すようデザインされています。この機能が必ずしも文章全体の評価に繋がるものではないことは先に述べた通りですが、従来の「いいね」より詳細な位置と連打の積算による具体的な表現を行うことができます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;具体性の高い感想は、作者が作品にかけた時間や手間に価値を生み、新たな作品を生む原動力となりえます。しかし、具体的な感想を書くのは非常に高度で負担のかかる活動であり、具体性の高い感想だけを求めるサービスは遅かれ早かれ衰退するでしょう。そのため、多くの投稿サービスは「いいね」や &lt;img alt=":star:" class="emoji" height="16" src="/emojis/2b50.png" width="16"&gt; の数で表現する五段階評価のようなシステムを併用しています。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_8"&gt;ネガポジ&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;次に &lt;strong&gt;ネガポジ&lt;/strong&gt; とは、その感想が（作者ではなく）作品に対してどのような評価をしているかという属性です。作品の良い部分を挙げたり褒めたりするポジティブな感想と、悪い部分に注目してこき下ろすネガティブな感想では、作品に向けられる視線の質が異なります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ポジティブな感想は現状を肯定してその活動の継続を促進するものであり、ソナーズの感想ネットワークでも重視されているものです。一方、ネガティブな感想は現状を否定してその活動の変化を促進するものであり、ポジティブな感想と同様に有用なこともありますが、疎まれることが多いです。感想においては「とりあえず褒めておけばいい」が成り立つとしても、「とりあえずけなしておけばいい」は成り立たないことに注意する必要があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、ネガポジと具体性はもともと独立した概念です。つまり、感想の具体性にかかわらずネガティブまたはポジティブな表現を妨げることはできません。五段階評価のようなシステムは、具体性なくネガポジを広く表現できる最たる例です。しかし、「いいね」に対する「よくないね」や低評価のマークは重視されないか、そもそも用意されていないことすらあります。もちろん、具体性なく「面白くない」や「嫌い」とコメントすることはできますが、数値的な評価として集計されるわけではありません。このようなデザインの下では、ネガティブな感想が意図的にシステムから隠されているといえます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、ネガポジを持たない感想も存在します。文章構造や物語の構成について客観的に分析した具体性に富む文章は、読者の感情表現ではなく、作品について論じるためにニュートラルな立場から記述されるものです。これらは感想というよりテクスト分析や解説と呼ぶべきものですが、場合によっては &lt;em&gt;強い&lt;/em&gt; 感想と分類されることがあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ネガポジを持たず、具体性にも欠ける感想について考えることもできます。たとえば、&lt;a href="/"&gt;あまねけ！&lt;/a&gt;の「読んだ」ボタンは記事を最後まで読んだことしか表現できません。作者への誤字脱字の報告（参考: &lt;a href="https://ncode.syosetu.com/n5852fw/"&gt;誤字脱字報告したら、ブロックユーザー指定された。&lt;/a&gt;, &lt;a href="http://melnoah.blog.fc2.com/blog-entry-139.html"&gt;誤字脱字の指摘って…&lt;/a&gt;）も、どんなに善意からの有益な指摘だとしても、作品を単なる文字情報として読み込んだことしか示せません。これらは &lt;em&gt;弱い&lt;/em&gt; 感想と分類されることがあります。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_9"&gt;自発性&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;最後に &lt;strong&gt;自発性&lt;/strong&gt; とは、その感想がどのような動機で書かれたかという属性です。先の二つとは異なり、ある程度に感想の内容や性質から離れた軸ですが、感想を書いた人の属性ではなくあくまでそのきっかけについて考慮するものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;従来の投稿サービスは、自発性に依拠した感想システムがほとんどであり、あくまで作者の呼びかけと読者の善意によってかろうじて感想ネットワークが成立していました。そこでは、前述の通り「感想が欲しいのにな～」と「感想を送りたいのにな～」が空中で飛び交う非効率的な状況が続いています。自発性を前提とするこの構図は、インターネット以前のファンレター文化などから続いており、もはや不変で当たり前の性質とさえ思われています。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;感想とは衝動の産物で、強く心を動かされたときに自然と出てくるものです。&lt;br&gt;
だから感想は読者が強制されて書くものではないし、もちろん作者が謝礼をもって依頼するものでもありません。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://m-molockchi.fanbox.cc/posts/1311201"&gt;モロクっち「執筆活動を無期限休止します」（2020-08-20）&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;2020年に作品の感想や反応がもらえず筆を折ったモロクっち氏によれば、感想は「この気持ちを伝えたい！」という強い衝動によってのみ生まれるものです。この認識は、ソナーズが提供する感想強制機能と真っ向から対立します。大量のコンテンツによる可処分時間の奪い合いが当然となった現代でさえ、単に毎月金銭で支援するだけではなく、強い自発性に基づいて反応しなければ価値がないというわけです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そもそも、自発性のない感想というのはどのようなものでしょうか。その代表例は、小学生や中学生が夏休みの宿題として課される読書感想文でしょう。宿題としての読書感想文の上では、児童・生徒が自発的に感想を書こうとしているわけではなく、定められた分量を埋めて提出するために本を &lt;em&gt;読まされ&lt;/em&gt; 、文章を &lt;em&gt;書かされ&lt;/em&gt; ます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、もともと本を読んで感想を書くのが得意・好きだったり、初めは非自発的に感想文に取り組んだものの、最後には楽しく終えられたという経験を持っている人もいるでしょう。そういう人たちにとっては、読書感想文は自発的で楽しい取り組みだといえます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ソナーズの感想強制機能も同じように、もともと感想を書くのが得意な人にはそのまま感想を書いてもらい、感想を書くのが苦手な人にも感想を書くのに慣れてもらうシステムと考えることができます。先述の通り、感想を書くことを習慣化できれば、もはやシステムが感想を強制する必要はなくなり、いったんは自発性を犠牲にしたはずが、かえって自発性の高い感想ネットワークを構築できるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;感想の自発性のみを強く重視すると、ほとんどの場合はネットワークの衰退に繋がります。何も対策せず自発的に感想が来るのを待ったり、自発的な感想の量で自分の能力を試そうとすることは、根本的に「面白い作品を書けば売れる」という素朴で愚鈍なアイデアと変わりません。読者-作者のマッチングはタイミングや運が影響し、作者や作品の属性だけでは決定づけられない不安定なものです。そこで、誰も動かず一歩目の感想が生まれないよりましだ、と両者に無理矢理一歩踏み出させるのがソナーズの意義だといえます。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_10"&gt;ソナーズに不足していること&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここまで、ソナーズの特徴や目的と感想の三要素の関連について述べました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ソナーズは従来の投稿サービスが全く目を向けていなかった &lt;strong&gt;自発性&lt;/strong&gt; にメスを入れ、あえて犠牲にすることで感想の流量を増やす思い切ったシステムを提供しています。これにより、受け身で感想を待つだけの作者や感想を書けずに立ち止まっている読者が、大きな負担なく感想ネットワークに参加しやすくなるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、自発性を犠牲にした感想ネットワークの構築は、これまで質の高い少量の感想だけが流れていた世界に、ある程度質の低い感想が大量に流れるようになると言い換えることもできます。宿題としての読書感想文と、自発的な活動としての読書記録の差を考えると分かりやすいかもしれません。具体性の高い感想が欲しい作者に具体性の低い感想が、ポジティブな感想が欲しい作者にネガティブな感想が届く新たなミスマッチも増えるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ソナーズが解決したのは自発性の軸のみです。既存の具体性やネガポジの軸はそのままに、サイレントかまってちゃんだらけの非効率的な世界を反転させました。そのため、自発性を超えたところで論じられていた問題はそのまま残っています。あらゆるコミュニケーションがハラスメントとして扱われる現代では、作者が求めていない感想を送りつけること自体が非難の対象となりかねませんし、読者が感想を書けずに立ち止まる新たな原因にもなるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのため、今後の感想指向型サービスに求められるのは、マッチングアプリのような出会いの枠組みだと考えられます。意図しない接触を完全に排除するよう求められる現代では、マッチングアプリが偶然の出会いをサポートしており、自らの情報を適切に開示しなければ出会いを探すことはできません。これを作者-読者の感想によるコミュニケーションに準用し、作者は欲しい感想の傾向を示し、読者は書ける感想の傾向を示すことで、望まない不幸を回避できる可能性があります。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_11"&gt;おわりに&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;1000字以上の日本語でこの記事の感想を送ってくれた方の中から、抽選で1名に1000円分のPayPay残高をプレゼントします。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;しめきり: 2022/01/18 00:00:00 JST&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;あて先 &lt;a href="https://matrix.to/#/@amane:matrix.amane.moe"&gt;@amane:matrix.amane.moe&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>フローチャートボード・印刷版チケット付きパンフレットのふりかえり</title><link href="https://ama.ne.jp/post/bunfree-great-wall/" rel="alternate"/><published>2021-12-31T23:56:00+09:00</published><updated>2022-01-01T01:44:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2021-12-31:/post/bunfree-great-wall/</id><summary type="html">&lt;p&gt;全自動魚釣り機&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;2021年11月23日（火祝）に第三十三回文学フリマ東京が開催された。&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。&lt;/a&gt;として参加し、フローチャートボードなどの新たな展示や、新たな発行形態による新刊の頒布などを行った。ほとんどの内容は&lt;a href="https://news.amane.moe/issues/10-880759"&gt;あまねけ！ニュースレター #10&lt;/a&gt;で述べたとおりだが、いくつか加筆して改めて企画の利点・欠点などを振り返る。&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;フローチャートボード&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;動機・目的&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;構成&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;利点&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;欠点&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_6"&gt;印刷版チケット付きパンフレット&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_7"&gt;動機・目的&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_8"&gt;構成&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_9"&gt;利点&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_10"&gt;欠点&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_11"&gt;まとめ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;フローチャートボード&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="_2"&gt;動機・目的&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;フローチャートボードは、主に売り子を通行人から隠すための取り組みである。つまり、売り子の存在による負の集客力を解消し、少なくともゼロまで引き上げることをねらっている。そのため、売り子の存在によって集客力が下がらないことが事前に分かっているなら、この企画を採用する必要はない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;即売会の可処分時間は、最大でも開場から閉場までの5～6時間程度が一般的であり、来場者はその中で目的のサークルに全て立ち寄る必要がある。たいていの来場者は、既にフォローしているサークルや事前告知から来場前にリストを作成したり（list ahead）、それらのブースの周辺から別のブースを探索して新たな作品を発見したり（booth strapping）する。後者の場合はサークルの事前情報がないため、基本的にはその場にある作品の表紙とポスター、そして売り子で判断することが多い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;作者と作品を切り離すべきという主張のアナロジーから、売り子で作品を選択すべきではないという主張もできよう。しかし、この主張では、インターネットの普及によって通販の効率化が進み、電子書籍の発行が容易になってもなお現地で開催される即売会が人気を集める理由を説明できない。即売会の利点は、特定の場所と時間を区切ることで生まれる &lt;em&gt;お祭り性&lt;/em&gt; の享受と、売り子とのコミュニケーションにある。そうでなければ、しばしば &lt;em&gt;かわいい&lt;/em&gt; コスプレイヤーを売り子として配置する動機がアフター・オフパコを残して消失してしまう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、作者と売り子が一致することで集客力が向上する（あるいは少なくとも減退しない）場合もある。特に、サークルがlist aheadされている場合は作者とのコミュニケーションを重視している可能性が高い。また、作品の傾向によっては作者の属性を明らかにしても集客力に寄与しない場合もある。ただし、この場合でも &lt;em&gt;かわいい&lt;/em&gt; 売り子を作者と偽って配置することによって集客力を向上できる可能性は残っている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;売り子の存在が集客力にとってマイナスになるなら、いっそブースの後ろを丸ごと隠してしまおう、というのがフローチャートボードの基本的な目的である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これは主に性的表現をほとんどあるいは全く含まない雑多な &lt;em&gt;百合&lt;/em&gt; 小説を頒布するサークルが発案した企画であり、&lt;a href="/post/lily-letter-film/"&gt;&lt;em&gt;かわいい&lt;/em&gt; 売り子がいるブースで何を買うでもなく延々とおしゃべりしている来場者を長年目撃してきた&lt;/a&gt;経験から生まれたものであることに注目せよ。&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。&lt;/a&gt;は売り上げが非常に少ない弱小サークルであり、いわゆる売り子を依頼できる環境にない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この企画は、文フリ東京31での&lt;a href="/post/bunfree-lovehotel-1/"&gt;ラブホパネル&lt;/a&gt;と同様のコンセプトであり、一連の中長期的な計画の一部である。ただし、ラブホパネルでは売り子を覆い隠すには高さも幅も足りなかったため、今のところ単なるおもしろアトラクションとして認知されている。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;構成&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;フローチャートボードは、三つ折りにした高さ100cmの壁を机に立てることで成立する。今回の文フリでは机の高さが70cmであり、目線の高さが170cmを超えなければ中を覗き見ることはできない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="フローチャートボード、見本誌、カルトンが設置された長机と、黒いアームカバーを着けてリボンをかたどったピンク色の大きな指輪をはめた売り子が、両手をフローチャートボードの下から差し出している様子" height="926" src="/images/bunfree-great-wall/board.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;より詳細には、上部のフローチャート掲載部分と下部の窓口・余白部分に分かれる。まず、高さ80cm×幅35（≓25√2）cm・30cm・35cmのポリスチレンボードを三つ用意してテープで接続する。そして、左右の下部が高さ20cmとなるように&lt;a href="https://jp.daisonet.com/products/4549131617634"&gt;フリーマルチパネル355×355mm&lt;/a&gt;を接続して、中央は商品の受け渡し口として空けておく。このボードの左右を45度売り子側に折り込むと、高さの割にはかなり安定して机に立てることができる。最終的には幅80cm×奥行25cmとなり、ブースの幅90cm×奥行45cmに収まりのよい構造物となる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ボードの左右前面には見本誌やサンプルを配置する。A5サイズの冊子の高さが21cmのため、ボードの左右下部20cmは余白として放置した。今回、フローチャートではおすすめの既刊を通し番号で示したため、見本誌にも同様の番号を貼付している。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ボードの中央下部にはカルトン（青い支払い用トレイ）と&lt;a href="https://jp.daisonet.com/products/4549131911459"&gt;呼び出しライト&lt;/a&gt;、&lt;a href="https://jp.daisonet.com/products/4972822710213"&gt;ダミーの防犯カメラ&lt;/a&gt;を配置している。売り子が黒い手袋とメルヘンな指輪を装着しているのは、売り子の属性を隠してフローチャートボードの効果を高めるための補助的な取り組みである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この企画はフローチャートボードと名付けられているものの、フローチャート自体は本質的な部分ではない。通常ならブースの後ろ側に立てるようなA3サイズのポスターを配置したり、作品の末尾に付属するあとがきや4コマ漫画を大きく印刷することもできる。いずれにせよ、ボードに掲載する内容は企画の目的にはあまり寄与しない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このフローチャートは、はい/いいえで答えることができる質問を辿っていくことで、最終的におすすめの既刊についての情報を受け取ることができる内容となっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/bunfree-great-wall/flowchart.png"&gt;&lt;img alt="フローチャートのデザイン" height="600" src="/images/bunfree-great-wall/flowchart_thumb.png" width="750"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回は番号に対応する作品を明らかにした状態で頒布を行ったが、ボードには番号のみを示して、受け渡しまでどんな作品が出てくるか分からないブラインド販売にしても面白いかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;質問の内容は以下の通り。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;「百合」は2人のキャラクターでしか成立しない関係だと思いますか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「百合」は常識を越えた架空の物語ではなく、現実と地続きに感じられる方が楽しめますか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「百合」はシスジェンダー女性同士でしか成立しない関係だと思いますか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「百合」はキャラクターの性別において隠すべき禁断の関係だと思いますか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「百合」は死や死の示唆と相性がいいと思いますか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「百合」は終末モノとして実装するのに適していると思いますか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「百合」は文章やイラスト・マンガなどの平面的な表現に収まるべきものではないと思いますか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「百合」は一定の年齢や場所によって一時的に生じる関係だと思いますか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「百合」には精神的な交流を超えた性欲の発露や過度な性的接触は不要だと思いますか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「百合」はSFとして実装するのに適していると思いますか？&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;Tipsの内容は以下の通り。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;誰も写っていない草原や浜辺、廃校などの景色の写真を撮影して「不在の百合」と称する取り組みが人気を集めています。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「百合」は、無責任な拡張と恣意的な適用によって「女性同士の人間関係」というほとんど意味のないラベルに変質しました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;現在ではより広く「既存の強力な異性愛規範を要求しない全ての人間関係（やその物語）」を指していると考えられています。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;月見草文化に代表される古典的な百合はしばしば終わりのある関係とされ、その面影が死への連想として今も残っています。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;主な工夫ポイントは、プレイガイドと撮影OKマークを大きく配置したこと、新刊へのフローを用意したこと、おすすめできる作品がない人にもきちんとケアをしたこと&lt;sup id="fnref:yurinavi"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:yurinavi" title="弊サークルの作品をおすすめできない人でも楽しめそうな作品がたくさん紹介されているサイトをQRコードで示した。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;などである。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_4"&gt;利点&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;フローチャートボードは明らかに大きな効果を生み出していた。フローチャートボードを利用することで、大きく分けて3つの利点があると考えられる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まず、体験型おまつりコンテンツとして強い広告力を持っていた。ブースから見ていた限りでは、来場者がボードの前で左右に移動し、フローチャートを辿っているのが分かった。少なくとも、ラブホパネルよりプレイしやすい環境を作ることができていただろう。実際、比較的辿り着きやすい&lt;a href="https://glf23.hentaigirls.net/"&gt;Vesuva&lt;/a&gt;の売り上げが異常に増えていたし、フローチャートとはあまり関係のない新刊についても普段より売れ行きがよかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;次に、売り子と来場者を十分に隔離できていた。これは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から好ましいのはもちろん、この企画の主たる目的の達成でもある。来場者は売り子の視線を気にせずフローチャートに集中でき、売り子は購入者の視線や動きを観察してじっと待つ必要がなくなった。具体的には、足を止めて10秒～1分間ほどボードを眺める人もたくさん確認できたし、フローチャートを見て &lt;em&gt;百合の定義&lt;/em&gt; について二言三言話す人もいた&lt;sup id="fnref:silent"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:silent" title="ポリスチレンボードで遮蔽されているおかげなのか、会話内容は商品の受け渡し口から少し漏れてくる程度でほとんど聞こえなかった。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、滞在時間が延びやすくなったため、表紙イラストにタイトル文字といくらかの説明を加えたような従来のポスターを配置するだけでは、来場者に物足りない印象を与えるかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最後に、売り子が来場者の視線に惑わされることがなくなった。今回の設計では、来場者の膝から足元までしか見えないため、どこに視線が向けられているかを確認できない。しかし、ボードに注目してフローチャートを読もうとする人は、必ず視線とつま先が同じ方向を向くため、視線を直接確認できなくともこちらを見ていることが分かる。一方、&lt;a href="/post/lily-letter-film/"&gt;ブースを流し見るだけの通行人&lt;/a&gt;は、通路を通り抜けることを目的としているため、決してブースには足を向けないのである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="ブースに興味を示さない通行人のつま先がフローチャートボードの方を向かない様子" height="750" src="/images/bunfree-great-wall/foot.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/post/bunfree-lovehotel-1/"&gt;ラブホパネルとフィッシング&lt;/a&gt;で「同人誌即売会は釣りのようなもの」と述べた通り、来場者の視線を観察して目を合わせたり声を掛けるのは戦略の一つである。しかし、 &lt;em&gt;異常な通行人&lt;/em&gt; に集中して精神をすり減らすのはあまりに楽しくない。そこで、あえて来場者の視線を遮断するフローチャートボードを &lt;em&gt;エサ&lt;/em&gt; として設置することで、全自動魚釣り機のような体験を得ることができた。来場者がフローチャートを読み、見本誌を読み、購入を決めるまでの間に売り子が介入できることはなく、単なる会計係として座っているだけで済む。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、どうしても来場者の視線を把握したい場合は、マジックミラーのように一方から見える窓を設置したり、商品の受け渡し口に（ダミーではない）監視カメラを設置することである程度対応できるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_5"&gt;欠点&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;多くの利点を持つフローチャートボードだが、その裏返しとしての欠点もいくつか抱えている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まず、左右のブースに注目している人が、こちらのブースにはみ出しやすくなる。これは、売り子の視線を遮断して緊張感を排除したことによる弊害だろう。設置されているのがボードであれ見本誌であれ、ブースの前面からはみ出して他のブースを塞ぐのは多くの即売会で明示的に禁止されているものの、ブースの主から見えていないだろうという油断からつい居座ってしまうのは想像に難くない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;次に、ボードの構造上どうやっても左右からは売り子が見えてしまう。これは、構造物を机の天面だけで完結させようとする限りは避けられない特性である。完全に売り子を隠すのは現実的には難しいものの、複数の連続したブースを取得してボードの幅を大きくすることで、ある程度緩和することができる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、最初に述べたとおり、売り子の存在によって集客力が下がらないことが事前に分かっているなら採用すべきではない。これは、売り子を隠すことで集客力が下がらないように調整しつつ、体験型のコンテンツを導入して集客力を高めるための苦し紛れの企画である。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_6"&gt;印刷版チケット付きパンフレット&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="_7"&gt;動機・目的&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;印刷版チケット付きパンフレットは、事前生産によるサークルへのリスクの一極集中を避け、サークルと全ての購入者で不確実性を分担するための発行形態である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これまで、一般的な同人サークルは過去の自分自身や周囲の売れ行きを参考にグッズや同人誌の発行数を決定し、事前に全てを生産してから即売会に参加していた（事前生産型）。この場合、そのサークルは在庫リスク・赤字リスクを一手に抱えているといえる。印刷のためのコストを回収できる売り上げがあれば問題にはならないものの、多くの弱小サークルはコストを回収できないまま在庫を抱えている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、サークルが発行するグッズや同人誌は本来アマチュアが自ら表現するための手段であり、サークルと購入者は必ずしも商業主義的な商店と客の関係に還元されるとは限らない。むしろ、作品を通じたある種の協力関係が成立していることさえある。すなわち、サークルのみがリスクを抱えるのは不健全な状態と考えることができる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このようなリスクの一極集中を回避するために、オンデマンド型や完全受注型を用いた事後生産型に切り替えることができるかもしれない。オンデマンド型は注文のたびに生産するスキームで、完全受注型は最初に注文を受け付けてから締め切り後に生産を開始するスキームである。ただし、即売会で注文して後で届ける場合、先払いなら購入者が作品を受け取れないリスクが、後払いならサークルが代金を受け取れないリスクが増大する。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;印刷版チケット付きパンフレットの目的は、事後生産型の採用によってサークルが得るメリットをそのままに、購入者のリスクを軽減することである。もちろん、作品が一定数確実に売れることが分かっている場合や、単純なオンデマンド生産や完全受注生産を実施できる場合は、この発行形態を採用する必要はない。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_8"&gt;構成&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;印刷版チケット付きパンフレットは、印刷版チケットとパンフレットで構成されている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;印刷版チケットは、宝くじより一回り小さい6.5cm×14cmの少し厚手の紙片である。作品の表紙を横に伸ばした券面と、チケットに紐付く情報の登録情報を確認できるQRコードが印刷された半券がミシン目で区切られている&lt;sup id="fnref:michine"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:michine" title="ミシン目はOLFA ミシン目ロータリー28で切られている。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。裏面には、チケットに紐付く情報を変更するためのQRコードと印刷版チケットの利用規約が印刷されている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;長期保管に耐えるように厚手の紙や薄いポリマーを素材にすべきであり、同人誌即売会トラベル・スクラップブックに貼り付けても遜色のない質感を持たせることが求められる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="印刷版チケット（表面）" height="349" src="/images/bunfree-great-wall/ticket_sample.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;パンフレットは、A4サイズの紙を三つ折り（巻き三つ折り）にすることで、6つの細長い領域にコンテンツを印刷できるようになっている。面1には表紙イラストとタイトルを、面1をめくって現れる面2には表紙イラストとリード文を、さらにめくると面3～5にそれぞれ登場人物紹介、電子版のQRコード、次回以降の展望が描かれている。裏側の面6には印刷版チケットの利用規約のコピーを添付した。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;電子版のQRコードが印刷された面4には右上と左下にチケットを収めるための小さなスリットが切られており、作品の紹介と電子版の提供だけではなく、スリーブの役割も果たしている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/bunfree-great-wall/leaf-outside.png"&gt;&lt;img alt="パンフレットの外側（左から面2,面6,面1）" height="533" src="/images/bunfree-great-wall/leaf-outside_thumb.png" width="750"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/bunfree-great-wall/leaf-inside.png"&gt;&lt;img alt="パンフレットの内側（左から面3,面4,面5）" height="533" src="/images/bunfree-great-wall/leaf-inside_thumb.png" width="750"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このパンフレットは、電子版を読むためのある種のトークンとして作用し、省スペースなひとつの作品として物理的に保持できる独立性を持たせることができる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;物理的構成上は、単なる電子版のQRコードが付属したパンフレットに小さな紙片が添付されているだけである。しかし、印刷版チケットは一定の条件を達成することで印刷版と引き換えることができる。その条件とは「チケットが20枚以上発行されていること」である。20冊というのは、弊サークルが普段利用している印刷所の最小ロットに他ならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;印刷版チケットは、事後生産型を大枠として、電子版の提供および共同購入のような仕組みを実現するためのスキームである。つまり、十分な注文数が溜まるまで印刷版の提供を遅らせる一方で、従来通り電子版を確実に提供できるようにして、サークルと購入者のリスクを極小に抑えることができる。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_9"&gt;利点&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;印刷版チケット付きパンフレットの利点は、大きなリスクをサークルと購入者の間で小さく分担できるという点に尽きる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;先に述べたとおり、単純な事前生産の場合は、どのくらい生産するかをサークル自身で決定し、全てのコストをサークル自身が負って事前に作品を生産する必要がある。この場合、サークルだけが在庫リスク・赤字リスクを負っており、（潜在的な）購入者は何らリスクを負わない。そのため、リスク回避の傾向が強くなって生産数が低く抑えられる可能性も高い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、趣味の同人サークルでも通常の営利団体と同様に自らリスクを負って商売をすべきであり、購入者にリスクを負わせるのは不当な責任転嫁だという意見もあろう。しかし、即売会や同人サークルが完全な商業主義に染まっていないからこそ享受できるメリットも多数あり、これらを温存しつつ構造的欠陥を解消するには必要な取り組みである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;印刷版チケット付きパンフレットを採用した場合は、事前に生産する必要があるのはパンフレットとチケットのみである。印刷版本体は &lt;em&gt;十分な&lt;/em&gt; 数が売れてから発行すればよく、それまでは資金を保管して待機していればよいものの、サークル側はいつ &lt;em&gt;十分な&lt;/em&gt; 数だけ売れるか分からない不確実性（リスク）を抱える。購入者も同様であり、購入時点では確実に電子版を入手できることのみが保証されており、印刷版がいつ発行されるか分からない不確実性を受け取っている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらに、単純な事後生産型と比較しても、とりあえず購入時点で電子版を読めることが保証されているという点で優れている。また、単に表紙を印刷した名刺やはがきサイズの紙を配布するよりも、より凝ったデザインのパンフレットやチケットを発行できるという副次的な利点もある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;購入者は電子版の入手が保証されているため、必ずしも印刷版が発行されるよう宣伝する必要がない。宣伝に参加せずに電子版を楽しんだり、（それが&lt;a href="https://hentaigirls.net/post/free-cultural-works-2"&gt;自由文化作品&lt;/a&gt;なら）ライセンスに基づいてファイルを再配布したり、自分で印刷して売り出すことさえ許されている。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_10"&gt;欠点&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;本来、即売会というのは名前の通りその場で取引が完了する性質の強い場である。通常、サークルは事前の支払いに対して生産または返金することを保証できず、購入者も事前の注文に対して後でその対価を支払うことを保証できないため、その場で支払い、その場で引き渡すことを基本としている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これは、事後生産型やその亜種が基本とする注文と生産の順番を入れ替える手法と相性が悪い。そのため、事前生産型ベースの取引を &lt;em&gt;期待&lt;/em&gt; している（潜在的な）購入者を遠ざけてしまう可能性がある。事前生産型と比較すると、サークルがパンフレットを売るだけ売って印刷版を発行しないかもしれないという懸念もあるだろう。ただし、このリスクは購入者が結託して販売数を明らかにすることである程度解消できる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、印刷版チケット付きパンフレットは電子版で作品を読むことに抵抗のない読者を前提としたスキームであり、印刷版しか読まない・読めない読者に対してはあまりフィットしない。このスキームの上で必ず印刷版を入手したい読者には、パンフレットを複数枚購入するよう勧めるべきだろう。そもそも、印刷版の発行に大きなコストがかかることからこの手法が生まれたことを考慮すれば、印刷版を入手したい読者が（リスクを排除するために）より大きなコストを負担するのは当然のことである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、（潜在的な）読者がどのようなメディアで作品を楽しみたいかを調査するのは依然としてサークルに任されており、場合によっては印刷版チケット付きパンフレットを採用すべきではないこともあろう。もちろん、作品を読む気もないのに「紙で発行してくれたら読んだのに！」という声を上げる異常者に騙されてはならない。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_11"&gt;まとめ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;各種作品は&lt;a href="https://hentaigirls.net/book/"&gt;公式サイト&lt;/a&gt;からいつでもお求めいただけます。たのしい取り組みや面白い作品をみなさんにもっと知ってほしいです。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:yurinavi"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://yurinavi.com/"&gt;弊サークルの作品をおすすめできない人でも楽しめそうな作品がたくさん紹介されているサイト&lt;/a&gt;をQRコードで示した。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:yurinavi" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:silent"&gt;
&lt;p&gt;ポリスチレンボードで遮蔽されているおかげなのか、会話内容は商品の受け渡し口から少し漏れてくる程度でほとんど聞こえなかった。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:silent" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:michine"&gt;
&lt;p&gt;ミシン目は&lt;a href="https://www.amazon.co.jp/gp/product/B077Y6H5BK/"&gt;OLFA ミシン目ロータリー28&lt;/a&gt;で切られている。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:michine" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>中央集権型システムとその代替</title><link href="https://ama.ne.jp/post/matrix-daisuki/" rel="alternate"/><published>2021-12-18T13:21:00+09:00</published><updated>2021-12-18T13:21:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2021-12-18:/post/matrix-daisuki/</id><summary type="html">&lt;p&gt;Matrix/Element大好き&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;&lt;a href="https://adventar.org/calendars/7207"&gt;筑波大学文芸部関係者による Advent Calendar 2021&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;（前略）……それでも我々は、しばしば我々の全てを誰かに任せているのです！　さらに悪いことに、それを誰に任せるか、あるいはどのように任せるかさえ指定できないことがあります。もちろん、これは非常に醜い現実であり、中央集権型のあらゆるサービスやシステムはいつでも妥協の末に選択されるべき存在です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そもそも、なぜ世界は中央集権的なシステムに支配されているのでしょうか。答えは簡単です。あらゆるデータや機能を暗黙的な信頼の下で集約すると非常に扱いやすくなるから。世界中に散らばった自分の管理下にない情報をどのように収集し、信頼し、更新するかを考慮するのは非常に難しく、また構造上不可能なことさえあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば、電子メールはどうか。電子メールは（ &lt;code&gt;@&lt;/code&gt; 以降のドメインで識別されるような）複数のサーバが接続した分散システムによって実現されており、メールシステム全体を管理するための組織が存在するわけではありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;我々はどのサーバを使うかを（表面的には &lt;code&gt;@&lt;/code&gt; 以降のドメインで）選ぶことができますし、外部と通信できるサーバを持っていれば自分でシステムに参加することもできます。仮にあるサーバでBANされたとしても、比較的容易に別のサーバから参加し直すことが可能です。しかし、相手に送信したメールを自分の操作で削除したり、送信後に内容を編集することはできません。当然ですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ビットコインなどの暗号資産におけるブロックチェーンは、電子メールと異なる性質のデータを保持するために全く違うアプローチをとっています。全世界で完全に同じ台帳を共有するために、インセンティブに裏付けられた特別なアルゴリズムで取引を記録します。しかし、同じ台帳を多くの人で共有するのは非効率的なシステムであり、実は従来のように中央集権的な銀行システムが自ら取引記録を付けた方が簡単で経済的です。しかし、ブロックチェーンによって多くの人が自由に金融システムに参加することができます。銀行はサーバを起動するだけで設立できるようなものではありませんし、口座凍結名義人リストに名前があれば参加することさえできなくなるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;システムに誰でも自由に参加できるというのは、非常に重要なことです。この特徴は、昨今のTwitterやFacebookなどが抱えている構造的欠陥を浮き彫りにします。これらのSNSは、 &lt;em&gt;ルールを破った&lt;/em&gt; アカウントをシステム全体から排除することができますが、その &lt;em&gt;ルール&lt;/em&gt; は恣意的でしばしば矛盾を孕んでいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;中には、この「システムに誰でも自由に参加できるべき」という大原則を裏返し、「中央集権型システムなら悪意ある参加者を排除できる」と主張する人もいます。実際、&lt;a href="https://xtech.nikkei.com/it/article/NEWS/20071214/289521/"&gt;電子メールはトラフィックの90～95%がスパムだとする研究&lt;/a&gt;もありますし、大量の興味のないメールに悩んだことのある人も多いでしょう。ただし、これは電子メールという牧歌的インターネットの遺産を維持し続けている弊害であることを意識しなければなりません。本質的な解決に繋がらないスパムフィルタの高性能化や、DNSを無理に拡張した送信元の身元証明の実施などによって状況は緩和されつつあるものの、電子メールはもともとスパムに弱いシステムでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;悪意ある参加者を排除する程度の目的で中央集権型システムに頼るのは、我々の決定権を隷属の証として差し出すパターナリスティックな発想です。当然、SNSを運用する &lt;em&gt;父&lt;/em&gt; の力でスパムを排除することはできるでしょうが、その力はいつでも我々に向けられる可能性があります。もう一度明らかにしておくと、中央集権型システムに何ら疑問なく身を任せるということは、スパムを目にしないことはもちろん、我々の全てを――発言のルールさえも――誰かに任せることを意味しているのです！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;SNSを非中央集権的なシステムに作り替えるために考案されたのが&lt;a href="https://www.w3.org/community/activitypub/"&gt;ActivityPub&lt;/a&gt;です。ActivityPubベースのミニブログサーバ&lt;a href="https://github.com/mastodon/mastodon"&gt;Mastodon&lt;/a&gt;は、2017年に日本初のインスタンスとして&lt;a href="https://mstdn.jp/"&gt;mstdn.jp&lt;/a&gt;が開設されて大きな注目を集めました。あなたはいつでも好きなMastodonのインスタンスに登録して分散SNSに参加することができますし、自らインスタンスを立ち上げることもできます。もちろん、ActivityPubを実装しているサーバならMastodonである必要すらありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;分散SNSは不特定多数が交流するための理想的なシステムであり、かつての&lt;a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97"&gt;ニュースグループ&lt;/a&gt;を思い出させます。一方、電子メールは一対一の会話、あるいは一対多の一方的なメッセージに用いられるのが一般的で、交流の質が異なります。ですから、分散SNSは最終的に中央集権的なシステムに向かうでしょう。なぜなら、SNSはたくさんの人が参加している方が盛り上がるからです。ActivityPubは切り離されたインスタンスをどうにか繋ぎ止める手段のひとつですが、本質的な解決策ではありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここまで書いたとおり、あなたが非中央集権的なシステムに参加するには、必ずしも自分でサーバを用意したりメンテナンスしたりする必要はありません。どのサーバに参加するかを選択することはコストかもしれませんが、自分がすべきでないことを他人に任せるのは頭のいいアイデアです。中央集権的なシステムの問題点は、誰に任せるか、どのように任せるかを選択できないことでした。Twitterの運営が採用しているルールに不満があっても、 &lt;em&gt;別のTwitter&lt;/em&gt; に参加することはできません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、全世界と比較されたり喜びや怒りを強制されるSNSに疲れてしまい、SlackやDiscordで限られた仲間を集めて交流している人たちが増えつつあります。これ自体は非常にいいアイデアですが、SlackやDiscordも独自の権限でコミュニティをBANできる中央集権的なサービスであることを忘れてはいけません。&lt;a href="https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2112/07/news166.html"&gt;Discordで荒らしの自作自演の通報によってサーバが削除される事件&lt;/a&gt;でも明らかになったように、あなたの居場所を信頼できない誰かに任せるのは非常に危ういことです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなたの居場所をあなたで選べるようにするために、銀行からブロックチェーンへ、TwitterからMastodonへ移っていくのと同じように、Discordの代わりに分散型のグループチャットシステムを採用することができます。その候補の一つとして、&lt;a href="https://matrix.org/"&gt;Matrix&lt;/a&gt;はどうでしょうか。MatrixはDiscordやSlackのように部屋を作って複数のメンバーとテキストでやり取りしたり、音声通話やビデオ通話を利用することができます。一対一のDMも利用できますし、電子メールの代わりに採用することもできるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Matrixは、電子メールと分散システムとしての構造も類似しているので、アカウントの作成も簡単です。あなたが事前に決めなければならないのは、どのサーバに参加して、どんなユーザー名のアカウントを使いたいかということだけです。例えば、僕がMatrix上で使用しているアカウント名 &lt;code&gt;@amane:matrix.amane.moe&lt;/code&gt; は &lt;code&gt;@ユーザ:サーバ&lt;/code&gt; の形式であり、メールアドレスに使用される &lt;code&gt;ユーザ@サーバ&lt;/code&gt; という形式によく似ています。MastodonなどのActivityPub上の  &lt;code&gt;@ユーザ@サーバ&lt;/code&gt; のようなアカウント名を思い出す人もいるかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Matrixサーバ（ホームサーバ）の主たる実装は&lt;a href="https://github.com/matrix-org/synapse"&gt;Synapse&lt;/a&gt;で、&lt;a href="https://matrix.org/clients/"&gt;Matrixクライアント&lt;/a&gt;で最も使いやすいのは&lt;a href="https://element.io/get-started"&gt;Element&lt;/a&gt;です（Android、iOS、PCに対応しています）。もうおわかりでしょうが、Matrixプロトコルを実装しているならどんなソフトウェアを使ってもかまいません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;電子メールなら &lt;code&gt;gmail.com&lt;/code&gt; や &lt;code&gt;yahoo.co.jp&lt;/code&gt; 、Mastodonなら&lt;a href="https://mstdn.jp/about"&gt;mstdn.jp&lt;/a&gt;や&lt;a href="https://pawoo.net/about"&gt;Pawoo&lt;/a&gt;のような定番のサーバがあります。Matrixなら、The Matrix.org Foundationが提供している &lt;code&gt;matrix.org&lt;/code&gt; から始めるといいでしょう。どのサーバでアカウントを作っても、あらゆるサーバの部屋に参加したり、あらゆるサーバのアカウントにDMを送ることができます（もちろん、ブロックされていない限りで）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;アカウントを作ったら&lt;a href="https://chat.amane.moe/"&gt;#random:matrix.amane.moe&lt;/a&gt;に参加してワイワイしてください。