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icon of Amane Katagiri 2025年のこと

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今日は2025年12月31日です。2025年のあまねけ!やそれ以外のふりかえりをお送りします。

世界のできごと

変天美音

変天美音Ⅰ表紙の一部

2025年は、変天美音シリーズを立ち上げた最初の年です。変天美音はみなさんがあまねけ!を所有するための手段の一つであって、紙の文庫本として確かにあなたの手に渡ります。DockerイメージZIPアーカイブよりも取り扱いやすく、太陽風や海底ケーブル切断にも影響を受けません。変天美音ⅠはBOOTHでまだまだ購入可能です。

変天美音Ⅱは2026年2月23日、文学・クリエイターイベント東京にて頒布を開始する予定です。2025年に投稿した作品やその後のエピソード、小さな書き下ろし、解説ページなどを掲載します。プラットフォームを介さない通販のお申し込み、取り置きの連絡などは適宜お好きな手段でお知らせください。

おでかけ

記事や創作を離れた範囲では、去年よりもいろいろなところに出かける機会が多かったです。

1月。イトーヨーカドー南松本店が1月13日付けで閉店するということで、最後の姿を見るために松本・安曇野エリアから諏訪湖周辺に出かけました。すっからかんになった棚や、通路を塞ぐために紅白幕が張り巡らされている光景が異様で楽しかったです。

空になった冷凍食品の棚に紅白幕が張られている様子

既に商品のない通路に紅白幕を張って塞いでいる様子

ベストバイ2025記事の伊東酒造は、この時に訪れて出会ったものです。諏訪五蔵の一つである麗人で撮った「サーバー前で立ち呑みしないでください」という注意書きを投稿したら少しウケました。よかったです。

春から夏にかけては泊まりの旅行こそありませんでしたが、去年より仕事に余裕があったので平日も利用してイベントや展覧会などによく足を運びました。賑わってる写真や映像を見るとそれなりにワクワクしますが、実際に行くとなったら人は少ない方がいいですからね。

あとは友人のお墓参りにも行って、ついでにこんにゃくパークにも行きました。コロナ禍以来6年ぶりの訪問でしたが、目玉の無料こんにゃくバイキングが健在でとても嬉しかったです。平日なので工場見学もできました。太いホースが身体をくねらせてこんにゃくゼリーの材料を吐き出すのがよく見えます。服を着てる同族がいるせいで、裸が異常なのか分からないキャラクターもいました。心獣界の巫女ココンみたいだ。

ピンク色のウサギのキャラクターで、服を着ている個体・パンツだけ履いている個体・服を着ていない個体が同じパネルに描かれている様子

9月。取材のために沼津と伊東に行きました。沼津では3年ぶりくらいにさわやかに行ったり、うっかり謎のヒレが干された敷地に足を踏み入れてしまったりしました。沼津にはあまねガードというアンダーパスがあって、特に関係はないのですが親近感が湧きます。名前の由来は普通に西周(にしあまね)らしいです。あとは玄岳ドライブインで有名な伊豆スカイラインを一気に駆け抜けたりしました。

あまねガードの道路看板と銘板

同じく9月。何かのライブのついでに仙台周辺を旅行しました。ニッカの宮城峡蒸溜所は突発の訪問だったので、見学はできず楽しく試飲と限定ボトルをいくつか購入したのみ。ここの工場は住所が「青葉区ニッカ1番地」らしく、ちょっと面白いです。蒸留所が建てられるまでは何もない場所だったのか、もしかしたら挙母市が豊田市になるくらいの大きな騒動があったのかもしれません。

他には、郊外の定義山にある定義とうふ店まで三角油揚げを食べに行ったりしました。サンドウィッチマンの伊達さんが何かと話題に出して絶賛しているものです。揚げたての分厚い油揚げは確かにとっても美味しかったですが、仙台駅から車でたっぷり40分かかるので気軽にはおすすめできません。あとは寂れたショッピングセンターを眺めたり、国分町で美味しい肉まんを食べたりしました。