または、&lt;a href="https://dm.amane.moe/"&gt;@amane:matrix.amane.moe&lt;/a&gt;に直接話しかけることもできます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;分散グループチャットシステムは、分散SNSと比較すると中央集権的なシステムに向かうモチベーションは薄く、比較的安定して広がり続けると考えられます。これまで電子メールがそうだったように、いろいろな企業や個人がMatrixサーバを持ち続けるはずですし、SNSのように一つもまとめる利点はあまりないでしょう。理想的には、コミュニティ単位でサーバを持つ程度で、十分に運用に支障のない集約性を得ることができます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここまで、中央集権型システムの利点と欠点、そしてそれらを解決するための非中央集権的なアイデアや実装について述べました。それでも、中央集権型システムに全てを任せなければならないタイミングが来るでしょう。では、すぐに中央集権的なシステムを使うのを中止し、安全な分散システムに移行した方がいいでしょうか？　もちろん、それは非現実的です。しかし、我々の全てが削除され、喪失する前に自衛をすることはできます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;典型的には、サービスに保管している自分のデータを定期的にアーカイブとして取り出したり、サービスからBANされた後の緩和策（複数のアカウントを作ったり、別の連絡手段を用意するなど）を事前に用意することができます。さらに、実際に行動に移さなくても、自分が使っているサービスが中央集権的で、いつでも自分の敵になりうることを意識することさえ自衛になりえます。我々は、我々の全てを誰かに任せてもなお、心まで差し出すべきではないのです。……（後略）&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>仮想物質やってみた</title><link href="https://ama.ne.jp/post/virtual-materials/" rel="alternate"/><published>2021-12-10T00:30:00+09:00</published><updated>2021-12-10T00:30:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2021-12-10:/post/virtual-materials/</id><summary type="html">&lt;p&gt;たのしいバーチャルゴールド入門&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;&lt;a href="https://adventar.org/calendars/6774"&gt;存在しない技術 Advent Calendar 2021&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;/* HTTP 451: お探しの技術は見つかりませんでした。時代が間違っているか、移動または削除された可能性があります。 */&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;概要&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;背景&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;暗号通貨と貴金属&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;仮想物質と貴金属&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;仮想物質とは&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_6"&gt;仮想物質の錬成・転移・マイニング&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_7"&gt;錬成&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_8"&gt;転移&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_9"&gt;マイニング&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_10"&gt;仮想物質のエアドロップ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_11"&gt;まとめ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_12"&gt;リンク集&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;概要&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ビットコインを初めとする &lt;strong&gt;暗号通貨&lt;/strong&gt; は、取引の正当性と価値を維持し続けるために大量の電力と多くのストレージを消費することから、今日まで環境負荷の観点から強い批判を受け続けている。そのため、環境負荷を抑えつつ非中央集権的なネットワークで円滑に資金を流通させる目的で、暗号通貨と既存の貴金属の利点を組み合わせた &lt;strong&gt;仮想物質&lt;/strong&gt; の研究が進んでいる。本記事では、テストパラメータ上で仮想物質の錬成と転移およびマイニングを行い、メインパラメータ上でエアドロップを試すことで、仮想物質の可能性を示す。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;背景&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;暗号通貨と貴金属&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;暗号通貨&lt;/strong&gt; は、強力な暗号を裏付けにして単なるデータ列が通貨として機能するよう設計されたデジタル資産システムである。特に、非中央集権的なネットワークで取引台帳（ &lt;strong&gt;ブロックチェーン&lt;/strong&gt; ）の唯一性や正当性を保証するには、多くのコンピュータで大量の電力とストレージを消費し続ける必要があるため、環境負荷の観点で強い批判を受けている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;多くの暗号通貨は、金・銀・プラチナを初めとする貴金属のように埋蔵量が一定であり、新しく生産するのが難しくなるように設計されている。つまり、通貨の材料自身の希少性に依拠した価値を持っており、その類似点からビットコインは &lt;strong&gt;デジタルゴールド&lt;/strong&gt; とも呼ばれている。これは、暗号通貨が貴金属と一定のレートで交換できることを保証されているという意味ではなく、価値の源泉が貴金属のそれと同様のメカニズムになっているということを示すものである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このように、ほとんどの暗号通貨は単なるデータ列に唯一性や正当性を与えるために、多くのコンピューティングリソースとストレージスペースを消費している。当然、この欠点は暗号通貨がネットワーク上で取引を行いやすい電子的なデータ列であることと表裏一体となっており、暗号通貨の価値を担保するためのものでもある。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_4"&gt;仮想物質と貴金属&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;ここまで述べたとおり、暗号通貨を貴金属と比較した際の利点は、第一にその流通性である。逆に言えば、貴金属を非中央集権的なネットワークで送受信することが容易になれば、リソースの大量消費によってのみ支えられる非効率的な暗号通貨を維持する必要はなくなる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、現実の物質である貴金属をネットワーク上で流通させるのは難しい。多くの場合、暗号通貨の取引所と同じような中央集権的なシステムで、非分散的な台帳のみに記録しながら取引を進めることになるだろう。これは、単にボラティリティに頼って短期的なトレードを繰り返す投資家にとってはあまり問題にはならないが、政治的迫害や様々な規制を逃れるためにこれらを通貨として使いたい人たちにとっては、大きな問題である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;貴金属を非中央集権的なネットワークに流通させるにはどうしたらよいか。この課題をスマートに解決するのが &lt;strong&gt;仮想物質&lt;/strong&gt; である。仮想物質は空気中の水と二酸化炭素を仮想核融合することで錬成できる特殊な構造を持った物質であり、独自のパラメータから錬成することで他の仮想物質と厳密に区別することができる。いわば実体を持った仮想的な貴金属であり、 &lt;strong&gt;バーチャルゴールド&lt;/strong&gt; と呼ばれることもある。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_5"&gt;仮想物質とは&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;仮想物質は、前述の通り水と二酸化炭素の仮想核融合によって錬成することができる。本来、核融合には多くのエネルギーが必要で、貴金属の埋蔵量を保証する根拠の一つとなっている。しかし、数年前に発見されたトンネルブレイク効果によって、エネルギー準位を保ったまま仮想的な核融合を行うことで、安定した物質を得ることが可能になった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;仮想物質の大きな特徴は、 &lt;strong&gt;ヴェノナの遷移律&lt;/strong&gt; により、一度錬成した物質と同じパラメータを再度使用するのが非常に困難であるということである。これは、システム上の人工的な制約ではなく物理的な性質に基づいており、錬成時のパラメータを取得・再設定することさえ不可能とされている。これにより、第三者はもちろん、通貨発行者でさえ追加で仮想物質を発行することができず、仮想物質の流通量が一定であることを保証する根拠になっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;仮想物質の有効性を支えるもう一つの特徴は、 &lt;strong&gt;仮想転移&lt;/strong&gt; が可能であるということである。仮想転移は仮想物質にのみ確認されている物理現象であり、いわゆるテレポーテーションを低遅延・低コストで実現できる（ただし、光の速度は超えられない）。つまり、取引を行いたい二者が仮想転移装置さえ持っていれば、即座に仮想物質を送受信できるようになる。そのため、これらの仮想物質をネットワーク上で流通させることで、暗号通貨の欠点を補いつつ従来の利点をそのまま享受できるのである。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_6"&gt;仮想物質の錬成・転移・マイニング&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;今回は、家庭用の一体型仮想物質装置を利用して、テストパラメータ上で仮想物質の操作を行う。通常、錬成と転移は別の装置として実装されるのが一般的だが、ホビー向けの小さな装置ではほとんどが一体型となっている。なお、錬成とマイニングは同様の操作なので仮想物質錬成装置で行われることが多いものの、一部ではマイニングの効率を上げるために少量の錬成向けにチューニングしたコイルを搭載しているものもある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="仮想物質装置の全体像（AとBのラベルが貼られた2つ引き出しを備えた黒い台と、その上に設置されたプラズマを放つ球体）" height="675" src="/images/virtual-materials/virtual-material-machine.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="仮想物質装置の下部（感電とレーザー光の危険を示す黒い辺で縁取られた黄色い三角形の注意表示、白子アイコンに赤い円と赤い斜め線が描かれた禁止表示、白地に黒い文字でAとBのラベルが貼られた2つの引き出し）" height="500" src="/images/virtual-materials/virtual-material-machine_2.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_7"&gt;錬成&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;まずは、独自の仮想物質（ここでは「あまねコイン」と呼ぶ）を錬成する。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;テストパラメータでの仮想物質の錬成は、水と二酸化炭素とおよそ1500Wほどの電力が必要である。錬成機能を呼び出すには、背面のファンクションスイッチを切り替えてから電源をオンにするか、専用アプリから起動することもできる。開発者ツールから内部的なパラメータ設定に介入することもできるが、前述の遷移律の通り、最終的なパラメータを操作することはできない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;video autoplay loop muted width="600" height="800" src="/images/virtual-materials/forge.webm"&gt;仮想物質装置で仮想物質を錬成している動画&lt;/video&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;10分ほど待つとバーチャルスフィアが消灯するので、十分に冷めてから仮想物質を取り出す。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="仮想物質装置で錬成したあまねコイン（仮）" height="525" src="/images/virtual-materials/amane-coin.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;テストパラメータで錬成できるのは、ほとんどこのような透明～半透明の仮想物質である。メインパラメータではもっと安定した金属様の仮想物質が錬成されるので、仮にテストパラメータ上の仮想物質を悪用しようとしても、受信した時点ですぐに区別することができる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;錬成したナゲット（塊）は大きさが揃っていないため、一定の質量に分割して流通させやすくするのが一般的である。今回は単なるテスト用なので、以降の操作はナゲットのまま進める。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_8"&gt;転移&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;次に、錬成したあまねコインを転移する。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;幸い、この装置にはトレイが2つ付いているので、AトレイからBトレイに向かって送信するだけで転移を体験できる。ファンクションスイッチからは宛先を設定できないので、必ず専用アプリから送信先を指定して実行する。今回は &lt;code&gt;localhost&lt;/code&gt; でよい。インターネットのレイヤーで交換しているのは互いの身元を証明する鍵のような情報だけで、仮想物質自体をデータに変換しているわけではないことには注意すべきである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;video autoplay loop muted width="600" height="800" src="/images/virtual-materials/transfer.webm"&gt;仮想物質装置で引き出しAから引き出しBに仮想物質を転移している動画&lt;/video&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;転移にはあまり電力は必要ない（600Wで10秒程度）。自分から自分に送信しているだけなので見栄えがしないものの、手品のようにAトレイからBトレイに瞬間移動しているのが分かる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;仮想物質は、スマートコントラクトのように価値を移動するプログラムが組み込まれているわけではないので、転移を支払い手段として使っても、持ち逃げされたり偽物を渡されたりする可能性がある。もちろん、この点は現金や暗号通貨での決済と大きく変わらない。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_9"&gt;マイニング&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;あまり実用的な利用法ではないが、テストパラメータほどの複雑性では、少量の仮想物質を繰り返し錬成することで同じパラメータの仮想物質を錬成できることがある。同じ仮想物質を錬成できたところであまり価値がないので、利用は実験的な用途に限られるものの、メインパラメータで錬成した仮想物質になぜ価値があるのかという根拠を実演することができる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;仮想物質におけるヴェノナの遷移律は、十分に複雑なパラメータ上でのみ成立する。パラメータの複雑さは、探索空間の拡大と試行のコストの両方を引き上げるからである。一回あたりの錬成量を減らせば試行回数は増やせるものの、仮に &lt;em&gt;あたりくじ&lt;/em&gt; を引いても得られる仮想物質が少なくなる。逆に、大当たりを狙って大きな錬成を繰り返した場合は、一生かかっても夢を掴むのは難しいだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;メインパラメータにおける遷移律への攻撃は、俗に &lt;strong&gt;マイニング&lt;/strong&gt; と呼ばれ、宝くじよりも難しく効率の悪い趣味として知られている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="仮想物質装置でマイニングした微量のあまねコイン" height="503" src="/images/virtual-materials/mining.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;錬成と同様に1500Wで数時間にわたって挑戦してみたものの、最初のあまねコインと同じ物質はほんの少ししか生成できなかった。メインパラメータでは、この実験の数万倍の電力と 10&lt;sup&gt;150&lt;/sup&gt;ほどの時間をかけて、やっと砂粒ほどの仮想物質が生成できるかもしれないというレベルになる。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_10"&gt;仮想物質のエアドロップ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;メインパラメータで新たな仮想物質を錬成するのは家庭用の装置と電力では難しいので、今回は安い既存コインのエアドロップを受け取って一連の実験を締めくくることとする。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今回は、いわゆる草コインである &lt;strong&gt;ナトシ・サカモト&lt;/strong&gt; のエアドロップを試してみる。指定のリンクから仮想物質コミュニティSNSに登録するだけで、わずかながら仮想物質を得ることができるらしい。エアドロップの詳しい手順については、記事末尾のリンク集を確認のこと（この記事の公開時点では既に締め切っているかもしれない）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="仮想物質装置でエアドロップしたナトシ・サカモトの大きな結晶" height="477" src="/images/virtual-materials/airdrop.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;直角に曲がりくねった独特の結晶構造と、青～黄色の金属光沢を示しているのが分かる。半金属の酸化皮膜に特徴的な虹色の光沢と似ているが、これは酸化しているわけではなく、仮想物質に埋め込まれたパラメータを保持する格子欠陥によるものである。メインパラメータ上の仮想物質は金属に似た性質を持っており、しばしばその特殊な構造によって独特の干渉色を示す。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今のところこの大きさで4.2円（3 natoshi）程度なので、今後の価値の上昇に期待が高まる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ほとんどの仮想物質は、通貨として利用するために小さく分割されてしまうので、このように大きな塊を見る機会は少ない。一方で、大きく綺麗な結晶の仮想物質は美術品として流通することがある。美術品市場での利益をねらって綺麗な仮想物質を得る目的に錬成を繰り返すこともあり、こちらをマイニングと呼ぶこともあるが、普通はアート・フォージ（美術的錬成）と呼ばれる。アート・フォージは、本来のマイニングより成功率はかなり高いものの、運任せなのは基本的に同じである。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_11"&gt;まとめ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;仮想物質とは、以下のような特徴を持ち、暗号通貨と貴金属の利点を兼ね備えた新時代の決済手段である。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;水と二酸化炭素から錬成できる環境にやさしい物質である。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;低遅延・低コストでテレポーテーションできる性質を持っている。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;複雑なパラメータによって偽造防止と埋蔵量を保証している。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h2 id="_12"&gt;リンク集&lt;/h2&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="https://adventar.org/calendars/6774"&gt;存在しない技術 Advent Calendar 2021&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="http://www.crystalworld.jp/"&gt;天然石のクリスタル・ワールド&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="https://twitter.com/intent/tweet?url=https%3A%2F%2Fama.ne.jp%2Fpost%2Fvirtual-materials%2F&amp;amp;text=%E3%81%93%E3%81%A1%E3%82%89%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%8A%E3%83%88%E3%82%B7%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%83%88%E3%82%92%E7%99%BA%E8%A1%8C%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%EF%BC%81"&gt;ナトシ・サカモトのエアドロップリンク&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>バーチャルセックスでは暴力が存在しないって本当ですか？</title><link href="https://ama.ne.jp/post/peaceful-virtual-sex/" rel="alternate"/><published>2021-06-08T20:06:00+09:00</published><updated>2021-06-08T20:06:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2021-06-08:/post/peaceful-virtual-sex/</id><summary type="html">&lt;p&gt;暴力排除平和空間&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;&lt;a href="https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2105/31/news141.html"&gt;「バーチャルセックス」体験したらすごかったし人類を滅ぼしかねないと思った話&lt;/a&gt;という記事を読み、いくつか感想をツイートしたところ、著者であるバーチャル美少女の&lt;a href="https://twitter.com/nemchan_nel"&gt;ねむ&lt;/a&gt;氏から直接&lt;a href="https://twitter.com/nemchan_nel/status/1401791876672286721"&gt;リプライ&lt;/a&gt;をいただいたので、気付いたことをまとめておく。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;なお、筆者はVR空間の可能性を否定したり、現実でもバーチャルでもセックスに暴力を持ち込みたいと考えているわけではない。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;記事の概要&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;記事としては、ねむ氏のバーチャルセックス体験と、バーチャルセックスに関する考察を述べており、2021年は「バーチャルセックス元年」となるだろうという展望を述べて締めくくっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まず、VR風俗&lt;a href="https://x-oasis.com/"&gt;X-Oasis&lt;/a&gt;+動画配信サイト&lt;a href="https://live.fc2.com/"&gt;FC2ライブ&lt;/a&gt;でバーチャルAV女優の&lt;a href="https://twitter.com/vxtuberkarin"&gt;Karin&lt;/a&gt;氏がねむ氏にサービスを行う様子を公開生配信したことと、それに伴う衝撃的な体験の様子を述べている。さらに、&lt;a href="https://twitter.com/himeno_anri"&gt;姫乃あんり&lt;/a&gt;氏、バ美肉風俗嬢の&lt;a href="https://twitter.com/feath_yugioh"&gt;feath&lt;/a&gt;氏とも同様にバーチャルセックスの公開生配信を行ったことを紹介している。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これらの体験により、ねむ氏は次のようなバーチャルセックスに関する考察を得たという。その考察によれば、バーチャルセックスのメリットは、&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;遠く離れた相手と行為に及べること&lt;br&gt;
自分と相手の現実の性別の制約から開放されること&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;であり、さらに、&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;妊娠・感染・暴力の三大リスクが排除されます。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;とも述べている。デメリットとしては、VRデバイスの所有が必要だとか、VR感覚の適性を求められるということが挙げられているが、これはあまり本質的なデメリットには見えない。技術の進歩とコモディティ化で徐々に解決されていくだろう。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;「暴力が排除される」とは？&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;先の記事では、バーチャルセックスは、&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;妊娠・感染・暴力の三大リスクが排除されます。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;というメリットがあると述べられている。裏を返すと、現実でのセックスではこれらのリスクが残っているということだ。確かに、妊娠や性感染症は男性用コンドームなどである程度リスクを低減できるものの、装着ミスや相手の不協力によって比較的簡単に破られうる。バーチャルセックスはお互い &lt;em&gt;その場にいない&lt;/em&gt; から、物理的に精子が流れ込んだり、細菌やウイルスが付着することもない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、暴力が排除されるとはどういう意味だろうか？　これについて、ねむ氏から以下のような言及を受けた。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;「バーチャルセックスでは暴力が存在しない」がよく分からない。バーチャルセックスできるようなつがいはリアルでも暴力なくセックスできるんじゃないの？　セックスに暴力を持ち込む人間からセックスを取り上げる取り組みってことなのかしら。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1401769731112148994"&gt;1401769731112148994&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;@amane_katagiri 結婚しているリアルカップルでもDVが問題になっているくらいなので、そんなことはないかなと思います。とはいえ、バーチャルセックスでも言葉や権力による暴力は排除できませんね。 &lt;a href="https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20120925-00021817/"&gt;https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20120925-00021817/&lt;/a&gt;&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/nemchan_nel/status/1401791876672286721"&gt;1401791876672286721&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;なるほど、「言葉や権力による暴力は排除でき」ないというのは正しそうだ。しかし、私が言いたかったのはもっと別のところにある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;バーチャルセックスから暴力が排除されている、というのはどういうことか。技術的には、妊娠や性感染症と同じく、 &lt;em&gt;その場にいない&lt;/em&gt; おかげで物理的な破壊力を行使できないということだろう。私はVRにはあまり詳しくないけれど、物理的な破壊力を伝達できるVRデバイスを見たことはまだない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、技術の進歩によって物理的な破壊力を行使できるようになるかもしれない&lt;sup id="fnref:attack"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:attack" title="物理的な打撃を加えるデバイスを装着したり、脳に直接痛みを与える信号を送るなどして。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。そうしてVR空間に暴力を持ち込めるようになったとしたら、それはもはや、ねむ氏のいう &lt;em&gt;バーチャルセックス&lt;/em&gt; ではなくなるのだろうか？　暴力がないことは、バーチャルセックスをバーチャルセックスたらしめている特徴だろうか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それはあまりに一面的すぎる解釈に思える。VR空間は単に暴力を排除するためではなく、物理的・空間的・距離的な問題、そして肉体的な問題を緩和するために作られているはずだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、ねむ氏の述べる「バーチャルセックスでは暴力が排除される」とはどういう意味なのか？　いくつか考えられる。&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;技術が未発達だから、バーチャルセックス上で物理的な暴力は実現 &lt;strong&gt;できない&lt;/strong&gt;。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;倫理に反するから、バーチャルセックス上で暴力は実現できないようにデザイン &lt;strong&gt;するべき&lt;/strong&gt;。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;私は、バーチャルセックス上で暴力を振るう人を &lt;strong&gt;見たことがない&lt;/strong&gt;。&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;p&gt;1の意味であれば、技術の進歩によって「バーチャルセックスでは暴力が排除される」とは言いがたくなり、最終的には現実のDVやレイプのような問題として語られるようになるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2の意味であれば、バーチャルセックスを行うVR空間というのは、いわゆる排除アートのように特定の行為を実現できないように作られた世界だといえる。もちろん、セックスに暴力を持ち込みたくない/持ち込まれたくない人にとっては、これは平和で理想的な空間だろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;どちらにせよ、現状のバーチャルセックスでは、暴力を振るいたい人はその衝動を抑えつつコミュニケーションする必要があり、ねむ氏がバーチャルセックスのメリットとして述べている内容はメリットたりえない。となれば、そもそもセックスに暴力を持ち込みたい人はこのような場に集まらないだろう。そのような人たちにとっては、&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;肉体という余計なフィルターを通さず、アバターという魂の姿で触れ合う行為は、ある意味ではリアルな行為よりも「えっち」だと感じました。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;というねむ氏の体験とは正反対の、腕を出せない半透明のベールに包まれたとでもいうべき不完全な体験となるはずだ。これをもって「バーチャルセックスでは暴力が排除される」と述べているとすれば（これが3の意味である）、バーチャルセックスは限られた人のためのものなのだと考えざるをえない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;暴力がないのはいいことだから、システムから見えないように排除してしまった方がいい？　そうかもしれない。では、小児性愛者は消えるべき？　3Pって倫理的なんですか？　そのような判断の繰り返しから形作られた場は、私の素朴な感性からいえば、むしろ記事冒頭で述べられているような「抑圧の象徴」に見えてならない。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_3"&gt;おまけ: 気付き一覧&lt;/h2&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;避妊セックスでは生殖と性行為を分離したことにならないの……？&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1401769000749592578"&gt;1401769000749592578&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「バーチャルセックスでは暴力が存在しない」がよく分からない。バーチャルセックスできるようなつがいはリアルでも暴力なくセックスできるんじゃないの？　セックスに暴力を持ち込む人間からセックスを取り上げる取り組みってことなのかしら。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1401769731112148994"&gt;1401769731112148994&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「バーチャルセックスならセックスをオープンにできます」と「避妊と性感染症予防をすればセックスをオープンにできます」は、ほとんど同じことを言っていると思うけど、まぁVRは肉体を捨てられてえらいのでそこが違うのかもしれない&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1401771575951585282"&gt;1401771575951585282&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;gt; 極端な話、もはやバーチャルセックスは「嫌らしくない」「はしたなくない」「秘め事ではない」という考え方もできるかもしれません。そうなるとセックスは一般的な自己表現手段の1つとなり、例えば一般人でも情事の共有や公開が一般的になるかもしれません。&lt;br&gt;
これかなり嘘っぽい&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1401771894924136451"&gt;1401771894924136451&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「リスクがなくなったんであなたの情事は恥ずかしくないっすよ！」ってかなり無茶なこと言ってる気がする&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1401772716605132801"&gt;1401772716605132801&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば、セックスに暴力を持ち込むのが好きな人のために頑張ってバーチャルセックス上で暴力（物理的な打撃を加えるのか脳に直接信号を送るのかは分からないけど）を実現したとすると、もう「バーチャルセックスに暴力は存在しない」とは言えなくなるよね&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1401847793258418178"&gt;1401847793258418178&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「バーチャルセックス上で暴力は実現できない（技術が未発達だから）」「バーチャルセックス上で暴力は実現できない（倫理に反するから）」「バーチャルセックス上で暴力を振るう人を見たことがない」は全部違うよね&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1401848288337301505"&gt;1401848288337301505&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;倫理に反することを実現できないように作られた世界って、排除アートみたいなもんでいろいろ考えたくなるところがある&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1401848591522488325"&gt;1401848591522488325&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;バーチャルセックスでは、暴力を振るいたい人でさえも「肉体という余計なフィルターを通さ」ずにコミュニケーションすることになるわけだけど、現状はそれがメリットにはならないよね&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1401850174331187206"&gt;1401850174331187206&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;で、それがバーチャルセックスをバーチャルセックスたらしめている特徴なんですか、と&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1401850215888408583"&gt;1401850215888408583&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まぁ妊娠や性感染症を防げるのはほとんどの場合メリットでしょう、そこは分かる&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://twitter.com/amane_katagiri/status/1401850601214865411"&gt;1401850601214865411&lt;/a&gt;&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:attack"&gt;
&lt;p&gt;物理的な打撃を加えるデバイスを装着したり、脳に直接痛みを与える信号を送るなどして。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:attack" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>百合お手紙・百合フイルムとふりかえり</title><link href="https://ama.ne.jp/post/lily-letter-film/" rel="alternate"/><published>2021-05-20T22:46:00+09:00</published><updated>2021-05-24T17:51:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2021-05-20:/post/lily-letter-film/</id><summary type="html">&lt;p&gt;茅川県下城市迱里ヶ崎字神巻4429-36&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;h2 id="_1"&gt;はじめに&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;去る2021年5月16日、&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo32/"&gt;第三十二回文学フリマ東京&lt;/a&gt;で「百合お手紙」と「百合フイルム」というたのしい企画をやりましたが、あんまり上手に宣伝できなかったのでここで供養します。&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;はじめに&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;百合お手紙&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;イントロ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;タテの構造&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_15"&gt;ヨコの構造&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_16"&gt;百合フイルム&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_17"&gt;概要&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_18"&gt;タテの構造&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_23"&gt;ヨコの構造&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_24"&gt;解説&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_25"&gt;雑記&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_26"&gt;おわりに&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;百合お手紙&lt;/h2&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;ある少女が友人に宛てたお手紙を模したかわいい封筒セットです。小さな物語をやさしい香りに乗せてお届けします。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://bunfree32.hentaigirls.net/#characters"&gt;花・カフェ・宝くじ特設ページ&lt;/a&gt;より&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;イントロ&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;発端は、瑞希の一言だった。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;「千穂子ちゃん。本当はお里に帰らずお一人で過ごすのでしょう？」&lt;br&gt;
「……私は、何をしたらいいかしら？」&lt;br&gt;
「お外の写真が見たいの」&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;「百合お手紙」注文カードより&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;珱丘県長尾生市の鳩徳女学院では、明日から4つの生徒寮の1つである南天寮の改修工事が始まることになっていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;相園千穂子と小野寺瑞希は、南天寮の202号室で同じ時間を過ごすルームメイトである。活動的な千穂子と内気な瑞希は、お互いに足りないところを支え合うパートナーとして信頼し合っていた。 &lt;em&gt;病気&lt;/em&gt; のせいでなかなか学院の外に出られない瑞希は、千穂子が語る街のこと、山のこと、海のことを熱心に聞きたがった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;大規模な改修工事が続くため、南天寮は明日から5日間昼夜を問わず立ち入りが禁じられる。その間、本来なら南天寮の全生徒が親元に戻って改修工事の完了を待つことになっていた。しかし、瑞希を含めた数人の生徒は実家に帰ることができないため、他の寮の空室を一時的に借りて早めのゴールデンウィークを過ごすことが決まっていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一時帰宅の対象である千穂子は、彼女の父が所有している迱里ヶ崎（茅川県下城市）の別荘で過ごすという旨を届け出ていたが、実際は家族と過ごすどころか別荘にさえ立ち寄らず、密かに予約した迱里ヶ崎の旅館に一人で滞在するつもりである。千穂子は誰にも言わずに出立の準備を進めていたが、その目論見を瑞希に見抜かれてしまったのだった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;瑞希としては、千穂子の嘘を先生に言い付けて彼女を貶めようとするつもりはなかったし、その思いは千穂子も分かっていた。言葉がなくても伝わるふたりの関係に甘えるように、瑞希は旅先で撮った写真を送るよう千穂子に頼み込むのだった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼女は、千穂子がファインダー越しに切り取るフィルム写真の質感をよく気に入っていたのだ。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_4"&gt;タテの構造&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;百合お手紙は重層的で少し複雑な構造になっている。この構造を外から順に挙げていこう。&lt;/p&gt;
&lt;h4 id="_5"&gt;お買い上げシール&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="お買い上げシールが貼付された百合お手紙外装ウラ" height="563" src="/images/lily-letter-film/nichiban.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.nichiban.co.jp/general/stationery/packaging_work/store_tape_big/"&gt;ニチバン ST-C&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;後述の外装と共に、あなたとお手紙の世界を絶縁する構造である。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;お買い上げシールがお手紙の世界を封印する錠だとすれば、外装は我々の世界と繋がる扉といえる。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;黄色いテープに黒い猫と赤い文字を使った特徴的なパターンがあなたの目を引くはずだ。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h4 id="_6"&gt;外装&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="封筒の宛先が透けて見える百合お手紙外装オモテ" height="563" src="/images/lily-letter-film/aeon.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.topvalu.net/items/detail/4549414044904/"&gt;塩素漂白をしていない 無漂白クッキングシート&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;お買い上げシールと共にお手紙を包む油紙（グラシン紙、パラフィン紙、薄葉紙）である。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;油紙はほんの少し透けていて、封筒に書き込まれた住所の一部を覗き見ることができる。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;第三者のお手紙を&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;弱小サークル&lt;/a&gt;が持っているのはなぜか？という問いに答えを与える。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h4 id="_7"&gt;ライセンス表記&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="差出人が書かれた百合お手紙封筒ウラと同封したライセンス表記オモテ" height="563" src="/images/lily-letter-film/seven.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.sej.co.jp/services/print.html"&gt;セブンイレブン マルチコピー機&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;ライセンス情報（裏）とハッシュタグ「#百合お手紙」（表）を表示した短冊である。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;他の構造とは異なり、事務上の表示すべき情報を簡素に記した異質な存在である。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;このように、必須情報の記載が浮いて異質な存在となる現象を &lt;strong&gt;必要性の逆転&lt;/strong&gt; という。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h4 id="_8"&gt;封筒&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="切手に消印が捺された百合お手紙封筒オモテと同封したライセンス表記ウラ" height="563" src="/images/lily-letter-film/edc-eny2.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://etranger.co.jp/SHOP/0001-eny2-p-06.html"&gt;etranger di costarica ENY2-P-06&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;お手紙の世界を構成する最も外側の構造であり、手書きの宛先・切手・消印・差出人・封緘シールを含んでいる。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;フラップはのり付けされているが、あなたに提供された時点で既に開封されており、なぜ文学フリマで他人のお手紙を頒布しているのか？という問いにストーリーを与える。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;オモテ面が透けて見えるため、外装の一部を構成しているともいえる。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h5 id="_9"&gt;宛先・差出人&lt;/h5&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.pentel.co.jp/products/ballpointpens/gelink/nockenergel/"&gt;ぺんてる BLN75-A/BLN75Z-A/BLN75AW&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;架空の郵便番号と住所を設定し、別荘地から学院に配達されるお手紙を再現した。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;別荘地: 269-4202 茅川県下城市迱里ヶ崎字神巻4429-36&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;学院: 429-4215 珱丘県長尾生市東冶町白嘶堂7-1 鳩徳女学院 南天寮 202号室&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;ちなみに、「存在しない郵便番号」は作れるが「どこでもない郵便番号」は作れない&lt;sup id="fnref:postal-number"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:postal-number" title="これについては別の記事にまとめる（追記: どこでもない郵便番号は存在しますか？にまとめました）。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h5 id="_10"&gt;切手&lt;/h5&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/g/gKT43260"&gt;84円普通切手・ウメ&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;お手紙の世界に十分なリアリティを与えるため、本物の未使用切手を丁寧に貼付している。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;消印日から考えると82円普通切手を使わなければならなかったが、十分な数を入手できなかったため84円切手で代用した（展示用のサンプルには82円切手を使っている）。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h5 id="_11"&gt;消印&lt;/h5&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="84円普通切手と消印を拡大した様子" height="563" src="/images/lily-letter-film/spc.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://spc.askul.co.jp/hanko/gom"&gt;パプリ フリーサイズ印&lt;/a&gt;, &lt;a href="https://www.shachihata.jp/products/detail.php?product_id=6480"&gt;シヤチハタ HGT-2-GR&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;架空の地名「迱里ヶ崎」の郵便局の消印風のスタンプを制作した。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;デザインは&lt;a href="https://www.postalmuseum.jp/publication/research/research_11_11.pdf"&gt;櫛形日付印&lt;/a&gt;と&lt;a href="https://www.post.japanpost.jp/whats_new/2008/0415_01_c03.html"&gt;ハト印&lt;/a&gt;（実際にはクラゲ印だが）を模している。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;消印の古びた質感を表現するため、あえて弔事用薄墨スタンプ台を用いて押印した。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h5 id="_12"&gt;封印・封緘シール&lt;/h5&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="百合お手紙封筒ウラの封緘部を拡大した様子" height="563" src="/images/lily-letter-film/daiso2.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.tombow.com/products/aqua_pit-2/"&gt;トンボ PT-WT&lt;/a&gt;, ダイソー デザインシール ラッコ&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;実際に郵便物として配達されるべきお手紙のため、液体のりでしっかりと封をした。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;さらに、千穂子が選んだ瑞希の気に入りそうなシールで封緘されている。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;受け取った瑞希が自身で封を切っているため、頒布開始時点から開封された状態で提供されている。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h4 id="_13"&gt;写真&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.daiso-sangyo.co.jp/shop/map?c=c4"&gt;ダイソー 写真プリント&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="百合お手紙に封入されている写真の一例（赤い花の写真、空と海の写真）" height="563" src="/images/lily-letter-film/daiso.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;イントロで瑞希が千穂子に送るよう頼み込んだフィルム写真である。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;千穂子が迱里ヶ崎で大量に撮影した海と花の写真から、よく撮れた数枚を選び取って同封している。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;もちろん、実際はフィルム風に加工した写真プリントだが、お手紙の世界に閉じ込めた時点でその事実は消失する。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;保護のため透明な袋に収納しているが、これは千穂子が付けたもの &lt;strong&gt;ではない&lt;/strong&gt; 。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h4 id="_14"&gt;本文&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://etranger.co.jp/SHOP/0001-basis-27-02.html"&gt;etranger di costarica BASIS-27-02&lt;/a&gt;（またはクラックス WP50・E25）, &lt;a href="https://www.pentel.co.jp/products/ballpointpens/gelink/nockenergel/"&gt;ぺんてる BLN75-A/BLN75Z-A/BLN75AW&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="百合お手紙に封入されている本文の一例（2019年4月22日）" height="563" src="/images/lily-letter-film/edc-basis.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;2019年4月22日 天気・快晴 気温・24度&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;瑞希さんへ&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;寮の改修工事が始まって、お昼の間は差し支えも多いでしょう。&lt;br&gt;
重機や金槌の音が、お耳に響いていないか心配です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こちらは、午前のうちに神巻の別荘に着きました。&lt;br&gt;
今夜は、お手伝いの古賀さんが旬の花鯛を煮付けて夕食に&lt;br&gt;
してくれるそうです……なんて。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;（以下省略）&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;百合お手紙より&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;最も内部の構造であり、手書きの本文を含む百合お手紙の本質的な構造である。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;千穂子が持っていたノートや便箋を使っているため、ほんのりと彼女の匂いが残っている。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;お手紙の世界に閉じ込められることで、千穂子と瑞希の物語に強烈なリアリティを与える。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h3 id="_15"&gt;ヨコの構造&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;百合お手紙の世界は、千穂子が瑞希に宛てた全4通の封書で構成されている。あなたが注文した時点では、何通目のお手紙を入手できるかは分からない。いわゆるブラインド仕様である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なぜ？　我々は、一山いくらで入手したお手紙を、その世界の外で売りさばく &lt;em&gt;古物商&lt;/em&gt; だからだ。そこに物語を見いだすのはあなたの自由だが、我々はどのお手紙を手渡しているかを区別するほどその世界に &lt;em&gt;興味がない&lt;/em&gt; から、種類ごとに分けて選ばせる必要はないと思っている――&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_16"&gt;百合フイルム&lt;/h2&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;35mmカラーネガフィルムを模したかわいいシートです。インテリア、しおり、現像、妄想などにお使いください。&lt;br&gt;
&lt;cite&gt;&lt;a href="https://bunfree32.hentaigirls.net/#characters"&gt;花・カフェ・宝くじ特設ページ&lt;/a&gt;より&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;h3 id="_17"&gt;概要&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;百合フイルムは、千穂子が撮影した写真のフィルムを3枚ずつカットしてスリーブに収めたものである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;百合お手紙は、日常生活で活用することを意図したものではない。引き出しにずっとしまっておいてもいいし、手紙の山に混ぜて放置してもいいが、少なくとも毎日読んだり壁に貼っておくものではない。百合お手紙の世界を壊れないように取り出して、気軽に使える実用性を与えたのが百合フイルムである。実用性――コルクボードに貼ったり、しおりとして使ったり、風景から撮影のシチュエーションを妄想したりするには十分な品質だが、現像については鮮明な像が得られないので注意しておくべきだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なぜリバーサルフィルムではないのか？　千穂子の気持ちになって考えてみよう。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_18"&gt;タテの構造&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;基本的に百合お手紙の構造を模しているが、それほど複雑ではない。&lt;/p&gt;
&lt;h4 id="_19"&gt;お買い上げシール・外装&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="お買い上げシールが貼付された百合フイルム外装ウラ" height="563" src="/images/lily-letter-film/nichiban2.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.nichiban.co.jp/general/stationery/packaging_work/store_tape_big/"&gt;ニチバン ST-C&lt;/a&gt;, &lt;a href="https://www.topvalu.net/items/detail/4549414044904/"&gt;塩素漂白をしていない 無漂白クッキングシート&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;百合お手紙を模したものであり、内側を概念的に保護するための構造ではない。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;単に運搬中にスリーブが傷つくことを避けるための包装である。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h4 id="_20"&gt;ライセンス表記&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="光に透ける百合フイルムシートオモテと同封したライセンス表記オモテ" height="563" src="/images/lily-letter-film/seven2.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.sej.co.jp/services/print.html"&gt;セブンイレブン マルチコピー機&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;ライセンス情報（裏）とハッシュタグ「#百合フイルム」（表）を表示した短冊である。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h4 id="_21"&gt;スリーブ&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="光に透ける百合フイルムシートウラと同封したライセンス表記ウラ" height="563" src="/images/lily-letter-film/hosho.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.whitephoto.co.jp/catalogue/filmpack/filmpack.html"&gt;ホーショー FP-061&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;6カット用フィルムパックを半分に切ってシートを封入した。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;乳白色のシートが入っており、光に透かすとフィルム風シートが綺麗に輝く。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;壁に貼ったりしおりに加工する際に、シートが傷つくことを防ぐカバーとなる構造である。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h4 id="_22"&gt;フィルム風シート&lt;/h4&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="光に透ける百合フイルムシート（赤い花の写真、空と海の写真のネガが3枚、上下に「YURI」や「HENBI」という文字やバーコード、パーフォレーションを模した透明なパターン）" height="563" src="/images/lily-letter-film/cheriton.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://www.cheriton.co.jp/pages/output.html"&gt;チェリトン OHPフィルムコピーサービス&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;35mmカラーネガフィルムを模したオレンジ色のデザインとなっている。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;上部には「YURI」やバーコード風のパターンを含むプリントを施している。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;下部には「HENBI&lt;sup id="fnref:henbi"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:henbi" title="変態美少女ふぃろそふぃ。の公式略称であるところの「変美」のローマ字表記である。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;」を表すパターンや赤色や緑色のラインを含むプリントを施している。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;パーフォレーションの穿孔は予算と手間の問題で断念したため、透明なまま残っている。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h3 id="_23"&gt;ヨコの構造&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;百合お手紙の写真をフィルムに落とし込んだ作品という性質上、同様に全4種で構成されている。こちらもブラインド仕様で頒布したが、やはり百合お手紙に倣っただけでそうすべきストーリー上の要請はあまり強くない。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_24"&gt;解説&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;この企画は、「エスの境界　戦前百合小説集&lt;sup id="fnref:like-a-lily"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:like-a-lily" title="https://booth.pm/ja/items/971223"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;&lt;sup id="fnref:like-a-lily-2"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:like-a-lily-2" title="++(2022-06-06) 現在は再編集・増補改訂版の普及版　エスの境界が刊行されている。++"&gt;4&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;」から大いにインスピレーションを得て、2019年末葉～2020年初頭に着想されたが、&lt;a href="https://bunfree.net/event/tokyo30/"&gt;第三十回文学フリマ東京&lt;/a&gt;の中止に伴っていったん凍結されたものである。当時、同封する写真を集めるための撮影旅行にも出かけた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;当初は「旅行先から女に絵はがきを出す気持ち悪い女の手紙」というコンセプトだったが、（オリジナルの印刷物だと感じさせずに）商品としての絵はがきを再現するのが難しいと判断し、フィルム写真を封書に同封するという現在の構造に落ち着いた。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;さて、ここまで百合お手紙の構造の解説を読んでもなお、黄・黒・赤をあしらった俗っぽいお買い上げシールに眉を顰めている者は、百合お手紙の構造への理解が――あるいは、一般的な事物に対する読解力が足りないのかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;すぐに予想できるのは、外側についての批判であろう。百合お手紙がこんなに良い作品だとしても、こんなダサいシールを貼ったら台無しじゃないか！と思う者がいるかもしれないし、油紙の外装に対して同じようなことを感じる者もいるかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;おそらく彼らはこう言うだろう――もっと百合を感じさせる包みにすれば分かりやすいのに！と。しかし、このようにお手紙の世界と我々を隔てる外装がなければ、内側に広がる世界がブースに漏れ出てしまう。すなわち、千穂子と瑞希の物語が意図せず&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。&lt;/a&gt;の文脈に取り込まれ、お手紙の世界の価値が低下する。この趣のない外装が、外側と内側を空間的かつ時間的に区切る重要な構造物であることは明らかだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;外装は概要を示すべきであるという考え――これは一種の現代病なのかもしれない。タイトルが内容の要約になっている作品に慣れ親しみすぎて、外装と内容の乖離を忌むべき不協和と捉えているのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、彼らの言うとおりに百合お手紙を可愛いラッピングで包むこと自体は物理的には可能だが、もはやそれは内容物の延長であって外装とはいえない。開封した時点で役目を終えるはずのグッズを包む箱やブリスターを丁寧に保存していた経験は、あなたにもあるのではないか？　すると、内装の一部が &lt;em&gt;むき出し&lt;/em&gt; になった箱やブリスターを、さらに別の外装に包んで保存したくなるはずだ。それはまさに、単なる外装を内容物の延長として取り扱っているということに他ならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;我々は、我々のコンテンツをむき出しのまま他人のドメインに売り渡すことに慣れすぎて、ひょっとすると外装の存在さえ煩わしくなっているのかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;あるいは、手書きの封書をベースに世界を構成すること自体を古い発想と称して（しかも、最悪の順序で！）批判する者もいるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;――紙に手書きとかもう古いよ。LINEのスクショの方がリアルでは？　Twitterでもみんなでおしゃべりできる時代なのに。ビデオチャットならもっと近くに感じられて満たされるね。直接会わないから感染症の心配もないし。画面越しで世界中の人と交流できる私たちって、対面じゃないと満足できないlaggardsより先進的だよね。行きずりのテレセックスなら健康的だし！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;……本当に？　もしそうなら、文学フリマなんてさっさと終わらせばいいのかもしれない（あるいは、評論フリマあたりに改名するか）。確かに、YouTubeを開けば「応援」と称して金が飛び交う行きずりのテレセックス・リアリティ・ショーが見られるし、VRChatで好きなアバターを使って &lt;em&gt;リアルに触れ合う&lt;/em&gt; ことができるのだから、ここに誰かの考えた妄想の書き起こしなんて入り込む隙間はないだろう。そういう人間にとっては、もう誰にも &lt;em&gt;そんなものを読んでいる時間はない&lt;/em&gt; のだ。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;百合お手紙で重要なのは、本文を記した紙（ノートの切れ端あるいは便箋）にほんのり匂いが付けられているということである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;我々の書いた作品のほとんどは、あまねけ！や&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。公式サイト&lt;/a&gt;でWebページやPDFファイルとして読むことができる。あなたが書籍用紙ナチュラルの匂いで興奮あるいは絶頂する体質ではない限りは、これで印刷版とほとんど変わらない体験を得ることができるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、百合お手紙はそうではない。あまねけ！ではまだあなたに香りを届けられないし、外装を解いて百合お手紙の世界に、そして千穂子の香りに触れるという経験も与えられない。もちろん、ポジティブに言い換えれば、あなたは実物を入手しないと得られない体験を受け取ることができるのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらに、千穂子の手元を離れた手紙の匂いは少しずつ減っていく。一定期間が経過したら同じ香りで焚きしめ直すことはできるかもしれないが、やはり出し入れを繰り返すうちに少しずつ劣化していくだろう。匂いの減衰と共に価値が減っていくというのは、&lt;a href="http://web-media.blue-puddle.com/degradation/"&gt;人為的に古ぼけていくWebページ&lt;/a&gt;などとは異なるもっと静かで無造作な現象である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本当は、何もかも台無しになってしまう前にたくさんの人に読んでほしい。たぶん、手紙から何の香りもしなくなった頃に全てスキャンしてアーカイブするだろうけれど、それはもはや無意味な化石として放棄されるに違いない。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_25"&gt;雑記&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;コロナ禍中の文フリはとにかく最悪で、基本的には知り合いかインターネット経由の集客しか期待できない。新刊なら5冊、多くても10冊くらいあれば足りる。というか、最近はどこでやってもそうなるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ブースの丁寧な飾り付けが全く来客数に寄与せず、インターネット・バズ・パワーだけがものを言うなら、物理開催にどんな意味があって、なぜわざわざ来場者が（もちろんコントロールされた &lt;em&gt;密&lt;/em&gt; の下で！）集まっているのかよく分からない。死とか殺すとか巨大な言葉で包んで白黒の綺麗な絵を貼り付けた同人小説が累計1000冊以上売れているそうだが、これも基本的にはツイッター・バズに振った戦略だろう。白黒の線で書かれた綺麗な絵が見たいだけなら、そのお金で吉富昭仁などの漫画を買うべきだと思うが。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;カレー屋も見本誌コーナーも懇親会も存在しない文フリは、長居させない！探索させない！交流させない！が基本なので、サークル参加側としては旨味がほとんどない。どんなに良いPOPと良い表紙と良いグッズを用意しても、ほとんどの入場者はそもそも探索する気がないんだからどうしようもないのだ。サッと冷やかすだけなら、意地の悪そうなオタクくんが腕組みをしているブースよりも、コスプレ風味の女3人が座るブースの方が話してて楽しそうだと考えるのは想像に難くない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、役に立つ――例えばウマ娘プリティダービーの攻略評論でも出せばたくさん注目してもらえるだろう。これらが文学といえるのかはよく分からないものの、評論やエッセイみたいな分野は文フリの中ではまだまだ伸びると思う。提供できる価値が分かりやすくて最高！　次回から評論をやろうかな。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ヘラヘラと「ほんのり百合っぽい雰囲気で～……」とか「百合文芸アンソロジー」とか言っとけば何かを説明した顔になれるジャンルのブースに座ってると、とにかく気が狂う。運よく気が狂わなくても、たぶんバランス感覚は狂う。百合って何ですか？　おれってもうダメですか？&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;やはり、百合お手紙はコロナ禍中の企画としてはまだ難しすぎたのだろうか。この構造は、少なくとも異常なスピードで歩きながらブースを眺める異常者に読み解けないのは確かであり、もっとゆっくり回れるようになってから大々的に告知すべきだったのかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;――異常なスピードとは？　同人誌即売会では折りたたみの机をぐるりと細長く配置した「島」が複数配置されており、目的のブースに移動するにはたいてい（興味もない有象無象の！）島と島の間を通らなければならない。当然、見本誌を読む気すらないサークルが集まる島なら&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;通路の真ん中&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;ランウェイ&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;をまっすぐ抜ければいいはずだが、ご丁寧に一方の島に寄って &lt;em&gt;異常なスピード&lt;/em&gt; で歩きながら展示に一通り目を通したふりをする異常者がいる。常人の視点に例えると、新幹線から見える景色のスピード感だと思ってもらえばよい。&lt;a href="https://727.co.jp/kanban/"&gt;727の立て看板&lt;/a&gt;の1/100にも満たない小さなブースを一瞬眺めたところで、彼らがどんな有益な情報を受け取れるのかは全く想像できないが、きっと即売会で鍛えたよほどの速読力（ぢから）があるのだ――&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;さて、開催後に売れ残った在庫を整理していたが、本格的に押し入れがパンパンになってきた。そろそろ無心で印刷版を頒布するのは取りやめるべきフェーズに入ってきたようだ。無駄な紙は環境にも悪い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;百合お手紙は、わざわざ紙を使う意味を再考し、紙を最大限に活用する方法を模索するための実験的な取り組みでもあった。紙で作らなければならない作品はたくさんあるが、そのほとんどは単なる文章の外に価値を見いだしている（多くのオンデマンド同人誌印刷サービスは、そういう付加価値のない作品のためのものだ）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そもそも、我々が印刷版を提供しているのはなぜだろうか？　我々にとっては定期的な&lt;ruby&gt;&lt;rb&gt;発行イベント&lt;/rb&gt;&lt;rp&gt;(&lt;/rp&gt;&lt;rt&gt;しめきり&lt;/rt&gt;&lt;rp&gt;)&lt;/rp&gt;&lt;/ruby&gt;を打ち立てるため、読者にとっては「紙で読みたい」という希望がある &lt;em&gt;はず&lt;/em&gt; だからだ。昔、ディスプレイは光のせいで疲れて読みにくいので紙の本を出してほしい、と言われたことがあった。なるほどそんな需要もあるか、と思いながらこれまで印刷版を提供し続けているが、そう主張した彼らは今でも印刷版を読み続けてくれているだろうか？　もちろん、彼らがこれからも我々の印刷版を入手する保証があるわけではないし、我々がこれから先も印刷版を提供し続ける保証もない。誰かの需要を考えるというのは、少なくとも趣味の範囲では本質的にあまり意味のないことだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;無駄な在庫を抱えるくらいなら、最低ロット20冊の印刷所を使うのをやめればいいのだろうが、（文伸印刷株式会社とCQB.JPの同人誌印刷・同人誌支援プロジェクトであるところの）&lt;a href="https://comicmall.jp/"&gt;コミックモール&lt;/a&gt;の使い勝手がよすぎてなかなかやめられない。進捗状況の報告が少なくて不安になるタイミングはあるが、最低限の連絡は来るので3回くらい使えば慣れるはずだ。あなたの卒業研究もおおよそそんな感じだったろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;在庫を抱えたくないなら1冊ずつオンデマンド印刷できるサービスを使えばいい、と考える者もいるかもしれない。しかし、&lt;a href="https://factory.pixiv.net/books"&gt;ものづくりがもっと楽しくなるグッズ制作サービス&lt;/a&gt;に頼って資本に与するくらいなら、我々はいくらでも在庫を抱えるし、印刷せずにPDFを出しておけばいいとさえ思っている。あれは印刷所公式価格からの値引きが過ぎる上に、そもそも値引いた後もあまり安くないのでほとんど意味がない。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_26"&gt;おわりに&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;「百合お手紙」と「百合フイルム」というたのしいグッズを作ったので&lt;a href="https://hentaigirls.net/book/"&gt;公式サイト&lt;/a&gt;で買ってください。500円や1000円が惜しければ送料のみで送るので、&lt;a href="https://amane.im/#contacts"&gt;連絡先&lt;/a&gt;までDMなどをください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;新刊「花・カフェ・宝くじ」も買ってほしいですが、800円が惜しければ &lt;em&gt;PDF版をリクエスト&lt;/em&gt; できます&lt;sup id="fnref:free"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:free" title="追記: 既に自由文化作品化されました。"&gt;5&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。こちらは関わっている人が多いので、印刷版を無料で送付することはできません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それはそれとして、未だにコミックモールから「花・カフェ・宝くじ」の印刷代の請求が来ていない。これってトリビアになりませんか？&lt;sup id="fnref:trivia"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:trivia" title="追記: 2021/05/22にちゃんと請求が来ました。"&gt;6&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:postal-number"&gt;
&lt;p&gt;これについては別の記事にまとめる（追記: &lt;a href="/post/null-postal-code/"&gt;どこでもない郵便番号は存在しますか？&lt;/a&gt;にまとめました）。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:postal-number" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:henbi"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://hentaigirls.net/"&gt;変態美少女ふぃろそふぃ。&lt;/a&gt;の公式略称であるところの「変美」のローマ字表記である。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:henbi" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:like-a-lily"&gt;
&lt;p&gt;https://booth.pm/ja/items/971223&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:like-a-lily" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:like-a-lily-2"&gt;
&lt;p&gt;&lt;ins&gt;(2022-06-06) 現在は再編集・増補改訂版の&lt;a href="https://likealily.booth.pm/items/3850746"&gt;普及版　エスの境界&lt;/a&gt;が刊行されている。&lt;/ins&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:like-a-lily-2" title="Jump back to footnote 4 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:free"&gt;
&lt;p&gt;追記: 既に&lt;a href="https://hentaigirls.net/book/flowers-cafe-lottery/"&gt;自由文化作品化&lt;/a&gt;されました。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:free" title="Jump back to footnote 5 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:trivia"&gt;
&lt;p&gt;追記: 2021/05/22にちゃんと請求が来ました。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:trivia" title="Jump back to footnote 6 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>体験談と体験版</title><link href="https://ama.ne.jp/post/trial-with-exp/" rel="alternate"/><published>2021-03-02T22:38:00+09:00</published><updated>2021-03-02T22:38:00+09:00</updated><author><name>stewpot</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2021-03-02:/post/trial-with-exp/</id><summary type="html">&lt;p&gt;言葉+視覚+メタ=体験版&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;体験版で購入するよう誘惑してくれる作品がもっと増えてほしいですね。&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;概要&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;体験版とは&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;冒頭抜粋型&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;見どころ抜粋型&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;体験談と体験版&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_6"&gt;まとめ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;概要&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;DLsiteのようなダウンロード販売サイトにおいて、マンガ、同人CG集、同人音声、ゲームなどの &lt;strong&gt;体験版&lt;/strong&gt; というと、我々が想像するのは以下のようなコンテンツだろう。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;製品版の冒頭を抜き出したもの（ &lt;strong&gt;冒頭抜粋型&lt;/strong&gt; ）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;製品版から特定のシーンを抜き出して繋ぎ合わせたもの（ &lt;strong&gt;見どころ抜粋型&lt;/strong&gt; ）&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;このようなコンテンツは、閲覧に購入が必要な &lt;strong&gt;製品版&lt;/strong&gt; のサブセットである。タイトルや内容説明のテキストを配置したり、シーンやトラックのリストを画像に起こすことはあるかもしれないが、このような場合でもあくまで製品版を主、体験版を従とした主従の関係にある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方で、このような製品版の切り抜きとしての体験版の域を超えており、製品版を宣伝するための独立したコンテンツとして成立している体験版も多く流通している。本記事では、その中でも製品版に登場するキャラクターが視聴者に語りかける  &lt;strong&gt;インタビュー型&lt;/strong&gt; の体験版について複数の例を挙げ、その内容を紹介する。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;体験版とは&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;体験版&lt;/strong&gt; とは、閲覧に購入が必要なコンテンツである &lt;strong&gt;製品版&lt;/strong&gt; についての統制された情報である。 &lt;strong&gt;販売者&lt;/strong&gt; にとっては製品版を購入させるための宣伝手段の一つであり、 &lt;strong&gt;購入者&lt;/strong&gt; にとっては内容が分からない製品版の価値を予測する手段の一つとなる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで、製品版は購入するまで内容が分からないコンテンツであるというのは重要なポイントである。購入しなくても内容が分かるコンテンツにおいては、体験版は購入させる手段ではなく、インプレッションを集めるための手段となってしまうからだ。購入とクリックでは動機もコストも違う。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;冒頭抜粋型&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;さて、体験版を作る単純で基本的な手法として、製品版の冒頭を抜粋するというもの（ &lt;strong&gt;冒頭抜粋型&lt;/strong&gt; ）がある。すなわち、画像なら数枚、文章なら数百文字、音声なら数分間、ゲームなら最初のステージやシーンを視聴できるようにして、無料で配布するというものだ。販売者がどこまで内容を明らかにするかを決められるという点で、いわゆる違法アップロードとは本質的に異なる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば、メディアプラットフォームのnoteでは、記事の前半を体験版として区切るための有料ラインという機能がビルトインで用意されている&lt;sup id="fnref:note"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:note" title="例: サクラなんて待ちたくない！同人誌をたくさん売りたいあなたが知りたい爆売れ最短マップ"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。また、イラストコミュニケーションサービスのpixivでは、クリエイターが自らのパトロンサービスに投稿した記事の一部を抜粋して投稿している&lt;sup id="fnref:pixiv"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:pixiv" title="例: #支援者限定の小説・SS一覧"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。この例においては、pixivの作品が支援プランに加入させるための体験版となっているといえるだろう。Twitterでしばしば見られる「〇〇が〇〇する話」スタイルの広告も、コミックスを購入させるために第一話を体験版として公開するものが多い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このような手法は、購入者の「続きが気になる→購入したい！」という感情を刺激することをねらっている。多くのコンテンツは先頭から視聴されることを期待している&lt;sup id="fnref:afterwords"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:afterwords" title="もちろん、結末やあとがきから読む人を否定するものではない。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;し、先頭から途中まで視聴させることで文字通りコンテンツを &lt;em&gt;体験&lt;/em&gt; させることができる王道の手法といえるだろう。しかし、冒頭抜粋型にはいくつかデメリットがある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まず、販売者は冒頭で十分に盛り上がるようによく気を付けて作品を構成しなければならない。宣伝手段に合わせて作品を構成することが必ずしも誤っているわけではないが、そのせいで作品の幅が狭まれば最終的に悪い結果をもたらすだろう。音声作品を例に挙げると、長々と世界観や状況説明を繰り広げるプロローグ部分を体験版として提供するのはかなり効果が薄い。このようなプロローグは製品版の一部としては重要だが、体験版としては盛り上がりがなく、また不要な情報を多く含んでいるからだ。言い換えると、以降のトラックを聴かせるための材料であって、作品自体を購入させるための材料ではない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、購入者は冒頭のみで後半の内容や構成を予測しなければならない。これは、多くのケースで不正確かつ不安定なものになりがちである。いわゆる有料ラインは、販売者にとって良い製品版ではなく良い体験版を作るモチベーションとなるからだ。すなわち、面白い製品版を作ることよりも続きが気になる体験版を作ることに興味が向いてしまう。巧妙に細工された体験版は、製品版とは全く異なる顔をしている。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_4"&gt;見どころ抜粋型&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;そこで、体験版を作るもう一つの基本的な手法として、冒頭に限らず特定のシーンを抜き出して繋ぎ合わせるもの（ &lt;strong&gt;見どころ抜粋型&lt;/strong&gt; ）を考える。盛り上がるシーンや各トラックの冒頭を抜き出し、時系列順に並べて無料で視聴できるようにするのが典型的な構成だ。やはりこれも購入者の「続きが気になる→購入したい！」という感情の動きをねらっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;見どころ抜粋型は、冒頭抜粋型における単一の有料ラインのように単純な戦略ではなく、どこからどの程度抜き出すかを（多くの場合複数）選択する必要がある。そのため、サービス側の機能ではなく、販売者自身によって製品版とは別に構成した体験版を提供するのが一般的である。盛り上がるシーンを抜き出した体験版は、同人CG集に多く見られる&lt;sup id="fnref:doujincg"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:doujincg" title="例: RJ274676, RJ307316"&gt;4&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。音声作品においても、各トラックの冒頭を抜き出した体験版が数多く存在している&lt;sup id="fnref:dojinvoice"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:dojinvoice" title="例: RJ260793, RJ279187"&gt;5&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;見どころ抜粋型を用いることで、冒頭抜粋型におけるデメリットを解消できる。まず、販売者は冒頭の展開の素早さに縛られる必要がなくなり、結果として自由な作品作りに集中することが可能となる。また、購入者は冒頭に限らず様々な場面の情報を得られるため、体験版から得る印象が製品版の実態と一致することを期待できる。しかし、冒頭抜粋型にはなかった別のデメリットについても注目しなければならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、適切なシーンを抜き出して並べるのは想像以上に難しく、運が悪ければ冒頭抜粋型よりも効果が薄くなってしまう。善良な販売者であれば、販売者と購入者が持つ情報の差を意識し、製品版に関する適切なイメージを与えようとするはずだが、統制された情報の組み合わせは複雑で多岐にわたる。見どころを十分に与えなければ当然体験版としての効果は薄くなるし、見どころを公開しすぎても購入者の体験を損なう可能性がある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば、体験版として構成されたコンテンツが製品版の上澄みを集めた要約となっている場合、購入者は製品版を購入したメリットを十分に実感できない可能性がある。極端にいえば、集客効果をねらって体験版で全ての見どころを提供してしまうと、製品版との差異は見どころを接続する退屈なシーンだけとなってしまうからだ。すると、体験版から得られる最大瞬間風速的な爽快感がピークとなり、製品版の実態は相対的に低く見えてしまう。これは、全ての見どころを体験版に詰め込む愚かな販売者を仮定しているわけではなく、販売者が想定する見どころと購入者が期待する見どころに差があれば簡単に起きうる現象である。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_5"&gt;体験談と体験版&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここまで、製品版からどのように抜き出すかによって体験版を分類してきた。しかし、体験版を提供する目的に照らすと、必ずしも体験版を製品版のサブセットで構成する必要はない。体験版を提供する目的は、販売者にとって製品版を広く宣伝し、購入者にとって安心して購入するためであることから、それを達成できるのであればどんな内容でもよい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここからは、製品版のサブセットで構成されない体験版の一例として、製品版に登場するキャラクターが購入者に語りかけるタイプの体験版（ &lt;strong&gt;インタビュー型&lt;/strong&gt; ）を紹介する。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;インタビュー型の体験版について理解するために、まずは &lt;strong&gt;体験談&lt;/strong&gt; の性質を持つ作品について紹介する。ここでいう体験談とは、性的な経験が豊富なキャラクターAが、性的な経験に劣るキャラクターBに対してAの経験について話したり、Bではないキャラクターで性的な経験を実演する形式である。AがBに直接性的な働きかけを行うわけではなく、Bがあくまで傍観者として言葉や視覚で興奮してしまうという点に大きな特徴がある。Bは読者が感情移入しやすいように、特徴のないキャラクターとして描かれることが多い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;体験談の性質を持つ作品として、具体的には以下のようなものが挙げられる。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;【浮気JD】童貞奪ってあげた彼氏裏切って浮気セックスインタビュー①【悪びれる素振りなし♡】&lt;sup id="fnref:jd"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:jd" title="http://toshishishita.blog.fc2.com/blog-entry-225.html"&gt;7&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;&lt;sup id="fnref:jd2"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:jd2" title="【浮気JD】童貞奪ってあげた彼氏裏切って浮気セックスインタビュー⑧（完結）【悪びれる素振りなし♡】（http://toshishishita.blog.fc2.com/blog-entry-232.html）で完結済"&gt;8&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;は、雑誌（あるいはネットメディア？）のインタビュアーが元カレを寝取られ奴隷として飼う女子大生にインタビューする作品である。インタビュアーが興奮していることを見抜かれ、時折奴隷になるよう煽られる。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13186333"&gt;伝説のビッチ　その１&lt;/a&gt;&lt;sup id="fnref:bitch"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:bitch" title="現時点での最新は伝説のビッチ　その5"&gt;6&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;は、伝説のビッチと称される女性に取材して自らの性的な武勇伝を語ってもらう作品である。インタビュアーは刺激の強い経験を聞かされながら、時折目の前で興奮を煽られつつ取材が続けられる。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ262834.html"&gt;お姉さんからのオナサポ音声～エッチなお話してあげるね♪～&lt;/a&gt;は、お姉さんに過去のプレイ遍歴を聞かされながらオナニーする作品である。後半のトラックで射精するパートがあるが、お姉さんは指一本触れないため体験談の性質は消失しない。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ195929.html"&gt;お姉さんのお仕事紹介〜おっぱい調教・洗脳編2〜&lt;/a&gt;は、とある組織でヒーローにおっぱい調教をしている女性に調教の様子を見学させてもらう作品である。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;また、拙作の&lt;a href="https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13801940"&gt;アブノーマルフレンド（ルミの場合）&lt;/a&gt;は、援交JKに自らのプレイ遍歴を聞かされる作品である。言葉だけで興奮させられてしまい、指一本触れられずにオナニーで射精してしまう。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;これらは概してキャラクターBが傍観者のまま言葉や視覚で興奮させられ、また興奮している事実を指摘され、場合によっては意図しない絶頂に導かれる作品である。このような体験談の性質を生かしたコンテンツを体験版として製品版の外に出すことで、「キャラクターAが傍観者たる視聴者を言葉や視覚で興奮させる」という構造が簡単に実現できる。インタビュー型の体験版においては、体験談におけるキャラクターBは購入者と同一視することができ、その場合は想定視聴者の特徴だけではなく、体験版を視聴している事実さえも言及されうる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;体験談という特殊なシチュエーションの性質上、インタビュー型の体験版は性的な経験が豊富なキャラクターAと視聴者と同一視できるキャラクターBが登場する作品でなければ採用できない形式ではあるが、取り入れることで体験版に適した性質を備えることができる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、製品版に登場するキャラクターが視聴者に向かって語りかけるという状況を自然に演出できるため、販売者の立場で示す単なる広告よりも作品の雰囲気を伝えやすくなる。キャラクターが作品の見どころについて直接解説することで、製品版の一部を抜き出すよりも安全で効率的な宣伝を実現できるのである。もちろん、キャラクターAが視聴者を認識したり、話しかけたりするという挙動がふさわしくない作品においては、あくまで作品内の世界にいるキャラクターBに語りかけているという形式にすればよい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;体験談の性質を持つ体験版として、具体的には以下のようなものが挙げられる。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ317740.html"&gt;短小早漏おちんちんに許しを与えてくれないシスターにオナ指示カウントダウンされる世界&lt;/a&gt;の体験版は、シスターが自分の仕事を紹介し、話を聴いたリスナーが興奮していることを指摘する。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ196770.html"&gt;エスルリ～少女に支配されちゃうバカばっかなドM向けアダルトボイス～&lt;/a&gt;の体験版は、リスナーに向けて製品版の概要を説明した上で、言葉だけで興奮していることを指摘し、屈辱的な表現でリスナーをなじるという内容になっている。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ176056.html"&gt;DTコンプレックス～非モテ系男子必殺女子～援交JK藤村アイリ『キミの大事なお金、ぜ～んぶ貢がせてあげるね、働きアリくん♪』&lt;/a&gt;の体験版は、作品のタイトルと絡めてリスナーをなじった上で作品の概要を説明し、射精をちらつかせるが、最終的には製品版を購入するよう誘導する。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ144672.html"&gt;サキュバスの3つの誘惑小話&lt;/a&gt;の体験版は、サキュバスがリスナーに向けて製品版の概要を語り始めるが、途中で切り上げて去ってしまう。この作品は、本編も地下牢に囚われたサキュバスの性的な体験談を語るという内容になっている。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ144568.html"&gt;寸止め何回できるかな?&lt;/a&gt;の体験版は、作品の概要を説明し、興奮したリスナーに射精をちらつかせて製品版を購入するよう誘導する。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;また、拙作の&lt;a href="https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13782288"&gt;体験版（踏みつけ処刑台 〜M男向け同人AVの撮影打ち合わせのつもりだったのに、お金も精子も全部搾られちゃった僕〜）&lt;/a&gt;は、体験版だけでコンテンツとなりうることを示すための実験的な作品である。シナリオの紹介と想定視聴者層への言及、製品版の購入を煽るメッセージを含んでいるが、製品版は存在しない。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;今回例に挙げたものは全て音声作品だが、もちろん多くのフォーマットの作品に適用できる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これらの体験版は、随所に製品版の概要が含まれているものの、製品版の抜き出しで構成されているわけではなく、製品版とは別に収録・制作したコンテンツである。すなわち、それ単体で視聴されることを意識して発信される独立したコンテンツであり、究極的には架空の体験版を集めた作品が製品版として成立しうる可能性を孕んでいる。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_6"&gt;まとめ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここまで、製品版のサブセットとして構成される典型的な二種類の体験版について解説した上で、製品版に登場するキャラクターが購入者に向けて内容説明を行う &lt;strong&gt;インタビュー型&lt;/strong&gt; の体験版を紹介した。インタビュー型の体験版は、一方が傍観者となる体験談の性質を取り入れることで、体験版として適した性質を備えることができる。本記事では、体験談の性質を持つ作品とインタビュー型の体験版を持つ作品の両方について具体的なタイトルを紹介した上で、体験版が持つ新しい可能性について触れた。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:note"&gt;
&lt;p&gt;例: &lt;a href="https://note.com/tabscat/n/n7131e82b6523"&gt;サクラなんて待ちたくない！同人誌をたくさん売りたいあなたが知りたい爆売れ最短マップ&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:note" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:pixiv"&gt;