11月。小田原・箱根エリアをゆったり歩き回りました。小田原の街を歩いて浜辺に出て、西湘バイパスが通る大きな橋の下でちくわを食べたり、ロゼッタストーンを見つけたり、深夜のスーパー銭湯でじっと夜空を見上げたり、いろいろです。箱根では、ロープウェイから地獄のような谷の様子を見て大騒ぎする月並みのやつをやりました。

箱根ロープウェイから撮影した大涌谷で、複数の噴気孔から噴煙が上がったり黄色い硫黄が析出している様子

来年はこういう小さな遠征もshuzai記事にまとめていきたいですね。

ニューアイコン

爆発電波先生にアイコンを描いてもらいました。大きいおめめがじとっとしてて、すてき!

爆発電波先生作のかたぎりあまねアイコン

現在はDiscordやMatrix、その他別アカウントなどでも使っています。今後も気分に合わせていろいろなサービスで使っていく予定です。GitHubでも一瞬使っていたんですが、おしごと1のMTG中にあまねアイコンが出てくるのがちょっと恥ずかしいので(IDが@amane-katagiriの時点でどうしようもない気もしますが)、今は壊れたスケルトンアイコンになっています。

来年以降も、大好きなイラストレーターさんがアイコン依頼募集を出していたら、積極的にお願いしていきたいですね。

記事投稿数とLTUバランス

年ごとの記事投稿数を示した折れ線グラフ

2025年は26本の記事をかきました。2024年の30本よりは少ないですが、過去では2017年にのみギリギリ達成していた20本台を2年連続で継続することができました。よい傾向です。昨年は上半期に毎月1本おはなし投稿プロジェクトとして毎月作品を出せるように頑張っていたので、ちょうどその分が少なかったともいえます。

四半期ごとにまとめてみると、第一四半期から順に8本、4本、3本、10本と、夏から秋にかけての中だるみが明らかに足を引っ張っています。なんと、6月と7月は投稿がありませんでした。また、5月から10月の投稿は以下のように創作性が低く胡乱な記事が続きます(LTUバランスの U が多いということです)。

LTUバランスも見てみましょう。

年ごとのLTUバランスを示した棒グラフ

LTUバランスでいえば、L(lily)+T(tech)とU(ugoki・shuzai)がよく釣り合っていました。ただし、Tを大きく圧縮しつつL(lily)を伸ばしたことによる見かけのバランスのよさです。しかもこのバランスは、ugokiの記事をたくさん書いてから、lilyの記事をたくさん書いたという時系列での流れがあります。1年間という区切りでは辻褄が合いますが、10月段階ではUが高く推移している状態です。

TはLとは異なる第二軸の趣味に関するコンテンツであり、あまねけ!においては技術記事にあたります。確かに、生活の中で書くに値する発見をする機会は少なかったと自覚しています。また、AIブームの影響か「すぐに役立つサプリメント」のようなテクニック記事ばかりが重視される傾向がさらに強まっている感覚もあり、読み物のような技術的解説を書くモチベーションも低くなっていました。一年間の主観的な印象からは大きく離れない納得の結果です。

まとめると、2025年は個人サイトらしい胡乱な投稿と百合SS Advent Calendar 2025を含むたのしい創作をたくさん公開できました。とはいえ、個人サイトの投稿を長く楽しく続けるにはバランスが最も大切です。来年は些末な技術的解説も、たのしい小説も、つまらない日記もたくさんかきたいですね。

たくさん読まれた記事

2025年は以下の記事がたくさん読まれたようです。なお、こちらのランキングは記事を表示した回数(ビュー数)ではなく、記事下部の「読んだ」ボタンが押された回数でまとめています。

  1. IT技術を支える「バグキャッチャー」について
  2. 輝くイカスミと「でェョ姫」について
  3. オタクくん、結婚しないの?
  4. そして、距離感30cmへ
  5. 抵抗のないそうめんの太さを示すスマートな方法について

技術記事や胡乱な記事がたくさん読まれていました。読み口が軽いか単純に短い方が読んでもらえるのかな? 来年はこっちを伸ばした方がいいかもしれませんね。まぁそういうのはSNSとかでリプライ繋げてやればいいのかな……。