&lt;p&gt;例: &lt;a href="https://www.pixiv.net/tags/%E6%94%AF%E6%8F%B4%E8%80%85%E9%99%90%E5%AE%9A/novels?s_mode=s_tag"&gt;#支援者限定の小説・SS一覧&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:pixiv" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:afterwords"&gt;
&lt;p&gt;もちろん、結末やあとがきから読む人を否定するものではない。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:afterwords" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:doujincg"&gt;
&lt;p&gt;例: &lt;a href="https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ274676.html"&gt;RJ274676&lt;/a&gt;, &lt;a href="https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ307316.html"&gt;RJ307316&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:doujincg" title="Jump back to footnote 4 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:dojinvoice"&gt;
&lt;p&gt;例: &lt;a href="https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ260793.html"&gt;RJ260793&lt;/a&gt;, &lt;a href="https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ279187.html"&gt;RJ279187&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:dojinvoice" title="Jump back to footnote 5 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:bitch"&gt;
&lt;p&gt;現時点での最新は&lt;a href="https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14575214"&gt;伝説のビッチ　その5&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:bitch" title="Jump back to footnote 6 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:jd"&gt;
&lt;p&gt;http://toshishishita.blog.fc2.com/blog-entry-225.html&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:jd" title="Jump back to footnote 7 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:jd2"&gt;
&lt;p&gt;【浮気JD】童貞奪ってあげた彼氏裏切って浮気セックスインタビュー⑧（完結）【悪びれる素振りなし♡】（http://toshishishita.blog.fc2.com/blog-entry-232.html）で完結済&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:jd2" title="Jump back to footnote 8 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>電波資本</title><link href="https://ama.ne.jp/post/denpa-culcap/" rel="alternate"/><published>2020-12-23T00:00:00+09:00</published><updated>2020-12-23T00:00:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2020-12-23:/post/denpa-culcap/</id><summary type="html">&lt;p&gt;鉱石ラジオと私&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;&lt;a href="https://adventar.org/calendars/5686"&gt;筑波大学文芸部関係者による Advent Calendar 2020&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;インターネットが我々の人生を侵食するにつれて、地方生活 vs 都会生活の不毛な論争が激しくなっている。これは、インターネットが我々の物理的な距離概念を狂わせ、無効化してしまうせいだ。本来であれば知ることさえ難しい、あるいは不可能だったはずの離れた場所での暮らしぶりが、まるで隣家のそれのように感じられるようになった。また、そういう離れた場所の人間に対して、まるで隣家の騒音に苦情を述べるかのごとく強烈な罵声を浴びせることができるようになった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これにより、自分の生活を「隣家」に誇示し、あるいは「隣家」の生活に嫉妬する人が非常に多くなってしまったのだ。日本国では居住移転の自由が認められているが、不幸なことにそれを盾にして「地方生活に不満があるなら、今すぐ都会生活を始めよ！」と地方生活者を嘲る都会生活者もいるらしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;地方生活と都会生活の大きな違いの一つに、文化資本が挙げられるという。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;文化資本とは何か？　モノとしての本や美術品、形のない思想や芸術の素養、学歴などの文化的資産を、親から子に相続されうる資本として捉えた概念である。都会では美術館や博物館、学習塾や習い事にアクセスしやすく文化的素養を持った子が育ちやすいが、地方では映画館に行くのも一苦労だしガリ勉はいじめられるし娯楽がセックスくらいしかない……ので、都会で暮らしたほうがお得！という理屈らしい&lt;sup id="fnref:citizen"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:citizen" title="ただし、映画館や美術館の映画や美術品は誰かが独占・秘匿している資産ではない。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;かくいう私も、大学進学で初めて関東（とはいえ茨城県南部だが）に引っ越してきた人間である。それまでは、岩手県の沿岸南部でインターネットで暴れることもなくひっそりと暮らしていた。文化資本という言葉を知ったのは大学に進んでからだが、思い出してみると、両親は地方生活なりに私が本や芸術にアクセスできるようサポートしてくれていたと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;内陸に出かけるたびに、古着屋と古本屋がくっついたハローマックの居抜きみたいな店に連れて行かれた。去年の文フリでなかなか見つけられずにいたSONYの3.5インチフロッピー10枚組&lt;sup id="fnref:floppy"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:floppy" title="第二十八回文学フリマ東京で、作品を収録したフロッピーディスクを配布した。1125270163295596544, 1125332709272776704"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;とか、PC-98版の「下級生」とか、買い手がつかないだろう中古品が雑多に積まれていたのを覚えている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;当時から電子工作に興味があったのは、そういう取り組みの成果だったのだろうか。クリスマスプレゼントとして復刻版電子ブロック&lt;sup id="fnref:extension"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:extension" title="フルカラーLEDやフォトダイオードのブロックが付いた拡張パックが付属していた。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;も買い与えられた。その構造上ブロック同士の接触が悪化しがちで、組んだ後に浮かせたり押し込んだりしているうちに遊ぶのが億劫になってしまったが。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;軽率な「実験」もいろいろした。50Hzの電源を直流用モーターに繋いだら、回転方向が1秒に50回入れ替わって楽しいんじゃないか（どういうこと？）という予想を立てて、模型用モーターをコンセントに接続したのだ。もちろん、青白い火花が散ってモーターは使えなくなってしまった。怪我もなくブレーカーも落ちなかったのは不幸中の幸いだろう。電気分解だと言い張って食塩水に9V電池を繋げて放置していたら、いつの間にか液漏れしてぶっ壊れていたりもした。死ななくてよかったね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;古本屋では、当時でも明らかに古すぎて役に立たない技術書を買い漁っていた。「子供の科学」はBASIC特集の回だった。Windows 98のデフラグツール解説書は、カラフルなセクタが整列していく様子が綺麗だったという思い出くらいしかない。家でパソコン（Windows XP）が使えるようになったのは、それよりずっと後のことだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;たまに図書館にも行っていた。青い鳥文庫とか、子供向けの技術解説書とか、HTMLタグの辞典とか、いろいろを読んでいた。その中でもよく印象に残っているのが、「&lt;a href="https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000028321754"&gt;ぼくらの鉱石ラジオ&lt;/a&gt;」という本だった。返却した後にどうしても欲しくなって、わざわざ取り寄せて購入したのを覚えている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;鉱石ラジオは、典型的には電源なしで中波のAM放送を受信するための装置である。コイルのみのL回路、あるいはコイルとコンデンサを組み合わせたLC回路（同調回路）にアンテナとアースを接続し、整流効果のある鉱石（鉱石検波器）を通してクリスタルイヤホンを鳴らすという、ラジオ受信機の中ではかなり単純な回路で構成されている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="最も簡単な鉱石ラジオの回路図" height="450" src="/images/denpa-culcap/radio_circuit.png" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;小学4年生の私は、著者が深夜に聴いたという不思議な放送&lt;sup id="fnref:radio"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:radio" title="電離層の変化によって、遠方からの電波がよく届くようになる。"&gt;4&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;についてのエピソードや、美しい鉱石ラジオの写真の数々にすっかり夢中になった。だから、その夏は鉱石ラジオの自作と聴取で自由研究をすることにした。ただし、検波できそうな鉱石を手に入れるのは難しい。さらに調べてみると、鉱石検波器の代わりにゲルマニウムダイオードを使ってもいいようだ。結局、鉱石ラジオではなく、ゲルマラジオとして提出することになった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その頃には家にパソコンとADSLが導入されていたから、インターネットでゲルマニウムダイオードとバリコン、セラミックイヤホン、コイルに巻くための太い銅線を注文した。送料と代引手数料で総額が1.5倍くらいになった。親はクレジットカードを持っていなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;トイレットペーパーの芯に竹串を添えて、銅線を揃えて巻く。竹串を下に巻いた部分が盛り上がるから、その部分の被覆を紙やすりで削ることで、銅線の一端をスライドして共振周波数を操作できるようになるのだ。それを小さな長方形のベニヤ板に取り付け、辺と四隅に画鋲を挿してその上ではんだ付けをした。本に載っていた綺麗な鉱石ラジオからは程遠かったが、立派なゲルマラジオの出来上がりだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="スライダーつきソレノイドコイルの実装例" height="450" src="/images/denpa-culcap/solenoid.png" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;とはいえ、鉱石ラジオの受信性能を決めるのは同調・検波回路ではなく、アンテナやアースによる電波の受信機構である。アンテナは、とりあえず近所のホームセンターで追加購入したビニル被覆線を家中に這わせればよさそうだ。問題はアースだった。「ぼくらの鉱石ラジオ」によれば、アースは必須ではないけれど、家電用のアース端子や水道管に接続すれば受信性能が上がるという。しかし、なぜか家にはアース端子が見つからなかったし、床上から探れるような位置にある水道管が金属製だったのはかなり昔の話だ。アースへの接続は諦めた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;アンテナを張り、セラミックイヤホンを耳に装着し、バリコンを回してみる……が、何も聞こえない。接触不良？　アースを接続していないから？　不安な気持ちになりながら、まずはアンテナ線をこたつのコードに巻きつけた。スイッチを入れて、切って、入れて、切って……イヤホンからカリッカリッとしたノイズが聞こえる。金属が擦れて火花が出ると電波になることは知っていた。つまり、ゲルマラジオ自身は確かに動作していて、単に電波強度が十分ではなかったのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それから頑張ってひねり出したアイデアは、アンテナを電話線に巻きつけるというものだった。ビニル線を50回ほど密に巻きつけて、祈りながらイヤホンを耳に当てた。かすかに何かが聞こえる。聞こえるが、どんな話をしているかは全く分からない。それでも、手元のポケットラジオの音声と比べてみると、確かに同じ放送を受信しているのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;とりあえず、ラジオ受信機として使えそうなことは分かった。では、どうすれば鮮明に聴こえるか。盛岡や仙台&lt;sup id="fnref:city"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:city" title="当時の僕にとっては都会だった。"&gt;5&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;にでも行けば電波がたくさん飛んでいるんじゃないかという仮説も立てたが、夏休みは既に終わりかけていた。今思えば、電子ブロックで中波のAM変調送信機を組めばよかったのかもしれない。しかし、レシピには超短波のFM変調送信機しか載っていなかったし、これからブロックを組んでトライアルアンドエラーするほどの気持ちの余裕もない。結局、自由研究には「アンテナを電話線に巻きつけたら、かすかに聞こえるようになった」と記載するしかなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;震災後の今となっては、市内でFM放送局が開かれたので超短波なら十分に受信できるだろう。例えば、フォスターシーレー方式の鉱石FMラジオがあれば十分に聴取できるかもしれない&lt;sup id="fnref:fmtest"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:fmtest" title="しかも、電子ブロックのレシピでテストできた。"&gt;6&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。できることなら、みんなの前で地元タレントの軽快なトークを聴かせるという最高のデモをこなす小学生になりたかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今思い出すと、電波の入手しやすさも一種の文化資本だったのだろうか。地方生活では電波の入手さえも難しかったと思うと、都会生活への憧憬がいつの間にか憎悪に変わるのも仕方ないことなのかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:citizen"&gt;
&lt;p&gt;ただし、映画館や美術館の映画や美術品は誰かが独占・秘匿している資産ではない。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:citizen" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:floppy"&gt;
&lt;p&gt;第二十八回文学フリマ東京で、作品を収録したフロッピーディスクを配布した。&lt;a href="https://twitter.com/amecokaeruda/status/1125270163295596544"&gt;1125270163295596544&lt;/a&gt;, &lt;a href="https://twitter.com/kaidako/status/1125332709272776704"&gt;1125332709272776704&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:floppy" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:extension"&gt;
&lt;p&gt;フルカラーLEDやフォトダイオードのブロックが付いた拡張パックが付属していた。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:extension" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:radio"&gt;
&lt;p&gt;電離層の変化によって、遠方からの電波がよく届くようになる。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:radio" title="Jump back to footnote 4 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:city"&gt;
&lt;p&gt;当時の僕にとっては都会だった。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:city" title="Jump back to footnote 5 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:fmtest"&gt;
&lt;p&gt;しかも、電子ブロックのレシピでテストできた。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:fmtest" title="Jump back to footnote 6 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>マルチチャネルと懐古主義</title><link href="https://ama.ne.jp/post/multi-channel/" rel="alternate"/><published>2020-12-08T04:01:00+09:00</published><updated>2020-12-08T04:01:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2020-12-08:/post/multi-channel/</id><summary type="html">&lt;p&gt;おしらせ&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;h2 id="_1"&gt;追加作品について&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;あまねけ！に以下の作品が追加されました。2016年～2018年に発行された自由文化作品のHTMLページ版（リマスター）です。読んだことがなければぜひ読んでください。&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/happiness-missile/"&gt;しあわせミサイル&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/happiness-guideline-1/"&gt;しあわせガイドライン&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/happiness-guideline-2/"&gt;しあわせガイドライン 2&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/strawberry-doll-1/"&gt;ストロベリィドール&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/strawberry-doll-2/"&gt;ストロベリィドール 2&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/post/strawberry-doll-3/"&gt;ストロベリィドール 3&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;p&gt;記事の作成日時は対応する&lt;a href="https://amane.im/#works"&gt;自由文化作品&lt;/a&gt;の公開日時に合わせているため、この記事でお知らせすることにしました。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_2"&gt;&lt;a href="/post/happiness-missile/"&gt;しあわせミサイル&lt;/a&gt;&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;2018年発行。しあわせシリーズ第2弾。しあわせエネルギーで生きる人たちや、そうでない人たちのお話です。リューゲン島のデカい保養所がモデルになっています。東京オリンピックの結末を予言していたとして一部で盛り上がりました。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;&lt;a href="/post/happiness-guideline-1/"&gt;しあわせガイドライン&lt;/a&gt;&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;2017年発行。しあわせシリーズ第1弾。政府によってマニュアル化されたしあわせから逃げようとする2人の女子高校生のお話です。さて、逃げられるかな？　冒頭の環境宣言文みたいなのを頑張って書いてた頃だと思います。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_4"&gt;&lt;a href="/post/strawberry-doll-1/"&gt;ストロベリィドール&lt;/a&gt;&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;2016年発行。数年ぶりに再会した2人が、ざくざくと血液だらけのエッチをします。本当はお人形遊びで我慢しなきゃいけなかったのに……。最近書いているものとは結構印象が違う気がします。もしかして、こういうのを書いたほうがいいですか？&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_5"&gt;マルチチャネル化について&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;今回、ダウンロードせずに作品を読める新たな閲覧方法を提供しましたが、あなたは「ama.ne.jp」というドメインの外には出ていません。これをマルチチャネルと呼ぶべきかは微妙ですが、ある種の進歩には違いないはずです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;PDFで読むのは億劫だったけど、これなら……と、このどれか1つでも読み始めた人がいるなら、この記事は大成功です。ありがとうございます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私は、できることならプラットフォームには与したくないし、中央集権的SNSを盛り上げたくもないと思っています。それでも、即売会は回を重ねるたびに巨大化し、VTuberは事務所に束ねられ、SNSはユーザーを囲い込み続けます。個人サイトの運用は旧道沿いの定食屋と同じように衰退の一途で、2020年は利害が交錯する巨大なプラットフォームの運営組織に命を預けるのが当たり前だそうです。えっ、本当に？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;理想的には、あなたはあなた自身でサイトを所有し、それらの更新をきめ細かいフィードで提供すべきです。しかし、あなた1人で便利な巨大プラットフォームを降りたとしても、誰もあなたの後には続かないでしょうし、運が悪ければ共感性に欠けた人として攻撃されてしまうかもしれません。それはとても苦しいことだし、大多数の側に立っている方が「楽」だし「合理的」で「効率的」ですよね。誰も貧乏くじは引きたくないものです。そんな人々の気持ちを吸い上げて、プラットフォームはどんどん膨れ上がっていきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、これまでどの作品を読んだこともないし、これからどの作品を読むつもりもない人へ。次は、何をすればいいですか？&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;検索性の低い文庫ページ画像を添付してツイートすればいいですか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「スレッド」機能を活用して、短いツイートのインスタントなリズムでストーリーを展開するといいですか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;（カジュアルに使うのは面倒なのに、ちょっと凝ったことをしようとすると圧倒的に機能が足りない）小説向けプラットフォームにアップロードした方がいいですか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;可愛らしいイラストや聞き心地の良い声による朗読が付属しているべきですか？&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="/comment/new/"&gt;それとも……？&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>ラブホパネルとレーダーチャート</title><link href="https://ama.ne.jp/post/bunfree-lovehotel-2/" rel="alternate"/><published>2020-11-27T18:14:00+09:00</published><updated>2020-11-27T21:53:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2020-11-27:/post/bunfree-lovehotel-2/</id><summary type="html">&lt;p&gt;嘘評論&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;&lt;a href="/post/bunfree-lovehotel-1/"&gt;前半&lt;/a&gt;から続く。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="クロスをかけた長机の上に置かれている、お手製ラブホパネル、メタルラックに紫色の布で目隠しをした受け取り窓口" height="563" src="/images/bunfree-lovehotel/overview.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このラブホパネルは、見て分かる通りCOVID-19の感染対策のために作られている。本来は、自動販売機のように人手を介さずに作品を排出するシステムを想定していたが、制作時間の都合と今後の展望を考慮し、今回は感染対策の徹底を果たせる段階で終えることにした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;感染対策の徹底という目的だけなら、他にもいくつか策があると思う。しかも、そのほとんどはラブホパネルを作るよりも簡単である。しかしながら、ビロビロした安っぽいビニールを目の前に吊るすのは（実はあなたが思っている以上に）ダサいし、キャッシュレス決済は出店者全員がせーの！で導入しない限りは来場者に面倒を強いることになる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同人誌即売会のように、小さな店を多数回る前提の場所で最もよいキャッシュレス決済システムは、出店者が発行した注文カードを運営が取りまとめて支払わせるというものだ。幸運なことに、同人誌は本来その場で受取る必要のない性質のものだし、家で落ち着いて読みたいのならまとめて配送した方が明らかに効率がよい。同様のシステムは技術書典などで既に実装されているが、決済のタイミングがブースでの購入時ではないという点で大きく異なる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらに、これは副次的なメリットだが、 &lt;em&gt;お祭りの空気&lt;/em&gt; に乗せられて受け取ってしまった注文カードでも、支払う前に本当に欲しいものか考え直すことができる。もちろん、これまでそういう &lt;em&gt;お祭りの空気&lt;/em&gt; で儲けてきた出店者にとっては、この上ない災難になるだろうが。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いや、もしかしたら、あなたの知っている同人誌即売会では、運営にそんなことをする余裕はないのだと言い張るかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もしそうなら、扱いきれないほどに大きくなった即売会は、もっと小さな単位に解体すればよいのだ。巨大なSNSは解体してフェデレーションすればよいと主張されてきたのと同じで、ごく簡単な話だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;大きくなりすぎた同人誌即売会は、その場で何かを発見するイベントではなく、カタログなりインターネットなりで事前に調査したブースを回るだけのイベントに変質している。あなたが一人で回り切れなくなった同人誌即売会は、出店者を「立ち寄るべきすばらしいサークル」と「同人誌即売会の賑わいに添えられた枯れ木」の2つに分割する。つまり、あなたが立ち寄りも探索もしないサークルは、ただの背景か興味のない盆踊り大会と同じということだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらに、情報が氾濫する現代であなたの目に留まるほど十分に告知を行っているようなサークルなら、通販もよく整備されていると考えるのが自然だ。そう考えると、巨大化した同人誌即売会を擁護するあなたは、もはや &lt;em&gt;お祭りの空気&lt;/em&gt; を味わいたいだけ、ということになる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だからどうしろというわけでもないけどね。お祭りは楽しいのでいいんじゃないでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;さて、最後に、我々がどうして同人誌を作るのかを &lt;strong&gt;集める&lt;/strong&gt; という観点から考えてみようと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;我々が同人誌を作るのは、読者とのインタラクションを通じて以下の3つを集めたいと考えているからだ。ただし、その度合いは人によって大きく異なるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;お金&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;時間&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;感情&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="特にお金を重視するAさんと、特に感情を重視するBさんについて示したレーダーチャート" height="460" src="/images/bunfree-lovehotel/triangle.png" width="600"&gt;&lt;br&gt;
&lt;a href="/images/bunfree-lovehotel/triangle-radar.png"&gt;空のレーダーチャート&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;十分なお金さえ払えば、全てが円滑に動かせると思っている人は非常に多い。あなたは、5000兆円さえあれば、いつでも好きな作者に好きな作品を書かせることができると素朴に思っているはずだ。でも、それだけでいいの？　あなたの大好きな作者はお金儲けのためだけにやってるの？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もちろん、お金だけが動いて時間や感情が全く動かないというケースは少ない。感情の動きをお金で示すことは、現代社会においては効率的だしトラブルが起きにくい手法だ。お金を払って買った作品をそのまま捨てる人はあまりいないだろうし、売れていればそれなりに感想だって来るだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この三角形のバランスを意識しなければならないのは、むしろ十分にお金を集めたあとに、「売れた割に感想が来ないな……」と思い始めてからなのかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;作者と読者の間でこの認識のズレがあると、絶妙だった関係は簡単にバランスを崩す。例えば、時間だけではなく感情を集めたかったなろう作者が筆を折ったり、お金だけではなく感情を集めたかった作者が&lt;a href="https://m-molockchi.fanbox.cc/posts/1311201"&gt;執筆活動を無期限休止し&lt;/a&gt;たりする。彼らは、自分の三角形と実際に得られた三角形のズレに耐えられなくて去っていったのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これは、お金のために同人誌を作ることへの批判 &lt;strong&gt;ではない&lt;/strong&gt; 。作者が悲しんでるから感想を送ってあげよう、と人情に訴えかけるような話でもない。もっと根本的に、対価として何を支払うべきかを改めて考えるべきだという話である。可処分時間が減っている現代では、お金よりも時間や感情を費やすほうが難しいし、時間や感情を集めることのほうがむしろ価値があるのかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;漫画村が撲滅されて久しい。本来はお金を払うべき漫画を無料で読み漁っていた人たちが批判に晒されたが、時間や感情を費やさなかったせいで（不作為で）作家を潰してしまった人たちは、これを見て何かを感じていただろうか？　たぶん、感じなかっただろう。お金さえ払えば、時間や感情を費やす義務はなくなるからだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕の場合、同人誌なんて無料で公開すればいいと思っている。とりあえず、印刷してしまった分は印刷代の回収と銘打って有料で頒布しているけれど、あなたが私の作品を大好きでたくさん時間と感情を使ってくれるなら、別に無料で渡したって惜しくはない。もし仮に時間や感情の先払いで決済できるなら、そうしていただろう。ただし、現実世界では約束/契約で後払いさせることしかできないし、そうすることで時間や感情は変質してしまうかもしれない。お金と違って、価値保蔵機能も強制通用力もないのだから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それでも、現代社会はお金で繋がる &lt;em&gt;希薄な関係&lt;/em&gt; をよしとしているし、それ以外の関係のネットワークはプライベートなものとしてごく狭い範囲で独占されている。みんなと &lt;em&gt;仲良く&lt;/em&gt; しない限り、あなたはどこにいても生き残れない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなたは、どんな三角形ですか？　あるいは、どんな三角形を渡す準備ができていますか？&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;そもそも、印刷する必要があるのか？という問いはかなり難しい。「同人誌を読むなら絶対紙で！」と主張する人も、まさか自分の声が見向きもしないサークルに届いているとは思うまい。気に入った作品がPDF版しか発行されていないと知って「紙で読みたいから印刷してください！」と直談判する熱量がある人は、かなり貴重な存在だろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;我々がそういう &lt;em&gt;潜在読者&lt;/em&gt; の購買機会をどれほど意識すべきかを決定するには試行錯誤が必要だし、実際に&lt;a href="https://forms.gle/n7pKeyPbYCkqJ6MK9"&gt;アンケート&lt;/a&gt;を設置して反応を待ったりもした。しかし、これまで特に回答はなかったので、少なくとも同人サークルを運営する上で優先的に意識する意味はなさそうだ。刷り続けてもいいし、刷らなくてもいい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;em&gt;希薄な関係&lt;/em&gt; とはそういうものだ。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;ところで、この &lt;em&gt;エッセイ&lt;/em&gt; は、ラブホパネルを作った過程の話をしたらウケるんじゃないかという案に基づいて書かれている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;エッセイで重要なのは、それが本当に起こったかどうかよりも、その話が &lt;em&gt;誰かのリアルな人生である&lt;/em&gt; というラベル自身だと思う。あなたがそれを疑わず、revealしようとしなければ、事実かどうかは問題にならない。そう考えると、日常で自らが経験した些細なことを、架空のキャラクターが面白おかしくポップに動き回る漫画として表現した &lt;em&gt;絵日記&lt;/em&gt; は、ある種の解決策なのかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;架空のキャラクターが動き回っている漫画に &lt;em&gt;絵日記&lt;/em&gt; というタイトルを付けたとして、それが現実で起こったかどうかは、（エッセイと同様に）重要なことではない。分かるのは、何らかのエピソードを架空のキャラクターに落とし込んだということだけだ。実際のところ、あなたがその真偽を確かめる術はないし、それをrevealしてはならないという戒律の下で生活している限りは、大きな問題にはならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;とはいえ、人が吐き出すものが経験からできあがっているとしたら、どんな創作物も究極的にはただの &lt;em&gt;絵日記&lt;/em&gt; でしかないのかもしれない。そうだとしたら、やっぱり少し悲しい。だからみなさんには、そういう &lt;em&gt;絵日記&lt;/em&gt; をたくさん描いてアップロードしてほしいと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらに言えば、これはボイスチェンジャーを挟んだバーチャルな存在の構造とよく似ている。すなわち、ボイスチェンジャーの性能が十分に高いとすれば、ボイスチェンジャーを挟んだ声であることだけが明らかになり、その後ろで話している人間の性質について知られることはない。これは、ボイスチェンジャーを挟んだこと自体の判別とよく似ているが、その本質は全く異なる。フィルターの有無は常に公開されていて、そのフィルターをrevealすることだけが禁じられているのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そういえば、最近いろいろなところで釣りが流行っているみたいですが、何かあったんですか？　たぶん、どうでもいいことだとは思いますが……。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;[PR] &lt;a href="https://bunfree31.hentaigirls.net/#acquisition"&gt;新刊「next kawaii inversion」&lt;/a&gt;が出たので、ぜひ読んでください。買わなくてもいいです。&lt;a href="https://twitter.com/messages/compose?recipient_id=977819009302151168&amp;amp;text=%E3%80%8Cnext+kawaii+inversion%E3%80%8D%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%80%81%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%92%E9%80%81%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84%E3%80%82"&gt;DMを送れば&lt;/a&gt;PDF版をダウンロードできるようになっています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://bunfree31.hentaigirls.net/#acquisition"&gt;&lt;img alt="next kawaii inversion 表紙" height="851" src="/images/bunfree-lovehotel/next-kawaii-inversion_cover.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;この表紙画像は&lt;a href="mailto:amane@ama.ne.jp"&gt;片桐 天音&lt;/a&gt;と&lt;a href="https://twitter.com/gomafu_warabi"&gt;ごまふわラビ&lt;/a&gt;によって&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;でライセンスされています。&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>ラブホパネルとフィッシング</title><link href="https://ama.ne.jp/post/bunfree-lovehotel-1/" rel="alternate"/><published>2020-11-27T18:13:00+09:00</published><updated>2020-11-27T21:53:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2020-11-27:/post/bunfree-lovehotel-1/</id><summary type="html">&lt;p&gt;第三十一回文学フリマ東京でラブホパネルを展示した&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;第三十一回文学フリマ東京でラブホパネルを展示した。&lt;/p&gt;
&lt;video controls width="360" height="640" src="/images/bunfree-lovehotel/flow.mp4"&gt;&lt;/video&gt;

&lt;p&gt;&lt;img alt="クロスをかけた長机の上に置かれている、お手製ラブホパネル、メタルラックに紫色の布で目隠しをした受け取り窓口" height="563" src="/images/bunfree-lovehotel/overview.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://twitter.com/hentaigirlsnet/status/1330369155673907200"&gt;1330369155673907200&lt;/a&gt;, &lt;a href="https://twitter.com/hentaigirlsnet/status/1330352947151003648"&gt;1330352947151003648&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;原理としては素直なもので、 &lt;em&gt;100円ショップで購入した&lt;/em&gt; 木箱に &lt;em&gt;100円ショップで購入した&lt;/em&gt; アルミテープを巻きつけ、 &lt;em&gt;100円ショップで購入した&lt;/em&gt; LEDストリングとAliExpressで買った&lt;a href="https://ja.aliexpress.com/item/32976502368.html"&gt;LEDの付いた四角い瞬間的なプッシュボタンスイッチ&lt;/a&gt;を押し込んだらできあがり。これを3行3列に配置すれば &lt;em&gt;かわいい&lt;/em&gt; ラブホパネルとして世に出せるというわけだ。LEDなので、展示会場で燃える心配もあんまりないと思う。よかったね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="木箱を3x3に並べた様子（上の6つはアルミテープで装飾されていて、下の3つは未開封のまま）" height="528" src="/images/bunfree-lovehotel/boxes.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="木箱の内部をアルミホイルで装飾してLEDストリングとプッシュスイッチを取り付けた様子" height="536" src="/images/bunfree-lovehotel/boxes2.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;できあがった発光ボックスを、倒れにくく押しやすい角度で立てかけるために、これらのラブホパネルを置く台が必要となる。これは、 &lt;em&gt;100円ショップで購入した&lt;/em&gt; 木材と &lt;em&gt;100円ショップで購入した&lt;/em&gt; 蝶番を、 &lt;em&gt;100円ショップで購入した&lt;/em&gt; ネジで取り付けて、 &lt;em&gt;100円ショップで購入した&lt;/em&gt; ワイヤーネットを &lt;em&gt;100円ショップで購入した&lt;/em&gt; 結束バンドで固定すればよい。蝶番を用いるのは、持ち運び時に折りたためるようにするためだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="アルミテープで装飾して発光ボックスを操作するための端子を取り付けた折りたたみ式スタンド" height="770" src="/images/bunfree-lovehotel/stand.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一番上の発光ボックスに &lt;em&gt;100円ショップで購入した&lt;/em&gt; フックを取り付け、前段のワイヤーネットに引っ掛けることで、ラブホパネルはかなり安定する。目新しい作業はないが、とにかく根気と器用さが支配する世界なので、僕はあまり関わっていない。技術支援のごまふわラビ（&lt;a href="https://twitter.com/gomafu_warabi"&gt;@gomafu_warabi&lt;/a&gt;）氏に感謝します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="発光ボックスを縦に3つ繋げてワイヤーネットにつり下げるためのフック" height="568" src="/images/bunfree-lovehotel/hook.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本体はもちろん、制御も単純に実装されている。ボックスごとに4本ずつ引き出したケーブル&lt;sup id="fnref:gnd"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:gnd" title="そのうち2本は、他のボックスとひとまとめにしてGNDに接続する。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;に適当な抵抗と2SC1815互換を生やして、Raspberry Piに接続しただけだ。9個くらいなら、わざわざダイオードを貼り付けたりしてキーマトリクスを作る必要もない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;以下が制御の流れである。キャンセルを（再起動などではなく）明示的なボタンに紐づく機能として実装することで、ボタンを押すハードルを下げることをねらっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/bunfree-lovehotel/flow.png"&gt;&lt;img alt="ラブホパネルの状態を示すフローチャート" height="1015" src="/images/bunfree-lovehotel/flow.png" width="835"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;注文された作品を手渡すのは、今のところ人間の仕事である。できるだけ顔を合わせないように、可愛い布をかけたメタルラックの下から代金を受け取り、作品を差し出す仕組みになっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="メタルラックに紫色の布で目隠しをした受け取り窓口（ラブホパネルに対するフロント）" height="563" src="/images/bunfree-lovehotel/front.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これで、今回の経験をもとに「100円ショップで揃う材料で作るラブホパネル」（ただしRaspberry Piと電子部品は自宅の床から拾うこと）という本を書くことができるようになった。世の中は野暮ったい但し書きをどんどん省略する方向に進んでいるし、100円ショップで揃わない素材はどこかでかき集めてくればよい。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;ラブホパネルを設置したところ、来場者からいろいろな反応をいただいた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一番多いのは、チラ見してそのまま通り過ぎる人。次に多いのは、二度見するものの立ち止まらずに去っていく人。さらに、立ち止まるがボタンは押さない人、ひとしきりラブホパネルを眺めてから見本誌を読んで去っていく人……と続く。ラブホパネルだと気付いていない人もいたような気がする。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ラブホパネルに気付いてクスクスと笑い合うカップルと、片方がラブホパネルに気付いたもののパートナーにはシェアせず通り過ぎるカップルは対照的で、 &lt;em&gt;関係性&lt;/em&gt; の違いを意識させられた。同人誌即売会にカップルで（より正確には、複数人で）楽しめる要素があるのかは、未だによく分からないが。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;興味を持ってくれた何人かには（もちろん感染対策を徹底して！）仕組みの説明をした。話を聞くうちにラブホパネルだと気付いて声を出して笑う人や、押すとランプが消灯したり点滅したりすることに「どうしてそこまでこだわったの？」とコメントする人、選んだ作品の値段がプリントされたレシートが出てきて喜ぶ人など、いろいろいた。レシートの印刷は何度かやっている企画だが、やはり分かりやすいとウケがいいのかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="ラブホテルのイメージ（豪華なベッドの写真にピンクがかったフィルターをかけたもの）" height="517" src="/images/bunfree-lovehotel/image.jpg" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同人誌即売会は釣り（fishing&lt;sup id="fnref:phishing"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:phishing" title="まぁ、頑張って内容とかけ離れた表紙を作り込んだりするのはphishingっぽいけど……。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;）のようなものだと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;――じっと魚がかかるのを待ちながら、そっと同行者と会話して暇を潰す。騒ぎすぎると釣れるはずの魚も逃げてしまうから、少し周囲に気を払わなければならない。エサや道具はそれなりに用意しなきゃいけないし、たまには撒き餌も必要だろう。忘れた頃に食いつく気配があるから、いい感じに竿を引いて駆け引きを楽しむ。釣れようが釣れまいが、飽きたらゴミを残さず綺麗にして帰る――&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これはもちろん、文フリでいわゆる50部の壁を超えているサークルだとか、二次創作のコピー本を午前中に売り切ってあとはコスプレセックスみたいなサークルの話ではない。告知をしてもろくに引っかからないし、その場で &lt;em&gt;インスタントな&lt;/em&gt; 興味を引くような目玉作品もない弱小サークルの経験談である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;我々は、 &lt;em&gt;インスタントな――ワンフレーズ、あるいは十数文字のあらすじに全てを詰め込むような――自己PR&lt;/em&gt; で &lt;em&gt;潜在読者&lt;/em&gt; の気を引く必要があるのだろうか？　もしそうだとすれば、我々は誰のために同人誌を作ることになるのだろう。よく分からない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ひとまず、会場ではいろいろ良い体験があったが、あまり売り上げにはつながらなかった。売れないのはまぁいいとして、チラチラ見るばっかりであんまり押しに来ないのはなぜ？と同行者に尋ねたところ、いくつか仮説が飛び出した。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まず、そもそも押したくなるデザインになっていないという説。明るい会場の中では光っていてもあまり目立たないし、押せるという確信がなければ近づくこともない。これについては、支払い時だけではなく待機時にもランプを点滅させればよいのではないか、というアイデアが出た。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;他にも、わざわざこのご時世で文フリに来るのはみんな気取った人間なんだから、人前でラブホパネルを押したりはしないよという説も飛び出した。いや……押しなよ、そういうの好きじゃん……雰囲気だけのやつ……。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「みんな古いラブホパネルなんて知らないよ」とも言われたが、それについては反対した。最近はどこも液晶画面にダサい立体的なボタンを並べたパネルに置き換わっているけど、一方で古めかしいラブホパネルもみんなの心に（架空の田舎？や架空の夏？と同様に）居座っていると思う。まぁ、架空の夏がどうこう騒いで盛り上がってるオタクくんはあんまり好きじゃないんですが……。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それと、ラブホパネルの後ろに人がいるのが分かってしまうから、押したい気持ちが減るのでは？とも言われた。確かに、無人の空間で部屋を選ぶドキドキ感の演出が足りなかったのかもしれない。とはいえ、パネルをこれ以上高く大きくするのは運搬の都合上無理なので、やはり自販機の完成が待たれる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そういえば、ラブホパネルが目を引きすぎて見本誌を食ってるんだよ、という説も出てきた。それは盲点だった。同人誌即売会は本が主役、完全に忘れてた。なるほどね。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;文フリが終わった後、大塚で色々なことを話しながら歩いた。大事なことも、そうでないことも。ラブホ街の明かりがキラキラしていて気持ちいい。なんか今日は一日ラブホまみれだなと思いながら、デカくて皮がパリパリの鶏肉を食べた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="上海烤鶏で食べた鶏の丸焼き" height="800" src="/images/bunfree-lovehotel/chiken.jpg" width="600"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;美味しかった。&lt;a href="/post/bunfree-lovehotel-2/"&gt;後半&lt;/a&gt;に続く。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:gnd"&gt;
&lt;p&gt;そのうち2本は、他のボックスとひとまとめにしてGNDに接続する。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:gnd" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:phishing"&gt;
&lt;p&gt;まぁ、頑張って内容とかけ離れた表紙を作り込んだりするのはphishingっぽいけど……。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:phishing" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>はじめました</title><link href="https://ama.ne.jp/post/stewpot-fanbox-cc/" rel="alternate"/><published>2020-09-28T00:50:00+09:00</published><updated>2020-09-28T00:50:00+09:00</updated><author><name>stewpot</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2020-09-28:/post/stewpot-fanbox-cc/</id><summary type="html">&lt;p&gt;お気持ち&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;&lt;ins&gt;(2020-09-22) このFANBOXサイトは閉鎖しました。&lt;/ins&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;lt;!-- ここから本文 --&amp;gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そろそろちゃんとえっちテキストやらないとなと思い、はじめました。&lt;br&gt;
https://***.fanbox.cc/&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;背景として、拙作の&lt;a href="/post/uraopt/"&gt;裏コース&lt;/a&gt;という投稿が、何らかの店舗でプレイの詳細に関する資料として持ち込まれていて、後日それに気が付いたということがありました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://twitter.com/binetsu_chan/status/1274647755701383169"&gt;1274647755701383169&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私のテキストは&lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;というライセンスで公開されており、タイトルと作者名さえ表示すればどのように利用してもよいと定められています。これは、営利目的でさえも同様です。キャストに演じさせても、印刷して販売しても、音声化して販売しても、私に報告する義務はありません。もちろんタイトルと作者名の表示の下で、ですが。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この点でいうと、このテキストを持ち込んだ客もしくはツイートしたキャスト（またはその両方）は私との契約に反しています。ツイートや写真には私の名前がありませんし、客もそれを明示的に示していないため、キャストも出どころに関する質問に答えられないようです。&lt;br&gt;
そのせいで、このツイートが拡散されても私には何ら利益がありません（金銭的利益はもちろん、称賛や批判、名前を知ってもらうチャンスさえも）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それでも、私の書いたテキストが誰かの「役に立っている」なら、作者としてはこの上ない喜びを感じます。世の中にはもっとこのように「役に立っている」例があるのかもしれないと思わせるほどには。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私のテキストが私との契約の下で利用されるのは、当たり前のことだと思っています。それが非常にゆるいライセンスに基づいているなら、それはなおさら簡単なことです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あとは、私のテキストが「役に立っている」のをどのように知るべきか、ということを検討するだけです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その手段の一つとして、「役に立つ」テキストならその実績を何らかの形で受け取るための窓口を開いてもいいのかもしれないなと思い、FANBOXを始めました。なお、ペイウォールの向こうにあるのはおそらくあまり意味のないものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私がFANBOXに期待しているのは、支援者数という定量的な指標と、これから先の時間の使いみちについての判断材料です。ただ「役に立っている」ことを伝えるだけなら、作品に感想を書いたり、ツイートやブログで紹介するだけで足ります。そのように感情や時間を費やして手渡すだけで十分な支援になることは、昨今の厳しい経済状況の中では忘れられがちな事実です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、あなたが私にお金どころか感情や時間さえも渡す気がないのなら、それはきっと「役に立っている」わけではないのだと思います。私のテキストはあなたに消費されて、それで終わりです。もしそうなら、私はあなたのために活動することはできないでしょう。それでも、私は私のために活動を続けますし、私のために時間を使います。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>商用利用の難しさと曖昧さ</title><link href="https://ama.ne.jp/post/dont-use-nc/" rel="alternate"/><published>2019-03-12T13:43:00+09:00</published><updated>2019-03-12T13:43:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2019-03-12:/post/dont-use-nc/</id><summary type="html">&lt;p&gt;嘘です&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;有料版: &lt;a href="https://note.mu/tabscat/n/nba96a31a70af"&gt;「商用利用」の難しさと曖昧さ（Picrew利用規約の変更を例として）&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;lt;!-- ここから本文 --&amp;gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://picrew.me/"&gt;Picrew&lt;/a&gt;というユーザー投稿型のモンタージュ系画像メーカーがある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;強い女メーカー&lt;sup id="fnref:8087"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:8087" title="https://picrew.me/image_maker/8087"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;の作者であるagt87_&lt;sup id="fnref:agt87_"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:agt87_" title="https://twitter.com/agt87_"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;氏が、商用利用を中止するよう法的手段の示唆を含めて警告したこととそれに関する炎上（&lt;strong&gt;強い女メーカーの件&lt;/strong&gt;）は記憶に新しい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、最近（2019年2月22日）、Picrewの利用規約に変更が加えられた&lt;sup id="fnref:picrew-rule-archive"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:picrew-rule-archive" title="アーカイブ"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。結論から言えば、この変更は、今回の炎上にのみフィットした非常にアドホックなものである。不必要なほどに詳細でありながら、かつ必要な部分は簡略なままというちぐはぐな変更となっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここからは、必要に応じて解説を加えながら「商用利用」の難しさと曖昧さについて触れていく。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;Picrewの利用規約&lt;sup id="fnref:picrew-added-rule"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:picrew-added-rule" title="なぜか実際は「利用規約」のページには明記されず「Picrewの遊び方」なるページに掲載されている。"&gt;4&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;に追加されたのは「商用利用の定義について」という項目である。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;個人、法人にかかわらず、直接的・間接的に金銭等の利益を得る目的でのご利用は、商用利用となります。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;まずは「商用利用」の素朴な定義である。この定義で足りるなら、強い女メーカーの件が起こることはなかっただろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この定義は非常に広く、曖昧である。そもそも「利益を得る目的でのご利用」とはなんなのか？　現代において、何一つ利益を生まない活動とはどのようなものだろうか。自室で行われる自慰行為でさえ値段を付けて販売されうる中で、Picrewはどんな利用方法を想定しているのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Picrewの示す「遊び方」を含め、現代において「非商用利用に限る」旨を含んだライセンスのほとんどは曖昧で、その運用はお気持ちに任されていることが多い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、Picrewの言うように「間接的に」利益を得る行為さえ禁止されるとすれば、本来ならほとんどの活動が否定されるはずだ。しかし、現実はそうなってはいない。そのような運用では、Picrewのサービス自体に意味がなくなるからだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Picrew自身も何が「商用利用」に当たるかを検討しかねていることは、以下の但書に現れている。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;商用のご利用例&lt;br&gt;
/* 省略 */&lt;br&gt;
・アフィリエイトを設置している、サイト、アプリ等でのご利用&lt;br&gt;
*1 レンタルブログなどサービス運営者がアフィリエイト等を設置している場合で、Picrewのユーザーに金銭等の利益が発生しない場合は、該当しません。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;この条件については、Picrewもかなり悩んだであろう。強い女メーカーの件に迎合しなければならないとすれば、「（コンテンツを編集する主体が）アフィリエイトを設置したサイト」を（コンテンツを編集する主体にとっての）商用利用としつつ、「（サーバーを運営する主体が）アフィリエイトを設置したサイト」を（コンテンツを編集する主体にとっての）非商用利用としなければならないからだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、サーバー運営者がPicrewにて生成された画像を設置されたサイトで利益を得ることは、「直接的・間接的に金銭等の利益を得る目的でのご利用」ではなかったか？　それは「利益を得る目的」ではない？　では、彼らはなんのために無意味な広告を設置してサイトの景観を汚しているのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この但書は強い女メーカーの件にのみ適応したものであり、いくらでも抜け道が考えられる誤った規約である。例えば、サーバーを運営する主体が、コンテンツを編集する主体を騙って画像のアップロードを繰り返したととしたら？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;間違ったことを明記するのは、明記しないことよりも悪い。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;以下のご利用例は一例であり、各画像メーカーの説明文に、利用範囲に関する記載がある場合はそちらが優先されます。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;ここには、Picrewの隠しきれない責任逃れの姿勢が現れている。「商用利用」の中途半端な外延的定義を与えたふりをして、その曖昧さに対する責任を画像メーカーの作者に転嫁しているのだ。「商用利用」の定義は難しいが、状況を限定した具体例を考えるのは比較的簡単である。しかし、それはやはり定義とはいえない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もう一度言う。間違ったことを明記するのは、明記しないことよりも悪い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらに、この規約にはもう一つの問題が残っている。たとえ利用規約に厳密な「商用利用」の定義を与えたとしても、各画像メーカーの定義でいくらでも撹乱できてしまうということだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;魅力的な画像メーカーが、商用利用の枠組みに引きずり込もうという悪意をもって設置されたトラップとしたら？　次の使用中止を求める警告が向けられるのを恐れて、我々はPicrewの使用をやめるほかないだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;我々は「商用利用」の曖昧さを誰にも押し付けてはならないし、扱いきれないなら捨てるほかない。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;以下の場合は、商用が許可されていない場合であってもご利用頂けます。&lt;br&gt;
・引用の要件を満たすなど、法律に従って適正にご利用頂く場合&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;ここに至っては、そもそも記載の必要がない。これは、強い女メーカーの件で「適切な引用は違法ではない！」という声が多くあったためだろう。しかしながら、Picrewが法律によって認められた行為を許可あるいは禁止する権限はない。間接的ではあるが、強い女メーカーの件に追従した姿勢がよく現れている。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;ここまで説明した通り、Picrewが行った利用規約の変更は全くの無意味だった。強い女メーカーの件をモデルとして、次の被害が現れたらまた規約を不必要に詳記しようというのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼らは強い女メーカーの件を短期的に収束させようとするだけではなく、厳密な「商用利用」について考え、適切な規約を示さねばならない。さもなくば、さらなるお気持ち運用からの大事故を生むことになるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ルールはお気持ちから生まれることもあるが、お気持ちそのものではない。「いっぱい使ってもらって気持ちよくなりたい！」「でも、自分のふんどしで相撲を取られたくない！」という素直な気持ちに寄り添い続けても、誰も幸せにはならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、適切な「商用利用」に向き合えるほど人間は賢くないし、現代人にはそうするだけの余裕ももう残っていない。これは非常に残念なことだ。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:8087"&gt;
&lt;p&gt;https://picrew.me/image_maker/8087&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:8087" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:agt87_"&gt;
&lt;p&gt;https://twitter.com/agt87_&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:agt87_" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:picrew-rule-archive"&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="http://archive.fo/q27mY"&gt;アーカイブ&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:picrew-rule-archive" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:picrew-added-rule"&gt;
&lt;p&gt;なぜか実際は「&lt;a href="https://support.picrew.me/terms"&gt;利用規約&lt;/a&gt;」のページには明記されず「&lt;a href="https://support.picrew.me/about_picrew_player"&gt;Picrewの遊び方&lt;/a&gt;」なるページに掲載されている。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:picrew-added-rule" title="Jump back to footnote 4 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>同人誌爆売れ最短マップ</title><link href="https://ama.ne.jp/post/concept-diagram/" rel="alternate"/><published>2019-02-18T17:17:00+09:00</published><updated>2019-02-18T17:17:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2019-02-18:/post/concept-diagram/</id><summary type="html">&lt;p&gt;ジョークです&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;有料版: &lt;a href="https://note.mu/tabscat/n/n7131e82b6523"&gt;サクラなんて待ちたくない！同人誌をたくさん売りたいあなたが知りたい爆売れ最短マップ&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;lt;!-- ここから本文 --&amp;gt;&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;はじめに&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;「質」から「量」の時代へ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;売れたい！「量」的目標を達成するには？&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;感想がほしい！「質」的目標を達成するには？&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;「量」から「質」の時代へ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_6"&gt;ここまでのまとめ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_7"&gt;分かりやすい同人誌を書くには？&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_8"&gt;さらに進んだ話題&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_9"&gt;体験版の増加&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_10"&gt;ジャンルの選択&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_11"&gt;おわりに&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;はじめに&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;あなたは、同人活動をしていますか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、同人誌を発行したことはありますか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その同人誌を、即売会で頒布したことは？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;近年、多くの人が同人誌を発行しています。漫画、イラスト、小説、評論、ルポ、技術解説……それぞれの人生があるように、それぞれの個性溢れる同人誌が巷を賑わせています。それに伴って様々なジャンルの同人誌即売会が開催され、多くの交流が生まれているようですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同人誌を発行するのは、もはや珍しいことではなくなりました。最近では、コンビニでも同人誌印刷にフレンドリーなサービスが始まるなど、技術や予算、熱意などの問題によって同人誌の発行に取り掛かれないということは減りつつあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同人誌を発行するハードルは、確実に下がっています。しかし、それは同時に大量参入による競争の激化――すなわち、その「次」のハードルの上昇につながっているといえるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば、数日間にわたって巨大な会場で開かれる即売会では、事前に定めたルートや予算に沿って周回し「お目当て」の同人誌を集めることが恒例行事となっています。さらに効率を上げるために、指示役と購入役を分担する複数人のグループを構成して全員の利益最大化を企図することもあります。これはまさに合戦です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この「効率的な」戦略の下では、あなたの同人誌が手に取られるまで、そして売れるまでのハードルは非常に高くなったといえるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「じゃあ、どんな同人誌を書けば売れるのよ？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;当然の疑問です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このような問いに対して、たいてい我々は今の流行を教えて解決したことにしようとします。今はこのジャンルが流行っていて、このネタが、今期アニメが……。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうでなければ、あなたの書きたいものを書けばいいんだよ、という甘い言葉を掛けているのかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、それって本当に求められてる回答ですか？　そうして生まれるのが、売れなかったせいで恨み言を並べるサークルだとしたら？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こんな時は、適切に抽象度を上げていくことで売れる同人誌の方向性を知ることができます。本記事ではその一例として、下のような概念マップを用いて説明を進めようと思います。マップを埋めながら概念や具体例を明かしていく、という構成です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この記事は、「同人誌が『選ばれる』ようになった市場」の中で、とにかく自分の同人誌を売りたい人にその方針を示すためのものです。つまり、「いっぱい売りたい」「いっぱい『いいね』が欲しい」「いっぱい感想をもらいたい」と考えている人に、最強の同人誌発行計画の一助となるような概念を、図を用いて分かりやすく説明します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/concept-diagram/u-j-fig_001.png"&gt;&lt;img alt="爆売れ最短マップ（スタートとゴールのみ示し、残りは白抜きにしたもの）" height="849" src="/images/concept-diagram/u-j-fig_001_thumb.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、本記事は次の人には向いていません: もう同人活動で成功している人。たぶん、あなたが考えるだろう反論は「適切に読まれる」から成り立っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;lt;!-- ここから有料 --&amp;gt;&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;「質」から「量」の時代へ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;あなたが洗濯洗剤の詰替えパックを買う時は、家にある洗剤ボトルと適合するものを購入します。まぁ、適当な洗剤をごちゃまぜに使う人もいるでしょうが、それはあまり効率的な行為ではありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、あなたがいつものように詰替えパックを買いに量販店に行ったところ、お気に入りの洗剤ブランドが廃止されていたことを知りました。とても悲しいことです！　これから何日か、慣れない香りに鼻をやられなければならないのですから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;とはいえ、じゃあ明日から洗濯をしないというわけにもいきません。メーカー、香り、洗浄力……総合的に判断して、あなたはしぶしぶ新しい洗剤を購入して帰っていきました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この状況と似たような選択の視線が、同人誌即売会にも強く向けられています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;かつて、同人活動とは文字通り同好の士のネットワークで密な交流を楽しむいわば「質」の時代でした。しかし、現在あなたが乗り出そうとしている荒海では、同人誌が様々な側面から判定され、事前に定められたルートや予算にどう組み入れられるかを期待して待つ「量」の時代になってきています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この傾向は、あなたの自己評価にも大きな影響を与えています。たいてい、あなたが自分に（同人活動の）評価を与える場合、おそらく頒布部数、売上額、いいねの数などを見て他人と（または自分と）比較すると思います。ここで注目すべきなのは、これらは全て量的な評価だということです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、実はあなたはこんなことも思っています。「いいねにはもう満足したので、質に寄った濃い感想をもらいたい」と。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_3"&gt;売れたい！「量」的目標を達成するには？&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;あなたがまず考えるのは、「よい作品を書けば売れる」という素朴なアイデアです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;とにかくよい作品を書けば、きっと口コミで広まってみんなに買ってもらえる……。あれ？　でも、買わないと読めない作品を誰に宣伝してもらうつもりなのでしょうか？　お友達のインフルエンサーに広めてもらいますか？　いい考えですね。では、やってみましょう……。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;残念ですが、内容がそのまま売上に繋がることはあまりありません。もしもそう錯覚しているのであれば、それはあなたが持つ作者やサークルに対する信頼が厚いということです。いえ、決してそれは悪いことではありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、今のあなたの売上に直結するのはずばり「分かりやすさ」です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/concept-diagram/u-j-fig_002.png"&gt;&lt;img alt="爆売れ最短マップ（ゴール前に「分かりやすさ」を加えたもの）" height="849" src="/images/concept-diagram/u-j-fig_002_thumb.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「はぁ？　分かりやすい作品だなんて、児童書作家へのアドバイスのつもり？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いいえ。作品を分かりやすさでラッピングするのです。分かりやすさのために、単純明快でひねりのない作品を作らねばならないということではありません。複雑で味わい深い作品だからこそ、何段かに分けて分かりやすさを引き出さねばならないのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もう少し具体的な説明が必要ですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;作品の分かりやすさを引き出すためには、豪華なラッピングの演出に取り組む必要があります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ラッピングというのは、同人誌の内外を包み込む要素です。およそ、以下のような項目で成り立っています。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;表紙&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;タイトル&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;値段&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;作者、サークル&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;紹介文、紹介マンガ&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;評価、口コミ&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;表紙は、古典的なラッピング要素です。作品の種類によってはないこともありますが、未だに作品の（非常に精度の悪い！）サマリーとして役立っています。長くて分かりにくい内容を一枚の絵で要約することは、少し考えれば意味のないことだと分かるはずですが、なぜか大衆には受け入れられています。ですから、表紙詐欺と指さされることを恐れる必要はなく、とにかくよい表紙に仕上げればよいのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;タイトルは、近年では作品のサマリーとしての役割をどんどん強めています。旧来のように抽象的なタイトルを使ってもよいですが、あらすじも読めない層のためにより短いあらすじとして使うとよいでしょう。長すぎるタイトルはしばしば揶揄の対象になりがちですが、明らかに分かりやすいのです。使わない理由はありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;豪華なラッピングと聞いて、お金を掛けて装飾過多な本を作ろうと考えた人はいませんか？　でも、値段も重要なラッピング要素です。高すぎれば売れにくいでしょうし、実は、当該ジャンルの相場より安いからといって直ちに売れるということもありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;紹介文や紹介マンガは、最も具体的なラッピング要素です。内容についてタイトルよりも長く記すことができます。ただし、あなたの作品は分かりにくいので、エッセンスが分かりやすい記号として取り出されて並べられることが多いです。そういう記号化を不快に感じることもあるでしょうが、耐えてください。知らない洗剤のボトルに書かれた難解なポエムに注意を払う人はそう多くありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうしてあなたの引き出した分かりやすさは、洗剤ボトルに添えられた香りや洗浄力の宣伝文句がごとく、ただちに自分自身を比較と選択の視線の下へと晒します。あなたが提示した「分かりやすさ」の総体が、その同人誌が「手に取られるか」を決定します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/concept-diagram/u-j-fig_003.png"&gt;&lt;img alt="爆売れ最短マップ（「分かりやすさ」の前に「ラッピング」とその詳細を加えたもの）" height="849" src="/images/concept-diagram/u-j-fig_003_thumb.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これなら、ピンときましたか？　つまり、第一目標はよい内容を盛り込むことではないのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「よい内容に仕上げなくてもいい、ですって？　そんなわけないわ！」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;はい。そうですね。そんなわけないんです。大人気作家の〇〇さんは内容もきちんと評価されていますし、あなたもそれを実感しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、あなたはまだ大人気作家ではありません。あなたがよい内容を作っても、それをそのまま誰かに知らしめるのはとっても難しいんです。だから、どうか、どうか、内容だけをリファインし続けて「いっぱい売れたい、いつかは売れる」だなんて考えないでください。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_4"&gt;感想がほしい！「質」的目標を達成するには？&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;あなたは洗剤の製造業者ではないので、どれだけ自分の同人誌が売れて量的評価を得られたとしても、一方でまだ質的評価が少ないことにうんざりしているはずです。たくさんのPVといいねが集まっていても、具体的な感想がもらえないんじゃ張り合いがありませんよね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;理想的には、購入者全員から十個の観点から百点満点で採点してもらい、十五個の質問にそれぞれ二百文字以上で具体的な評価を書いてもらいたいものです。では、即売会は対面で頒布できるのが利点ですから、渡すたびにそうお願いすればいいでしょうか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、実際はほとんどの人は感想を返してくれません。これは悲しいことです。残念ですが、普通の人はニュートラルな立場で作品について言及する動機がないのです。あなたは同人誌を発行しただけであり、新人賞に応募したわけではありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;よい作品だからといって常によい評価を得られるとは限りません。場の空気によっては不合理に酷評されたり、炎上することだってあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これは非常に難しいことです。あなたはインターネットに詳しいですか？　我々は「どんなによい作品でもケチをつけることができる」という最悪な現実について、インターネットを通してよく知っているはずです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「私だって〇〇さんと同じようなレベルの同人誌を発行しているのに、どうしてあいつだけ売れてるのよ？　ずるいことをしてるに決まってる！」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;落ち着いてください。作品そのものの性質が、必ずしも反応に直結するわけではありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;たいていの人は、何かを評価する場合、無意識のうちに自分を何らかのフレームの中に押し込めています。フレームというのは、評価対象のどの部分にどれくらい反応するかという指標であり、ここにはいわゆる先入観も含まれています。フレームの調整弁が壊れると、不合理で無意味な評価を下してしまいがちです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;我々は、歴史的な名作に対して「でも、作り話じゃん」と切り捨てる人を無視しようとします。それはなぜでしょうか？　我々は高度なコンテキストで「歴史的な名作を読む」フレームを共有しているからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;炎上のフレームで見られれば炎上しやすくなりますし、酷評のフレームで見られれば酷評されやすくなるでしょう。でも、どうやっても炎上も酷評も起きない作品もあるかもしれませんね。確かに、あなたはそういう作品をたくさん知っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、それらの作品を重箱の隅をつつくフレームで見られたらどうでしょう？　面白いストーリーを見てほしいのに、設定の細かい矛盾だけで盛り上がってしまうかもしれませんね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;匿名掲示板で、自分の描いた絵を貼って評価を求めている人を見たことはありますか？　集まる評価は「スレの流れ」というフレームである程度決まってしまうにも関わらず、書き込む人たちは自らを縛るフレームの存在を否定し、かつ評価の正当性を主張しようとします。これは「ノリ」であり「空気」であり、より強力かつ明示的に示されれば「同調圧力」ということもできるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;個人がそれぞれで評価をするように働きかければ、ノリや同調圧力は排除できるように見えます。でも、どうやってたくさんの個人に頒布すればいいのでしょう？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もう一度言いますが、あなたは新人賞に応募したわけではないのです。大衆には、全ての作品に気を払う余裕も大義も残っていないのです。作品が選ばれるには豪華なラッピングが必要で、大衆はラッピングを通じて内容とは直接関係のない先入観を受け取っています。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_5"&gt;「量」から「質」の時代へ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;私はここまでずっと、同人誌を洗剤のボトルにたとえて話を進めてきました。でも、このことに違和感を覚えている人も多いでしょう。同人誌は洗剤のような生活必需品ではないし、必ずしも便利さで選ぶものでもないからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなたの同人誌が、量販店に並んだ有象無象の洗剤ボトルと同じように「平等に」見られている間は、おそらく質的評価の収集は捗りません。質的目標を達成するには、平等に見られる舞台から外れなければなりません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなたは作品を通して「人間関係を構築する」ことにより、再び「適切に読まれる」ように強く働きかけることができるようになります。「適切に読まれる」とは、同人誌が「量」として無限に並べられる舞台から脱却して「質」の時代を取り戻す取り組みであり、意図したフレームで作品を見てもらうように働きかけるということです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;人間関係の構築というのは、お友達をいっぱい作ろうということではありません。もちろんそれも含まれますが、タイトルや表紙、紹介文に託した量的な分かりやすさから、作品の傾向から得られるイメージに固められた質的な分かりやすさに移行しようということです。あなたという「作者」は作品の傾向を示す分かりやすい情報だということを意識してください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;自らを特別視させる取り組みを、我々は「ブランディング」と呼んできました。ブランディングはラッピングの一部となります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのように作り上げた人間関係の総体が、直接的（あなたから）または間接的（あなたと繋がっている誰かから）に、ラッピングから受け取る分かりやすさを信用できるものとするのです。これはかつて作者だけではなく、出版社、レーベル、書店が担っていた役割でもありました。同人誌の発行を個人の責任で行えるようになったことで、いわゆる「個人の信用が大事になる」時代に入ったと言うこともできます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/concept-diagram/u-j-fig_004.png"&gt;&lt;img alt="爆売れ最短マップ（「分かりやすさ」に作者から生まれる「信頼」を加えたもの）" height="849" src="/images/concept-diagram/u-j-fig_004_thumb.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、適切に読まれるためには、最終的にはよい作者、よいサークルになる必要があるということです。適切に読まれることで、よい内容をよい内容としてきちんと評価されることにも繋がります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いえ、単にお行儀よくすればいいというわけではありません。発行する作品が信頼されるような作者になる必要があるということです。作者やサークルというのは、読者がどの作品に時間をかけるかを決めるための分かりやすい情報であり、そのような分かりやすさは売上に直結するのでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなたはまだ、適切に読まれるほどに名を知られていません。豪華なラッピング作りに腐心しながら、気長にやっていくしかないわけですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;たぶん、ここまで読む中で、あなたはこの法則に当てはまらないような作者や作品を探し出してコメント欄に書く準備をしていることでしょう。「〇〇さんの〇〇は面白いけど、この法則と離れてて……」という反論も、かの作品が適切に読まれるからこそ成り立つ話です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;少し考えてみましょう。あなたがその作者の作品を最初に手に取った理由はなんですか？　好きなレーベルだから？　みんなから評価されているから？　それとも、昔から評価されているから？　もしかして、タレント時代の彼を知っているから？　あぁ、単に古本屋で偶然手に取ったからですか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;全て正しい動機だと思います。では、あなたも同じようにファンを作ってみましょう！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;……さて、大人気になりましたか？　どうにも無理そうでしたら、次の節に進んでください。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_6"&gt;ここまでのまとめ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;同人誌をたくさん売り、よい感想をもらうためにすべきこと:&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;「分かりやすい」豪華なラッピングを作る&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;「適切に読まれる」ネットワークを構築する&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;h2 id="_7"&gt;分かりやすい同人誌を書くには？&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここまで「分かりやすさ」が大切と述べてきました。やっと、具体的にどんな同人誌が「分かりやすい」かについて触れることができます。ただし、この記事の重要なポイントは前述した概念の部分であり、その実装はごく当たり前のことです。もう読み飛ばしてもかまいません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなたがまず「分かりやすい利益」として考えるのは、「知識」や「体験」でしょう。お金を払うことで今後に役立つ知識を深めたり、面倒な準備なく他人の経験を自分のものにできるというのは、いわゆる自己啓発本や自伝、情報商材に通じるところがあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのような「知識」や「体験」を与えられる同人誌のジャンルとしては、次のようなものが考えられます。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;評論&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;レビュー&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;考察&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;技術&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;これはかなり大きな枠組みです。もちろん、アニメの深い考察を述べた文章と、コードを交えて軽快に最新技術を解説した文章を同じジャンルというつもりはありません。ただし、あなたはたいていこのような種類の同人誌のラッピングから、すぐに役立つノウハウや興味のある情報を見つけようとするはずです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;大衆の知識欲は活用すべき大きな力です。結局その本を読まなかったり、読んで理解できなかったとしても、彼らはきっと満足するでしょうから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、あなたがいつでもこのように知識や体験を伝授するジャンルを志向しているとは限りません。知識や体験を盛り込む、すなわち「新しいことを知りたい」という需要を満たしにくいジャンルは多いのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうすると、次に分かりやすい利益として注目しなければならないのは、「共有」された要素でしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;大衆は、全く知らないことには興味がありません。しかし、少しでも知っていることには反応し、言及することができます。このような「少しでも知っている」人の大きさを「パイ」とでも呼びましょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;知識や体験の伝授を主目的としないものが多く、かつ、パイの大きなジャンルとしては以下のようなものがあります。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;二次創作&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;アダルトコンテンツ&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;これらのジャンルが人気である理由は、広く共有されている要素を使って分かりやすいラッピングを簡単に作ることができるという点にあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;大衆が二次創作を読む際に注意する点は、原作の世界観、ストーリー、キャラクターの性格や外見、キャラクター同士の関係などといった既知の情報がどれほど継承または改変されているかという部分です。改変の仕方によっては、「リスペクト」なるある種の共有意識が足りないと揶揄されることになります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;対象読者層によってはストーリーや世界観を無視されるものもありますが、少なくともキャラクターの外見は原作に近いことを期待されているはずです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまり、二次創作は「自分の想定内で物語が構成されている」という保証であり、簡単に信用されうるラッピングとなるのです。この保証の本質はごく簡素なものであり、運用の多くはコミュニティに任されています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このような「悪い」驚きがないという保証のより形式的な例は、いわゆる「カップリング」に現れています。我々はカップリングを用いて物語の方向性を定め、かつ「A×B」や「AB」というラッピングとして示してきました。カップリングではしばしば非可換であることが強調され、先後が入れ替えられるなどした詐欺的な内容の作品は遅かれ早かれ排除されます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もう一つの例として、「解釈違い」という言葉があります。解釈というのは、物語やキャラクターから得られる妥当な理解のことでした。いわゆる「解釈違い」を強く自覚する人たちは、自分の経た理解への道筋をあたかも厳密に正しい証明であるように振る舞い、その信念から他者を攻撃することさえあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この現実は、同人誌を広く公開したいあなたにとって少し恐ろしく感じるかもしれません。しかし、「解釈違い」を強く自覚する人たちは、すなわち悪い驚きがないという保証を強く求めているとも言い換えることができます。彼らに合った作品を提供することで、安心して適切に読まれるネットワークを構築することができるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、大抵のアダルトコンテンツでは、登場人物の精神的または身体的な要素を書き並べたり、セックスシーンの有無やその詳細を記すことでラッピングとしています。それらはしばしば「タグ」として検索できるようになっており、大衆が求める要素が分かりやすい利益として抽出されていることが分かります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;我々はそういう（カップリングよりも）抽象化した要素を「記号」と呼び、検索やアイデンティティの確立に役立ててきました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;厳密には二次創作とは異なりますが、キャラクターや設定に限らない広い世界観、例えば「中世ヨーロッパ風世界に転生し、たくさんの女性キャラクターに囲まれて冒険を進めていく」というのも、広く「共有」されている観念です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうしてみると「〜回泣けます」という売り文句も決してバカにできなくなってきます。大衆が求めている要素を「分かりやすい利益」としてラッピングしているのですから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここまでの説明からピンときた方もいるでしょうが、「分かりやすさ」というのは、自分が労力を費やすはずだった「評価」と「選択」を誰かに押し付ける振る舞いに他ならないのです。大衆は簡単に楽しめる「分かりやすい」コンテンツを求めており、そうでないコンテンツはラッピングの部分で「分かりやすさ」の実装を引き受けなければなりません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、ここではイラストの有無について言及していませんでしたが、イラストや漫画は考える余地もなく単に分かりやすい利益です。あれば当然メリットになりますが、前述した要素でも十分に代替することができます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、同人活動を頑張っているあなたは、こうしたラッピングを自分自身で書かねばなりません。人によっては、自分の作品を売れるように（しばしば作品をスポイルしてでも）デコレーションすることに苦痛を感じるでしょう。しかし、作品を読んでもらうには必要なことです。つまり、誰かに見てほしいという思いが勝負を分ける、すなわち「承認欲求が大事になる」時代といえます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/concept-diagram/u-j-fig_005.png"&gt;&lt;img alt="爆売れ最短マップ（「分かりやすさ」を詳説して全て埋めたもの）" height="849" src="/images/concept-diagram/u-j-fig_005_thumb.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;結局のところ、冒頭の「流行を見て方向性を決める」というのがあながち間違いではないことが分かってきます。でも、魚を与えるだけでは解決したことにならないのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「二次創作エロ漫画を描けばいいってこと？　なら最初からそう言ってよね！　私はオリジナル小説を書きたかったのに……」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;魚を与えただけでは、こういった勘違いに正しい答えを与えることはできません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もっと図全体を見てください。あなたは作品を分かりやすさで包まねばならなかったはずです。「二次創作」「エロ」「漫画」は、消化しやすい利益に直結しますが、必ずしも内容に盛り込む必要はありません。あなたの同人誌がどうやって選ばれるかを、もう一度思い出してください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そう。あなたの同人誌は、ラッピングで選ばれるのでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;小説を書きたいのなら、挿絵や表紙、紹介マンガで包み込むことで「絵がないこと」をある程度カバーできます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;どうしてもエッチな絵や話を売りたいのでなければ、キャラクターや設定、ストーリーに記号的属性を付加すればよいでしょう。例えば「共産圏」で「姉妹」が「殺し合う」というのは、非常に限定的で分かりやすい構造です。記号的な分かりやすさは、二次創作と同様に強力なラッピング効果をもたらします。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;記号化を行うことで、あなたの作品が魅力として持っていた複雑な相関が失われてしまうことは、また別の話ですが……。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あらら、そこまでしてもまだ売れませんか？　ここまで来ると、あなたが豪華なラッピングの価値を無視したことによって起きた悲劇としか言うことができませんね。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_8"&gt;さらに進んだ話題&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここまで同人誌の「分かりやすさ」と「適切に読まれる」ことの大切さについて説明しましたが、まだいくつか話題が残っています。それらについて軽く触れた上で、この記事の終わりとしましょう。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_9"&gt;体験版の増加&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;インターネットの普及で、あなたは同人誌を発行しなくても作品を見てもらえるようになりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;SNSにイラストを一枚ずつ投稿したり、自分の意見を数枚のマンガにまとめて投稿すると、ラッピングを飛ばして先に内容を見てもらうことができるようになります。