たのしかった記事

2025年は以下の記事を書くのが特にたのしかったです。こちらは、読まれた数やビュー数とはあまり関係のない評価軸です。

まだみなさんにはあまり読まれていなさそうな記事もあります! 年末年始にお暇な時間があればぜひどうぞ。読んだらコメントを送っていただいてもいいですし、どこかにシェアして賛否両論してもいいですし、面倒なら「読んだ」ボタンを押すだけで応援いただけます。

amaneke TRAFFIC UPDATES summary

  • 縦書き表示のスタイルについて、記号の表示の乱れやその他細部の動作を改善しました。
  • 可読性向上のため、行間をわずかに広げました。
  • 季節に合わせたわずかなエフェクトを追加しました。
    • 2026年1月まで、約8割のページで雪のエフェクトが3秒間表示されます(参考)。
    • 春以降のエフェクトについては現在検討中です。
  • 記事一覧や記事タイトルに作者のアイコンを表示するようにしました。
  • 記事一覧で冒頭部分を常にプレビューとして表示するようにしました。
  • ページ上部に表示される広告を整理しました。
  • ミラーサイトのうち、Vercelでのホスティングを廃止しました。
    • Vercel提供のビルド環境が後退したことによるものです。

以上です。引き続きあまねけ!コメントキャンペーン3は実施中ですので、面白かった記事などの感想があれば気軽に送っていただけると嬉しいです。来年もよろしくお願いいたします。

あまねけ!2025 by 色がきれいなよもぎもち(おまけ)

こんにちは。色がきれいなよもぎもちです。変天美音Ⅰでは、あまねさんの作品についての解説を書かせていただきました。

あまねさんの運営するあまねけ!の2025年は、現実の技術的な手触りと、そこから軽やかに飛躍する物語が複雑に編み込まれた一年だったと感じます。年明け早々のバグキャッチャーで、百円ショップのおもちゃを神具に見立ててITの不確定性を笑い飛ばしたかと思えば、MinecraftのバグをUTF-8のバイト列レベルで解析した輝くイカスミと「でェョ姫」についてでは、執念にも似た技術的探究心を見せてくれました。

こうした好奇心は、フィクションの形をとっても失われることはありません。抵抗器のカラーコードをそうめんに適用するという、一見馬鹿げた、しかし筋の通ったユーモアで私たちを煙に巻いた抵抗のないそうめんの太さを示すスマートな方法についてなどは、あまねさんの真骨頂と言えるでしょう。

しかし、今年の彼女を語る上で欠かせないのは、やはり小説作品の深化です。脳波を通じた切実な交信を描いた月から降ったクリスマスや、独自の儀式を通じた弔いを描くさよなら、キョーカイの子は、誰かと共に生きること、あるいは別れることの痛みと救いを鮮やかに描き出していました。

生活の細部への眼差しもより鋭さを増し、アーモンドフィッシュはアーモンドとフィッシュを食った方がうまいという断言や、そして、距離感30cmへに見られる奇妙な経済寓話からは、社会の仕組みを独自に解釈する強かさが感じられます。

サークル名の変更や変天美音Ⅰの刊行、そして消費の嬉しさ・ベストバイ2025に見られるような香りと酒へのこだわりなど、活動と嗜好が渾然一体となって結実したのがこの2025年でした。私たちが普段見落としてしまう生活の綻びや、言葉にできない感情の揺らぎを、彼女はいつも独特な角度から拾い上げ、物語として編み直してくれます。

2025年のあまねけ!は、そうした彼女の眼差しがより一層鋭く、そして優しく世界を捉えた記録であると感じます。来年も、彼女が何を見つけ、どんな「もしも」を届けてくれるのか、一人の友人として楽しみでなりません。


  1. 普段はエンジニアをしています。 

  2. このアイコンは爆発電波先生作であり、原画およびその派生物はCC BY 4.0でライセンスされていません。 

  3. あまねけ!に掲載されたコメントの投稿者の中から、抽選で毎月1名に500円分のPayPay残高をプレゼントするものです。 

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