旧来は、作品から実際の内容を切り出したものを「体験版」と呼んで配布していたわけですが、その比率が体験版と呼ぶにふさわしくないほどに大きくなってきたということです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この世界観で強力に作用するのは人間関係（フォロー、フォロワー関係）の構築であり、ラッピングは簡素になりがちです。一枚のイラストや数枚のマンガ、短い動画はそれ自身がラッピングとなりうる手軽さを備えているのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そういう「手軽な」作品を発表することが一般的となった世界でも、やはりフレームからは逃れられませんが、ラッピングの概念はかなり変わってきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このような場合でも、タイトルやキャプションを「分かりやすく」することで、作品を見てもらえる確率を増やすことはできるでしょう。ただ、これらの（内容とは直接関係なかったはずの）ラッピングに実際の内容が含まれてしまうため、この記事の概念でカバーできる範囲を大きく超えています。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_10"&gt;ジャンルの選択&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;この記事では、ラッピングを豪華にすることで自らを競争に晒すことが必要という話を繰り広げてきました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、そういうことを望まない人もいるでしょう。ただの趣味だから、人と交流するのが苦手だから、自信がないから……様々な事情があるはずです。同人活動はいろいろな人に開かれた自由な活動ですから、穏やかに生きることを第一目標としてもいいのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同人誌を「とにかく」たくさん売りたいわけではないあなたにとっては、少しマッチョな記事だったかもしれませんね。すみません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、同人誌をたくさん売るにはどうしても大きな市場が必要です。競争を避けたいのなら、目標を下げてどのジャンルで同人誌を発行するかを見直してみるとよいでしょう。この記事はそもそも「同人誌が『選ばれる』ようになった市場」での話ですから、その傾向が弱いジャンルではいくらでも（その市場の規模を限度に）活躍できる可能性が残っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;どうしても「たくさんの同人誌から選ばれたい」あなたにとっては、少し受け入れがたい提案かもしれませんが……。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_11"&gt;おわりに&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;あなたは、「ラッピング」で「分かりやすさ」を主張して、快を得ればよいということが分かりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/images/concept-diagram/u-j-fig_005.png"&gt;&lt;img alt="爆売れ最短マップ（全て埋めたものの再掲）" height="849" src="/images/concept-diagram/u-j-fig_005_thumb.png" width="600"&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この図の細かい部分に注意を払わないでください。図中の具体的例は時代によって、ジャンルによって大きく変わります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなたに必要なのは、より大きな概念の把握と、それを実装に落とし込む力なのです。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>メルマガとしてのパトロンサービス</title><link href="https://ama.ne.jp/post/mailmaga/" rel="alternate"/><published>2019-01-17T17:44:00+09:00</published><updated>2019-01-17T17:44:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2019-01-17:/post/mailmaga/</id><summary type="html">&lt;p&gt;ふるさと納税は好きですか？&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;有料版: &lt;a href="https://www.patreon.com/posts/merumagatoshiten-24036014"&gt;メルマガとしてのパトロンサービス&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「Sugar Jelly」の入稿を終えてから、色々とぼんやりと考えることが増えてきた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;入稿を終えて――とは言ったものの、別に毎日コンスタントに原稿に取り組んでいたわけではない（もしそうなら、もっと長大な作品にできたろう）。けれど、どことなく、こう……いつも追われているようなもやもやした感覚が消えずに心のどこかにあるという状態は、誰もが経験したことがあるだろう（そうだといいな）。休める時に休むのは才能だし、それはメリハリをつけるということでもある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、私が昨年の7月にPatreonのアカウントを開いてから、半年が経った。その当時からいわゆるパトロンサービスは日本でも普及しており、今もその勢いは衰えていない。目に見えない「応援」を「支援」として形にできるサービスは素晴らしいと思うし、私もその力はよく実感している。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その一方で、パトロンサービスでやり取りされているのが本当に「応援」なのかと言われると、かなり疑問を覚えるところだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ふるさと納税でAmazonギフト券を返礼品とした自治体が注目を集めた。最近、同じようなことがパトロンサービスでも起こっているのだと思う。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;進捗日記を限定公開&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;発行した同人誌に支援者としてクレジット&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;高画質版を限定公開&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;文字入り差分を限定公開&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;設定画を限定公開&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;オリジナルアクリルキーホルダーを限定販売&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;お礼を込めた描き下ろし同人誌をお届け&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;……&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;下に行けば行くほど厳しくなってくる（かな？）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうなってくると、応援のためのサービスというよりは、「メルマガ」の新たな形と捉えたほうがよいのかもしれない。有形無形の利益が得られるから、定期的にお金を払っているという構図だ。メールというシステムは既に廃れているのだから、メルマガも形を変えて移り変わっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;当然、「買って応援」という言葉があるくらいだし、たとえメルマガだったとしても購読するのは「応援」の一形態であるという反論もあるだろう。それもそうだ。返礼品目当てのふるさと納税でも、村は潤うのだし。（でも、そういう人がふるさと納税の返礼品にお熱だったらすごく面白い。）&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、普通は「購入」するのなら、その形は分かりやすいほうがよい。分かりやすいというのは、どれに対していくら支払われたかが分かる、ということである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「購入」をわざわざ月額課金に代えるのは、リボ払い的破滅マインドからくるアイデアだろうか。「薄く払う」という気軽さは、払わせる方から見るととても使いやすい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;多くのパトロンサービスでは、返礼の告知記事であれ応援への感謝記事であれ、個別の記事を「購入」できない。これは、「支援」が「購入」ではなく「応援」であると強調するためのシステム上の欺瞞であろう。眉唾ものの儲け話満載のメルマガでさえ、一定期間内に発行する回数の目安を定めているし、個別の記事を購入できるようになっているものだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;（ここから個人的な話になる。）実は、このような「購入」の言い換えに過ぎない「応援」は、自由文化作品化活動と非常に相性が悪い。活動下では、成果物は無料で公開されるべきだからである。この問題は我々（変態美少女ふぃろそふぃ。）特有のものであり、多くのクリエイターには当てはまらないけれども。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こういう過熱したふるさと納税的なムーブメントがいつまで続くのかはあまり分からないが、早く終わってほしいなと感じる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「閲覧数やハートの数は多いけど、ほとんど具体的な感想をもらえないのでやめました」と話すネット小説家のように「パトロンサービスを通じて本当に応援されているのか自信がなくなってきた」と話すクリエイターが出てきたらいいなと思う。そうなってからが本番かもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;小説はその性質から考えて成果物しか出せないし、成果物は無料で公開したい。実のところ、パトロンサービスで大金持ちになりたいわけでもないし、そんなに困っているわけではないけれど、やっぱり生きるのは難しいなと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;プロットを公開すればいいのか？　厳しい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="/post/monetize/"&gt;参考&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;ins&gt;追記&lt;/ins&gt;: もしかしたら、パトロンサービスはクラウドファンディングからこぼれた出力の受け皿となり、クラウドファンディングが持つ役割の一部を吸収しつつあるのかもしれない。計画性や魅力に欠ける中途半端な出力の（量的な）総体を月額課金のご褒美にするという構図が、現代の需要にフィットしているとも言えそうだ。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>不定形の城塞</title><link href="https://ama.ne.jp/post/amorphous/" rel="alternate"/><published>2019-01-16T11:01:00+09:00</published><updated>2019-01-16T11:01:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2019-01-16:/post/amorphous/</id><summary type="html">&lt;p&gt;かたちなきもの&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;&lt;strong&gt;解釈&lt;/strong&gt; という言葉がある。解釈という言葉自体は、文章や作品を読み取って理解する取り組みや、そこで得られた内容を指している。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、実際にはその用法は多岐にわたる。非常に強い権威を与えているように見せかけて、その運用は非常に稚拙ということも多い。時たま聞かれる &lt;strong&gt;強い解釈&lt;/strong&gt; とか &lt;strong&gt;解釈が深い&lt;/strong&gt; という表現&lt;sup id="fnref:weak"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:weak" title="あるいは、それに対する 弱い解釈 とか 浅い解釈 という罵倒。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;は、このような詐欺的活動の一助となる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そういういわゆる &lt;strong&gt;深い解釈&lt;/strong&gt; は、しばしば二次創作という形で表現される。この場合、ある作品の受信者がそのまま新たな作品の発信者となると考えてよい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただ、ここで大きな問題が残っていることに気付かねばならない。それは解釈の検証可能性である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;二次創作というのは新たな物語であり、一つの道筋に従って展開される別個の世界である。ここでは、作者の思考の経路や葛藤は整理され、ふつうは切り落とされている。作品から読み取れる内容だけでは（その他のメタデータ&lt;sup id="fnref:meta"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:meta" title="作者のツイート群やなかよしネットワークの情報。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;なしには）、作者と自分の思考経路が一致しているかどうかを検証できない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;解釈は思考経路であり、思考経路は解釈である。少なくとも、結果である二次創作は、経路である解釈（を直接書きつけた文章）よりも検証の精度は低くなるだろう。つまり、結果の提示は解釈の提示ではないし、結果の一致は解釈の一致ではない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、現実には、解釈が検証できるかどうかを無視しつつ解釈を重視するねじれたネットワークが存在する。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そういう詐欺的ネットワークでは、「解釈が深いとエラい」というイデオロギーが深く根付いている。それなのに、解釈を重視しているはずの二次創作には解釈の解説文が添付されないし、またそうすることはナンセンスなのである。この構造上の空虚さが、ネットワークを強く守り抜いている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;二次創作に込められた解釈をありがたがるネットワークでは、「作品に込められた解釈を理解できないとすればあなたが悪いのだ」という構造がごく簡単に築かれている。創作物に込められた &lt;strong&gt;不定形の解釈&lt;/strong&gt; を生み出した作者だけでなく、それを使役することを許された読者も利益を得ているのだ。ここで、解釈というのはネットワークを維持する燃料となり、あるいはイデオロギーを共有しない他者を排除する防護壁となる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これは、空虚で強い表現を掛け声に使うことで、巨大なおみこしにアクセスできると言い換えることもできる。土着信仰を失ったお祭りは、ハロウィンを介して東京の一ヶ所に人を集めるだけでなく、このようにインターネットを介して人を接続するのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;人はもはや本来の意味での「解釈」を必要としていないのに、他者の上に立ち排除するための武器あるいは要塞としての「解釈」は未だに有効なのである。これは、長期的に見ておそらく悪い（もしくは面白い）結果を招くだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなた方は、定量的評価を重視しながら、これからも巨大なおみこしを空虚に担ぎ続けることはできるだろうか？　もしそうなら、それはよい才能であると思う。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:weak"&gt;
&lt;p&gt;あるいは、それに対する &lt;strong&gt;弱い解釈&lt;/strong&gt; とか &lt;strong&gt;浅い解釈&lt;/strong&gt; という罵倒。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:weak" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:meta"&gt;
&lt;p&gt;作者のツイート群やなかよしネットワークの情報。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:meta" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>天狗が見ている</title><link href="https://ama.ne.jp/post/lookat/" rel="alternate"/><published>2018-12-07T20:57:00+09:00</published><updated>2018-12-07T20:57:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2018-12-07:/post/lookat/</id><summary type="html">&lt;p&gt;解釈違いやめてください&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;「面白さ」とは何だったか？&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;「面白さ」の表現&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;「面白さ」の統計&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;「面白さ」の最適化&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;「作品を作る」とは何だったか？&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_6"&gt;読者に寄り添うということ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_7"&gt;作品を生成するということ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_8"&gt;作品を事後評価するということ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_9"&gt;誰に向けて作るのか？&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_10"&gt;読者を分解するということ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_11"&gt;読者を分解できないということ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_12"&gt;最適解&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;/* 注意！　この記事は、ライセンス表示を除いて全てフィクションです。 */&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;「面白さ」とは何だったか？&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;我々が漫画、アニメ、小説――創造的な作品を鑑賞したり制作したりするにあたって、最初に到達するのは、「面白さ」の絶対性という誤謬です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなたの周りに、こういった考えを持っている人はいませんか？&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;あらゆる作品の「面白さ」の要素は、その作品内で完結している&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;あらゆる作品を「面白さ」の一次元軸&lt;sup id="fnref:line"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:line" title="そうでなくても、少なくとも解釈可能なレベルの空間。参考: 1033811429663502336"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;に載せることができる&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;あらゆる個人は、集団や周辺環境に影響されることなく、あらゆる作品の「面白さ」を正しく判断できる&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;このような発想は、作品の「面白さ」が作品自身で完結しており、さらに作品固有の絶対量として記述できるという信念から自然に得られるものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="背景知識や属性によって面白さの評価が変わることを示す図" height="530" src="/images/lookat/variance.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;cite&gt;&lt;a href="https://github.com/twitter/twemoji/blob/master/assets/svg/1f393.svg"&gt;mortar_board&lt;/a&gt;, &lt;a href="https://github.com/twitter/twemoji/blob/master/assets/svg/1f4d6.svg"&gt;book&lt;/a&gt;, &lt;a href="https://github.com/twitter/twemoji/blob/master/assets/svg/1f60e.svg"&gt;sunglasses&lt;/a&gt;, &lt;a href="https://github.com/twitter/twemoji/blob/master/assets/svg/1f60d.svg"&gt;heart_eyes&lt;/a&gt; and &lt;a href="https://github.com/twitter/twemoji/blob/master/assets/svg/1f913.svg"&gt;nerd&lt;/a&gt; by &lt;a href="https://twemoji.twitter.com/"&gt;Twitter, Inc and other contributors&lt;/a&gt; are licensed under a &lt;a href="https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/"&gt;CC BY 4.0&lt;/a&gt;.&lt;/cite&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、ここで作品の「面白さ」の変動について考えてみましょう。ある大人気作家Xさんが著した作品Yについて、3人の読者から評価を得ることができました。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;Aさんは、Xさんの作品を初めて購入した一般的な読者です。もちろんYはそれ単体でも楽しめますが、Xさんの過去作品を知っていればもっと楽しめる部分がいくつかありました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Bさんは、Xさんのファンです。過去作品は全て購入していますし、Xさんのインタビュー記事も欠かさず読んでいます。作品に描かれた内容を十分に楽しむことができました。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;Cさんは、主に考察記事を掲載するブログを運営しているブロガーです。幅広い知識を元に、作品に書かれた内容から多くの示唆や感情の推移を引き出して、Yをすっかり味わい尽くすことができました。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;このような場合、誰が作品の本当の「面白さ」を過不足なく把握できているでしょうか？　幅広い知識で考察記事を書くことができるCさんでしょうか？　それとも、作品に描かれたことを忠実に味わったBさんでしょうか？　それとも……誰も作品の真の「面白さ」を知ることはできなかったのでしょうか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もう一つ例を挙げましょう。あるあるネタというのは、視聴者や観客の共感を得ることで笑いを誘う芸の一種です。例えば、遊びに行った友達の家の天井が低いとか、階段が急だとかいうことをネタとして披露するわけです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あるあるネタを楽しむ大前提として、そのネタに共感できる背景を持っている必要があります。裏を返せば、そういう背景を持っていない人にとっては、たぶんその芸は「面白くない」のです。楽しめない人がいるということは、あるあるネタは「面白くない」芸なんでしょうか？&lt;/p&gt;
&lt;!-- ここに解釈違いの例を入れたかったが、流れ上かなり無理矢理になるのでやめた（悪意の総量規制） --&gt;

&lt;h3 id="_2"&gt;「面白さ」の表現&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;こういったことを考慮すると、作品の「面白さ」評価基準Eは、作品Xと読者aの関係で表せることが分かります&lt;sup id="fnref:also"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:also" title="「面白さ」だけではなく、多くの作品評価量に当てはまります。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="$$E = f\left(X, a\right)$$" height="91" src="/images/lookat/001.png" width="161"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、実際には、作品の「面白さ」は読者だけではなく、その周辺環境――世界を含めた関係で表す方が自然です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それはなぜですか？　「世界」の影響を受けない人はおそらくいませんし、口コミや他人の評価で作品を選び、さらにそれが評価に影響を与えることは実にありふれているからです。また、そうすることで、作家の死没後に作品が有名になる、といった作品や読者自身の性質を離れた事象を記述できるようになります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここに至っても、作品Xが本来持ちうる「面白さ」の絶対量、つまりf(X)の存在を信じて疑わない人がいます。あるいは、この式の存在は認めながらも、読者の平均値を与えたり、読者について周辺化することで「面白さ」の絶対量に代えることができる、という人もいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、それを認めると、もう一つの問題が顔を出すことになります。我々は、いったいどんな読者集合を仮定すればいいのでしょうか？　全人類の存在を考慮して評価すればいいのでしょうか？　数十億人の周辺化はたいへんそうですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それについては次節で触れます。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;「面白さ」の統計&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;「面白さ」を「世界」で定式化したおかげで、これをある種の統計モデルとして表現することができるようになりました。現実と乖離した非常に強い仮定を置けば、「面白さ」を平均と分散で特徴づけられた正規分布として表すこともできます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで、ある作品A〜Cの「面白さ」について、P群（N=38）とQ群（N=38）から得られた評価をプロットします。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="_P群とQ群が作品A～Cの面白さを評価したところ、作品AのみQ群での評価が低かったケース" height="375" src="/images/lookat/boxplot.png" width="750"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;!--
p1 &lt;- rnorm(38, 3.5, 0.5)
p2 &lt;- rnorm(38, 4.0, 0.5)
p3 &lt;- rnorm(38, 4.2, 0.5)
q1 &lt;- rnorm(38, 1.9, 0.5)
q2 &lt;- rnorm(38, 3.95, 0.5)
q3 &lt;- rnorm(38, 4.25, 0.5)

boxplot(list(A=p1, B=p2, C=p3), main="P群", ylim=c(0, 5))
boxplot(list(A=q1, B=q2, C=q3), main="Q群", ylim=c(0, 5))

t.test(p1, q1, var.equal=T)
t.test(p2, p2, var.equal=T)
t.test(p3, p3, var.equal=T)
--&gt;

&lt;p&gt;作品Bと作品Cは2群でほぼ変化がありません。t検定によれば、有意水準5%で平均値に有意な差はないといえます(p=1)。一方、作品Aは2群で大きな差があるように見えます。t検定によれば、有意水準5%で平均値に有意な差があるようです(p &amp;lt; 2.2e-16)。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さて、2群で大きく評価が変わってしまった作品Aは、いったいどんな作品なのでしょうか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実は、作品Aは、ある中学校の2年D組のEくんと同組Fくんで結成されたコンビ「高輪ゲートウェイズ」のオリジナル漫才です。他の2作品は、中学生に大人気のお笑いコンビのライブ映像でした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もうお分かりでしょうが、P群はEくんとFくんのクラスメート（N=38）、Q群はこの中学校とは全く関係ない中学2年生（N=38）です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;範囲の狭い「身内ネタ」を見ても、ほとんどの人はつまらないと思うでしょう。彼らの漫才が通用するのはせいぜい同じ中学校の同学年の生徒までです。では、高輪ゲートウェイズの漫才はやっぱり「面白くない」のでしょうか？　そうではありません。彼らのクラスメートで閉じている限りは「面白い」のです。作品が想定外の読者に届いてしまうのは、まさに悲劇というほかありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このような場合に、作品に閉じ込められた「面白さ」を取り出そうとする思想は、あらゆる作品の評価を難しくします。これは、Nが大きくなっても同じことです。Nの範囲が自分から見える狭い「世界」であれば問題は顕在化しませんが、そこから出た時に（外向きの）合理的な説明を与えられなくなるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;逆に、狭い「世界」の視点は利点と捉えることもできます。つまり、身内であり続ける限りは、外での評価について気にする必要はないのです。広く受け入れられている「身内ネタ」や「身内ノリ」は、視聴者を巻き込むことで大きな身内を形成している、という説明を与えることもできます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし、「面白さ」は相対的である、という話だけでは不十分です。この説明だけでは、プロのお笑い芸人の漫才と、中学生レベルの英語教諭モノマネの差がほとんどないことになってしまいます。ここで必要となる視点が、「読者」を含んだ「世界」を加えた「面白さ」の指標なのです。読者の特徴や読者数を比較することで、どちらがより一般的に「面白い」かを判断することが可能になります&lt;sup id="fnref:unc"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:unc" title="たいてい、我々はそれを無意識のうちに行っています。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;では、我々は誰を対象にして作品を作ればよいのでしょうか？　それはどこまで行っても限りなく自由です。単に誰に向けて書くのかを考え、何人くらいの読者に向かっているのかを意識するだけで、期待と現実の差による落胆や、無駄な印刷費の出費を避けることができます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;当然、ミリオンセラーを狙うなら、N=1000000程度を想定しなければならないでしょうが……。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_4"&gt;「面白さ」の最適化&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;ここまで読んだあなたは、読者集合を設定した上での「面白さ」の最適化問題を考えることができるようになりました。読者集合Aの下で、最もよい評価を受けることができる作品Yは、以下の式で表すことができます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img alt="$$Y = \argmax_X \frac{\sum_i^{|A|} f\left(X, a\left(i\right)\right)}{|A|}$$" height="91" src="/images/lookat/002.png" width="381"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、この式では、実際にあなたがどんな作品を生み出せるかについては一切考慮されていません。例えば、特定の読者集合の下では漫画だけが「面白い」作品として受け入れられるかもしれませんが、それはあなたが漫画を描く能力があることを意味しません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;当然、Nが大きくなると最適化は難しくなるでしょう。ただし、読者a(i)をより一般的な表現に分解できるなら、Nの大きさを気にする必要はありません。また、Nが小さくても、a(i)の分析が困難ならさらに難しい問題となります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;Nをあまりに大きくしすぎると、作品とは関係ない部分が重要になるかもしれません。例えば、登場人物の肌の色をばらつかせたりする「テクニック」を知らないと不利になることがあります。ですから、いつでもNを大きくすればいいわけではなく、自分に適した読者の大きさを考える必要があります。読者集合の設定とその「面白さ」の広がりは、ノーフリーランチ定理としてよく知られています。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_5"&gt;「作品を作る」とは何だったか？&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここで、具体的な読者設定の前に「作品を作る」という行為自体を振り返ってみます。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_6"&gt;読者に寄り添うということ&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;まず、我々はたいてい「誰に読んでもらうか」を考え、作品の方向性を決めます。もちろん読者を想定せずとも作品を作ることはできますが、読者の視点で内容が練られない粗雑な文章になりがちです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;対象となる読者が決まれば、彼らに合わせた視点を持って執筆を始めることができます。視点獲得の難しさは、作者とのダイバージェンスの大きさによって決まります。特に、自分自身や自分自身と同じような人をターゲットとするなら、訓練はほとんど必要ありません。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_7"&gt;作品を生成するということ&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;作品の方向性が決まったら、実際の制作に取り掛かることになります。想定している読者に対して、「面白さ」の最大化あるいは別の評価基準の最大化、あるいはそれらを束ねた複数の評価基準の最大化を行います。ここでどれだけ読者を単純に表現できるかによって、最適化の難易度が大きく変わります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;作られた作品は評価予測器と接続され、作品に方向性を調整するためのフィードバックを与えます。ここが最も難しい部分です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、自分自身をターゲットにしているなら、常に自分を評価予測器として用いることができるので非常に簡単です。そうでなければ、発表前に想定読者からフィードバックを得られない限り、あなたが想定読者をエミュレートするしかありません。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_8"&gt;作品を事後評価するということ&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;作った作品がどれだけ売れたか、どんなフィードバックが得られたかを記録し、今後の評価予測に役立てます。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_9"&gt;誰に向けて作るのか？&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;さて、作品を作るにあたって、方向性の決定と評価のエミュレートにおいて読者の設定が重要になるということを述べてきました。本節では、具体的な読者の設定方法のヒントについて考えます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;我々が想定する読者は、様々な性質で特徴づけられます。以下は、性質の例です。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;実在するか、しないか。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;フィードバックがもらえるか、もらえないか。&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;あなたから見て変化するか、しないか。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;あなたの視点から見て読者が変化するかどうかは、とても重要なことです。変化しないのなら、あなたの中にある読者像を評価のエミュレートに使い続けることができます。絶対的に変化しないかどうかは、あまり関係ありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;フィードバックがもらえるのは実にラッキーなことです。もはや、作品の評価予測器を信頼できないエミュレータで代替する必要はありません。しかし、現実的には、読まれてもそもそもフィードバックをもらえないか、具体的なフィードバックが得られないことが多いです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実は、任意で寄せられたフィードバックによる評価はバリアンスが大きくなることが知られています。普通の人は、ニュートラルな立場で作品について言及する動機がないからです。そのため、悪い評価といい評価に集中し、標本分散が大きくなりがちです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;読者という存在は変化しうるものであり、その反応も非常に把握しづらいものです。いつの間にか趣味が変わっているかもしれませんし、あなたにはよい評価だけ送信しているかもしれません。読者とのダイバージェンスが変化しているかどうかすらも、まだ分からないのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうなると、まず始めに、読者が作品に対してどういう反応を示すかということを、より小さくて単純な事例に分割したくなるはずです。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_10"&gt;読者を分解するということ&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;読者が何を「面白い」と思うかを把握できれば、「面白い」作品が作れる、というのは自然な発想です。読者が「面白い」と思う要素を一つ一つ切り離すことができれば、自分の作品のオリジナリティを保ちつつ、読者の目を引く作品を作ることができるようになります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、いつでも想定読者を分解できるとは限りません。多くの場合、これは得られる知識を重視するジャンル（評論、技術書、ノウハウ本）や、アダルトコンテンツなどで可能な戦略です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これらのジャンルに共通する特徴として、作品の要素が分離可能であるということが挙げられます。例えば、「ディープラーニングで駅名生成やってみた！」という記事があったとしましょう。読者はおそらく得られた結果やサンプルコードを読むのに時間を使い切ってしまい、本文に織り交ぜられたジョークに注目する人はそう多くないでしょう。この記事においては、知りたい知識と筆者の楽しいユーモアは完全に分離できるといえます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;アダルトCG作品でも、肌の色や陰毛の有無をキャラクター性から分離することで、褐色差分や陰毛差分といったバリエーションが作られているのをよく見かけますね。このような配布形態は、肌の色や体毛の情報をキャラクター性に組み込んで、本質的に分離不可能なものとした作品においては成り立たないでしょう。肌の色や体毛でキャラクターは決まらない？　本当か？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、多くのアダルトコンテンツは豊富なタグで検索できるようになっており、それぞれの作品から視聴者が注目したい要素が分離されていることが分かります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このように、目的が明らかだったり、分離可能な要素を持っているジャンルでは、読者の分解が容易になります。「こういう技術を知って仕事に活かしたい」とか、「こういうセックスシーンを読みたい」という具体的な気持ちを作品に反映するのは、単に「『面白い』作品を読みたい」という漠然とした気持ちを叶えるよりはいくらか簡単です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば、誰もが知りたいノウハウをキャッチーな絵で漫画化したらたくさん売れるでしょう。これは、読者の「そのノウハウを知りたい」という気持ちに注目し、「キャッチーな漫画」で読みやすく仕上げるから売れるわけです。漫画に織り交ぜられたテンポのよい会話やギャグパートは、「ノウハウを知る」という目的に添えられた箸休めにしかならないでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、これは作品が「知識型」だから成り立つことであり、エンタメ寄りの作品がキャッチーな絵だったからといって常に売れるわけではないのです。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_11"&gt;読者を分解できないということ&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;読者を分解できれば、誰でも「面白い」作品を作れるということは分かりました。しかし、作品の分野によっては読者の分解が難しいことがあります。それどころか「読者」と「世界」の分離すら叶わないことがあります。特に、エンタメ作品ではその傾向が顕著です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして、残念なことに「世界」には作者も含まれています。つまり、作者が嫌いなので作品も「面白くない」という評価を下してしまう人もおそらくいるでしょう。それとは逆に、作者の人柄が好きなので作品が「面白い」という人もいるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このような場合では、作品の「面白さ」を追求するよりも、作者としてのキャラクターの露出を工夫したほうがよいかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さらに残念なことに、「世界」には周りの読者も含まれています。彼らは相互作用しあって大きなうねりを形成します。その中で、もはや作品の存在自体はおみこしに載せられた御神体以上の意味はありません。おみこしを担いで熱狂した群衆になら、小さなトルネードポテトを1000円で売りつけることも可能でしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このような読者は「ニュートラルな視点で見ている」と思い込みながら、作者や周辺環境を考慮した評価を下してしまうことがあります。例えば、曖昧な表現や大げさな表現を使うことで、容易にこのような状況を引き起こすことができます。このような状態で作品についての意味のある評価を取り出すのは難しいでしょうし、そもそも作品自身を調整することによって得られる効果の範囲が非常に狭まります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こういった場合には、読者に対して仮定しなければならないことが非常に増加します。先に記した「面白さ」の最適化のための式はもう無意味となってしまいました。a(i)とa(i+1)が互いに影響を及ぼすかもしれないからです――つまり、もはやそれぞれの観測は独立ではありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのようなケースでは、読者に対する素朴な分割や、独立を仮定した素朴なエミュレートは意味をなしません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;とはいえ、読者を想定した相対的な「面白さ」に注意する、というフレームワークはまだ失われません。大きな読者集合Aの下で作品Xの「面白さ」評価基準f(X, A)を最適化すればよいのです。これで、少なくとも迷走した独りよがりな作品になるのを防ぐことはできるでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただ、あなたに力があるのなら、自分が作りたい作品のブームを引き起こす方が簡単かもしれません。そうすることができれば、作品の評価予測が非常に簡単になります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あなたが好きなジャンルでは、大げさな言葉や曖昧な言葉を振り回して、意味のない喘ぎ声を上げたりしていませんか？　みんなでワイワイすることが楽しくて、作品をおみこしに載せて満足していませんか？　お前は、誰なんだ？　自分の言葉で、語れ、ウゥ……。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、もしそのようなトラディショナル・ジャパニーズ・乱交パーティが繰り広げられていたとしても、それはそれでかまいません。それも一つの楽しみ方なのです。読者に合わせて進化しなければ、作品の未来はないのですから。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_12"&gt;最適解&lt;/h2&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;ツイッターをやめ、インスタに街や食い物や海の写真をアップロードし、自分や自分が好きな人に向けて自分が大好きな創作を書く。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;以上。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:line"&gt;
&lt;p&gt;そうでなくても、少なくとも解釈可能なレベルの空間。参考: &lt;a href="/tweet/1033811429663502336"&gt;1033811429663502336&lt;/a&gt;&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:line" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:also"&gt;
&lt;p&gt;「面白さ」だけではなく、多くの作品評価量に当てはまります。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:also" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:unc"&gt;
&lt;p&gt;たいてい、我々はそれを無意識のうちに行っています。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:unc" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>百合よ、さようなら</title><link href="https://ama.ne.jp/post/goodbye-lily/" rel="alternate"/><published>2018-09-11T09:54:00+09:00</published><updated>2018-09-11T09:54:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2018-09-11:/post/goodbye-lily/</id><summary type="html">&lt;p&gt;さようなら、好きでした&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;かつて、百合は驚きと輝きをもって私を迎えてくれました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それからやや経って、百合に対する大げさな「概念言葉」とでも言うべき表現が広まる様子を眺めながら、「百合」とは何なのかと考える機会がありました。そして、シスジェンダー女性同士の関係にこだわる無意味さについて言及を続け、いつの間にか飽きていました。あそこで行われているのは、無批判な受容と無意味な連帯、あとは論理にくるんだお気持ち表明ばかりです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今のところ、百合は、見ている限りでは「シスジェンダー女性同士の関係を描いたもの」のようです。少なくとも性自認への言及はないですし、トランスジェンダーに対しても、おそらくそうです。女装キャラクターが関係の一端を担っていれば、性自認やその推移に対する言及なく必ず排斥されています。ただし、女装キャラクターが参加する百合を認める一派の中にも、性自認に対して言及している人はいないように見えます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「百合ではない」物語に「百合ベクトル」とでも呼ぶべき方向から光を当てる（これは二次創作寄りの発言ですね）ことが百合の楽しみだと表現する人もいます。それはおそらく正しい。ただ、そういう個人の取り組みを、出版社や本屋が一丸となって推進し、それ以外の要素を捨ててまとめるのが正しいのかは僕には分かりません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;百合から解放せよというのは過激であるにせよ、「百合」の中の作品を適切なサブジャンルに分ける試みはあまり重要視されていないような気がします。ジャンルではなくタグを付けられたら便利そうという仲谷先生の発言&lt;!--1036832244432658432--&gt;に気を留めている人はそんなに多くない様子でした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「百合の本質」とでもいうものが関係の性別に宿るのだとすれば、お互いの性別にこだわってそれ以外を排斥する異性愛規範とそう変わるところはないのです。我々が百合の対極に置くべきなのは異性愛規範であって、異性愛ではないと思っています。「禁断の愛」や「百合以上の関係」という文言が前提としているのは「異性愛規範」であり「異性愛」ではありません。あなたが異性愛そのものが嫌いだというならば、同性同士の関係とは何が違うのか教えてほしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この流れで言ってしまうと、異性愛規範に依った異性愛が性欲や恋愛関係に流れやすい&lt;!--1036317311794212864--&gt;というのも、そんなに間違ったことを言っているとは思えない。これに対する反論が、異性愛規範という概念を知らない人間によって行われているように見えてならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;百合が恋愛の程度を示す軸1本で書き切れる&lt;!--1036834815578791936--&gt;なら、おそらく百合は恋愛モノの一派なのでしょう。自分が寄り添うジャンルについて、アンチの存在に定義を委ね&lt;!--1036842698932543488--&gt;ているとしたら、それは最も笑われるべき定義でしょう。あなた方が関係を構成するキャラクターの身体的性別や性器の形質にこだわり続けながら、なおも大げさな表現で百合の本質や真理と言ったものに言及する限り、それは性欲の婉曲表現にしかならないでしょう（それでいいというなら、それでよかったです）。「あなたが好き」だという事実を「定義」だと勘違いしているのならば、それを意識するだけでするべきことはおしまいです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こんな話をしても、僕はまたシスジェンダー女性の関係を扱うのでしょう。ただ、それが百合の全てではないことを意識しながら。そもそもこれは、シスジェンダー女性同士の関係を描くことを否定する論理ではないのですから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実は、百合の定義に言及することは何ら必要な活動ではないのです。本当は、個別の作品を個別に楽しめばよい。百合の定義に割くエネルギーもないままに、誰かが使う百合の定義を無批判に受け入れて無を語る人間に飽き飽きしてしまった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕は単に、最初に得た驚きと輝きを捨てたくはなかったのです。そして、みなさんが「百合の本質」と呼んでいる何かを見つめるための舞台を作りたかったのでしょう。結局僕も、寄り添っていきたかったのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;百合は僕を人間にはしてくれませんでした。でも、ありがとう、百合。ありがとう、世界。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;P.S. 「物語に自分が入らないという保証」が百合周辺以外でそんなに重要視されていないことは今回知った。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>オーガズム</title><link href="https://ama.ne.jp/post/orgasm/" rel="alternate"/><published>2018-06-19T00:58:00+09:00</published><updated>2018-06-19T00:58:00+09:00</updated><author><name>stewpot</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2018-06-19:/post/orgasm/</id><summary type="html">&lt;p&gt;水越さんの思い出&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;昔の僕は射精以外の（もっと綺麗な）快感を知っていた。ふとそんなことを思い出す。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;中学生の頃だから、随分昔になる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同じクラスに西田くんという男子がいた。僕より少し背が高く、夏になるたびよく日に焼けていた。勉強は真ん中くらいの成績で、代わりに野球がとても上手かった気がする。とはいえ、僕はスポーツにあまり興味がなかったから、単に彼がクラスで目立っていたのを運動の巧拙と混同しているような気もする。もうよく覚えていない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼は小学四年生で精通したとよく仲間内で自慢していた。女子はやだぁと言って笑っていたけど、僕はその真ん中にいる水越さんが彼と付き合っているのを知っていた。西田くんが僕だけにとこっそり彼女との性生活を教えてくれていたからだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;西田くんは僕のことをひどく気に入ってるみたいだった。僕がいちいち質問攻めにするのを面白がっていたのか、そうでなければ単純に西田くんが馬鹿だったのだと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;射精とはどんな感覚なんだろうと考えながら軽く性器をいじると、少しだけふわふわした感覚が身体を走ったものだった。射精を知っている西田くんのリアルな体験談は、そういうプレ自慰の「ネタ」にぴったりだったのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今思い出すと、彼らの性生活は年相応に幼稚だった。西田くんはセックスの極意と称してキスや手の動かし方、腰の振り方、それに避妊具のスマートな買い方まで、時に身振りや手振りを交えて教えてくれた。コンドームを買うのにカッコいいもダサいもあるものかと思いながらも、僕は熱心に彼の話を聞いてみせた。ただの性交の体験談は何度か聞いて飽きてしまったけど、女子の――結局のところは水越さんの――身体について隅から隅まで質問するのはそれなりに楽しかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただ、西田くんは性器の出し入れにしか興味がないようで、関係ない部分（例えば、鎖骨や髪の毛や唇）についてはあんまり詳しくないみたいだった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;おかげで、水越さんにまだ陰毛が生えていないことも僕は知っていた。でも生理はもう来ていた（はずだ）。定期的にセックスのできないタイミングがあって、そういう時に西田くんは僕を家に招いていつもより長く水越さんの話をしていたから。西田くんは体験談を話しながらそわそわとしていたので、そういうことだったんだと思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;当時の僕は、射精したいとも射精したくないとも思っていなかった。丁寧に言えば、精通に対する当事者意識がなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方で、クラスの女子に生理が来ているという想像をするのは非常に恐ろしかった。僕は生理が生殖のためのものだと知っていたからだ。精通とは無縁の僕と直交するような身体の変化に、僕だけが取り残されているような、あるいは僕だけが正常であり続けているような焦りを覚えたのかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;精通したのは中学二年生の終わり頃だった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あっけなかった。僕は特に前兆もなく夢精した。いつものベッドで、部屋着のシャツとジャージを着て、よれよれのトランクスにだらりと。初めてというのはおおよそこういうもので、奇跡のような初体験はそれだけで奇跡なのだ。母親に見つからないようにティッシュで下着を擦る必死な朝は、僕が期待した奇跡とはかけ離れていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そういう平凡な冬の朝に、僕の正常さはあっけなく失われた。夢に見たのは、無駄な体毛一つない水越さんの全裸だった。その頃にはもう水越さんの陰毛は生えそろっていたのかもしれないけど、僕の中の清浄な水越さんに生えかけの無駄毛は必要なかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;次の日から、僕は西田くんとつるむのをやめた。一度断ってからはもう誘われることはなくなった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;きちんとした自慰を覚えるまでは、知っている射精の手段はセックスか夢精しかなかったから、僕はしばらくの間パンツとパジャマを濡らし続けた。セックスをしてくれる相手がいなかったし、セックスのためだけに女子と交渉する勇気はなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今となっては、西田くんに頼んで水越さんとセックスさせてもらうべきだったとも思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;西田くんと水越さんはいつの間にか別れていた。迷っているうちに、水越さんとセックスをするチャンスを失ってしまった。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;身体は心が無くても射精できるんだろうけど、心は身体が無くても射精できるのだろうか。心が射精する感覚はもう覚えていないけど、少なくとも僕は昔そうしていた気がする。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;この前青森の実家に帰った時に、机から大量の写真が出てきた。何だろうと思って広げてみると、つまらない風景や建物の色褪せた写真しか入っていない。思い出してみると、あの頃の僕は父親のカメラを持ち出しては色々と写真を撮っていた気がする。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;おそらく、こっちはレンズ付きフィルムで撮ったものだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あの頃の僕は、半端に偏った知識のせいで自慰に逃げることができなかった。だから、カメラに自分の欲望をぶつけようとしたのだ。スポーツで性欲を発散する、とかいう記事を斜め読みしたのだろう。清らかに生きれば自慰をしなくて済むんだと、本気で思っていたはずだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;かつての自慰を思い出しつつ写真を漁る。机の底が近くなり、たくさんの写真の下に古びた茶封筒がしまわれているのに気付いた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;封を開けてみると、裸の水越さんの写真が入っている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうだ、忘れていた。中学生の僕は、モデルを目指していた水越さんに声を掛けて、写真の練習を始めたのだ。わざと性欲に近づくことで、性欲を克服しようとしたのだと思う。結局、失敗したけれど。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕に洋裁の素養があれば、水越さんの服を仕立てられただろう。理想の服を着せることができなかったから、裸の写真を撮っているのだ。僕は水越さんの身体に陰毛が生えていることにリアルな興奮を覚えた。汚い水越さんの前でなら、いくら性欲を吐き出してもいいと思った。自慰を覚えたと自覚したのはこの時だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;洋服を仕立てられなかったばかりに、僕はどんどん歪んでいった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;水越さんも僕が自慰をする様子を見て、つられて自慰を始めた。顔を真っ赤にして体液を撒き散らす水越さんは、本当に汚かった。現実の水越さんを見るたびに、心にずっと飼っているあの頃の水越さんの綺麗さが神聖化されていく。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今振り返ってみると、不釣り合いなコミュニケーションだったと思う。水越さんは心の中に清純な僕を飼っていなかっただろうから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ませたヌードの撮影会は、自慰の見せ合いで終始した。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;水越さんの身体に触れることはとうとうなかった。写真を撮るという大義を捨てきれなかったからだろう。また、セックスするチャンスを失ってしまったわけだ。写真で自慰することを覚えた僕は、結局惨めな自慰から逃げられなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;水越さんは、僕のことが好きだったんだろうか？&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;射精するたびに、心の隙間から液体が漏れてしまう。漏れ出て空っぽになった部分は、少しずつ精液で埋められていく。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;心の隙間がどこかで健康を求めている。身体が健康なだけでは足りないというけれど、どれだけの人が心まで健康でいられるんだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;よく寝て、ストレスのない生活を送る。例えば、早く退勤して、野菜を買って家に帰る。ゆったりと夕食を作って、温かいお風呂に入る。ふかふかの布団でぐっすり眠る。そこまでやれば、健康になれるだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そんなことを考えながら、今日もデスクで野菜ジュースを飲んでいる。野菜を摂った気分になれるし、尖った味もしない。安いし、そこそこお腹も膨れるし。選ぶ理由もないけれど、選ばない理由もない。身体はどんどん重く辛くなっていくのに、心では身体が健康になっていくような気持ちがする。心だってずっと苦しいままなのに。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;美味しくもない何かでお腹が膨れるのを良しとするようになった。昔ずっと苦手だったトマトジュースが飲めるようになった。写真を撮ることもなくなった。どんな写真を見ても、撮ってもつまらない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こうして、僕をまた一つ失ってしまう。美味しいものを食べたいという思いも、美味しいものを買うお金もなくなった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;射精をするたびに、心の隙間が広がっていく。僕はこの先どうなるのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;清浄な水越さんを思い出して、ねばついた心の隙間に映し出す。汚い液体の表面にも、水越さんは綺麗に映っている。心を壊して水越さんがよく映るようにするだけで、少しだけ苦しさが紛れるような気がした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;水越さんが今日も僕を見つめる。くしゃみやせきを誘うみたいに、くすくす笑いながら僕をくすぐる。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>数詞やタプル</title><link href="https://ama.ne.jp/post/polyad/" rel="alternate"/><published>2018-05-27T05:27:00+09:00</published><updated>2018-05-27T05:27:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2018-05-27:/post/polyad/</id><summary type="html">&lt;p&gt;ポライアドプリムス&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#monad"&gt;monad&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#dyad"&gt;dyad&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#triad"&gt;triad&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#monovalent-triad-dyad-monad"&gt;monovalent-triad (dyad + monad)&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#divalent-triad-v"&gt;divalent-triad (V)&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#trivalent-triad"&gt;trivalent-triad&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#tetrad"&gt;tetrad&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#trivalent-tetrad-i"&gt;trivalent-tetrad Ⅰ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#tetravalent-tetrad-ii-trivalent-triad-dyad"&gt;tetravalent-tetrad Ⅱ (trivalent-triad + dyad)&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#pentad"&gt;pentad&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#hexad-heptad-octad-nonad-polyad"&gt;hexad, heptad, octad, nonad, ..., polyad&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;おわりに&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="monad"&gt;monad&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;「あなた」は1人です。「私」と「あなた」、さらに「彼女」はお互いに区別されなければなりません。区別できないのなら、あなたに付けられた名前はおそらく無意味です。区別できない複数のmonadをまとめて新しい名前を付けるべきでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="dyad"&gt;dyad&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;「私」と「あなた」の2人に対しては、性愛関係であればすぐに現代的な結婚制度を準用することができるので、性別の組み合わせに関係なくよくサポートされています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;単離されたdyadは、非常に単純で局所最適な状態です。「私」が向けるべき矢印は一方向に定まっていますし、「あなた」のそれも同じです。ただし、その流量は定まっていません。たいていは、お互いに等しいか、相手からの流量が大きいことを期待しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;dyadは関係の最小単位です。我々は複数人の関係の中にどれくらいdyadがあるかを &lt;strong&gt;価数&lt;/strong&gt; で表し、関係の強さや構造を論じることができます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;dyadはいつでもmonadまたはtriad、さらには他のpolyadに変化する可能性があります。ただし、monogamy-likeな観念のもとではtriadへの変化はおそらくありえません。dyadにおける単純な独占の構造は、他のpolyadよりも安定しているからです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="triad"&gt;triad&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;3人組はdyadより複雑で不安定ですが、状態の数はそう多くありません。monadはお互いに区別されなければならず、矢印の端はそれぞれ1つに決まるためです。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="monovalent-triad-dyad-monad"&gt;monovalent-triad (dyad + monad)&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;monovalent-triadは厳密にはtriadではありません。これは1つのdyadのみを内包しています。「あなた」が「彼女」を独占することで、「私」は簡単にtriadから分離されることになるでしょう。このように、多価のtriadが1価に変化することを特に &lt;strong&gt;DM分解&lt;/strong&gt; と呼んでいます。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="divalent-triad-v"&gt;divalent-triad (V)&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;divalent-triadは、1人のピボットを中心として2つのdyadを内包しています。「彼女」を中心としたV字型の構造の下では、「私」と「あなた」の仲の悪さが関係の不安定性に直結します&lt;sup id="fnref:vvv"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:vvv" title="仲の良さ が関係の 安定性 に直結するわけではないことに注意。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。つまり「私」が「あなた」と「彼女」の仲に嫉妬したり、「あなた」を恨んだりすることで、簡単に価数が下がりえます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば、須藤りとをピボットとして白子まりと綿紬ことこを配置するようなV字構造を考えることができます。この場合、白子まりと綿紬ことこは今までどおり食べ歩きをし、ゴシップを取引しあうでしょう&lt;sup id="fnref:rito"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:rito" title="りとちゃんの良さを話すとは思う。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。おそらくは、うまくいきます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いや、もしかしたら、主張の強い白子まりを慮って綿紬ことこが我慢をすることで、一見円滑に回るように見えることがあるかもしれませんが、そうあってはなりません。最終的に綿紬ことこが手を引いて消極的な解決がなされるようなことがあってはならないのです。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="trivalent-triad"&gt;trivalent-triad&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;trivalent-triadは、3つのdyadが重なり合っており、全員の間に関係があります。「私」も「あなた」も「彼女」も他の2人の間に関係があることを知っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで、須藤りと、白子まり、綿紬ことこのtrivalent-triadを考えましょう&lt;sup id="fnref:urahara"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:urahara" title="URAHARAの外挿によって得られる自然な関係"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。りとまりの押し殺すような激しさ、りとことの囁くような優しさ、ことまりのころころとした笑い声。または、3人で行われるセッしないと出られない部屋のような時間。ここが一つの到達点でしょう。ただし、白子まりは古い結婚観に縛られがち&lt;sup id="fnref:mari"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:mari" title="人一倍結婚願望が強い世界線もある。"&gt;4&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;なので、non monogamy-likeな関係を噛み砕くのに時間がかかることを忘れてはいけません。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="tetrad"&gt;tetrad&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;4人組にかかる矢印は3〜6本存在します。同じ価数でも重なり合わせの有無によって構造が異なるものがあります。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="trivalent-tetrad-i"&gt;trivalent-tetrad Ⅰ&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;trivalent-tetrad Ⅰは、3つのdyadが一直線に連なっています。発生の様態によって、以下の2つに分けられます。&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;2つのdyadの一端が1つのdyadになった ([A + B] + [C + D])&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;1つのdivalent-triadから1つのdyadが生えた ([A + &amp;lt;B] + C&amp;gt; + D)&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;h3 id="tetravalent-tetrad-ii-trivalent-triad-dyad"&gt;tetravalent-tetrad Ⅱ (trivalent-triad + dyad)&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;tetravalent-tetrad Ⅱは、trivalent-triadから1つのdyadが生えた状態です。初めにtrivalent-triadが存在してそこからdyadが生える場合と、trivalent-tetradからの発展形が存在します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば、白子まりの隣の席のモブ女。彼女は白子まりのファンであるから、脳内で様々なあだ名で呼ぶだけでは飽き足らず、勢い余って告白してしまうこともありえます&lt;sup id="fnref:mob"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:mob" title="これは不幸なことです。"&gt;5&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。アイツは自分のことを、白子まりにポンポン絡むモデル志望のスクールカースト上位女とは違う思慮のあるファンだと思っているはずなのに……。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;PARKでは既にtrivalent-triadが形成されていますから、白子まりはその説明からしなければならないはずです。おそらくこれは良いことですが、真実を聞いたモブ女が何を選ぶかは分かりません。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="pentad"&gt;pentad&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;5人組です。様々な性愛関係が考えられますが、後述のクラスター的構造を取ることが多く非常に複雑です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで、性愛関係だけでなく友人関係も含んだ広義のpentadを考えてみましょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば、サアラとマヤ&lt;sup id="fnref:bob"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:bob" title="サアラよりも1つ年下のボブカットの女"&gt;6&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;は従姉妹なのです。マヤは昔からサアラのことが大好きなので、小さい頃からサアラが一緒にお風呂に入るように画策してきました。そのおかげで、サアラは知らず知らずのうちにマヤと一緒のお風呂が当たり前になってしまっています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方、サアラには親友のリセがいて、キュートなサアラとクールなリセでお互いに惹かれ合っています。リセとマヤは仲が悪いわけではないのですが、お泊り会の布団決めなどで&lt;sup id="fnref:futon"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:futon" title="サアラの左隣をねらって"&gt;7&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;無意識のうちに小さなライバル意識を持つこともあるみたいです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「リセと一緒にお風呂は、ちょっと恥ずかしいかも」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;サアラはクラスメイトのゆずは&lt;sup id="fnref:ban"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:ban" title="黒髪のバンギャ"&gt;8&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;や、合唱部で一緒のアリサとも仲良しです。リセはゆずはとも仲良しですが、クラスで起きたサアラのエピソードを聞くとちょっともやもやすることもあるみたいですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;リセは可愛いものへの憧れがあるので、リセとゆずはとアリサで可愛いものを貼り合うトークグループを作っています。リセから見ると趣味が近いのはゆずはなのですが、アリサからは可愛らしさを学び取りたいと感じています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;休日はマヤがみんなをまとめて遊びに行きます。サアラと二人きりで過ごすというのも十分ありえる選択肢のはずですが、なかなか実現することはありません。これは、サアラがみんなを誘いたがるというのと、単にマヤがみんなでワイワイするのが好きというのもあるようです。お泊り会はゆずはの家&lt;sup id="fnref:yuzuha"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:yuzuha" title="和風でデカい"&gt;9&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;でやることが多いですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一方、リセとサアラは二人きりで放課後に家でゆっくり読書をすることがあります。たまにくすぐりあったりするのを除けば、静かな時間が流れる穏やかな会です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;簡単な5人の関係でもこんなに長くなってしまいますね。こんなpentadがあったら、誰を応援すればいいのでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="hexad-heptad-octad-nonad-polyad"&gt;hexad, heptad, octad, nonad, ..., polyad&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;n-polyadにかかる矢印は最大で&lt;sub&gt;n&lt;/sub&gt;C&lt;sub&gt;2&lt;/sub&gt;本存在しますが、実際に結ばれている関係はそれよりもかなり少なくなります。巨大なpolyadは、より小さなpolyadからなるクラスター的構造をとっています。全ての構成員の間にフラットな関係が存在するのはむしろ不自然でしょう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;理論的には、1人を中心としたスター型の関係&lt;sup id="fnref:bubble"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:bubble" title="キープ、キープのキープ、本命、……"&gt;10&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;もありえます。ただし、その関係が全ての構成員に明らかになっていない限り、誠実たりえません。また勝手なハーレムの転用をしているな。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;人間関係に誠実さはいらない、本当か？　いや、しかし……。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;おわりに&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ポタク大好きポライアドプリムス&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:vvv"&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;仲の良さ&lt;/strong&gt; が関係の &lt;strong&gt;安定性&lt;/strong&gt; に直結するわけではないことに注意。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:vvv" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:rito"&gt;
&lt;p&gt;りとちゃんの良さを話すとは思う。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:rito" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:urahara"&gt;
&lt;p&gt;URAHARAの外挿によって得られる自然な関係&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:urahara" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:mari"&gt;
&lt;p&gt;人一倍結婚願望が強い世界線もある。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:mari" title="Jump back to footnote 4 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:mob"&gt;
&lt;p&gt;これは不幸なことです。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:mob" title="Jump back to footnote 5 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:bob"&gt;
&lt;p&gt;サアラよりも1つ年下のボブカットの女&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:bob" title="Jump back to footnote 6 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:futon"&gt;
&lt;p&gt;サアラの左隣をねらって&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:futon" title="Jump back to footnote 7 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:ban"&gt;
&lt;p&gt;黒髪のバンギャ&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:ban" title="Jump back to footnote 8 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:yuzuha"&gt;
&lt;p&gt;和風でデカい&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:yuzuha" title="Jump back to footnote 9 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:bubble"&gt;
&lt;p&gt;キープ、キープのキープ、本命、……&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:bubble" title="Jump back to footnote 10 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>搾取のススメ</title><link href="https://ama.ne.jp/post/findom/" rel="alternate"/><published>2018-02-27T23:35:00+09:00</published><updated>2018-02-27T23:35:00+09:00</updated><author><name>stewpot</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2018-02-27:/post/findom/</id><summary type="html">&lt;p&gt;アマギフまたはフリル&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;キーワード: 貢ぎ, 搾取, 貢がせアカウント, 貢ぎアカウント, 貢ぎマゾ, 証明のジレンマ, 惨めな物乞い, 監視カメラの部屋&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;概要&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;貢がせアカウント&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_3"&gt;プライベート・メッセージで貢ぎアカウントとやり取りを行う&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_4"&gt;自撮り写真を掲載する&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_5"&gt;録音した音声の送信や、リアルタイムでの通話を行う&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_6"&gt;プライベート・メッセージのやり取りのスクリーン・ショットを掲載する&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_7"&gt;貢ぎアカウント&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_8"&gt;こんな貢がせアカウントはいやだ&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_9"&gt;余裕がない&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_10"&gt;口が悪い&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_11"&gt;自分を安売りしている&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_12"&gt;まとめ&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_13"&gt;コラム&lt;/a&gt;&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#ab"&gt;A国やB国の存在&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_14"&gt;ヴァーチャル・貢がせアカウント&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_15"&gt;おわりに&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;注意: この記事はフィクションです。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;概要&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;近年、インターネット上のプライベートなメッセージのやり取りを通して、現実で直接会うことなく&lt;strong&gt;貢がせアカウント&lt;/strong&gt;と&lt;strong&gt;貢ぎアカウント&lt;/strong&gt;の間で経済的価値のやり取りを行う&lt;strong&gt;貢ぎ&lt;/strong&gt;プレイが広まっています。しかし、この価値の移動に着目し、貢ぎアカウントに十分な満足を与えられないレベルの低い貢がせアカウントや、電子マネーやポイントなどを詐取することをねらう業者による貢がせbotの参入などが相次いでいます。また、逆に、貢がせアカウントが求められたメッセージのやり取りを行ったにも関わらず、貢ぎアカウントが十分に貢がないという問題も残っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本記事では、レベルの低い貢がせアカウントに注目し、素養のない貢がせアカウントやバックエンドが業者である貢がせbotの類型について記述します。また、これらの記述を通して、いわゆる&lt;strong&gt;貢ぎマゾ&lt;/strong&gt;向けの創作上でどのようなキャラクターを設計するべきかを考察します。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;貢がせアカウント&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;最近、とあるSNSで&lt;strong&gt;貢がせアカウント&lt;/strong&gt;が増えてきています。貢がせアカウントは文字通り貢がせることを目的としたアカウントであり、インターネット上での活動を通して経済的あるいは精神的な充足を得ることを目指しています。楽に稼げそうというイメージからか、軽いお小遣い稼ぎ感覚で参入しているアカウントも多いようです。「貢ぎ奴隷を募集して月xxx万円貢がせる方法」というブログが開かれたりしていることからも、一部ではビジネスの一形態として認識されていることが分かります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼女ら&lt;sup id="fnref:tent"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:tent" title="便宜上そう呼びます。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;は直接的な経済的価値の搾取、あるいはもっと広い意味での搾取&lt;sup id="fnref:dom"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:dom" title="後述します。"&gt;2&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;を目的として、例えば以下のような活動をしています。リアル（待ち合わせをして実際に会うこと）や売り子（使用済みの肌着や日用品を販売すること）を主目的としているアカウントもありますが、本記事では触れません。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_3"&gt;プライベート・メッセージで貢ぎアカウントとやり取りを行う&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;貢がせアカウントの本業ともいえる部分です。テキストや写真、音声の送信を通して貢がせることをねらいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;貢がせることに成功した場合は、電子マネーの登録画面などを送信することで実際に価値が移動したことを誇示し、貢ぎアカウントのさらなる興奮を誘います。ご褒美と称して自撮り写真などを送信する場合もあります。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_4"&gt;自撮り写真を掲載する&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;投稿を行っているアカウントのバックエンドが女性であることをアピールしたり、性的なアピールによって貢ぎ欲を煽ることが目的です。しばしば、自分のアカウントのIDを書いた紙などを一緒に撮影することで、自分が撮影した画像であることを保証しています&lt;sup id="fnref:guara"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:guara" title="この文化については「女神板」なども参考にしてください。"&gt;3&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_5"&gt;録音した音声の送信や、リアルタイムでの通話を行う&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;罵倒などの音声を録音して公開したり、特定の貢ぎアカウントの名前を入れてプライベート・メッセージとして送信します。これらは自撮り写真の掲載と同様の目的で行われます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、電話番号を交換したり、通話機能のあるトークアプリのIDを交換することで通話を行う場合もあります。通話の場合はリアルタイムにやり取りできるため、声で煽りながら追加で貢がせるといった他の通信手段では実現できない体験を与えることも可能です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただし、自撮り写真や音声の送信は、場合によっては貢ぎマゾの興奮を妨げてしまう場合があります。つまり、テキスト &amp;lt; 自撮り写真 &amp;lt; 音声 &amp;lt; リアルの順で徐々に実際の肉体との接触レベルが増加してしまうため、「テキストだけで興奮させられる」というような惨めさの体験を弱めてしまうことにつながります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;情報を与えすぎた結果として、貢ぎアカウントが離れてしまうことも考えられます。しかし、テキストのやり取りで十分に女性であることを示せなかったり、貢ぎアカウント側が疑り深い性格だった場合、貢がせるために自撮りや音声の送信で対応しなければならない場合もあります。これは&lt;strong&gt;証明のジレンマ&lt;/strong&gt;として広く知られており、テキストベースで女性であることを証明するプロトコルの開発が進んでいます。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_6"&gt;プライベート・メッセージのやり取りのスクリーン・ショットを掲載する&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;やり取りの内容によって2つに分けられますが、どちらも&lt;strong&gt;晒し&lt;/strong&gt;と呼ばれています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まず、自分に貢いだ貢ぎアカウントとのやり取りの晒しです。当事者である貢ぎアカウントの満足感を高めたり、まだ自分に貢いでいない貢ぎアカウントを牽制することができます。最近は、自分のメッセージの一部を隠して公開することにより、貢ぎの有無による差別化を図ると同時に体験版のような効果を持たせる手法が広く用いられています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もう1つは、貢がせアカウントに損失や不快感を与えたアカウントとのやり取りの晒しです。貢ぐことを宣言あるいは示唆したにも関わらず実際には貢がなかった場合などに、対象のアカウントを&lt;strong&gt;エゴマゾ&lt;/strong&gt;として公開します。こちらは、単に怒りに任せた報復措置であったり、自分以外の貢がせアカウントに対する注意喚起のために行われます。しばしばレベルの低い貢がせアカウントに目立つ行動ですが、逆に貢ぎbotにはあまり見られない行動の1つです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_7"&gt;貢ぎアカウント&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;貢がせには&lt;strong&gt;貢ぎアカウント&lt;/strong&gt;の存在が必要不可欠です。貢ぎアカウントは貢がせアカウントとのやり取りを目的としたアカウントですが、必ずしも実際に貢いでいることを示すものではありません。貢ぎ欲を持っているが、投稿を追うだけでまだ実際には貢いでいないアカウントも含まれています。また、貢ぐことで身体の関係を結ぶことをねらう、すなわち「買う」ことを目的とする&lt;sup id="fnref:papa"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:papa" title="これは一世代前における広義の「パパ活」でした。"&gt;4&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;アカウントとは異なります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いわゆる&lt;strong&gt;貢ぎマゾ&lt;/strong&gt;は、（十分な）対価を求めずに&lt;sup id="fnref:driven"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:driven" title="ただし、しばしば射精欲求駆動で貢いでいます。"&gt;5&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;同意の下で価値を移動させてしまう一連のコミュニケーションに興奮を覚える存在です。プライベート・メッセージのやり取り、自撮り写真や音声の提供を明示的に主たる対価として設定した場合、発生するのは貢ぎではなく単なる価値の交換であることに注意してください。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このように、彼ら&lt;sup id="fnref2:tent"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:tent" title="便宜上そう呼びます。"&gt;1&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;は&lt;strong&gt;搾取&lt;/strong&gt;されることに興奮を覚えるとされていますが、無理解な人たちによって「金銭を支払うこと」のみに興奮を覚えるという都合の良い解釈をされる場合もあります。ここでの搾取は、ハイ・コンテクストな同意の成果として価値の移動が発生することです。それらの前提を考慮せず「経済的価値の移動」という結果にのみ注目してしまった場合&lt;sup id="fnref:example"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:example" title="脚コキの物理的な刺激にのみ注目するような場合と同じです。"&gt;6&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;、高度で繊細なコミュニケーションの重要性が失われるとともに、&lt;strong&gt;惨めな物乞い&lt;/strong&gt;問題の隠蔽が難しくなります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際のところ、貢ぎマゾにとっては必ずしも経済的な価値の移動が重要というわけではありません&lt;sup id="fnref:example2"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:example2" title="脚コキの精神的な刺激にのみ注目するような場合と同じです。"&gt;7&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;。これは&lt;strong&gt;監視カメラの部屋&lt;/strong&gt;問題とも深く関係しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;貢がせアカウントが貢ぎアカウントの貢ぎ欲を煽り、後者が自発的に経済的価値を移動させることで貢ぎが発生します。一部の貢ぎアカウントから貢がせアカウントに実際に経済的価値が移動していることは、貢がせアカウントが掲載しているスクリーンショットから確認できます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;インターネット上で貢ぐ手段としては、以下のようなものが考えられます。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;ギフト券などの電子マネーを購入させ、コードを入力させる&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;欲しいものリストなどから商品を購入させる&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;フリーマーケットアプリで一定金額の商品を購入させる&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;貢ぎアカウントが満足感を得るためには、お互いの同意で適切な手段を選ばなければなりません。場合によっては現金を振り込ませるほうが適切な場合もあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、貢がせアカウントと貢ぎアカウントの比率ですが、今のところ貢がせアカウントの方が供給過多であるように思われます。これは、レベルの低い貢がせアカウントの大量発生や貢がせbotの存在が大きな原因です。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_8"&gt;こんな貢がせアカウントはいやだ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここからは、レベルの低い貢がせアカウントに共通した特徴について紹介します。彼女らの多くは、言葉のバランス感覚や繊細さに難があると思われます。なお、ここに記した特徴の一部または全部に当てはまったり、当てはまらなかったりすることで対象の貢がせアカウントのレベルを保証することはできません。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_9"&gt;余裕がない&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;主に若さをアピールしている貢がせアカウント&lt;sup id="fnref:ljk"&gt;&lt;a class="footnote-ref" href="#fn:ljk" title="「LJK」と称するアカウントなど。"&gt;8&lt;/a&gt;&lt;/sup&gt;にありがちです。次のような傾向が見られます。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;貢がれることに必死になってしまう&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;明示的に貢ぐ金額を指定してしまう&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;貢ぎの対価を提示してしまう&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;このようなアカウントからは、金銭的・時間的・精神的余裕のなさを感じます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;貢ぎビジネスが全盛の今、「〜円貢いだら〜してあげるよ。貢ぎマゾのみんなおいで」や「一番多く貢げた人に〜します」といった投稿を繰り返す貢がせアカウントは非常に多いです。こうした自分を商品として陳列するような行為は、本来一番のカモであるはずの貢ぎマゾを遠ざけることにつながります。もし若い女性と性交渉したいおじさんをターゲットとしているのなら、「マゾ」といった呼びかけや「貢ぎ」という表現も的確ではないでしょう。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_10"&gt;口が悪い&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;いわゆる愛のない罵倒を繰り返すアカウントです。他人への理解が十分ではないせいか、聞きかじった罵倒語からエッジの強いものばかり選んで組み合わせた悪口モンスターになりがちです。日常の投稿でも、世界への不満を爆発させています。こちらも若い女性を自称するアカウントにありがちです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こういったアカウントはしばしば貢ぐ貢ぐ詐欺に遭った旨をスクリーンショットで晒したり、貢ぎアカウントが集まらないことに対する不満を繰り返しています。このような点からも、良い貢ぎマゾが彼女らの下に集まっていないことが分かります。ネガティブな晒しは周囲への注意喚起には役立ちますが、貢がせアカウントを自負するなら貢がせた成功例もバランスよく発信しないと本人の評判を下げがちです。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_11"&gt;自分を安売りしている&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;プライベート・メッセージで個人に向けて使えば効果がありそうな言葉を、普通の投稿として安く公開してしまう「サービスのいい」貢がせアカウントが一定数存在します。そういった「わざとらしい広告」は、ある程度の注目を集めることはできますが、実際に貢がせるような効果はあまりないと思われます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、自分に都合の悪い貢ぎアカウントをエゴマゾ呼ばわりして牽制しようとする投稿も自らの価値を下げがちです。エゴマゾというのは諸刃の剣であり、使い方によっては自分のエゴを強調することになります。自分がレベルの低い貢ぎアカウントを集めてしまう安い貢がせアカウントであることの証明にもなりかねません。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_12"&gt;まとめ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;貢がせアカウントを開設すれば簡単にお金が集まるイメージがありますが、実際には非常に面倒な世界です。「つべこべ言わずに貢げ！」と叫ぶだけでは誰も何も集まりません。多くの貢ぎマゾの注目を集めている貢がせアカウントは、色々な面で貢ぎマゾの心理に理解のある人間が丁寧に運営しているものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;余裕があり、普段は優しく、貢ぎマゾの心理を知っており、自分の価値を分かっている……と一方的な要求が多いようにも見えますが、貢ぎマゾが求めているのは決して都合の良い存在ではありません。自分よりも絶対的に強くて大きな存在に圧倒的なパワーで搾取されたいだけなのです。そこに肌を晒したり乞食じみた振る舞いをする惨めな女王様は必要ありません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;対面せずに貢がせたお金で生活したい、ネカマで儲けたい、というみなさんはもう少し貢ぎマゾを分析してみてはいかがでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_13"&gt;コラム&lt;/h2&gt;
&lt;h3 id="ab"&gt;A国やB国の存在&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;敵対関係にある2つの国を設定し、自分が一方の（B国の）国民になることで国レベルの（A国からの）侵略や搾取を受けるシチュエーションが人気です。実際の国を仮定すると色々な問題につながるため、様々なアルファベットを当てて楽しまれています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;敵対国の男性に自国の女性が寝取られる*-NTRなどのシチュエーションも人気ですが、貢ぎマゾからは少し離れているかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、B国の女性がB国の男性の管理を行うというシチュエーションも注目を集めています。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="_14"&gt;ヴァーチャル・貢がせアカウント&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;あるキャラクターになりきって、成人向け音声作品のような音声を投稿している貢がせアカウントが存在しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このアカウントは女子高生を自称してプライベート・メッセージのスクリーン・ショットの投稿を続けていますが、アイコンは他人のイラストを転載したものであり、さらには自撮り写真も投稿していません。イラストや3Dモデルを被ったヴァーチャル・貢がせアカウントの一形態として注目する必要がありそうです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_15"&gt;おわりに&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;最近、インスタで鍵を通したネックレスを着けて写真を撮るアカウントを見かけますが、あれは管理者なのでしょうか？　分かりません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;次回は、監視カメラの部屋問題についてお話しします。&lt;/p&gt;
&lt;div class="footnote"&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li id="fn:tent"&gt;
&lt;p&gt;便宜上そう呼びます。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:tent" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref2:tent" title="Jump back to footnote 1 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:dom"&gt;
&lt;p&gt;後述します。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:dom" title="Jump back to footnote 2 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:guara"&gt;
&lt;p&gt;この文化については「女神板」なども参考にしてください。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:guara" title="Jump back to footnote 3 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:papa"&gt;
&lt;p&gt;これは一世代前における広義の「パパ活」でした。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:papa" title="Jump back to footnote 4 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:driven"&gt;
&lt;p&gt;ただし、しばしば射精欲求駆動で貢いでいます。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:driven" title="Jump back to footnote 5 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:example"&gt;
&lt;p&gt;脚コキの物理的な刺激にのみ注目するような場合と同じです。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:example" title="Jump back to footnote 6 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:example2"&gt;
&lt;p&gt;脚コキの精神的な刺激にのみ注目するような場合と同じです。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:example2" title="Jump back to footnote 7 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;li id="fn:ljk"&gt;
&lt;p&gt;「LJK」と称するアカウントなど。&amp;#160;&lt;a class="footnote-backref" href="#fnref:ljk" title="Jump back to footnote 8 in the text"&gt;&amp;#8617;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;/div&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>ほのぼのコメント経済圏</title><link href="https://ama.ne.jp/post/warm/" rel="alternate"/><published>2017-11-25T21:20:00+09:00</published><updated>2017-11-25T21:20:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2017-11-25:/post/warm/</id><summary type="html">&lt;p&gt;やさしいね&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;来世はほのぼのコメント経済圏に生まれ変わりたい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;毒にも薬にもならない可愛いイラストを描いて、ほのぼのコメントをもらうんだ。そうして誰かにほのぼのを届けた気になって、誰かが死んでいくのを鈍った感覚で見守るんだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;誹謗や中傷はありえないし、皮肉や悪意も存在しない。犯罪なんて起こらない。相手のことをよく考えて、愛に似た優しい言葉を交わすんだ。あたまがぽーっとして、ヒリヒリとした感覚がなくなってくの。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;風邪を引いたら心配してもらえるし、弱気になっている時はほのぼのコメントで励ましてくれる。もちろん私だってそうするし、それが当たり前。やさしいインターネット。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;みんなに和んでもらえるし、ブログを更新するとふわふわ言葉がいっぱい集まってきてくれる。3つくらい売り出したLINEスタンプだってそこそこ売れてるもん。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;分かるでしょ？ インターネット全クリっていうのは、こういうことなんだ。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>くらげ</title><link href="https://ama.ne.jp/post/kurage/" rel="alternate"/><published>2017-11-19T18:39:00+09:00</published><updated>2017-11-19T18:39:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2017-11-19:/post/kurage/</id><summary type="html">&lt;p&gt;ふわふわ&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;最近なんでメンヘラがクラゲを好むのか分かってきた気がする。俺がメンヘラになったのかも分からん。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;クラゲのふわふわ感は良いものなんだ。ずっと見ているとふわふわになれる。スケスケで生存も危うそうなやつがなぜか泳いでいる。すごい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;食用のニクアツクラゲは危うさがない。泳ぎもたぶん速い。落ち着かない。カブトクラゲがふよふよしながら虹色に光ってるのが一番好きかもしれん。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;クラゲの生活史Tシャツを洗うたびに自分が薄れていく気がする。クラゲを食ったときは身体がどんどんクラゲになっていった気がしていた。全部抜けてしまった。クラゲプリン。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>自信や知</title><link href="https://ama.ne.jp/post/knowledge/" rel="alternate"/><published>2017-10-22T22:24:00+09:00</published><updated>2017-10-22T22:24:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2017-10-22:/post/knowledge/</id><summary type="html">&lt;p&gt;宣言的&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;自信満々だったり、僕が弱いことを知っていたり（知られていたり）するのがたまらなく好き。つまり、自分の価値を自覚しているロリはそういないということだ。反面、自分の価値を分かっているJKはたくさんいる。なぜ？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;肉体的な性的魅力のパラメータはほとんど意味がないのだろう。胸や尻、脚や制服はいつでも飾りにも武器にもなりうる。よかったね、僕が弱くて。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>金魚鉢</title><link href="https://ama.ne.jp/post/fishball/" rel="alternate"/><published>2017-08-05T15:27:00+09:00</published><updated>2017-08-05T15:27:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2017-08-05:/post/fishball/</id><summary type="html">&lt;p&gt;ガラスパウダー&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;金魚鉢に大きな金魚が来ることがある。黒くて大きな金魚と、皮の厚い金魚の糞と、それに群がるバクテリア。水が濁って嫌な臭いがした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;金魚の糞が私に降り掛かってくる。残された小さな場所で、小さな金魚は精一杯生きようとした。でも、金魚鉢からは出られない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;大きな金魚がいなくなると、やっと、私一人には大きすぎる金魚鉢を独り占めする。この水は神代から伝わる川の水だから、汚いものは跡形もなく消えてしまう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;やがて金魚鉢が割れて、ガラスは全部粉になった。生温い水が全て流れ出ていくのを見ながら、私はびちびちと笑っていた。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>近況</title><link href="https://ama.ne.jp/post/recentness/" rel="alternate"/><published>2016-11-15T02:17:00+09:00</published><updated>2016-11-15T02:17:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2016-11-15:/post/recentness/</id><summary type="html">&lt;p&gt;それっぽいのはタイトルだけ&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;最近色々やりたいことができてきたので、まとめておこうね。&lt;/p&gt;
&lt;div class="toc"&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#amane_katagiri"&gt;話:かたぎりあまね(@amane_katagiri) に&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#24"&gt;24時間大騒ぎ可能更衣室付き総合目的レンタルスペースで&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_1"&gt;星新一ショートショートを&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href="#_2"&gt;おわりに&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;h2 id="amane_katagiri"&gt;話:かたぎりあまね(@amane_katagiri) に&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;なりたい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あれってどうやったらなれるんですかね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;起業してからしばらくはめっちゃ尽力して、会社がデカくなってからは創業者として楽に文句言える席を必死に確保するみたいな話なのかな。アイディア早押し勝負みたいな感じで。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちゃんと原案が書かれてるのってすごく正しいんですよね。「TLで見たので描いてみましたよ！（見たツイートのリンクはないよ）」とか、「今日、駅でこんなエッチな女子がいた（萌えポイントが書き込まれた絵）」とか、他人を食い物にして承認欲求満たしてる絵師は見習ってほしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;正しいから僕も 話:かたぎりあまね(@amane_katagiri) になりたくなってきたぞ。アー！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;とは言え、日常系とか〇〇にありがちなこと集みたいな4コマ漫画って絵がないと全く成立しないし、話って何を出せばいいんだろうな……。あるあるネタって、誰でも（絵描き担当でも）思いつきそうなものに絵が付くからやっと面白いのであって、そのネタ部分だけでわざわざ名前を載せてもらうのもフルフェイス鉄面皮って感じがするんだよな。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;4コマ漫画雑誌とか全然読まないけど、そこらへんの4コマ漫画における絵と話の分業事情ってどうなってるんだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際どうなんだろう。分業してるなら、まだまだキャラ設定とかストーリーだけやるチャンスがありそう。やりたいな、絶対やるぞ。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="24"&gt;24時間大騒ぎ可能更衣室付き総合目的レンタルスペースで&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ツイキャス配信したいなぁなんて。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この前ね、面白いものを見たんだけど、なんでもできる24時間営業のレンタルスペースがあるらしいの。とりあえず目的は会議ってことにしとけば大体ごまかせるみたい。しかもたぶん無料！　噂が広まると予約埋まっちゃうから内緒だよ？　部屋には間仕切りがあってそこを更衣室としても使えるみたい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;部屋自体はとりわけ綺麗ってわけじゃないんだけど、ぬいぐるみとかもいっぱいあってすっごくキュート！　机と椅子に、電源とネットも完備？でゲームとかもできるみたいです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;まだ申込みの窓口が見つからない（インターネットからはできないのかな）のと利用規約みたいなものも分からなかったので、まだ検討中なんですけど、みんなで集まって24時間耐久コスプレカラオケでもできたらなぁなんて。更衣室もあるから途中で衣装交換もできますね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;日程もまだ調整中です、すみません。決まり次第かきます。交通費の都合で来られない遠方のみなさんも、配信を見ていっぱいコメントしてくれると嬉しいです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお、あまね軍団として一緒に参加してくれる人はメールまたはDMでいつでも参加表明してくださいね。途中からの入室もできるようなので途中参加も全然おっけーです！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;待ってま〜す。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_1"&gt;星新一ショートショートを&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;読みたい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;夢で見た&lt;a href="/tweet/798098401459961856"&gt;この作品&lt;/a&gt;を探してる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;オチも分かってるしまぁ見つからなくても……って感じもあるけど、ちょっと気になるかな。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="_2"&gt;おわりに&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;僕も今から東大女子になって毎月お小遣い貰いたい……。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あと個人的なことですが、まんがタイムきらら12月号から3号分だけは買ってみるといいです。僕は買います。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>みんなの冷蔵庫</title><link href="https://ama.ne.jp/post/public-durables/" rel="alternate"/><published>2016-06-24T22:19:00+09:00</published><updated>2016-06-24T22:19:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2016-06-24:/post/public-durables/</id><summary type="html">&lt;p&gt;ディスのトピア&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;もし駅に冷蔵庫が置いてあったら、なんて幸せなことだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;電子レンジと、湯沸し器と、それにテレビが一緒にあったらもっといい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それらを全部、24時間いつでも使えるようにしてほしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なぁ、良い提案だろう？　みんなが使える耐久財が、みんなが使いやすい状態で置いてあるんだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうしたら僕は、きっとこれからいろんなことができる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この前買った安売りのコーヒーを一本入れておいて、ホームでテレビを観ながら紙コップに注いで飲むんだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;パックのご飯を温めて、粉末味噌汁にお湯を注げば家に帰る必要もなくなる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;駅が便利な生活の基盤になる、こんなに幸せなことはないじゃないか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;管理者は駅の利用者から選ぼう。使う人が管理するのがきっと一番だから。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;それから生活は大きく変わった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;売店も案内板も避難具も撤去され、辺りにたくさんのベンチが配置された。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;寛ぐのにこんなの必要ないから、すごく合理的なことだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここで生活したい人に必要なものを、必要なだけ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;資源を有効活用するため、電化製品もベンチも拾ってきたものだ。洗えばきっと新品と変わらないから大丈夫。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;都合の悪いことを言ってくる人たちは、全部規則で縛って警察に連れて行ってもらった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この平和を、自由を、壊させはしない。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;ある日、冷蔵庫から僕の入れたお気に入りのコーヒーがなくなった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;冷蔵庫もレンジもすっかり汚くなって、水を入れっぱなしの湯沸し器には虫が湧いていた頃だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一週間に一度しか来なくなった管理者に、僕は訴えた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あれは高かったんだ、弁償しろ、誰が責任を取ってくれるんだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうしたら彼は、こう言った。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;自己責任でやってくれ、弁償だの、犯人探しは管理者の仕事じゃない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それに僕はもう、この駅で寛ぐのに飽きたんだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そもそも、寛ぎたければ自分の家に帰ればいいだろう。キミは自分の家が無いのか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;管理したければキミがやると良い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちょうどその場を駆け抜けようとしたゴキブリを踏みつけて、彼は帰っていった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そう言われて僕は、彼の飲み物に毒を盛ってやることにした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;次の日、彼はあっけなく死んだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼はいつもここに置いたグレープフルーツジュースを飲んでから会社に行っていたのを、僕は知っていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;犯人は見つかるわけがなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;誰が入ってきて、誰が出て行ったかなんて、記録しているわけがない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;何と言うか、公共の場に放置したものを飲食するなど、拾い食いと大差ありませんね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;どの局のコメンテーターも呆れた口調で言っていた。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;それからは、僕が駅の管理者になった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;春になって新しい冷蔵庫利用者が増え、この駅も大繁盛だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも、僕の目には身勝手な利用者の姿が映る。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕が昔からここを知っているんだから、規則はしっかり教えてあげなくちゃ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;少しの違反も見逃さず、大きな声で叱責した。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一人、また一人と叱っていたら、とうとう誰も来なくなった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;誰もこの理想には賛同してくれないのだ。僕は絶望した。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今年の訪問者たちは、平和、協調、自由、それを解らぬバカばかりだった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;誰も駅には来なくなったけど、僕は今日もここでアニメを観ながらビールを飲んで食事をしている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;気の合う仲間たちが、深夜に酒を持ってやってくる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうして泥棒よけに、今日もダミーの飲み物に毒を盛るのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実に合理的で、素晴らしい、自由な世界になった。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;今年の春、僕は転勤することになった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あの寂れた駅のことなど、僕はもう知らない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今は便利な電化製品が使えるというのを聞きつけたホームレスの寝床になっているらしいよ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;どこからか電話が来て、僕にそう言ってきた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;知りません、そんなのは今の管理者に言ってください、と笑って返してやった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今の管理者の顔は知らないが、平和と自由を守るために頑張ってほしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;確かに最初は僕が提案したことだけど、僕はもう使っていないのだから、関係ないよ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;永遠に無給で公共の場を管理するなんて、そんな地縛霊みたいなこと僕はやらないよ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;管理者は駅の利用者から選ぼう。使う人が管理するのがきっと一番だから。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;普段は鍵の向こうに、警備員の向こうにあるはずのおもちゃが、目の前にある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;みんなに使ってほしい、いつでも使ってほしいとラベルが付けられて、無防備にも晒されている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こんなに面白いことはない。こんなに便利なことはない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ねぇ、だから世界中に冷蔵庫を置こう？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうして色んな人が毒を盛って、たくさんの人が死んで、でも犯人は見つからない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;冷蔵庫を薬品を入れた瓶で一杯にして、酔っぱらいを騙してしまおう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;電子レンジで生卵を加熱して逃げるのもきっと面白いよ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;湯沸し器でボウフラを飼って、たくさんの蚊を放ってしまおう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;全然知らないところの冷蔵庫に行って、大量のエロ雑誌を詰めて帰ってくるのも楽しそうだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こんな便利な世界はないよ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なぁ、良い提案だろう？&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>かんたん異端を身にまとう</title><link href="https://ama.ne.jp/post/paraphilia/" rel="alternate"/><published>2016-05-09T01:45:00+09:00</published><updated>2016-05-09T01:45:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2016-05-09:/post/paraphilia/</id><summary type="html">&lt;p&gt;その性癖は誰がため&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;近頃流行りの異常性癖。みんな持ってる異常性癖。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;広義には、常識的な性道徳や社会通念から逸脱した性的嗜好（せいてきしこう）を指す。ただし、性道徳や社会通念は抽象的な概念であることから、その基準や境界線は時代や文化、個人の価値観によって多様な解釈や定義が存在している。また、それらの多様な解釈や定義が偏見や差別の原因となる場合がある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E7%9A%84%E5%80%92%E9%8C%AF"&gt;&lt;cite&gt;性的倒錯 - Wikipedia&lt;/cite&gt;&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;流行りの異常性癖っていうのは、必ずグレーゾーンから選ばれる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;グレーゾーンっていうのは、「&lt;em&gt;常識的な性道徳や社会通念から&lt;/em&gt;&lt;em&gt;ちょっと&lt;/em&gt;&lt;em&gt;逸脱した性的嗜好&lt;/em&gt;」と思ってもらえばいい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;簡単に言えば、周りから引かれないレベルの異常性癖である。ファッションにちょうどいい性癖。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;例えば「電気を消して、美少女に正常位で挿入したい」のはホワイト、「両脚と片腕を失った美少女の残った片腕を掴んでイラマしたい」のがブラック、「美少女に脚コキされながらおしっこ掛けられて射精したい」がグレーみたいな感じかな、わからん（この例も筆者目線であることや&lt;em&gt;性道徳や社会通念は抽象的な概念である&lt;/em&gt;ことを考えれば全く信用できない）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こういうグレーな性癖を、特に好きでもないけれど好きと騙って声高にアピールする。偽りの興奮を饒舌に語り出す。周りと違うことをしていることを意識し、自分らしさを確立していく。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そのアピールを見た人が、更に「使いやすい」性癖を囃し立て、その輪が広がってとうとう流行りの異常性癖となる。既にあるコンテンツに便乗するのはすごく簡単で楽なことだから、実態のない空虚なコミュニティがどんどん肥大化していく。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こういうコミュニティに参加することはローリスクハイリターンである。周りの人間を真似て発言するだけで、異端であるという意識から歪んだ自分らしさを得ることができるし、あるコミュニティに属しているという社会的満足を得ることもできる。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;僕は異端気取りコミュニティが嫌いだ。大嫌いだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;別に僕にヒットしない性癖を批判しているわけじゃない。異常性癖自体には寛容なつもりで生きている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でもやっぱり、実態もなく異端だと認められたいという思いが透けて見えてしまうことがある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「ウチら、やっぱ変人だよね！」という意味のない合意が透けて見えてしまうことがある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;流行りの異常性癖なんて矛盾した概念、頑張らないとすぐにボロが出てしまうから。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;異端なことをして自分らしさを得ようなんて、そんなこと道徳の教科書には書いてなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いつまで変わった人に群がって大騒ぎしているんだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いつまでありふれたつまらない自分から目を逸らしているんだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いつまで自分に嘘をつき続けるんだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;君らは異端なんかじゃない。見ていて痛々しい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;遅れてきた厨ニ病に、君らはいつまで囚われることになるのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;なお僕は、純愛と女性上位と百合が好きです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最近は金を巻き上げることしか考えてない援交少女に金も精子もすっかり搾り取られることばかり考えています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ほんとだぞ、異端アピールじゃないぞ。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>人生</title><link href="https://ama.ne.jp/post/otaku-lovers/" rel="alternate"/><published>2016-03-21T02:54:00+09:00</published><updated>2016-03-21T02:54:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2016-03-21:/post/otaku-lovers/</id><summary type="html">&lt;p&gt;クソオタクに愛を&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;僕には幼馴染がいて、僕よりずっと背が低い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕よりずっと背が低いのに、いつもお姉さんぶっていた。僕よりも1つ年上だから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;親同士の集まりをこっそり抜け出し、いつもふたりで遊んでいた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;女の子は男の子より成長が早いとはいうけど、彼女が僕の背を抜くことはなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;偉そうにしてる彼女の頭を上から撫でると、ちょっとだけ頬を膨らますのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いつもふたりで。ずっとふたりで。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;精通も初体験も、いつも彼女がそこにいた。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;彼女の身体に性の目覚めを与えたのは、僕だ。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;僕に射精の喜びを与えてくれたのは、彼女だ。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;小さな身体を初めて汚したのは、僕だ。僕なのだ。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕に恋の味を教えてくれたのは、彼女だった。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;僕たちは別々の中学へ進んだ。彼女はいわゆるお嬢様だったから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;家こそ庶民感覚を忘れないようにとこじんまりとした家を建てたようだけど。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼女は美しい女子校の制服を身に纏い、それは僕の汚れた欲望を惹起させた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼女は住む世界が違うんだ。彼女のことは忘れなさい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;そんな両親を尻目に、僕たちは隠れて会い続けた。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;彼女は僕の前でだけは淫らだった。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;清楚な制服から放たれる淫猥な言葉の数々に、僕は溺れていった。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;彼女の部屋で、彼女のベッドを、彼女自身で汚していった。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「変かもしれないけど、好きなのよ」と彼女は言った。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕は悔しくなった。イライラかムラムラかわからなくなった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;悔しさをそのまま肉欲に変え、僕は彼女と淫れ続けた。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;いつしかそれは互いの両親にばれてしまい、僕らの密会は突然の幕引きを迎える。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;結局、それからしばらく彼女に会うことはなくなった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼女と会えない後半の中学生活は、灰色そのものだった。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;高校に入学しても、僕の彼女に対する想いは冷めなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;いろんな女性に告白されたけれど、全部断って。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;それはもちろん彼女だって同じで。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕は彼女の連絡先を知らなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いつでも会えると思っていたからそんなことには無頓着だったのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;でも、部屋の窓を明けると、熱っぽい眼をした彼女がこっちに飛び込んできた。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;互いの両親がいない隙を見ては、愛を確かめ合う日々。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;連絡なんていらなかった。毎朝窓越しの視線でYESかNOかを伝え合った。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;高校生になった彼女の性欲はどんどん増していっている。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;中学生みたいな身体で、僕の上を跳ね回り、僕の下でいやらしく喘いだ。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「好きだから、抑えられなくなっちゃうの。どうしても」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕は小さく頷いて、その気持ちを認めてやるのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「嬉しいよ」&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;彼女は県外の大学に出ていった。僕は一浪して県内の大学に進んだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;窓を開けても彼女はいない。日を遮る無機質な壁には諦めから来る溜息しか出ない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;大学生活はそれなりに楽しかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;女っ気こそないけれど、それなりの友達とそれなりのサークルを見つけて生きていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼女は女子大へと進学していったから、男の影はあまり心配していない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼女は連絡先を残していかなかったから、今どこで何をしているかはわからないけれど。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕が刻みこんだ快楽を忘れられずに疼いている。僕の愛の言葉を待ち望んでいる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そう考えだすと止まらなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そんなある日、僕は彼女の連絡先を知ることになる。何の因果か必然か。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「僕だよ。幼馴染の」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;「ずっと待ってた」&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「すぐに会おう。またあの日みたいに愛し合おう」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;「ずっと待ってた」&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なおもメッセージは続いた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「結婚するんです」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「だからもう」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕の視界が涙で歪んだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;「えぇ、あなたと」&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あぁ！　運命とは何と素晴らしいのだろう！　離れた二人でも、結ばれることはできるのだ。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;「私ね、幸せよ。あなたと永遠に一緒だって思うと」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「女子校に入ったのも悪くなかったわ。あなたと会えたんだもの」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「当たり前じゃない、昔も今も、あなただけよ」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「子供はできないけれど、それでもいいの。ずっと一緒よ」&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;彼女はずっと中学生のままだ。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;i&gt;結婚も妊娠もできないその身体で、僕に脚を絡め続けるのだ。&lt;/i&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;斜体も太字も何もかも、全てが思い通りだったら良い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕が美少女で、彼女の同級生で。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;中学生のまま、二人で愛し合いたい。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>ここにタイトルを入力</title><link href="https://ama.ne.jp/post/this-is-title/" rel="alternate"/><published>2016-02-06T23:29:00+09:00</published><updated>2016-02-06T23:29:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2016-02-06:/post/this-is-title/</id><summary type="html">&lt;p&gt;あとがき&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;時折、マゾヒストの精神はどこから来るのかということを考えたくなる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;世の中にはたくさんのマゾヒストがいるけれど、私の場合は単に女性という存在に圧倒されたいと思っているらしい。理屈はどうでもいい。設定を言葉通りに脳内に展開して独り相撲を取って派手に負ける、そういう馬鹿正直で惨めな遊びが好きなのだ。「女子が男子に性的なお仕置きを行う学校」なら私は無力感を感じながら甘んじてお仕置きを受けるし、「全ての男を魅了する魅力を持つ脚」ならば大量の金品を貢いででもその脚に触れようとするだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そういう遊びをする時に、現実の感覚は邪魔になる。法律、常識、時間。そういう概念はブランクにしておいて、必要な時に埋めればよろしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私の中の若年女王様は歳を取らない。学校に通っているにも関わらず毎日のように調教を重ね、多数寄ってくるマゾヒストたちの一人である私を全て見透かして、全ての財を捧げるように仕向けるのだ。彼女が女子大生になってＳＭ風俗でバイトを始めることも、人妻になって隣人の独身男性を責めるのも、私の表明なしにはあり得ない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;オナクラのサディスト嬢は歳を取るのだろうか。彼女はいつまでマゾヒストたちを蔑んで日銭を稼いでいくのだろうか。きっと私が許可しないまま、オナクラを引退し、人妻になり、熟女になり、老婆になって昔を懐かしむのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;かのＡＶ女優は死ぬまで処女で居続けるのだろうか。処女喪失の回数よりも皺の数が増えても、彼女はカメラに向かって媚び続けていられるのだろうか。やはり彼女も、勝手に歳を取って人間らしい生活を獲得していくのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;永遠がない世界で、私は永遠の隷属を誓うことができない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だから私は、テキスト・データに潜り込んでいく。そこでは永遠だって自由に定義できる。私は派手な敗北を喫せるように舞台を整えて独りよがりな負け戦に望むのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;イメージやオーディオも悪くはないが、それらがテキスト化できるならテキスト・データに耽溺していくことだろう。おそらく私がイメージやオーディオに感じる興奮は、そのエッセンスをテキスト・データに抽出しても変わらないものだから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;少ない情報は私に自由をくれる。最近マゾヒスト向けのＡＤＶゲームを購入したが、おそらく興奮の最高潮はプレイ前の今この時なのだ。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>弁護士になるぞ</title><link href="https://ama.ne.jp/post/tobelawer/" rel="alternate"/><published>2016-01-16T23:43:00+09:00</published><updated>2016-01-16T23:43:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2016-01-16:/post/tobelawer/</id><summary type="html">&lt;p&gt;詩&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;p&gt;近頃の浮動小数点数型は喋るらしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;特徴のない顔にひょろついた体躯。汚いニキビ面で一重まぶたをしたメンヘラ男がFF比を計算している。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼らが現実のどこで否定されようとも、ここでは優しい実数が小数の写像を迎える。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;口当たりの良い有理数が「細〜い」とか「女の子にしか見えな〜い」と叫んでいる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それらを口で溶かしきったら、すぐにでも「女装じゃないですよ！ぷんぷん！」と返さねばならない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;古事記にもそう書かれている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あぁ。そもそも男のままで生きていても注目されず埋もれていくだろうに。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;女に埋もれることで持て囃され、それを喜ぶのは彼らの天性か、それとも現代が生んだ病気か。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;三味線を弾き、按摩をして、小屋で見世物になる。障害者はずっと専門の生業を持って生きてきた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;時代は移った。彼らはネットの海を見世物小屋に見立てて生きている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だるま女たちが自撮りを上げているTwitterを見て、差別反対活動家たちは何と言うんだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今日もアップロードされるたくさんの自撮り写真を見て、Twitterが訴えられる妄想をする。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;アップロードした彼ら自身が追及される滑稽な法廷を思い浮かべる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ファッション・バイセクシャルの性的搾取は差別反対活動家たちの保護対象になるんだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕も弁護士になるんだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だるま女に手なんかない。&lt;/p&gt;</content><category term="ugoki"/></entry><entry><title>12月15日の動き</title><link href="https://ama.ne.jp/post/1215-ugoki/" rel="alternate"/><published>2015-12-15T00:50:00+09:00</published><updated>2019-03-27T00:58:00+09:00</updated><author><name>Amane Katagiri</name></author><id>tag:ama.ne.jp,2015-12-15:/post/1215-ugoki/</id><summary type="html">&lt;p&gt;イエーイ、見てる〜？&lt;/p&gt;</summary><content type="html">&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;すでに削除されているということだと、問題が意識され、なんらかの対応がすでにとられたということではないのでしょうか？&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;は、「すでに削除されて」いれば「問題が意識され、なんらかの対応がすでにとられた」と考えていないと書けない文だと思うんだけどな。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;疑問文が「見解」であるというのは驚くべき解釈です。&lt;/p&gt;
&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;まぁ返信いわく、そんなことは考えていないらしかった。アビャー。じゃあ一体全体その文は、どこの精神から湧き出たんだろう。多重人格か。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕はお給料日で機嫌が良いんだぞ。勝手なことばかり言うな。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;ツールバーにこのボタン&lt;a href="javascript:void(open('https://archive.is/?run=1&amp;amp;url='+encodeURIComponent(document.location)))"&gt;archive.is&lt;/a&gt;をドラッグして、あなたがワンクリックでページを保存することができます！&lt;br&gt;
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&lt;/blockquote&gt;
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